二人の少年が向かいあって話している。
「本当にいいのかい?」
そう、話しているのは猪狩守、おそらく中学野球に関わっていたら、こいつのことを知らないやつは少ないだろう。
Max138キロのストレートに切れ味も変化量も申し分ないスライダー、遅く大きく曲がるカーブ、さらにコントロールも良くスタミナも抜群、つまりまとめるとこいつは
“天才”だ。つーか、左腕のくせに俺より球が速いとか嫌になってくるぜちくしょう。
「あかつきは設備も環境も他の高校と比べてトップレベルだ。君の成長の手助けとなるだろう。なぜあかつきの推薦の話を断ったんだ?」
「なんだー、猪狩心配してくれてんのか?」
そう飄々とした態度をとりながら答えているのは木場球一
(きば きゅういち)この物語の主人公である。
「心配なんかしてないさ。君のことだ。どうせそれなりの考えがあって僕の元に挑戦してくるんだろう?」
「ちえ、お見通しかー。」
「大方中学校のときに他校のやつの勧誘でもしてたんじゃないか?」
「…猪狩なんでそんなこと知ってんだ?言っとくけど俺はホモじゃないからおことわりだぞ?」
「失礼だな君は!僕もノーマルだ!ったく、僕が心配してあげてるんだ、素直に受け取ったらどうだい?」
「ハハ、サンキューな、話を戻すとお前の言ってる通り俺が目をつけたやつらを勧誘して俺はお前に挑戦する予定だけどな、根本は少しちげーんだ。」
「何が違うんだい?」
「覇堂高校ってしってるか?俺の兄貴がいた時のことも」
「知っているさ、木場嵐士さんも覇堂高校も、あの時の覇堂高校は強かったな。しかしいまは…」
「ああ、兄貴が卒業して弱体化が目立って“落ちた強豪”っていわれてるな。」
覇堂高校は木場嵐士がいた頃は甲子園優勝するほどの強豪高だったが木場嵐士が卒業すると同時に弱体化してしまい、最近では甲子園でみなくなってしまったのだ。
「君は覇堂高校に進むのかい?」
「おう、幸い兄貴のいた頃の名残で設備は整ってるしな。
それに俺は兄貴をこえたいんだ!」
「そうだったな、君は一度決めたことは意地でも貫くやつだったな。しかし、いいのかい?僕と同じ地区の高校に進むということは3年間甲子園にでれないということだぞ?」
そう猪狩は不敵な笑みを浮かべそういった。
「安心しろ。……おれはホモには負けねえよ。笑」
「きこえてるぞ!まったく余計な心配だったか。どうせ君がスカウトしたやつらだ。一癖も二癖もあるんだろう、楽しみにしているよ。」
「おう!おまえも油断してると喰っちまうぞ?」
「ふん、せいぜい僕の元に来る前に負けないことだな。」
「ああ、負けねーよ。お前と戦う前も戦った後もな。」
そう言い合って拳を合わせ約束を誓うのだった。
小説って難しいですね、、、他の作者の皆様を尊敬できます。これから、がんばっていくのでよろしくです!