待望の翔鶴が改二が実装、渡すなら翔鶴と決めていた六郎はケッコンカッコカリを済ませた。
泥酔状態の六郎の前に女神が落ちてきた。
ハートフルイチャラブコメディ・・・になればいいなぁ。
*ご指摘いただき修正いたしました。ありがとうございます。
第一話 君に逢いたい
「これはどういうことなんだ?」
二日酔いの頭痛に顔を顰めながら布団のなかで身じろぎしようとすると、絡み付いている腕。
横をみると女神が幸せそうな顔で寝ていた。
「冷静に思い出してみよっか・・・」
天上を見つめながら夕べからの顛末を思い出してみる。
「まったくなんでこんな日に残業なんだよ・・・」
ぼやきながら会社から自宅までの道のり愛車のインプレッサを走らせる。
ズバルが誇るボクサーサウンドを楽しみながら家路へと続く国道を走っていく。
「まぁ、週末だから仕方ないっちゃ、仕方ないんだけどね~」
一人ごちながら途中のコンビニで夕飯の弁当や酒を買い込む。
いつも買わないビールや芋焼酎を買い物かごに入れレジへ向かった。
六郎の住んでいる町は関東の海沿い片田舎、昔からある鄙びた漁師町である。
子供の頃からかって知ったる町道を走りアパートの駐車場へインプレッサを滑り込ませる。
アパートというよりは平屋の借家なのだが、駐車場から少し歩くがちゃんと庭もあったりする。
家に入りパソコンを立ち上げ、弁当を開ける。
弁当を食いながら艦これを開く。
「今日は翔鶴姉の改二実装日なんだよね~」
艦これは後発組だった六郎の所属鎮守府は鹿屋基地。
こつこつやってきたお陰で、大和型の二隻以外は大体揃っている。
執務室の画面にはレベル99になった翔鶴改がいつもの優しい微笑みで迎えてくれた。
翔鶴は六郎の鎮守府の正規空母組でも後発の着任だった。(とはいっても鎮守府に着任してから3ヶ月で赤城、加賀、瑞鶴(建造)、蒼龍、飛龍を揃える事が出来ていたのは運がいいのかどうかは判らない)
「翔鶴姉がうちに来たのは去年の春イベだったか・・・」
弁当を食いおわりビールを呑みながらひとりごちた。
そこから改二に改造を施しケッコンクエを進めながら六郎の酒もガンガン進んでいく。
すでにビールは無くなり焼酎に移っていた。
「よっしゃ~~翔鶴姉に指輪渡せた~~~」
モニターには改二になった翔鶴が大写しになり、六郎のテンションも盛り上がっていく。
実は六郎の祖父はマリアナで散った翔鶴所属の彗星艦爆乗りだったと父親から聞いたことがある。
六郎が翔鶴に惹かれていたのはそういった部分もあったと思う。
時計の針は0時を廻りさらにベロベロに酔っ払った六郎はモニターに写る翔鶴をぼへ~と眺めていた。
「翔鶴姉は・・・じぃちゃんの事知ってんのかな?・・・会って話ししてみたいな・・・てか、翔鶴姉に逢いたいな・・・」
時計は2時を廻ったあたりだろうか、そろそろ寝るかとパソコンのモニターを消そうそ起き上がろうとしたら
「ドサッ!!」
庭を方からだろうか物音が聞こえた。
普段であればビビリの六郎は身構えるだろうが、そこは只の酔っ払いモードの六郎は何事か?とホイホイ庭の様子を見に行ってしまった。
ガララと戸を開けると部屋の明かりに照らされた眩しい太ももとそしてキレイな銀髪が見えた。
「だ、大丈夫かい?」
家から出て倒れている女性を抱き上げて声を掛ける。
「あ、私は翔鶴型航空母艦一番艦の翔鶴です。あなたに、提督に逢いにきました。」
すぅ、と目が開き六郎を優しく見つめ微笑む。
「ここじゃ、あれだから家の方に上がって」
と、ゆっくりと翔鶴を立たせる。
白い弓道着に緋色の袴(みたいなミニスカ?)胸の防具に「シ」の文字。そしてなによりも・・・
美しい銀髪に整った美しい顔。
ただ飛行甲板や艤装はすでにボロボロであった。
「このままでは上がれないので艤装を外して上がります。」
一つづつ艤装を外し縁台に置く。
「ゴトッ、ゴトッ」
確かに一つ一つが確かな質量があるのだろうそれなりの音がしていた。
改めて翔鶴を家に上げ、改めて自己紹介・・・
うん、判ってるんだ。多少酔いモードが吹っ飛んだとはいえかなり酒呑んでいた六郎にまともな判断力など残っていなかった。
「とりあえず酒しかないんだけど、これでいい?」
と翔鶴に焼酎を注いだグラスを渡した。
「頂きます。」
とにっこり笑って一口、口に含む翔鶴。
そこからは、祖父の話題になり互いに酒をあおりながら話が進んでいく。
祖父・・・相馬小四郎は若手の艦載機乗りでは腕はいいほうであり、休み時間などでは戦友達に奥さんやこれから生まれてくる子供の自慢をしていたそうだった。
そしてなによりも楽器の演奏が達者だったと翔鶴は言っていた。
そこからは六郎自身の色々な趣味や身の上話に翔鶴の鎮守府体験談を互いに話し合い酒を進めていった。
「提督のおじいさまは本当に素敵な人で・・・・当時艦でしかなかった私は見ていることしかできませんでした・・・」
大分酒が入った翔鶴は真っ赤な顔をしながらもしくしくと泣きはじめた。
「ごめん!翔鶴姉!君を泣かせる為にこんな話するはずじゃなかった!」
六郎は翔鶴を両肩をつかみ自分も泣きながら謝る。
きょとんとしながら翔鶴は六郎の顔をじっとみつめる。
「本当に・・・本当に提督はおじいさまそっくり・・・」
翔鶴は真っ赤な顔でウルウルしながら六郎の顔にそっと手を置き唇を奪った・・・
どれくらいその状況は続いたのだろうか・・・
唇を離すと
「提督・・・・私はあなたに逢いにここにきました・・・」
うっとりとした表情で翔鶴はつぶやきそこで記憶が無くなった・・・
思い出した六郎はずぅんと身体が重くなった感じがしながら翔鶴?の顔を見た。
「う・・・ぅん」
と色っぽい吐息を吐きながら翔鶴が目を覚まし六郎を目を合わせ
「あ、、、おはようございます。提督」
と、正に女神の微笑みっていうのはこういうものなのか・・・
とばかりのとびっきりの笑顔で答えてくれた。
主人公
相馬六郎
鹿屋提督(lv106)、嫁 翔鶴改二
元ネタは平安時代の武将の名前(ググると帝國海軍の仕官様もでてきますが別人です。)
かわぐちかいじ先生が今連載してるジパングでこの人の息子さんが活躍してるハズ・・・です。
設定色んな友人から聞いた話を自分なりにまとめて設定いたしました。
実際のボクのぢぃちゃんは関東軍の歩兵連隊の出身です。
趣味は自分の趣味を大体書いています。