艦隊これくしょん~あなたに逢いたくて~   作:ろくろう

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冬イベ始まりましたね!
お話は夏真っ盛りですがw

E-1一発目に大淀さん来ましたw(2人目ですw)




第二十七話 六郎と翔鶴の長い一週間(その1)

「ただいまーー!!」

「お帰りなさい♪」

ガラガラと玄関を開ける六郎の声はいつにもまして軽やかであった。

「相馬六郎、本日をもって9日間のお休みに突入いたします!」

「はい、お疲れ様でした♪」

ピッと互いに敬礼で答える。

「プッ・・」

「クスクス」

真顔で敬礼していた二人の顔が綻び笑いあう。

「クスクス・・ご飯出来ていますよ?」

「いつもありがとうね」

ツボってくすくす笑っている翔鶴の後について家に上がる六郎。ここ最近の翔鶴は本当によく笑ってくれる。

・・・この笑顔を護っていくのが本当にこれからの使命だよな。

決意を新たに胸に秘める六郎であった。

 

楽しい夕飯が終わり、翔鶴はPS3を立ち上げエスコンをやり始め、六郎はその後姿を眺めながらベースの練習に精を出している。

ヘッドフォンをスマホに繋ぎ、演奏をしている曲は『レッチリ・ストーン コールド ブッシュ』

レッチリの曲ではとびっきりロックでファンキーな名曲である。(世のベースキッズなら一度は演奏してみたい曲の一つには入るであろう)

*曲の意味は、直訳すると”石の様に冷たい茂み”(そういう歌詞の曲なんです)・・・以前翔鶴にこの曲の意味を聞かれた時には非常に参った・・・

 

まぁ、それは置いといて翔鶴は新たな翼『F-14B』にメロメロの様であった。

*F-14B非公式の愛称は『ボムキャット』対地攻撃能力を付与した機体である。

「わぁ・・・ファントム君より、ずっとはやい♪」

ベボン!

たまたま聞こえた翔鶴の呟きにがっくりと肩を落とした六郎。

「?提督??どうされました?」

「ん?大丈夫・・・ちょっとしたトラウマを思い出しただけだから・・・」

・・・ファントム君(涙)

「でも速い分場所によっては使い辛いかな?・・・」

そんな一人言を零しながら楽しそうにエスコンで遊んでいた。

翔鶴の操作するF-14Bは流れるように、そして的確にLAGMを発射していく。

・・・本当に上手くなっちゃたね。

「もう、俺じゃ太刀打ち出来ないくらい上手くなったね」

「いえ、提督の教えが上手だったからですよ♪」

翔鶴は頬を染めながら「ありがとうございます」とお礼を述べた。

 

 

一通り翔鶴がエスコンを楽しんだ後、ギターを持ってきて二人で『カントリーロード』の合奏を始めた。

リズムマシーンの一定のリズムに併せてギターとベースの音が絡み合う。

「~~~~~~♪」(翔鶴歌唱中)

「いい感じでノリが出てきたね」

六郎は身体を揺すりながらリズムを取りベースを弾いている。

翔鶴はにっこり笑顔で返事をした。

小一時間みっちりと練習をした二人。カントリーロード以外にスタンドバイミーもレパートリーに入ってきた。

レパートリーが増えれば飽きずに練習が続くのである。

練習が終了し楽器の手入れをし片付ける二人。

「今日はよく出来たね」

「はい♪」

 

 

クローゼットに楽器を仕舞い。六郎は艦これを始め翔鶴はハートフルタンクストーリーの続きである最終話を視聴し始めた。

「がんばれ!がんばれ・・・あぁ!?」

三突とルノーがあっという間に撃破されていた。

・・・あの瞬間は絶望しかなかったよね。

そして場面はマウス撃破の場面。

ヘッツァーがマウスの下に入り込み、八九式が砲塔をブロックしⅣ号がとどめを刺した。

「やったー!」

画面をみながらバンザイをしている翔鶴。

艦これやりながら横目で翔鶴の一挙手一投足の可愛らしさに六郎は思わずニヤニヤしてしまうのであった。

『何ニヤニヤしてんの?提督さん?』

「お前の姉ちゃんはやっぱ可愛いな~と思ってね」

『当たり前じゃない!翔鶴姉だもん』

(ちなみに翔鶴はP虎の立ち往生に泪していた)

