憧れが二人いるのは間違っているだろうか   作:パッカ5210

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久しぶりに書きました。
皆さんの感想まってます。


一話

『ダンジョン』

 

数多の階層に分かれる無限の迷宮。凶悪なモンスターの坩堝。

そんな場所に富と名誉を求め自分も命知らずの冒険者達に仲間入り。

ぎるどに名前を登録していざ出陣。

手に持つ剣一本での仕上がり、末に到来すりのはモンスターに襲われる美少女との出会い。

響き渡る悲鳴、怪物の汚い咆哮、間一髪で飛び込み翻る鋭い剣の音。

怪物は倒れ、残るのは地面に座り込む可愛い女の子と、クールにたたずむ格好の良い自分。

ほんのりと染まる頰、自分の姿を映す潤んだ綺麗な瞳、芽吹く淡い恋心。

 

可愛い女の子と仲良くしたい。綺麗な異種族の女性と交流したい。

そんな考えをもってこの街…迷宮都市オラリオにやってきた僕には夢があった。

 

ダンジョンに出会いを、訂正、ハーレムを求めるのは間違っているだろうか?

 

結論。僕は夢を見るには弱すぎた。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

場所は冒険者になって半年の新人が一人でなんて絶対に来てはいけない六階層。

惨めな自分が恥ずかしくて、庇われた自分を消したくて何も考えずに入ったダンジョンで僕は死にかけの状態で十を超えるモンスターに囲まれていた。

 

「は、はは…」

 

人間本当にヤバイ時は笑ってしまうんだ、なんて思う。

流石にもうモンスターを倒す力はない、手に持っているナイフとドロップアイテムだってもう落とす寸前だ。

だけどモンスター達は待ってくれない。今でこそ警戒してくれているが一瞬でも気を抜けば僕は八つ裂きになるだろう。

 

「ぁう」

 

踏ん張っていた足も遂に動かなくなり地面に膝をつける。

なんだかモンスター達の表情なんてわからないはずなのに笑っているように見えた。

 

(かえ…らないと…)

 

浮かぶのはこんな僕を救い、拾ってくれた神様(ヘスティア様)

そして今と同じように絶対絶命な状況で僕を救ってくれた憧れの人(アイズ・ヴァレンシュタインさん)

そんなことお構いなしに襲ってくるモンスター達に最後まで諦めずに武器を構えると、

 

「はぁ!」

 

目の前に真っ黒の剣士が現れ全てを斬り伏せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やばい…帰ったら絶対殺される…」

 

キリトは走っていた。

長期の遠征が終わり一週間の休みを貰ってから今日でちょうど七日目、つまり休みが終わってさまったのである。

最初は遠征の興奮から日帰りで帰ろうと思っていたソロでのダンジョン探索だったが、探索途中で倒したゴライアスのドロップアイテムがリヴェラで高く売れた(ギルドの会計担当のシリカに見られたら大目玉くらった後に夜のレッスンで搾り取られるレベルの安値だが上手く騙された)ことからポーションなどを揃えることができたのでちょっと深層まで…と欲張ったのがいけなかった。

 

(普通に叱られるだけならいいけど…)

 

そんな事を思いながらも絶対それだけじゃ済まない事は分かっているので憂鬱になりながら帰り道を走っていくと途中で戦闘の音が聞こえることに気づく。

 

(こんな夜中に?まだリヴィラ近くの17階層ならまだわかるけど6階層だしな…ウチの神様じゃないけど厄介ごとか?)

 

キリトの所属するチェルノボグファミリアの主神は自身が不幸などを表すからなのか厄介ごとに巻き込まれた時にすぐに鬱になってしまう。

神の力(アルカナム)を封じているのだからそんな事無いはずなのに思ってしまうのはきっと変えられない性分なのだろう。

 

(ま、行ってみるか)

 

軽い気持ちで向かってしまう辺り厄介ごとの原因はキリトのような気がするが大抵の事は避けられなかった事なのだ(と、キリトは思っている)。

 

(ああ…モンスターに囲まれてるよ…てあの冒険者防具つけてないぞ?しかもボロボロだし…砕けたか?)

 

時々ソロでダンジョンに潜るキリトは防具を壊してしまう事が何度かあった(その度にギルドの鍛冶担当にゴミムシを見る目で見られて対価として搾り取られた)ので哀れに思いながら今まさに追い詰められている白髪の少年の元にかけていき持っていた二本の剣で全てのモンスターを瞬く間に切り伏せる。

 

「大丈夫…じゃないな、今あるのは普通のポーションだから完全には治らないだろうけど我慢な」

 

白髪の少年はまさに満身創痍な状態だったので持っていたポーションを飲ませてやる。

キリトの魔法を使ってもいいがあれは所詮その場しのぎにしかならないので緊急の時にしか使わない。

 

「あ、あの…もしかして一級冒険者のキリトさんですか?」

 

「ん?ああ、そうだよ。俺はキリト、君の名前は?」

 

「ベル・クラネルです」

 

