ゼロの使い魔《怪人の主は純血の姫》   作:Gesamtsieg

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なんとか週一くらいのペースで書けてるような書けてないような。

まぁ、モンハンやりながら頑張りましょうぜ。

あ、後今回短いです。


過去の覗き窓

        〈怪人〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微かに耳に届く小鳥の泣き声と木々の葉が擦れ合う音が心地いい。

 

空を覆う緑の天井、その隙間から溢れる日の光も、優しく沁み亘るような温かさだ。

 

このまま眠ってしまいたい。そう切に思いながらも、俺はゆっくりと立ち上がった。

 

周囲は木、木、木、木・・・・・・どこを見ても木しか存在しないような深い森の中。幸い背の高い草はあまりなく、虫も少ない為、不快感は感じない。誰もが安らいでしまいそうな健やかな森。おとぎ話の中にでもいるような気分だ。

 

多分夢だろう。

 

生前の記憶がないとはいえ、空気に満ちるマナの質も量も俺の知っているものとは大きく異なっているからだ。ここは完全に俺の想像の中、もしくはパスがつながっているマスターの過去ということになる。

 

この大気に溢れる異様な量のマナからするとアルルの過去って線の方が濃厚か? 元々このハルケギニアという世界は俺の世界に比べて相当に魔力が多い。だとすれば、ここはその中でも特に濃い、霊地のようなものだろう。

 

そもそもサーヴァントが夢を見ること自体が珍しいが・・・・・・、これも受肉の影響か?

 

まぁ、ともかく進んでみるしかあるまい。こういうのは見るべきものを見ないと終わらないしな。

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・?」

「・・・・・・・・・・・・!」

 

これは話し声か? 遠すぎてイマイチ聞き取れない。

 

とりあえず声のする方へと、俺は歩き出した。

 

近づくにつれてだんだんと声がはっきり聞こえてくる。

 

片方は中年に差し掛かるほどの男、片方は妙齢の女性といった感じか。声だけだから何とも言えないが、夫婦か恋人といった感じだ。

 

更に近づく。

 

草むらが少ないのはいいが、その分木々の間が狭くて歩きづらい。面倒だ、全部蹴り折って進もうか。そうチラリと脳裏をよぎったがさすがに自嘲する。

 

ようやく声の主が見えてきた。

 

「――――――ッ!」

 

思わず息をのむ。無意識にそうしてしまうほどに俺は目の前の人物に関心を抱いてしまった。

 

別に予想が外れていたわけじゃない。

 

俺の目の前には、予想通り楽しそうにティーカップを傾けながら会話に華を咲かせている

男女がいた。

 

男の方は特におかしなところはない。それなりに体格のいい精悍な顔立ちの色男で、年齢は三十代後半といったところ。誰が見てもわかるほどに高そうな衣服と装飾品を纏っている。気のせいか何気ない動作や言葉の節々に気品を感じた。

 

問題は女の方だった。

 

彼女は見ているだけで蕩けてしまいそうなほどに美しかったのだ。

 

金色の瞳も、銀色の髪も、妖艶な白い肌も、どこか勝ち気な瞳も。この美しさは人間ではありえないと、そう感じてさせてしまう。服の上からでもわかるくらいには大きな胸部が主張しているのに、娼婦じみた品のなさを一切感じさせない。まるで、彼女全体が一個の完成された美術品の様だった。

 

だが、この美しさを俺は見たことがある。

 

アルルだ。

 

俺のマスターであるメイジは、ここまで背は高くないしこのように凹凸がしっかりした体つきはしていない。彼女の場合は美術品というより、悪戯好きな妖精とでも言うべきプロポーションだ。

 

しかし、その顔立ちや雰囲気は恐ろしいまでにアルルを想起させた。アルルが成長すれば、ああなるだろうと、そう確信してしまえる程度には目の前の女性と俺の主人は似すぎている。

 

「・・・・・・・・・・・・ッ」

 

もう一度女性を見ようとした、その瞬間、頭にずきんと鈍痛が走る。

 

同時に、視界が急にもやがかかったようにぼんやりし始めた。

 

どうやらこれで今回の夢は終わりということらしい。これだけではいったい何がなんやら。

 

「あれ、は・・・・・・?」

 

視界が完全に消えてしまう寸前、俺に目に確かに映ったのは、どこか懐かしい銀髪のまだ幼い娘だった。

 

 




暗「さて今回も面倒ながら始まってしまうアサシンさんのぐだぐだ解説コーナー」

暗「そこで残念なお知らせだが、今日は用事があって我らが助手兼生徒たるアルルがいない」

暗「というわけで来てもらったのが―――」

才人(以下才)「ひ、平賀才人です。よろしくお願いします」

暗「そう。原作主人公平賀才人君だ。彼はこれからたまーに出演してもらうことになる。本編は未だ出番ないけど」

才「一応出番欲しいんすけどね・・・・・・」

暗「作者に言え」



暗「本題に入ろう。才人よ、何か訊きたいことないか?」

才「うーん・・・・・・、あ! そうだ、霊地って何だ? マナはなんとなく魔力みたいなものっていうのは、ゲームとかでも見るしなんとなくわかるんだけど」

暗「正しくは、マナは大気に満ちる魔力のことで、逆に人間や生物が持つ魔力をオドという」

暗「大自然の力そのものであるマナは霊脈という流れを形成していてな、その霊脈が活発で力のある土地を霊地というのさ。霊脈という言葉でわかり辛かったら龍脈でもいいぞ」

才「龍脈は聞いたことがあるな。ゲームなんかでよく見るよ」

暗「龍脈という言葉自体は中華圏のものだがね。なんにせよ、霊地には力が溢れている。故に、大規模な儀式魔術なんかを行う場合はちょうどいいってことだ」

暗「ちなみに、前回語った聖杯を呼び出す儀式もとある霊地で行われている。変な例でいくと月面で行われてたこともあったみたいだがな」

才「月面って・・・・・・」

暗「想像通り月だ。お空に浮かぶあの黄色くて丸い月」

才「何でそんなところでわざわざ」

暗「さぁね。何しろパラレルワールドの話だ。俺もお前も関わることはない」



暗「さて、今回はこれにて終了だ。ゲストが野郎で残念だった読者もいるかもしれないが、許してやってくれ。俺も残念で仕方がないのだから」

才「失礼にもほどがある!?」

暗「次回ついに戦闘シーンだ。期待せず待っていてくれ。See you again」

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