艦隊これくしょん~あなたに逢いたくて~   作:ろくろう

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春ですよ~!
今週半ばに自転車でツーリング?に行ってきました。途中桜が咲いてて綺麗でした。
(総走行距離160km位?)


さておき、以前お話にも登場いただいたきました『提督はBARにいる』の提督さんとその奥方であります!
*事前にごません様にお話を確認して頂いての投下となっております。


第三十話 六郎と翔鶴の長い一週間(その4)

六郎と翔鶴の二人は水戸に出かけていた。

以前は沙織達友人ときたのだが今回は六郎と二人っきりでのデートであった。

「ロクさんと電車に乗って水戸に出かけるのって初めてですね♪」

「そういや、そうだったね」

仲良く手を繋ぎながら市内を闊歩している二人。

何時もであれば六郎の愛車で水戸に来るのであるが・・・

 

~数時間前~

六郎は朝食の後久々にエスコンで遊んでいた。

「あぁ!?また撃墜された・・・暫くやってなかったから腕落ちちゃったかな?」

愛用のF-4Gwwに4AGMをぶら下げ悪戦苦闘していた。

「提督、携帯電話にメールが入ってますよ?」

「あ、ありがとう」

ゲームが終わり翔鶴とエスコンをチェンジし携帯を弄りメールを確認する。

「よぉ~し!提督の仇とっちゃいます♪」

翔鶴はニッコニコしながらF-15Jを駆り通称B-7R攻防戦をプレイしだした。

「・・・あ、翔鶴」

「何でしょう?」

「ゲームしながらでいいよ?」

「夕方水戸に呑みにいこうよ」

「はぁ・・・」

「水戸で世話になってるアイリッシュパブのマスターから『たまには顔を見せにこい』ってメールだったよ」

「久しぶりに提督とデートできるの嬉しいです♪・・・あ」

ニッコニコの笑顔で振り返った矢先、敵機からのミサイル集中攻撃で翔鶴のF-15Jは撃墜された。

「ごめん・・・」

「いえ、百倍返しにすればいいだけです!」

そこから一切口をきかなくなった翔鶴さんは、鬼気迫る戦闘機機動で敵機を撃墜しまくりMVPを獲っていました・・・

・・・怒らせないようにしないと。

暫し声を掛けないようにこっそりと艦これをしている六郎であった・・・

 

***

大洗からバスに乗って、電車に乗り換え水戸に到着し現在に至る。

時間は午後の六時位だろうか、日が落ちてきて辺りを真っ赤に染め上げていた。

「いやぁ~照り返しって暑いね・・・」

「夏ですねぇ・・・提督、夕日がきれいですね・・・」

「うん・・・」

駅前のペデストリアンデッキで暫し夕日を眺めていた。

ストリートミュージシャンが奏でている『モン〇ル800の小さな恋の歌』が六郎の胸に染みた。

 

そして二人は目当てのアイリッシュバーに向けて歩みを進める。

水戸駅の南側は駅南と呼ばれる区域であり、様々な居酒屋やbarそしてその奥にラブホ街がある・・・

「あ、可愛い建物♪」

「だね・・・」

・・・まぁ、実物をしったら翔鶴はどんな顔するのか??

非常に困りながらも二人は歩いて行く。そして店に近づくと陽気なアイルランド民謡の音色が聞こえてきた。

「あ、ここだよ」

「可愛いお店ですね」

緑を基調とした可愛いお店、所々にシャムロックの文様・・・

ここはRay&Murry(レイ&マーレイ)と言う名のアイリッシュパブだ。

欧州のエールやピルスナーは勿論、スコッチにアイリッシュウィスキーそしてなにより本場のイギリスの家庭料理も楽しめる。

「こんばんわ~」

「ハァ~イ!oh!?ロクちゃぁ~んひっさしブリネ~♪」

六郎がドアを開けると即座に反応した女将さん?が六郎にハグをしてきた。

「ご、ご無沙汰っす」

ちなみにこの変なイントネーションでしゃべる女将さんは”金城エレナ”さんと言い根っからのアイルランド人だ。(超絶美人ですよ!!)

「ダーリン!!ロクちゃんきたヨー!!」

相変わらず六郎に抱き着いて離れない女将さんが奥にいるマスターに声をかけた。

「わぁ~かったからお客さんの居る前では”レイ”って呼べよエレナ。」

パっとみ強面イケメンだがしゃべると面白いマスターの”金城零二”さん。

「・・・エレナ。そろそろロクから離れた方がいいな。後ろの娘、彼女だろ?ハイライト消えてんぞ?」

「Oh!?ソーリィネ・・・」

やっとこ離してもらった六郎が翔鶴の方を見ると嫉妬の炎で一瞬空母水鬼の様なお顔をしていました・・・

「翔子、改めて紹介するね。このパブのオーナーの金城零次さんと奥さんのエレナさん」

「マスター、女将さん彼女の鶴田翔子です」

「よろしくお願いします」(棒)

