月末、やっと給料の入った六郎は二人の生活のために色々買いにホームセンターへ向かいます。
初夏の爽やかな快晴のなかホームセンターへ向かって車はバイパスを滑るように走る。
「風が気持ちいいですね!」
「だね、俺はこの時期が一番好きだよ」
助手席の窓を開け風を受けている翔鶴、美しい銀色の髪が風になびいて本当に美しかった。
五月の終わり・・・水田に水が入りそこに空が映るこの時期は一番美しいと思う。(翔鶴のがもっとキレイなのは譲れません)
「名前はじょいぽんと呼んでいる」
「じょ、じょいぽんですか?」
軽く笑いながら翔鶴が聞き返す。
本当の名前はジ〇イ〇ル本〇と言うがなんとなく短縮していくうちにこれで落ち着いた。
これが通じるのは家族だけである。
そんな会話がなされながらホームセンターじょいぽんに近づいてくる。
ここら辺一体は大戦時陸軍か海軍の飛行場があっとかなんとか・・・
ここのじょいぽんが何で凄いかというとホームセンター、でっかい洋服屋の集合体、スポーツ用品店、映画館が一箇所にあるのだ!
「わぁ~ほんとうに広い・・・」
翔鶴が目を見張った。
「でしょ?大体ここでそろっちゃう」
「ま、迷わないようにしないと・・・」
「大丈夫・・・俺の手を離さないでね」
翔鶴の手を握ると「提督・・・」と頬を赤らめて俺の手を握り返してくれた。
時間は10時ちょっと前、車を駐車場に入れて開店までのつかの間をゆっくりと過ごす。
「買うものもう一度確認しよう」
「はい!・・・おなべ、おたま、フライパン、フライ返し・・・・」
翔鶴は自分のレシピノートに記載した日用品を読み上げる。
六郎はタバコに火をつけ一口吸いながら、一つ一つに「うん、うん」と頷いていた。
「お皿いくつか、とおわん・・・ですね!」
「了解しました!お姫様!」
とおどけると翔鶴は
「うふふ♪」
と微笑んでくれた。
開店のアナウンスが聞こえると同じように車で待機していた人たちがぞろぞろとお店に向かっていった。
「おれらもそろそろ向かおう」
たばこをもみ消し、窓を閉め車からでる。
助手席に回り翔鶴を降ろして上げた。
「いつもありがとうございます」
「いやいや、これくらい気にしない」
そして車に鍵をかけてお店に向かう人たちの流れに混じっていった。
「わぁ~広いですね~♪」
高い天井に辺り一面に色々な道具が陳列してある。
「このへんじゃ一番大きいホームセンターだからね」
「じょいぽんですね♪」
「そう、じょいぽん」
ツボに嵌まったのか翔鶴はクスクスと笑っていた。
そんな感じで調理器具売り場を見つけ見て廻ることに。
「・・・沢山、ありますね」
「うん、こんなにあるとは思わなかったよ・・・」
二人で立ち尽くしていた・・・
「なにかお探しですか?」
後ろから女性の店員さんが声をかけてきた。
「調理器具を買いに来まして」
「あぁそうでしたか、もしかして新婚さんですかぁ?」
・・・新婚!?翔鶴はその一言で顔が真っ赤になり轟沈してしまった。
「あの、同棲を始めまして。料理器具が足りないので探しにきまして・・・」
「そうでしたか!お熱いですね~♪」
「えぇーっとですね・・・あれ?しょうか、あ、翔子?翔子ちゃん?」
「・・・新婚。・・・新婚。・・・新婚♪」
蕩けていた。
六郎がぺちぺちと翔鶴の顔を優しく叩くと
「あ、はい!なんでしょうあなた」
今まで以上に極上の微笑みで「あなた」と言った!
