艦隊これくしょん~あなたに逢いたくて~   作:ろくろう

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はい、六月に入りました!(もう後戻りできませぬ)
六月といえば・・・まぁ色々ありますが翔鶴姉にも辛いことやうれしいことがある月なんですよね・・・
そんなところを題材に書いてみました。


第十三話 翔鶴さんの誕生日

朝からしとしとと雨が降っている。

五月が終わり六月に入り地元は雨模様である。

「雨・・・ですねぇ・・・」

起き抜けに二人で掃きだしの窓を空けて庭から空を見上げる。

空はどんよりと曇っていて気分も沈んでしまう。

「五月も終わって今日から六月・・・かぁ」

・・・今日は六月一日・・・そういやなんか有った気がする。

「・・・よし。俺今日は早く帰ってくる!残業もぶっちして帰ってくるよ!」

六郎が不意に大きな声で翔鶴にいった。

「え?そんな大丈夫ですよ・・・」

「いや、今日は大事な日だな。んで外食しようよ夕飯。食べたいのあったら考えててね!」

「わ、分かりました」

なんの事か判ってない翔鶴が生返事する。

「じゃあ、朝飯たべちゃおう」

「ですね♪」

翔鶴の手を引いて部屋の奥に消えていった。

 

玄関で荷物のチェックをしている六郎。

「今日はおばちゃんところ休みだよね?」

「はい」

「じゃあ今日はゆっくり休んでてね。エスコンとかギターとかなにやっててもいいよ。あ、後食べたいの決まったらメッセンジャーで俺に送って」

「わかりました♪」

そして恒例の行ってきますのキスをする。

 

「じゃ、いってきます」

「提督、いってらっしゃいませ」

バイバイと手を振り笑顔で玄関を出る。そして雨の中六郎は車まで走って行った。

・・・朝までド忘れしていたのが悔やしいなぁ。

そんな事を考えながら車に乗り込み仕事に出かけていった。

 

「さて」

六郎を見送った翔鶴は家の掃除を始めた。

潔癖症ではないが結構キレイ好きな翔鶴は掃除も大好きであった。

「「週末おれも掃除やるから頑張らないでいいよ~」」

と六郎は言ってくれるが最後に「ありがとう」とキスをしてくれるのが嬉しかった。

「~~~~~♪~~~~~♪」

お気に入りの鼻歌を歌いながら掃除機を掛ける翔鶴。

一時間ほど掃除機を掛けたり台所の掃除をやったりトイレを磨いたりしたらやることがなくなった。

居間のテレビの前に座りPS3を機動する。

「エスコン♪エスコン♪」

コントローラを操作してエスコンの画面を出す。

「あ、忘れてた」

翔鶴は立ち上がり台所に向かう。

「コーヒー♪コーヒー♪」

妙な節を着けて歌うようにマグカップとインスタントコーヒーを持ってきてコーヒーを作った。

出来上がったコーヒーを一口啜る。

「ふぅ~美味しい~♪」

一息ついてからスタートボタンを押した。

 

清楚で大人しい雰囲気の翔鶴であるが以外に乗り物が好きでアクティヴであった。

特にエスコンがお気に入りで最近は翔鶴専用ゲームとなっている。

そして翔鶴の特にお気に入りの機体はF-4Gワイルドウィーゼルであった。

・・・多分六郎が好きなのもあるが、初めて実機のF-4を見た事も影響していただろう。

海上作戦になればF-2A、制空戦闘作戦ならF-15JやF-14Aを気分で代えながら遊んでいる。

オンラインCO-OPで好きな作戦を選んで遊ぶ。

「~~~♪~~~♪」

キャンペーンシナリオで聞ける某ナ〇コの名作ゲーム「マッ〇ー」のテーマを歌っていた。

ゲーム画面には海洋迷彩風のF-4GWWが轟音を奏でながら飛んでいる。

特殊兵装は拘りのUGBだ。

・・・小四郎さんも艦爆妖精さんでしたし♪

だが、作戦が始まると容赦はしなかった。

かつての彗星艦爆並に急降下爆撃をし航空機を発見すれば的確にロックオンし撃墜していく。

「~~~~~♪~~~~~♪」

楽しそうに鼻歌を歌いながら、やっぱり旋回する方向に身体を傾けていた・・・・

(六郎が見てたら萌えしんでいたことだろう)

一通り遊んだら満足したのかエスコンを止めてテレビ番組を見ていた。

朝のニュース番組でお笑い芸人の食べ歩き番組がやっていた。

「あ、これ美味しそう・・・」

お笑いタレントが町の美味しいとんかつ屋さんでこれまた美味しそうに食べている。

「あ、提督にとんかつをお願いしよう!」

ipadを動かしメッセンジャーで六郎へ送った。

 

”提督、今日はとんかつが食べたいです(^▽^)ノ”

 

チィン♪

六郎のiphoneが鳴った。

「お?翔鶴からかな?」

事務所を出て軒先でiphoneを開く・・・

・・・顔文字も使えるようになってたのね。

そういや沙織ちゃんに色々使い方教えて貰っているのは聞いていたが・・・

・・・そろそろ携帯電話買ってあげたいな。

”了解(・ω・)b”

ポチポチと返事を打ち込みまた仕事に戻っていった。

 

定時となったのを待ち構えるように「お疲れ様でした!」

有無を言わせぬダッシュでタイムカードを押し会社を飛び出す六郎。

インプレッサに乗り込みエンジンを掛ける。

暖機運転中に有るところに電話をかけていた。

「あ、もしもし、相馬と申します。あ、いえいえ先日はお世話になりました。今日席の予約をお願いしたいのですが・・・、あ、はい二名で・・・・、あ、よろしくお願いします」

