学校など日常のことが忙しくこちらまで手が回ってませんでした。
次こそは早く仕上げたいと思います。
放課後すぐに隼人や優美子たちと別れて部室へと向かった。
「あれ、雪乃早いね俺も結構早めに来たつもりなんだけど」
俺が来た時にはもう雪乃は椅子に座り本を読んでいた。
「ええ、あなたこそお仲間たちとはいいのかしら?それに比企谷くんは?」
「あぁ、今日はみんな部活やら用事やらで帰ったよ…お、噂をすればってやつだな」
「あら比企谷くんこんにちは、もうこないかと思ったわ、あれだけ言われたのに来たってことはマゾヒスト?」
この人ひどい事言った自覚はあるんだ
「ちげーよそんなんじゃねーよ」
「違うよ雪乃、彼はストーカーなんだ」
「待てお前ら俺がいつから好きみたいになってるのさすがの俺もその妄想には引くぞ」
「あら、違うのかしら?」
「ちげぇよ、なんだよその自信過剰は…お前さ友達いるの?」
雪乃は、読んでいた本をパタリと閉じ考える仕草をする
「そうね、まずどこからどこまでが友達かを定義してもらっていいかしら…」
「雪乃残念ながらそれは友達がいない人のセリフだ…」
「お前、人に好かれそうなのに友達いないってどういうことだよ、一方その点に関しては早見は人に好かれてるみたいだし、容姿よし、頭もよし、スポーツもできる、愛想がいい、完璧すぎるだろ世の中不平等だらけだ…」
「俺は、まぁそんなんでもないさ隼人のほうが人気者だよ」
「あぁ、あのいけすかないやつか…」
「まぁ、そこの男は特別よ。まぁ、あなたにはわからないわよ」
え、俺のことどういうふうに思ってるわけ?
「私って昔から可愛かったから近づいてくる男子は大抵私に行為を寄せてきたわ」
や、間違ってないんですけどもね?この子随分と言い切るなホント…
「本当に誰からも好かれてるならそれでも良かったのかもしれないのけれど」
雪乃は淡々と話を続ける
「雪乃…」
「どういうことだよ?」
「小学校の時私は上履きを60回ほど隠されたわ、そのうち50回は女子にやられたわ、おかげで毎日上履きとリコーダーを持って帰ってくる羽目になったわ」
「大変だったんだな…」
「ええ、大変よ私、可愛いから。でも、仕方のないことなのよ人は皆完璧ではないから弱くて醜くてすぐに嫉妬し蹴落とそうとする不思議なことに優秀な人間ほど生きづらい世の中よ、誰だって抱えてる悩みや後悔、恨み妬みなどあるわそこの完璧そうに見える男も例外なくね。そんなのおかしいじゃない。だから変えるのよ人ごとこの世界」
雪乃の言葉がとても痛い。過去のことが、胸に刺さってくる。比企谷の方を見ると何か決心をしたかのように雪ノ下の方を向く
「なぁ雪ノ下。俺と友だ…」
「ごめんなさいそれは無理。」
まぁ、そうだろうなこの二人は反対のようで似てるところあるからな…似てるがゆえに反発するのだろう、こればっかりは仕方がない
と、話しているとノックがした、ということは平塚先生ではないな…
「どうぞ」
「し、失礼しまーす。平塚先生に言われて来たんですけど…」
制服を着くずし汰ゆるふわな感じの女の子の姿がそこにはあった
「おう、結衣じゃん」
「え!?なんでゆうくんここにいんの!?ゆうくんの言ってた部活ってここなの!?しかもヒッキーもいる!」
「そこまでビックリしなくてもいいだろ…しかもヒッキーって…」
俺は、比企谷の方に視線を向ける。
「な、何だよ、そのヒッキーって、しかも誰…」
「2年F組由比ヶ浜結衣さんよね?とにかく座って」
「わぁ!あたしのこと知ってるんだ!」
「多分そこの女全校生徒の名前知ってるんじゃねぇの?」
「いいえ、あなたのことなんて全く知らなかったもの」
「まぁまぁ、雪乃俺も最近知ったんだし仕方がないよ」
実際この前目があって初めて意識して彼のことを思い出したんだからな。
「フォローになってないし…なんで二人共俺に批判的なの」
結衣がぼけーっとこちらを向いている。しかし、こうも見つめられると照れるな…
「どうした?結衣、俺の顔になんかついてる?」
慌てて結衣は顔を横に振って答える
「あ、いや、そうじゃなくて!なんか、仲いいね!楽しそうな部活だし!ヒッキーもよく喋ってるし!ゆうくんもなんかいつもより楽しそう!」
傍から見ると楽しそうに見えるのか俺…
「俺は、いつも楽しそうに見えないのか結衣にそんなふうに見られてたなんて…」
「あ、いや!そういうことじゃないんだよ!ごめんね?ゆうくん?」
「お前ら夫婦漫才するなよ」
「はぁ!ヒッキーまじキモい!」
「俺は、そんなに言われなきゃいけないのか…」
「そろそろいいかしら?」
雪乃は咳払いをして話を一区切りさせて依頼の方へと移ろうとした。
