我が家の空気感を感じて頂ければ幸いであります。
鹿島さんがさおりんにしか見えなくなってきたろくろうでありますw
一面の青空の中、一機の彗星が飛んでいる。
・・・あぁ、またあの夢か。
そして彗星は直上からの機銃掃射で火達磨になる。自分も弾丸や破片で血まみれだ。
夢なのか痛みは感じない。
只・・・地元に残してきた嫁さんとあの美しい艦、翔鶴を思い出した。
・・・まだ、終われない。焦燥とも取れる感情が機体を操作させる。
そして真後ろからの銃撃で目の前真っ赤に変ったところで意識が覚醒に向かう。
「あ。」
コッチコッチコッチ・・・
常夜灯の薄明かりの中、時計を見やると4時を過ぎた辺りだった。
「ふぅ・・・」
六郎はため息を付いた。そしてぎゅうと身体を掴まれる感覚に横を見る。
六郎の腕枕の中、銀髪の美しい女神が寝息を立てている。
「うぅ・・・ぐす・・・、皆さん・・・ごめんなさい・・・小四郎さん・・・」
そして閉じた瞳から一筋涙の雫が零れた。
「う・・・提督・・・どこ?・・・ず・・・い・・・か・・・く」
六郎は翔鶴の涙の雫を拭った。
「俺はここにいるよ。絶対に離すもんか」
優しく囁く。
抱きついている翔鶴を自身でもきゅっと抱きしめる。
改めて翔鶴の温もりを感じた。
そう、今日は6月19日だった。
実家へと続くパイパスを走る六郎のインプレッサ。
やっときた休日六郎と翔鶴の二人は六郎の実家に向かっていた。
「あ、この道って前に食べに行ったラーメン屋さんの道ですよね?」
「おぉ~ご名答!ここから実家は近いよ~」
「こんなに近いとは思いませんでした」
そんな話をしながら、バイパスを降り車は実家近くのコンビニに止まった。
「一服と、コーヒー買って、あとおふくろにプリン買いたい」
「おふくろは何気にプリンやコーヒー牛乳とか好きなんだよね~」
「なんかかわいいですね♪」
「でもビール限定ならいつまでも呑んでられるビール番長なんだぜ?」
「ビ、ビール番長!?」
やっぱりツボったのかくすくす笑っていた。
そしてお土産のプリンやコーヒー牛乳などを買い込み車に戻る。
「ちょっと一息入れてからいこうよ」
車の窓をあけてタバコを吸い始める。
「はい♪」
カシュっと缶コーヒーを開けて一口飲む。
梅雨の中休みの快晴は、日差しはあるが爽やかだ。
「翔鶴、気楽にいこうね」
紫煙を燻らせながら翔鶴に話しかける。
「は、はい!でも・・・やっぱり緊張しちゃいますね」
エヘヘと笑う翔鶴。
今日の翔鶴は綿シャツにミニのデニムスカート、サイハイの黒ニーソに以前プレゼントしたローファー・・・それにどこから見つけたのか六郎が所持していた黒のカジュアルタイをつけていた。
ちょっとしたお嬢様風スタイルである。(ちなみに六郎も綿シャツにミリ風迷彩ハーパンにバッシュという格好)
「・・・あぁ、俺もうすぐ着くからね」
母親に電話を入れて車のエンジンを掛ける。
・・・・相変わらずボクサーサウンドは心地いい。
「わかりました!ロクさん♪」
「じゃ、出発」
そしてものの5分も経たずに実家に到着した。
ピンポーン・・・チャイムを鳴らし玄関のドアを開けた。
「ただいま~」
「お、おじゃまします・・・」
普通に帰宅を告げる六郎と、遠慮がちな翔鶴は対照的であった。
「いらっしゃ~い!!」
パタパタと母親の節江がスリッパを鳴らして出てきた。
「かーちゃん着たよ」
「おじゃまします」
翔鶴はお辞儀をした。
「いやいやいいのよ翔子ちゃん。さ、上がって上がって、おとーさんも待ってるよ」
居間に入ると六郎の父親である相馬籐五郎が座椅子に座っていた。
「とーちゃんただいま」
「はじめまして、翔子と言います」
親父は二人を見る。六郎も厳つい顔だが、父親も六郎以上に強面であった。
・・・うぅ、ロクさん、ちょっと怖いです。
「おぅ、いらっしゃい。六郎、いい娘見つけたな」
そういうとにっこりと目じりを下げて笑った。
・・・あ、でも笑うとかわいいかも。やっぱり小四郎さんの息子さんなのね。
翔鶴は艦だった頃の記憶を思い出すのであった。
「あ、じーちゃんとばーちゃんに線香あげるわ」
六郎はそういって仏壇に向かう。翔鶴も付いて行く。
