SA☆GA   作:ホワイトアスパラ

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第3話

~ギルドサーバー~

 

ここは通常のサーバーとは別のギルドホームのみが点在するサーバーであり、ギルド戦以外の戦闘行為自体が不可能となっている。ギルドホームにはギルドRANKに応じて様々な特典があり、高RANKのギルドほどGP(ギルドポイント)を有しており、GPを使用することによりギルドを自分達の趣向にそったギルドへ変貌させていくことが可能となっている。

 

ギルド≪レイダー≫のホームは高RANKギルドだけあり非常に広大な土地を有している。現実でいうなれば一つの県程の土地の外周には巨大木々が生い茂り、その先には一年中枯れることのない満開の花園があった。その先に見える白を基調としたヨーロッパを思わせる巨大な城。三つの塔を中心としてたっている城に周りにはにぎやかな街並みがひろがっている。その巨大な城の中にはレイダーに所属するギルドメンバーの個室があり、今までの努力の結晶である宝物庫、ギルド戦時のみ有効なダンジョンがあり、最上階にはギルド長が鎮座する玉座を有する王の間がある。その至る所には各自役割を与えられたNPCの存在が確認されている。

 

黒い生地にチームカラーの赤を基調としたコートを全身をまとうレイダーのギルド長であるぺんたごんが、白銀の長髪をなびかせ今や遅しと二人のことを待っていた。二人が話し合っている間に他の団員達はすべてホームに集まっていたようで、現状の認識は二人とほぼ一緒である。ということだった。

 

「さーや:ということはー。結局あのボスを倒さないとちゃんと戻れないって事ですかー?」

甘栗色の髪をいじり、足をばたつかせヒーラーであるさーやは、私は不満ですともらしながら机に元気なくへたり込んだ。

 

[七対子:あの発言から察するに、そのようですね。死亡したらゲームにも復活できず、ログアウトもできない。SAGAはログアウトと言ってましたが、我々とあちら側では定義が違うようです。1度も死ぬことは許されないこの状況であの呂布に挑まなくてはならない。そして呂布に挑む前に虎牢関をはじめ数多くの難関があることは周知の事実です。これからの方針を我々ギルドだけではなく、全プレイヤーで共通の目標として行く必要があると思います。」

ひらひらと扇子を仰ぎながら、死霊術師は涼しげに言った。

 

「ガちゃーぴ:ということは呂布を倒すということを目標に私たちは行動していけばよろしいのでしょうか?」

「ムックス:倒すって言ってもあれを倒せた人いないんだし、仕様が変わってないとは言えないし…」

双子の姉、召喚士ガちゃーぴ、弟アサシンであるムックスは特にこの状況に動揺も見せずそう答える。

 

他のギルドメンバーも疑問はほぼほぼ同じなようで意見が出尽くしたこともあり、ギルド長であるぺんたごんの方に一様に視線が向けられた。

 

「ぺんたごん:まず現状の認識では七対子の言っていたことで間違いないだろう。今後の方針を決める前に皆に一つ報告がある。さっきギルドに入ったときに気づいたんだが、どうやら新しいシステムが追加されているようだ。」

 

「ぺんたごん:どうやら新システムではこのギルドを通常のサーバーに移動し、そこを拠点としてエリアを拡張させていく事が可能らしい。≪建国≫と名称されている。実際にはまだ実装されていないがこれより2時間後に使用開始とアナウンスがあった。」

 

「七対子:アナウンスですか。。我々には見えていないようですし、ギルド長のみに伝達されているものなのかもしれませんね。詳しく説明していただいてもよろしいでしょうか?」

 

「ぺんたごん:ああ。まず使用開始時間だが今より2時間後、15分間の選択時間がありその後、選考ののち決定される。建国可能エリアは決められていない。どこへでも建国可能ということだ。既存の都市、鉱山や産業施設に建国した場合はすべてそこが自分の領土となる。」

 

「七対子:もし他のギルドが同じエリアを選択した場合は?」

 

「ぺんたごん:その場合は同じエリアを選択したギルド同士のデスマッチになるそうだ。さらにこのデスマッチは片方が全滅するまで行われ降伏は認められていない。」

 

「ペンタゴン:あー・・・一つ訂正がある。すべてのエリアで建国を行える可能性はあるが例外がある。それはチョウアンだ。」

 

「七対子:なるほど、チョウアンも選択肢にはあるが、選択してしまうと呂布の軍勢とデスマッチで戦わなければならない。ということですか。確かに現状で勝率は0に等しいですね・・・」

 

「ショウガ:大都市を選択した時は、その領土の経済からどのような形かで恩恵がある。という解釈でいいんですか?」

 

「ぺんたごん:その通りだ、税率を決定し、その分の収入がギルドの金庫へ貯められるようだ。さらに鉱山などでは金ではなくレアメタル等の鉱物がアイテムにストックされていくらしい。」

 

「七対子:なるほど。となると今後我々が呂布を倒すのを目標にしていくとしたら活動資金等も考え重要なシステムになりそうですね。やはり大都市を狙って建国して行くのでしょうか?」

 

「ぺんたごん:いや、それはしない。我々が大都市を選択するとすべてのプレイヤーに通達する事が可能ならばそれもよいだろうが、この混乱した状況では不可能だろう。さらにもし他のギルドもそこを要求した場合も考えると時間が圧倒的にすくない。」

 

「七対子:確かにその通りですね。。ですが、ならどうしますか?この状況の打破を考えるなら多少の犠牲は致し方ないと思いますが。。。」

 

「ぺんたごん:俺は全プレイヤーの協力のもと呂布の打破を考えている。いくら呂布を倒すログアウトをするためだ。と言っても他のプレイヤーを監獄送りにするんだったら、他のプレイヤーとの今後の関係が危ぶまれる。そこでエリアの選択はしない。」

 

「ぺんたごん:選択時間内にエリアを選択しなかったギルドは空いているエリアにランダムで振り分けらることになっている。さらにエリア決定後のエリアはギルド長の権限で移譲が可能とされている。」

 

「七対子:わかりました。あくまで他のプレイヤーとの争いは避け、協力を得て呂布の打倒を目指す。ということですね?」

 

「ぺんたごん:その通りだ。エリアがどこになるか分からない以上、具体的な方針の決定ははエリア決定後とする。各自、2時間後またここに集まるように。解散!」

 




週に1~2話は投稿できるようにいたします。

少々改定しました。基本書くときはいつも酔っぱらってます。
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