前世で翔鶴航空隊の彗星搭乗員だった六郎の祖父が妖精さんとなって登場しております。
*色々直しを入れさせていただきました!本当に自分の文章力に愕然とします。
自分の名前は相馬小四郎、目を開けると全てが大きかった。
地面が近くて、巨人かと思うほどに大きな人間(しかもかわいい!)が歩いている。
下から覗けるために下穿きも丸見えなのだが自分は妖精さんであり体は少女の様でありそれで興奮することもなかった。
よくよく思い出してみよう。
あの日マリアナでの海戦で航空母艦翔鶴を飛び立った自分は敵戦闘機に撃墜された・・・ハズだった。
直上からの機銃照射であっというまに火達磨になった。
後席の機銃手は即死、自分も鉛弾を受けて体が燃える様に熱かった。
「まだだ・・・せめて体当たりでも・・・・」
懸命に彗星を操り敵艦隊を目指すも、それも叶わずにもう一度敵機の攻撃で爆発・・・
そんな事を思い出してる時。
「翔鶴、この仔をあなたに付けます。」
抑揚を抑えた声音で話す艦娘加賀が自分のの襟首を摘み翔鶴と呼ばれた艦娘へ突き出した。
「わかりました!先輩」
そういうと両手をだして自分を受け取った。
「わたしは航空母艦翔鶴です。よろしくね?妖精さん」
・・・翔鶴?自分は耳を疑った。
銀色の長い髪に琥珀の宝石のような瞳・・・嘗て自分が乗っていた艦はかくも美しい娘であったのか!!
自分の目から自然と涙が零れていた。
「あら?この妖精さん泣いているの?」
「珍しいことね、もしかしたらこの仔・・・あなたの前世でも一緒だったのかも知れないわ」
そういうと加賀は「あとはよろしく」とだけ言って居なくなった。
それから自分は翔鶴付きの妖精として数々の闘いに参加していった。
自分のいる鎮守府での正規空母の錬度は一位加賀、二位瑞鶴、三位赤城、四位蒼龍、五位飛龍で最後が翔鶴である。
・・・仕方が無い、邂逅するのが遅かったから。
でも翔鶴は訓練に実戦に懸命に喰らい着いていった。
「・・うぅ、グズッ・・・わたし向いてないのかな?」
たまに付いていけなくなり倉庫の影で涙する翔鶴を一生懸命宥めた。
そして結構なドジっ娘であり手が離せない。
先ほどは階段を踏み外し落ちてしまった。
頭から落ち、すーっと通ったきれいな鼻が真っ赤である。そしてスカートが盛大にめくれ下穿きが丸見えであった。
「あなたは・・・もしかしたらあの小四郎さんなのかも」
たまに出来る休み時間に翔鶴は自分に話しかけてくれる。
自分はぴょんぴょん跳ねて肯定した。
「妖精さん、これからは小四郎さんって呼びますね♪」
・・・あまりの嬉しさに赤面したのだった。
妖精を続けていると面白い妖精に出会えたりした。
艦爆妖精の江草少佐、艦功妖精の友永大尉にも出会えた。他にも大酒のみで乱暴物の熟練零戦妖精(根は良い妖精さんです)瑞鶴に着いている虎徹妖精・・・当時のトップエースの妖精に出会えた。
そんな中に熟練の零戦妖精だが地上基地勤務の妖精と仲良くなった。
「わたし荻谷といいます。わたしはラバウルで岩本さんと一緒だったのですが、なんでかここに来てしまいました」
たははと照れ笑いしている妖精さん。
「荻谷さんですか?隣の港の方ですよね?」
「どうしてそれを?」
「わたしは〇洗なんですよ」
「そうでしたか!ご近所のよしみで仲良くしてくださいね」
「こちらこそ!」
新生翔鶴航空隊仲良し零戦妖精と彗星妖精コンビの邂逅であった。
翔鶴の錬度も上がっていくと秘書艦になることも多くなり執務室に詰めるようになる。(わたしや仲良しの荻谷さんも一緒だ)
提督の名前は相馬六郎といった・・・そうわたしの孫である。
初めて孫の顔をみた瞬間は翔鶴と共に号泣したものである。
元気でいるようでなによりであった。
暫くは出撃などもありながらも平和な日々が続いていた。