仏壇には戦地から送られたであろう祖父小四郎の写真と祖母の写真が並べて飾られていた。
・・・あ、わたしの。
胸から熱いものがこみ上げてきた。
「親父が空母翔鶴に着任が決まって初搭乗したときに撮った写真だよ」
籐五郎が翔鶴に説明している。
「・・・はい」
・・・そうだ、お父様はわたしが翔鶴だとは知らない。ここは耐えないと。
「本当にお父様とロクさんに・・・・似ていますね」
「そうかなぁ・・?」
とデレデレになっている親父。
「じーちゃん、ただいま」
六郎もなるべく気丈に振る舞い線香をあげた。
チーン、チーン・・・
そして親父も線香をあげる。
「六郎がこんなかわいい娘連れてきたよ・・・親父」
六郎が彼女を連れてきたのが嬉しくて感極まって涙目になりながら線香をあげた。
「まーたおとーさんすぐに泣く・・・あたしが泣けないわよ」
涙腺の脆い親父に冷ややかな突っ込みが入っていた。
「わたしもいいですか?」
「あぁ、おねがい」
翔鶴の申し出に六郎が快諾した。
「翔子ちゃんありがとうね・・・」
親父もお礼を言う。
線香をあげて手を合わせる翔鶴。
・・・小四郎さん、わたしこっちの世界にきて六郎さんと一緒になれて、よかったです。
これからもよろしくお願いします。
翔鶴の目に一筋の涙が伝った。
その後は母親がガチで作りまくった料理のオンパレードであった。
その後実弟の敦人(既婚)の家族も来て大食事会になっていた。
「兄貴~~かわいい子みつけたなぁ~」
「いってぇよばぁか」
バシバシ叩かれた。本当にエロい笑いしやがって・・・・
親父は翔鶴に以前陸上自衛隊に居た頃の自慢話をしていた。(ちなみにお父さんは陸自時代にレンジャー課程を修めた化け物である)
・・・あの、翔鶴さん結構引いていますよ?
かーちゃんと義理の妹さんは料理の話題で盛り上がっていた。
実弟の娘達は珍しいのか翔鶴にまとわり着いていた。
・・・・思った以上に翔鶴は子供の相手が上手かった。
代わる代わる飲んで(アルコール無し)喰って、話しているともうすでに夜になっていた。
実弟の家族はすでに帰っていた。(ちなみに実弟家族も六郎と同じ町内に住んでいる)
大分家族とも仲良くなってこれてよかった。
「翔子ちゃん今日は泊まってけ!」
「あ、どうしよう?ロクさん・・・」
「今日の夜友達来っから、これで帰るわ。今度泊まりに来っから」
・・・・・判りやすくしゅんとする親父。
「また来るからね」
「今日はおじゃましました」
車に乗った二人を親父と母親が見送りにきてくれた。
「ばいばーい」
「おじゃましました~~~」
「お父様とお母様に逢えて本当によかったです」
「そういってもらえるとよかったよ」
帰路に就く車の中の六郎と翔鶴。
「交際を認めてもらえてよかったです。」
「とーちゃんとかーちゃんはね、そんなにうるさくないからね」
六郎の両親の持論はこうである。
”結婚するなら、1~2年は二人で水入らずで過ごしてから結婚したうがいい”
”結婚しても新婚生活は4、5年は二人でゆっくり過ごしてから自分達の面倒をみてくれればいい”
この二つであった。
「うちのかーちゃんは姑問題で大変だっから」
当時の昭和の時代の嫁姑問題は過酷なのであった。
「そ・・・そうなのですね」
「だから、そこは甘えていこうよ、ね?」
「はい♪」
車は地元にむかって走っていく。久しぶりの夜空は星が瞬いてた。
「夏も近いかな~?今年はすんげぇ夏になるとおもうよ~」
「提督!海水浴いきましょうね♪水着買いたいな」
・・・ゴクリ。
翔鶴の水着姿を妄想したら喉が鳴った。
翔鶴姉のトラウマというかなんというか・・・・を吹っ飛ばせたですかね?
夏と言えば地元は最盛期には年間80万人以上も海水浴に来る場所であります。
戦車だけではないんですよ?
夏といえば海!その前に海開きがありますね?
その海開きになんでか海上自衛隊の艦艇公開そして、陸上自衛隊&航空自衛隊の装備公開なんてイベントがあったりします♪
今も旧毎軍の艦艇の名前を受継いだ船もいます。(一昨年はてんりゅう、去年はえんしゅう、そして今年はちくまさん♪)
その辺りを上手く絡めて書ければいいかな?
と思っております!