「翔子ちゃん?わりぃなエレンはロクの事を実の弟のように可愛がっているんだよ」

「翔子=サンごめんなさイ」

二人は謝ってくれるが翔鶴のハイライトは暫く消えたままであった…

 

***

「うふふ~~~♪」

「うまいべ?」

「はい♪」

翔鶴はギネス片手に上機嫌であった。

少し険悪なムードになってしまったが酒が入り、女将さん自慢のシェパーズパイや定番のフィッシュアンドチップス等サービスしてもらえる約束で翔鶴は矛を収めた。

「おぉ~ロクちゃんひさしぶりだね~彼女かい?」

「あ~ロクさんおひさしぶり~~♪」

・・・常連のお客さんたち(男性以外にも女性の知り合いもいる)が声を掛けてくると、六郎の腕をギュっと抱きしめ「彼女の翔子です」とジト目で自己紹介をしていた。

「マスター、ラフロイグ!真っ直ぐで!」

「あいよぉ!」

六郎が注文をするとマスターが威勢よく返事してくれる。

「Ok!ロクちゃんラグロイグのストレィトネー」

「ありがとうございます!」

女将さんが持ってきたのはショットグラスに満たされた琥珀色の液体とお水の入ったタンブラー。

「ロクさんこれは?」

「スコッチウィスキーだよ?匂い嗅いでみ?」

「??・・・・うぅ」

ショットグラスに満たされた液体の匂いを嗅いだ翔鶴がのけぞる。

正露丸の匂いのするお酒だからね、ただ臭いのだが奥に隠れた旨さをしったらハマる。

「好き嫌い分かれるけど、呑んだら上手いよ?」

六郎が一口水をあおる。

「わかりました!・・・ん・・・」

翔鶴が少しグラスの中のお酒を舐めた・・・

「うぅ・・・臭い・・・私はダメかも・・・」

涙目になっている。

「じゃあ、そのまま鼻で息をすって、鼻で吐いてごらん?」

翔鶴は律儀にスーっと鼻で息を吸い吐き出した。

「・・・・あ、甘いお花の香りが残りました・・・」

「これがラフロイグの病み付きになる味なんだよね」

 

***

アイリッシュバンドの演奏会もそろそろお開きに差し掛かる頃。

「ロクちゃん、一曲やったらどうだい?」

マスターの一声でアコギが六郎の手に渡ってきた。

「えぇ~!?ロクな曲弾けないっすよ?」

「あ、アレでいいよあれ」

「ロクさん?アレって?」

結構酔っ払ってきた翔鶴が鸚鵡返しに聞いてくる。

「ん~~、翔子に向けた俺の気持ちの代弁かな?」

そういうとアイリッシュバンドのメンバーと打ち合わせを始めていた。

翔鶴は可愛く小首をかしげ「???」な顔をしていた。

 

アコギを抱えマイクの前に立った六郎。

『えっと~最後の曲が自分ってのが、なんか申し訳ないんですが・・・一曲演らせて頂きます。モン8で、あ・な・た・に!!』

そして演奏が始まった。

荒々しくギターをかき鳴らしけして上手くない歌声であるが、思いのたけをぶつける様に歌う六郎。そこにアイリッシュパンドのメンバーがリズムを付けて行く。曲を知っているマスターや女将さん、そして常連さんがコーラスをしてくれる。

『♪あーなーたぁーに、逢いたくてー逢いたくてー♪』

お店の中はサビの大合唱だ。

『こんな世の中、誰を信じて、歩いていこう、手を取ってくれますか?』

唄を聞いていた翔鶴はポロポロと泪を流していた。

 

***

「ありがとうございました!」

お店もお開きの時間になり三々五々常連さんやバンドのメンバーさんも店を後にしていく。

唄のあと嬉しさやそのた諸々で前後不覚になってしまった翔鶴の片を担ぎお店を後にする。(本当に気持ちよく眠っていらっしゃる)

「ロクよ、今日はありがとうな。」

「ロクちゃん、今日は楽しかったネ♪唄上手くなったネ♪」

マスターと女将さんが送り出してくれた。

「あ、終電ないからタクシー・・・」

「そのままラブホ泊まっちまえよ」ニヨニヨ

「そのママキセイジジツつくっちゃうネー!」

そんなマスターと女将さんの声援を背に六郎を翔鶴を背負ってラブホ街に消えていった・・・

 

 

 




地元にあるアイリッシュパブをモデルにお話を書いてみました。(小生も暫くいってないや・・・)
某ニコ動で久々に爆〇提督の動画見たら滾りました。(エイプリル・フールで終わらなければよいのですが・・・)



*本当に沢山のお気に入り登録、感想、UA感謝の念に耐えません。
今後もニッチにお話を書いていければいいなと思っております。
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