「そっか、年は…俺より下かな、それじゃあベル君はこんな時間にどうしたんだ?レベルも低いみたいだし…なんかトラブルか?」

 

「い、いえ!実はちょっとした…あの…」

 

「…まあ言いたくないならいいよ。それより早く帰ろうか、肩貸すから」

 

「いえ!そんな一級冒険者の方に肩を貸してもらうなんて…」

 

「困った時はお互い様、ほら行こう。」

 

そう言いながらキリトはベルに肩を貸しながら迷宮を出る、その時にキリトを見るベルの目は英雄を見る目だった事は言うまでも無いだろう。

 

蛇足 僕はヒロインで、英雄は二刀流だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

「で、こんな遅くに…というか一週間も便りも無く出かけていた理由を私達に納得できるように教えてくれるかな和人君?」

 

キリトは現在土下座中、そして周りには鬼五人。

 

い、いやぁちょっとダンジョンで…

 

「まさかダンジョンで思ったより物資が確保できたから…なんていいませんよね和人さん?」

 

シリカ様に言いたい事を先回りされる、スミマセンピナをこっちに向けないでください。

 

「装備もボロボロ…あ〜あ、これ直すの大変だねぇ和人?」

 

リズベット様本当にスミマセンだからハンマーをそんなに力強く握らないでくださいお願いします。

 

「しかもお休み全部使っちゃうなんて…みんなで出かける約束したよねお兄ちゃん?」

 

直葉様いや約束を忘れてたわけじゃないんですただちょっと探索に熱が入りすぎてしまって…

 

「誰が言い訳しろなんて言ったの?早く納得できる理由を言ってくれる和人?」

 

いや理由と言われましてもシノン様これ以外に理由と言えるものが無く…本当にスミマセンだから弓をひかないでください。

 

「本当に仕方の無い人なんだから…」

 

あ、アスナ様!

 

「ん?なんで許されたような顔をしてるのかなこのダンジョン脳君?」

 

はい、本当にスミマセン!

 

「大丈夫、そんな暇さえあればダンジョンに行きたくなっちゃう和人君にピッタリの罰があるから」

 

罰?

 

「そうですよ和人さん!これなら和人さんもダンジョンに行かなく…行けなくなるはずですから!」

 

え?行けなくなるってどういう事?

 

「ま、仕方ないから防具の事はこれで許してあげるわ」

 

あの、何で皆さん近づいてくるんですか?

 

「お兄ちゃんできないと溜めるタイプだから一週間分は大変だけど…みんなですれば大丈夫だよね!」

 

えっと、皆さん何で俺の身体を抑えるんですか?

 

「諦めなさい和人、今回はあんたが悪いわよ」

 

いやちょっとまって本当に身動き取れないんだけど待って

 

「い〜っぱいみんなと楽しもうね?和・人・君♪」

 

あ、ちょ待っt………

 

 

 

この後キリトはアスナに六回、シリカに五回、リズベットに四回、直葉に八回、シノンに四回されてその後三日は動けなくなりました。

 

 

 

 

 

 

オマケのオマケ

 

 

桐ヶ谷 和人 (外では普段キリトと名乗っている) 18歳

 

所属 チェルノボグファミリア

 

種族 人種(ヒューマン) 職業 冒険者

 

到達階層 51階層 武器 双剣

 

所持金 20000ヴァリス (月のお小遣い制)

 

Status Lv.6

 

力 F382 耐久 H187 器用 E462 敏捷 F349 魔力 H 106

 

狩人 D 耐異常 D 剣士 E 魔防 H 双剣士 H

 

魔法 バーチャル ・痛覚遮断

 

スキル 双剣騎士(ダブルセイバー) ・双剣装備時の力補正

スキル 連撃斬首(モートショップ) ・一秒以内の斬撃の連続時の威力増加

 

装備 エリュシエータ

・ 漆黒の片手剣

・ゴブニュファミリア作

不壊属性(デュランダル)

 

・リズベットがコンバージョンする時にキリトに他のゴブニュファミリアの人達から渡された剣、何でも何処で採れたかもわからない謎の鉱石のような物をゴブニュファミリアのレベル3以上の団員が五日間交代でひたすら打ち続けてできた作品

 

・キリトはこれを受け取る時に他の団員に血涙を流されながらリズベットを守り続けることを誓わされた

 

・威力も申し分なく不壊属性(デュランダル)でありながら第一等級武装というとんでもないものであるがゴブニュファミリアいわく元の素材が理由らしい

 

装備 ダークリパルサー

・清白の片手剣

・リズベット作

不壊属性(デュランダル)

 

・リズベットがエリュシエータに対抗して作り上げた作品であり、謎の鉱石のような物の欠片にに50階層で見つけた眩いほどの白色の鉱石を配合して作られた作品。

 

エリュシエータには一歩及ばないものの威力は第二等級武装のそれであり不壊属性(デュランダル)としては間違いなく一級品だがリズベットは悔しかったらしい

 

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