画面には本日の旗艦の瑞鶴がドヤ顔でふんぞり返っていた。

「なぁずいずい・・・」

『何?』

「お前もこっちに来たい?」

『え?』

暫しの沈黙。

『行ってみたいけど・・・やっぱり無理かなぁ・・・』

六郎の艦隊では随一の錬度を誇る装甲空母になった瑞鶴。

翔鶴へちゃんと承認を貰いカッコカリをした瑞鶴は加賀さんや赤城と共に艦隊の屋台骨でもある。

『あたしは・・・』

「・・・うっ、うっ、良かったぁ・・・」

「?」

『?』

六郎は翔鶴の方を見ると、丁度ラストシューティングの場面。あんこうチームのⅣ号H型とティーガーⅠの相打ち、そしてあんこうチームの勝利の場面に感動して涙しているのであった。

・・・俺も初めて観た時泣いた。

「翔鶴がテレビアニメ見て泣いてる」

『えぇ!?どんなの??』

瑞鶴も興味を持ったようなのでPCのモニターをテレビに向けた。

『パンツァーーーーー、フォーーーー!!』

画面では大洗駅に着いた戦車道チームが掛け声をかけ、凱旋パレードが始まっていた。

EDテーマに合わせて戦車が走っている。

そしてパンツァーカイルの陣形のまま母校の学園艦に向かって走っていった。

『・・・・あぁ!?あの艦、あたしじゃん!?艦橋違うけど・・・』

・・・大洗女子学園の学園艦は翔鶴型だからね。

「ご名答、流石だな」

『いいなぁ・・・』

瑞鶴は暫し黙って画面を見ていた。

 

ひとしきり感動していた翔鶴が背後に視線を感じて振り返る。

「よかったぁ・・・あら?」

「お疲れ」

『翔鶴姉・・・』

「瑞鶴!、提督・・・///」

ニヨニヨしながら翔鶴を見ていた六郎。(瑞鶴も多分そんな顔しているんだろう)

我に返った翔鶴が顔を真っ赤にして縮こまった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「お風呂上りました♪」

「おかえり」

タオルで髪を拭きながら翔鶴がお風呂場から出てきた。シャンプーの良い香りが六郎の鼻腔を刺激する。

縁側に二人で座り、缶ビールを手渡した。

「はい」

「ありがとうございます♪」

プシッ!プルタブを起こす小気味いい音がする。

「「乾杯」」

缶を併せごくっごくと喉を鳴らす。

「ふ~~~~」

一息つき見上げると、雲一つない満天の星空であった。

月明かりのお陰で外も明るい。

「明日もいい天気になるね・・・」

「はい、暑い一日になりますね」

そういうと翔鶴は六郎の肩にもたれ掛った。ボディソープと洗い髪の良い匂いが漂ってきた。

「寝てる時、俺暑くない?大丈夫?」

海沿いで夜は多少涼しい風が入る六郎邸ではあるが、夏特有の暑さだ。三十路超えたおっさんの汗臭さとかは気にならないのか心配で聞いてみた。

「大丈夫です♪・・・でもたまに、起きて提督が居なかったらと思うと怖くて」

そういうと翔鶴は潤んだ瞳で六郎を見つめた。

「・・・・」

無言で翔鶴の肩に手をかける。

そして口付けをした。翔鶴の唇の甘い味とビールのほろ苦い味がした。

 

・・・やっぱりがまんできなかったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




社会人の数少ない連休であるお盆休み!
基本町内にしか居ない翔鶴の行動範囲を少し広げられたらいいかな?と思っております。(来るコラボに向けての調整?ともいいます)

今後もまったりとお話を書いていければと思います!
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