そして翔鶴はどうも孫に惚れてしまっていたようであった。
「小四郎さん・・・わたしは六郎さんが好きになってしまったようです・・・」
こんな器量よしの娘さんが孫に惚れているなんて言って貰うと自分としては嬉しいものである。
「でも・・・こちらから六郎さんへ声は届きません・・・」
わたしを両手に乗せた翔鶴の声が震える。
涙の雫がポタリポタリと落ちてきた。
・・・孫よ、こんな美しい娘さんを泣かせるなんてのは男としちゃあいけねぇな。
わたしは翔鶴の肩までつたい頬を優しく撫でた。
「ありがとう・・・小四郎さん・・・」
そういうと翔鶴はわたしの顎をやさしく撫でてくれた。
そんなある日、仲良しの荻谷さんは変な機械?みたいなのを見つけてきた。
「こえーる君??なんだろう?」
「自分にもわかりません」
「翔鶴に渡してみよう」
「ですね、今の秘書艦は翔鶴さんですし」
二人して抱えて翔鶴の元へ走った。(結構妖精は力持ちなのである)
「こえーるくん??ですか??」
持って行った変な機械を翔鶴に渡す。
怪訝そうな顔の翔鶴は機械を受け取り機械を色々見ていた。
「う~ん・・・明石さんの所に持って行って聞いた方がいいのかなぁ?小四郎さん達も一緒にお願いします」
呟きながら立ち上がると妖精二人を肩に乗せて工廠へ向かった。
「こえーるくん?ですか??」
「はい・・・どういった物なのでしょう?」
工廠に到着し、作業をしていた明石に機械を渡す翔鶴。
「誰が拾ってきたんです?」
明石が尋ねると荻谷さんは満面の笑みピッと手を挙げた。
「ふ~~~ん・・・ちょっと調べてみますね」
明石は機械を手に取り調べ始めた。
「何かわかったら翔鶴さんに連絡しますね♪」
「おねがいします」
機械に興味を引かれた明石は工廠の奥に消えていった。
2.3日経った頃・・・
「翔鶴さん!!これすんごい機械ですよ!!」
明石が執務室に飛び込んできた。
「明石さん!?どうなさいました?」
飛び上がるようにビックリした翔鶴。ずーっと六郎の顔見ていたのでさもありなんだ。
「もしかしたらこの機械で提督の元に行けるかもしれません!!」
「本当ですか!?」
「この機械を作った人は物凄いですね!」
明石は機械の使用方法を翔鶴に教えていた。
「・・・なるほど、カッコカリが大前提ですね」
「でも翔鶴さんはそろそろ錬度いけますよ!!提督も翔鶴さんにデレデレですし」
瞳にきのこつけて興奮気味に話す明石。
「決行は翔鶴さんに改二の辞令が来るタイミングです!!」
「わかりました!わたしは提督の元にいきたいんです!」
そして翔鶴が改二になった日提督から指輪が送られた。
「「翔鶴姉に逢いたいな・・・」」
画面の前で顔を真っ赤にして酔っ払った六郎。
「時は来ました。小四郎さん、荻谷さん・・・ありがとう。わたし行きます」
御付の妖精二名にお礼を言う。
二人の妖精は泪ながらに敬礼をして翔鶴の肩に掴まった。
そして翔鶴を光が包み込んだ。
一応翔鶴姉が六郎の元へ向かう理由付けになりました。
そしてスペシャルゲスト?になるであろう、空母勤務の経験の無い元剣士にして熟練零戦妖精!ラバウル航空隊にて13日で18機撃墜という当時でもトップレートをたたき出した荻谷信男さんに登場して頂きました。
現在の茨城県立那珂湊第一高等学校卒業し千歳空を経てラバウルへ、最終的に32もの桜のキルマークを付けたともいわれる方であります。零戦虎徹こと岩本徹三さんの遺稿ノートに記されたエースであります。(ウィキペディア見てぶったまげました。自分は馬鹿でしたので大洗高校卒業でありますw)
ちなみに栗田ターンで有名な栗田中将は茨城県立水戸第一高等学校(今でも県下トップクラスの進学校)を主席で卒業という方であります。