「そうだな、結衣の依頼を聞かなきゃな、内容は何なんだ?」
「クッキーを…クッキーを作りたいの!」
恥ずかしそうにもじもじしながら小さい声で言う。
「料理本通り作ればすむもんじゃねーの?」
「あーそれは無理だ。結衣は料理が絶望的に作れないんだよレシピ通りってのがまず無理なんだ」
「そんな漫画みたいな話あるのかよ…」
「では一度、作ってみせたほうがいいわね家庭科室に急ぎましょう」
「まぁ、覚えるより感じろっていう方向性は悪くない。」
「というか、平塚先生先生から聞いたんだけどこの部って願い事を叶えてくれるんだよね?」
早口で切羽詰まったように結衣は問いかけてくる
「いいえ奉仕部はあくまで手伝いをするだけよ」
「どういうこと??」
指を顎に当てて考えた仕草をしポカンとする結衣に説明をする。
「つまりだ、餌を上げるのじゃなくて釣りの仕方を教えるってことだ」
「へー!そういうことだったんだ!なんかすごいね!」
ほんと、うちの学校って偏差値そこそこ高いはずなんだけどな…結衣がどうやって入ったか気になるな。
「ほらエプロンも曲がってるし…よしっと」
「あ、ありがとゆうくん」
「さっさと作ってそいつに渡して喜んでもらおうぜ」
「うん!」
結衣は笑顔で頷きやる気を見せてくる
「では役割分担をしよう雪ノ下と早見が教えて俺が味見な」
「どんだけ楽な仕事したいんだよ…まぁそれだと一人で教えるほうが効率的にはいいと思うから俺は皿洗いでもしてるさ」
「そうね二人だと帰って邪魔になるわね」
「じゃ、始めようぜ」
「なんで…こうなった?」
雪乃が教えて結衣はその基本通りに作る。いくら下手でも見たものを真似すればいいはずなんだが、何故か失敗して黒い木炭みたいになっている。
「仕方がないわ、どうすればいいかを考えましょう」
「由比ヶ浜が二度と料理を作らないで市販のものをあたかも作ったかのように見せるとか」
「比企谷くん、あくまでそれは最終手段だよ」
「それで解決しちゃうの!?てか!二人共酷くなーい!?…やっぱりあたし料理とか向いてないのかな?才能っていうの?そういうのもないし…」
「解決方法は努力のみよ由比ヶ浜さん、あなたさっき才能がないって言ったわね?」
「う、うん…」
「その認識を改めなさい最低限の努力をしない人には才能がある人を羨む資格はないわ、成功しない人間は成功者の積み上げた努力を想像できないから成功しないのよ」
「結衣、確かに努力は大切だけどな?嫌なことを無理して努力しなくてもいいんだぞ?成功した人を羨むのもわかるし仕方がないことだしな、どういう意図があって作りたいかわからないけど、気持ちが伝わればいいと俺は思うぞ。努力して変わることが全てじゃないしな。」
そうだ、変わらないことが悪いことではないんだ…
「そう、あなたはやっぱり昔から何も変わってないのねその考え嫌いだし、間違ってるとしか思えないわ」
「やっぱり一番雪乃とは意見が食い違うな…こればっかりはしょうがないな」
「な、なんか二人共かっこいい!」
「「「は!?」」」
俺達三人は自然に声が揃ってしまう。
「由比ヶ浜さん?あなたにはキツイことを言ったつもりなのだけれども?」
「結衣それに、俺と雪乃は今結構喧嘩っぽい公論になってたんだが?」
「マゾかよ…」
おいおい、最後のは悪口だろ…
「違うの!なんか言いたいことをあたしに伝えてくれるし、二人共、素直に自分の気持ち伝えれてて!なんか!そういうのあたしにはできないから…」
結衣はだんだん声が小さくなり下を向いて行く
「はぁ…もう1度お手本を見せるから最初から作りましょ」
それを見かねた雪乃が痺れを切らして折れた
「う、うん!」
ぱぁっと笑顔になり明るくなっていく
「じゃあ、次は俺のターンだな」
「比企谷くん、料理できるの?」
「10分だけ時間をくれその間、家庭科室から出てってくれ俺が本当の手作りクッキーを見せてやろう」
「わかったわ、彼に任せましょう」
そう言い俺達は家庭科室から出て行く
「もういいぞ」
家庭科室のドアが開く音がしてドアから比企谷くんの顔が出てくる。
「これが手作りクッキーだ」
そう言い見せてくるが…
「これさっきの結衣の作ったやつとかわんなくない?」
「まぁ、いいから食ってみろ」
そういい皿を前に進めてきたので食べるしかなくなった
「…これのどこが本当の手作りクッキーなのかしら?」
「あんま、美味しくなーい」
「この味…」
「そっか…わり、捨てるわ」
しょぼんとした顔を作って比企谷くんが落ち込む
「ま、待って!!べ、別に捨てなくても!言うほどまずくないし!」
結衣さっき、美味しくないって言ってたよね?