・・・ごふっ!破壊力満点やないかい。だがここで俺が轟沈するわけにはいかん。
「・・・・こういうバカップル今でもいるのね」
店員さんはちょっと引き気味であった・・・
「あ、すみません!これと、これと・・・・こういうのを探しています!」
翔鶴が店員さんにメモを見せた。
「なるほど、ではご予算は?」
「では2万円位でお願いしたいのですが」
財布を持っている六郎が店員さんに切り出す。
「でしたら多分予算内でおさまるかもしれません」
「おぉ~そうですか」
はっきりいって調理器具の価値が判っていない。
「上をみたらキリがありません、使いやすくお値打ちなのを紹介させてください」
こちらへどうぞ、と店員さんに案内されていった。
「・・・が、・・・・で、・・・となっております」
「ほぉほぉ・・・ロクさん、これがいいです♪」
「OKOK!」
店員さんと復活した翔鶴が色々話し込みながら決めていき買い物かごに商品が入っていった。
「本当にありがとうございました!」
「いえいえお役にたててよかったであります」
翔鶴のお礼に店員さんもお辞儀をした。
「一回会計をして荷物を置いてから食器を買いにこようね、店員さんありがとうございました」
「ありがとうございました」
六郎と翔鶴はお礼を言い売り場を離れていった。
「いい店員さんだったね」
「こんなに詳しく教えてくれるなんて思ってもみませんでした」
時間を見ると11時を少しまわった所、食器を買ったらここで食事をしたほうがいいかもしれない。
「食器を廻ったらご飯食べよう。二階においしいパスタのお店がある」
「わかりました♪」
六郎の腕をギュウっと握り会計に向かう二人。
・・・・翔鶴の胸の感触がたまらなかった。
そして食器売り場に入り色々物色をしていく事に・・・
「あ、これかわいい・・・」
翔鶴は手にしたのはピンクの可愛いお箸セットであった。
「翔子に似合ってるねぇ~」
「うふふ、嬉しい」
そんな甘々な空気を漂わせながらも買い物は続く・・・
「おいしいですね」
「でしょう?」
食器の買い物をすませた二人はパスタ屋さんに来ていた。
翔鶴はカルボナーラを、六郎はボロネーゼをがっつりといっていた。
・・・結構歩いてお腹空いていたし。
先ほどの買い物で新たにお茶碗2組、お椀2組、中皿4枚、大皿2枚、醤油皿を2枚を買った。
(これが結構いったね・・・まだ大丈夫給料入ったばかりだから)
「ん、ロクさん、後でももちゃんさんのお店連れてってもらっていいですか?」
もくもくと口を動かしゴクンと飲み込んだ翔鶴が口を開いた。
「あ、いいよいいよ。俺もちょこっと服買いたかった。」
靴下とかインナーを買っておきたかったのだった。
「よかったです♪」
と言い身体を少しきつそうに動かしていた。
パスタ屋を出て車に乗りももちゃんの勤めるア〇イルへ向かった。
早速出迎えた百代。
「お、相馬さっそくきたな」
「きました」
「ももちゃんさんこんにちわ♪」
「・・・・・・」
暫く翔鶴の胸を凝視する百代。
「相馬、暫く翔子ちゃん借りるぞ」
悪魔のような凄絶な笑みを浮かべて更衣室へ向かっていった・・・
「「はい、翔子ちゃん脱いで~♪」」
「「あ、はい・・・」」
「「む!これは・・・」」
「「え?あぁん!!」」
「「サイズアップしているな・・・」」モミモミ
「「えぇ!?」」
「「相馬に揉んで貰ったんだろ??えぇ?」」モミモミ
「「そんな恥ずかしいです・・・」」
「「ちゃんと計るわ・・・なるほど、ちょっと待ってろ」」
・・・今回はちょっと効果音付けてみました。
相変わらずすげぇ会話が少し離れてても聞こえてくる。
そして百代が更衣室から出てくると六郎目掛けてヒールをカツカツ鳴らし近づいてきた。
・・・ヤバイ!今度は本当に蹴られるかも!!
六郎が身を固くしていると、目の前で止まりニタァと笑い。
「おめぇ、ヤる事やってんじゃねぇか」
とケタケタ笑っていた。
「1サイズアップしてるよ」
「え?いくつ?」
「Eだ!!」」
そういうと下着売り場に行ってしまった。
なんでも百代は見ただけである程度のサイズが判ってしまうようだった・・・
顔を真っ赤に染めて自分の胸を隠すように出てきた翔鶴と勝ち誇ったような笑みを浮かべた百代・・・対照的であった・・・
まぁ、男のインナーを買う描写とか要らないすよね?と思いここで切りました。
ももちゃんのキャラが酷いことになってきたかもですね(汗)
前回登場の荻谷さんですが、戦前は剣士を目指していたそうでして・・・地元ですと鹿島新当流とかなんですかね?(個人的には斉藤伝鬼房さんが好きであります)
自分は高校時代空手(糸東流)でした。