*色々突っ込み所があると思いますが、生暖かく読んで頂ければ幸いであります。
誤字指摘ありがとうございました!すみませぬm(_ろ_)m
水戸の駅南と呼ばれる区域の一角に”Ray&Murray(レイ&マーレイ)”と言うアイリッシュパブがある
日本人のオーナーとアイルランド人の女将さんが営んでいるお店だ。
オーナーは金城零二(かねしろ れいじ)、女将さんは金城エレノアさんという。
女将さんのアイルランドは勿論イギリスの伝統的な家庭料理に、本場のアイルランドとスコットランドにウィスキーやエールを学びにいったオーナーが厳選したお酒類を提供してくれる。
「ねぇねぇ、マスターと女将さん、どうやって知り合ったの?」
歳は20代前半だろうか、顔を真っ赤にして酔っ払っているお客が興味本位にオーナーと女将さんに質問した。
「Oh ダーリン・・・どうしまショウ」
「おっと、お客が居るときはダーリンじゃなくレイって呼べよエレナ?」
「Oh ソーリーネ///」
「ま、今日はお客も少ないし、昔話も悪くないか」
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大学2年の時にお酒に目覚めた金城零二は日本の大学を休学しスコットランドの大学に留学をすることに決めた。
・・・だが、どこをどう間違ったのか入学が決まった大学はアイルランドのダブリンにある大学だった。
「あれ?どうして俺はダブリンにいるんだ?」
大学の前で呆然と立ち尽くしていたのもいい思い出・・・
「ま、住めば都というしな」
そして始まる留学生活。日本で必死に勉強した語学力では中々太刀打ち出来ず。
なんとか出来た学友達に連れられいった場所がアイリッシュパブであった。
アイリッシュウイスキーの”ジェムソン” ”ブッシュミルズ” そしてギネスビール・・・
『ここは天国か!?』
お隣からも入ってくるスコッチウィスキーやスコティッシュエールも呑める。
・・・そんな大学行ったらパブで呑む、という暮らしをやっていたらあっというまに生活費も減っていくってもんだ。
そして大学にあるアルバイト求人票を見ていると・・・
「これだ!!」
『求む 日本語家庭教師』
藁も掴む勢いで相手先に電話を掛けていた。
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エレノア=マーレイは幼少の頃テレビで放映されていた『美少女戦士 セーラームーン』に憧れていた。
それは初等学校、中等学校と進んでいくうちに日本への憧れとなって少女の心の中で大きくなっていった。
そして高等学校に入学する頃には独学で日本語を勉強し始めていた。
『お父さん、わたしは日本語を勉強したいです』
父親はまさか日本人の留学生がいるとは思っても居ず大学に求人を出して居なかったら娘も諦めるであろうと求人を出した。
「日本人の家庭教師求む」
と書けば、ハードルも上がるし大丈夫だろうとたかを括っていたのであった。
・・・数時間後本当に電話が掛かって来るとも知らずに・・・
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「ここがマーレイさんの家か・・・」
零二はダブリンの海に程近いマーレイ邸の前にいた。
・・・電話に出たのは若い女の人だったな。
そんな事を思い出しながら呼び鈴を鳴らした。
ガチャ、とドアが開く。
出てきたのは薄いブラウンのふわふわなロングヘアーに人懐っこい青い瞳、そしてちょいんと可愛く立っているアホ毛・・・
「ドーモ、カテイキョウシ=サン。エレノア=マーレイ デス」
「ド=モ、エレノア=サン。カテイキョウシノ、レイジ=カネシロ デス」
(注、筆者が英語わかんないので、こんな表現してみました)
・・・・コレガ、イケメンッテヤツネー
・・・・あ~可愛いなこの娘
二人の運命の出会いであった。
「エレナは初めて逢った時からそこそこ日本語覚えていたよな」
「日本語の響きが好きで、独学でやってましター」
