クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶオラとスタンド使いッッ 作:ベイクドゆうすけ
その日の夜はとても暑く暑苦しい夜だった。しんのすけは母と父が暑さのせいでうなされてる中、彼は寝れずぼーっとしていた。しばらくすると庭にいるシロの鳴き声が聞こえてきた。
しんのすけ(シロもこんな暑い中で寝れないのかな)
と思い、布団が敷かれている部屋の横にある窓を開け外に出た。シロはしんのすけが出て嬉しいのかしっぽをふっている。
しん「よしっ!散歩に行くか、シロ!」
シロ「ワン!」
一旦部屋に戻り靴を持ってくると、シロにリードをつけ家をでた。満月が明るく、散歩するには良い夜だった。しんのすけとシロはその小さな足で公園に向かった。公園までの道は昼に比べると暗さのせいか少し長く感じた。
しんのすけとシロは公園について、その中を一周して帰ることにした。公園の中に入り歩いているとベンチに石のようなものを見つけた。
「おっ、綺麗な石だぞ!きっとぼーちゃんにあげたら喜ぶぞ!ほいっと、…っ痛!なんだこれ、包丁みたいに切れやすいぞ…。他の誰か持ったら危ないから持って帰るぞ」
その石をポッケに入れ、手を見ると血が止まっていた。
「あれ、さっきまでここに傷があったのに消えてるぞ。…まぁ、いっか、帰るぞシロ」
公園を抜け家に帰る途中、さっきのことを思い出していた。
(さっきのはなんだったんだぞ…、思い出したらなんだか怖くなってきたぞ…少し急ぐか)
しんのすけが少し駆け足になり、青信号を渡った時、猛スピードの車が突っ込んできた。しんのすけはあまりにも急なことに動けなくなってしまっていた。
(車が突っ込んできたぞ、おらこのまま引かれて死んじゃうのかな、幼稚園のみんなに最後のお別れしたかったぞ、母ちゃんと父ちゃんとひまわりにも色々言いたいことがあったぞ。シロごめんな、オラが散歩連れてきちゃったからこんなことになって、ごめんな)
しんのすけがそんなことを考えてると後ろから誰かに背中を押された。小さな手で押されたのが分かった。倒れる時に後ろを振り返るとそれはシロだった。
「シロ!!!!!!!引かれちゃだめーーーー!!!!」
その時世界が止まった。
「えっ………、なんだこれは………」
ありえないことが起きている。シロが空中で止まり、車はその一メートル前で止まっている。空を見上げると鳥は羽を広げたまま、止まっている。何もかもが動かないでいる
「どうなってるんだぞ…、はっ!シロを助けなきゃ!」
シロを抱き抱え少し走ったところで、車はまた動き出し、鳥は羽ばたきだした。何が起きているか、しんのすけにはまったく理解できなかった。無言で家へと走り出した。しんのすけは未知の恐怖で心が埋め尽くされていた。
家に帰るとシロを家に戻し、玄関を開け靴を脱ぎ、今日の事は忘れようと布団の中に入り目をつむった。しかし、その夜は一睡も出来なかった。
石というのは矢の部分の先の部分です。分かりにくくてすいません。
時を止めた時間は2秒ぐらいだと考えてくれたら嬉しいです。