「まだまだやる事あるな!」

携帯を切り、車は走り出した。

 

翔鶴はパソコンのつべで曲を出して練習をしていた。

六郎が選んだ課題曲は、映画『耳をすませば~カントリーロード~』である。

本当はシ〇ガーソ〇グとビ〇ース〇ップを希望していたが、楽譜をみせられたら卒倒してしまった・・・

・・・笑っちゃう位本気で難しいよ?あの曲。

生音でジャンジャンギターを鳴らしていると。

「ただいま~!」

六郎が帰ってきた。

「あ、提督お帰りなさい♪」

ギターを置いて玄関へ出迎えにいった。

翔鶴は六郎のお古のアヤックスのユニ(黄色にオレンジのスリーラインが入っている昔のアウェーユニ)に短パンというラフな格好である。

そして二人は抱き合いチュっとキスをした。

「やっと雨上がったね」

「あ、そういえばそうですね」

「翔鶴着替えて?おれも着替えるよ」

「はい♪」

 

六郎は七部のハーパンにポロシャツ、翔鶴はプリントロンTにチェックのプリーツスカートにサイハイの黒ニーソという六郎のハート鷲掴みスタイルであった。

「では、お嬢様いきましょうか?」

そういって翔鶴の手を恭しく手に取った。

「ありがとうございます♪」

そして手を繋ぎながら車へ向かった。

 

車は隣町に向かっている。

「翔鶴からのメッセージでとんかつとのリクエストは以外だったよ」

「丁度テレビ観ててとんかつの番組で美味しそうでつい・・・」

翔鶴は顔を赤らめて縮こまる。

「いやいやいいって、翔鶴は我慢してないか?」

慌てて訂正をした六郎が聞く。

「そんなことないですよ?」

「食べたいものや欲しい物あったら言っていいよ?」

「ありがとうございます。・・・今は提督と一緒にいれるのがうれしいので」

もじもじしながら言う翔鶴が可愛かった。

「あ、ここだ」

「あ、可愛いお店ですね♪」

到着したお店はク〇クフ〇ン・・・・地元では指折りの旨いとんかつ屋である。

車から降り手を繋ぎながら扉を開けた。

「いらっしゃいませ!」

店長さんは笑顔で迎えてくれた。

「予約いれました相馬です。」

「承っております。本日は当店をご利用いただきありがとうございます!相馬くん」

「いやいやこちらこそ恐縮です」

ははは、と六郎と店長は笑っていた。

「ではこちらへどうそ」

と予約したテーブルに着いた。

「あ!」

翔鶴は気づいた。テーブルには”happy birthday 翔子ちゃん♪”と書いてあるカードが置いてあった。

「え?え?」

混乱している翔鶴。

「今日は翔鶴の進水日だろ?やっぱり今日は誕生日だよ」

ドックという胎内から生まれてくる船が初めて水につかる、それは今日である。

「うぅ、提督・・・ありがとうございます」

涙目の翔鶴がお礼を言った。

そして店長がシャンパンを持ってきてくれた。

「このような素敵な誕生日にとんかつ屋という当店をご利用いただき改めて感謝と相馬くんのセンスに祝して当店のサービスとさせて頂きます」

そしてシャンパングラスが置かれ、ポン!!とシャンパンの栓が抜かれ、淡い琥珀色の液体が注がれていった。

「では、改めて翔子の誕生日(進水日)に乾杯!」

「乾杯」

チィンとグラスを合わせた。

はっきりいって予算以上の料理を出してくれた。(久々に本気で腹いっぱいになりました)

「あ、提督のお誕生日っていつなのです?」

ほんのりと頬を染めた翔鶴が六郎に尋ねる。

「俺?翔鶴の起工日の12月12日だよ?」

「えぇ~!?そうなんですか!」

「うん・・・起工日を人間に例えると・・・・装填された日だね」

・・・色々考えたがこれしか例えられなかった。

「装填?」

首を傾げる翔鶴。

「まぁいいや!これプレゼント・・・開けてみて?」

先ほどの発言を誤魔化す様に包みを翔鶴に渡した。

「ありがとうございます!・・・なんだろう?」

包みをあけるとこげ茶色の可愛いローファーの靴だった。

・・・以前ももちゃんのお店でサイズを知っておいてよかった。

「わぁ、可愛い♪」

「普段使い出来る様なしっかりしたブランドの靴だよ」

「ありがとうございます!」

靴を胸元にぎゅっと抱え涙ぐみお礼を言う翔鶴。

そんなこんなで翔鶴の初の進水記念日を祝う事ができた。

 

 

そして自宅に帰り(ちゃあんと運転代行で帰りましたよ?)翔鶴に先ほどの”装填”ついての種明かしをした。

「提督・・・エッチ///」

ボンっと擬音が聞こえる位顔を真っ赤にした翔鶴に背中を叩かれた。

「でも、わたしも提督の赤ちゃん、欲しいな・・・」

 

その夜はがっつり燃え上がったという・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




6月1日翔鶴進水記念日・・・当初は絶対に晴れ!!といわれていたのに当日大嵐だったとか・・・
小生の大好きな坂崎ふれでぃ先生の翔鶴姉の題材にもなったエピソードですね~

後、翔鶴姉の起工日を自分の誕生日は同じです!
そういったもろもろを込めてお話を書かせていただきました!

そして6月は翔鶴姉にも六郎のじいちゃん的にも悲しい出来事も待っています・・・
ぜっていに乗り越えるであります!

そして最後に今回のスペシャルゲスト?某ハートフルタンクストーリーで登場したとんかつ屋さんと名物店長さんw
ボクはスタミナとんかつとペッパータルタルとんかつを愛しておりますw
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