「でも女将さんのイントネーション抜けないよね?」
「これが可愛いんだよ!」(力説)
「Oh!恥かしいネー」
そんなやり取りの中、エレンは顔を真っ赤にしていた。
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エレナへの家庭教師のアルバイトが始まってから程なくお約束のように二人は恋に落ちていた。
零二もこれ以上ない位しっかりと日本語を教え、エレナもがんばって着いてきた。
そんな休日。
「レイ・・・わたしハ、レイのお嫁サンになりたいデース」
「俺は嬉しいけど、お父さん達はどうなの!?」
公園のベンチに二人で座りまだ見ぬ未来へ向かって話しあっていた。
「オトー=サンとオカー=サンは大学ヲ出タラ許シテくれマース・・・」
「そうか・・・」
エレンは4姉妹の長女。とてもアイルランドから出してくれるとは零二は思っていなかった。
妹3人も零二に懐いており、家庭教師に出向くと「オニー=サン、オニー=サン」と覚えた日本語でじゃれあってくるのであった。
エレナの両親も零二に好意的になって来ていたのもあり。
・・・このままアイルランドに骨を埋めてもいい覚悟が出来ていた。
大学で一生懸命勉強し、地元の酒造メーカーに就職を考えて居たのである。
「わたしハ、レイの生まれタ国に行きたイ・・・」
零二はエレンを抱きしめ唇を奪っていた。
「いま思い出しても恥かしいな・・・」
「あの時のダーリンは、かっこヨカッタヨー」
思い出したエレンがクネクネと零二に抱きついてイチャイチャしはじめた。
「ゴホン!エレナ・・・」
「Oh!ソーリーネ///」
二人して顔真っ赤で照れているのをニヨニヨと青年は眺めながらラフロイグをチビリと舐めた。
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そしてエレナが大学に入学したタイミングで正式に交際をスタートし、零二は念願の酒造メーカーに就職し忙しくも充実した日々を過ごしていた。
行き着けのアイリッシュパブにもエレンと一緒に呑みに行くようになると、エレナは兼ねてから抱いていた夢を帰り道に、零二に打ち明けた。
「レイ、わたし日本ニ行きたイ。そして二人で小さなアイリッシュパブを開きたいネ♪」
エレンは大学に通いながらもの凄い勢いアイルランドとイギリスの家庭料理の勉強をしていたのであった。
「・・・・・・エレナ、ぐずっ」
「OH!レイ泣かないデネ」
零二は本当に嬉しかった。
「・・・エレン、やろうアイリッシュパブを!俺もエレンが大学を卒業するまで一生懸命お酒の勉強をするよ!」
エレンと零二は互いの家族を、アイルランドと日本に呼び寄せて一緒になる下地を作っていった。
「そして日本でダーリンと結婚式(神前)を挙げましタ♪」
その時を思い出したエレナの瞳にシイタケが出来ていた。
「ま、そんな感じでお店やって・・・・ん?」
「zzzzzzzzz・・・・」
「Oh!ロク=ちゃん寝ちゃったネー」
「しょうがない、今日は店じまいにして六郎家に泊めようか?」
「OKネ~♪」
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「そうだ、今日は早く帰って来れるから水戸に飲みにいこうよ」
「水戸ですか?」
何時もの朝の六郎邸。朝ごはんを食べながら六郎が翔鶴に切り出した。
「今夜、アイリッシュバンドのライブあるから、行こうよ」
翔鶴が来て暫くは地元でバタバタしていた矢先、オーナーからのお誘いであった。
「暫く行ってなかったからね、翔鶴もオーナーや女将さんに紹介したいしね♪」
「/////」
『提督はbarにいる。』のごません様の”提督さんと奥方”をモデルにさせていただいております。(ブリティッシュとアイリッシュでは違くね?と思われると方いると思いますが許可を頂き登場しております)
正式にお話への登場はもうちょい先になりますが、ネタ切れ防止と顔見世的な感じで番外編としてお話をかいております。