「ま、お前が作ったクッキーなんだけどな」
「やっぱりこの味結衣のか」
「どういうことかしら?」
「男なんて話しかけらただけで勘違いするし、手作りクッキーってだけで喜ぶんだよ、よーするに美味しくなくてもよいいんだよ。早見も言ってたろ気持ちが伝わればいいんだ」
「美味しくないって…うっさい!」
そう言いながら照れ隠しのためか物を比企谷くんに投げていく
「そういうものかしら…」
「まぁ、男って単純だしね、俺が言うのもあれだけど…さすが比企谷くん」
「ヒッキーも揺れるの?」
「俺なんて超揺れるね、揺れまくって好きになりそうだわ」
「で、結衣はどうしたい?」
「うん、自分のやり方でやってみるよ!ありがとね!ゆうくん!雪ノ下さん!」
「ちょ、俺は…」
「さー!家に帰って頑張るぞー!」
比企谷くんがこっちを向くが俺は笑いをこらえるのに必死でそれどころじゃない
「じゃ、帰りますか」
「そうね早見くんが片付けもしてくれてたし帰りましょうか」
そう言い俺達はそれぞれの家に帰っていく…
結衣の依頼を受けて数日、俺は部室に行くといつものように雪乃が座って本を読んでいて隣で比企谷も本を読んでいた!
「こんにちは早見くん」
「おう、比企谷くん今日は早いな」
そう言い部室にはいろうとすると後ろから廊下を走る音がしていきなり後ろから衝撃が来た
「どーん!やっはろー!ゆうくん!」
「結衣かよ、押すならもう少し優しく押してくれ」
「あ、あぁ!ごめん!あ!やっはろー!」
少し間があり雪乃が口を開く
「なにか?」
すんげー冷たく返すな…背筋が凍りそうだよ
「え?あまり歓迎されてない??雪ノ下さんあたしの事嫌い??」
「いえ、嫌いではないわ。どちらかというと苦手かしら」
「それ女子言葉じゃ、嫌いって意味だからね!」
「で、何か用かしら?」
淡々と返す雪乃と鋭く突っ込んでく結衣…仲いいな
「この間のお礼って言うの?クッキー作ってきたから!」
そういいかばんからゴソゴソと出した。
「これ!ゆうくんの分ね!」
「お、おお、サンキュー…俺は後で食べるよ」
ラッピングはちゃんとしてるけど…食べれるのか??これ。
「私も今は食欲がなくて…」
こいつも不安なんだろうな…そんな思いも知らずに結衣は話を続ける
「やー!やってみるとさ!なんか楽しいっていうかさ!そうだ!今度お弁当作ってみようかな!あ、でさーゆきのん!今度部室でお弁当食べない??」
すんげーマシンガントーク雪乃が立ちいるすきもなくしゃべり続けてる…てか、ゆきのんって
「いえ、私は一人で食べるのが好きだから、そういうのはちょっと…それに、ゆきのんって気持ち悪いか…」
結衣のプレッシャーに推され気味で必死で話を返そうとする。
「あ!でさーゆきのん、あたしも放課後とか暇だし部活手伝うね!」
何この娘まったく話し聞いてないよ?!
小さいため息をつき比企谷くんと目が合った、おそらく考えていることは一緒。コーヒー買いに行こ…その光景を名残惜しくも雪乃が嫌そうにしてても心の底では嫌ではないってことがわかったので俺は嬉しかった。そう俺は思い比企谷くんと一緒に静かに部室を出た。
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