IS〜新たなガンダム〜   作:ゼロインフィニティ

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バックパックtype05は今までのまとめのようなパックです。出力、機動性が1.8倍まで上昇しています。その代わりGNキャノンは無くなりましたが。それでも遠距離攻撃の武装、近接戦用の武装を同時追加したことで戦闘の幅が広がりました。なのでこのバックパックはヴァリアブルストライクガンダムの一つの完全系とも言えるでしょうね。


決戦〜アロウズ編〜

リボンズside

 

「……ソレスタルビーングが来る……」

 

その報告はいまだに届けられていなかったが、僕の中では既定事項であった。それも当然だ。彼らを誘き出す為にわざわざ今回の舞台を用意したのだから。本気でヴェーダを奪還しようとしているなら来るしかないだろう。例え罠だとしても。僕のそもそもの失敗は、ここまで「戦争根絶」を標榜した組織を存命させてしまったことだ。その原因は、ツインドライヴシステムとその発展システムであるトライアングルシステムに拘泥した自身の裡にあるかもしれないが、既にその件は整理がついている。時機を今にしたのは「来るべき対話」が近づきつつあることにある。後顧の憂を断ち、露払いをしてイオリア計画を遂行する。それは既に決定事項だ。

 

「……遂に審判が下される……。純粋種として変革した刹那・F・セイエイか、僕達か……そのどちらかによって人類の行く末を決める」

 

自分が負ける気など全くない。勝つ為の最終準備も、もう間もなく終わる。

 

「さあ……始めよう……。人類の行く末を賭けた僕達イノベイターと、ソレスタルビーングとの戦いを」

 

 

 

 

シュンside

 

俺は出撃の為に格納庫へ向かっていたら、アリアが途中で待っていた。

 

「見送りにでも来てくれたのか?ブリッジも忙しいだろうに」

 

「ちゃんとスメラギさんからの許可は取ってるわ。それにこれから危険な戦いに行く恋人の心配したっていいじゃない」

 

「それもそうだな。危険度はモビルスーツに乗っていようが、戦艦に乗っていようが同じだ。だけど安心してくれ。アリアは俺が絶対に守るから」

 

「守ってくれるのは嬉しいけどね、シュンも生きていなきゃ私は生きている意味なくしちゃうから、ちゃんと生きて帰って来てよね」

 

「ああ肝に銘じておくよ」

 

俺はそう言ってアリアの顎に手を添え、少し上に向けた。そして徐々に互いの顔が近づき、唇が触れ合った。それはとても短い時間だった。

 

「じゃあ、行ってくる」

 

俺は愛おしい彼女を絶対に守り、俺も生きて帰るという決意を改めて再確認し、機体へと向かった。

 

 

 

 

 

 

ティエリア、アレルヤ、ソーマ・ピーリス、ロックオン、刹那、沙慈・クロスロードの順に出撃していった。最後は俺だ。

 

『ヴァリアブルストライクガンダム発進準備完了。射出タイミングをシュン・エルガスターに譲渡します。』

 

「了解。シュン・エルガスター、ヴァリアブルストライク出るぜ」

 

俺はGを感じながら瞬く星の海へと出た。

 

 

こちらのガンダムが発進して程なく、アロウズ艦隊から次々にモビルスーツが射出されてきた。アヘッドとGN-XⅢ合わせて100機以上という圧倒的な数だ。両陣営の旗艦が位置するほぼ中央の宙域で衝突した。無数の粒子ビームがこちらに向かってくる。それに対応するのはミッションプラン通りに俺とアーチャーアリオスに乗っている、アレルヤとソーマ・ピーリスだ。アーチャーアリオスは敵陣に突っ込みGNミサイルを発射した。

 

俺はアレルヤ達と同じ様に高機動性を生かし、アリオスより少し手前からGNロングレンジライフルによる精密射撃をしながら、こちらの攻撃を回避し、集まってきたところにGNマルチキャノンの高エネルギー粒子ビームを放つ。それによって多くの火球が生み出された。そしてその混乱の中に凄まじい破壊力を持った光球が撃ち込まれた。それはティエリアが乗るセラヴィーのハイパーバーストによる粒子ビームだった。そして撃ち漏らした敵機を遠距離からケルディムが、接近戦ではダブルオーライザーがそれぞれ攻撃をしていた。

 

 

さすがに精鋭部隊と称されるアロウズに同じ攻撃は通じない。始めのうちはこちら側が有利だったが徐々に拮抗していった。なんといっても向こうは大部隊なのに対してこちらはたった五機しかいないのだ。その為刻一刻と変化する戦況を見定めつつ、自機を取り囲むモビルスーツ部隊からの攻撃を躱し、反撃していた。それによって戦場で突出してきた三隻の敵艦が、ガンダムを無視してトレミーへ向かっているのに気づかなかった。

 

それに最初に気づいたのは俺と刹那だった。それとほぼ同じ時にトレミーのブリッジでも敵艦の動きを感知した。

 

ほんの少しの間の後、スメラギさんから指示があったらしく刹那はライザーソードで敵艦三隻を両断し、破壊した。

しかし、その後に予想外のことが起きた。爆発した三隻の敵艦から、薄緑色をしたガスが一気に拡散したのだ。そしてこれは、戦闘宙域全体を覆った。

 

 

 

グッドマンside

 

かかった‼︎

私はアロウズの旗艦ブリッジで腰を僅かに浮かした。

 

ガンダムの圧倒的戦闘能力の源は無尽蔵のGN粒子(一機違うのがいるが)と、それを原料としたビーム兵器だ。なら、機動力を削ぐのは難しくともビーム兵器の無力化は容易だ。それは周辺を高濃度の物質で満たせばいい。それだけの安易な方法だが、効果は絶大だ。

 

「主力部隊、攻撃開始。数で圧倒せよ」

 

私はそう指示を出した。実弾系兵器を搭載した部隊、これこそアンチフィールド内でガンダムと敵スペースシップを堕とす為に用意した物だ。私は敵が堕ちる様を想像しながらニヤリと笑った。

 

 

シュンside

 

くそ、アンチフィールドか。これでは殆どの武装が使えない。他のガンダムの様子を見ると俺と同じようだった。特に顕著なのがセラヴィーだ。あの機体は完全にビーム兵器しか搭載していない。このフィールドの中では最も機体性能を発揮させられないだろう。ダブオーライザーのみ、元が近接戦闘型なこともあって一番戦えている。

 

俺も左側にあるGNブレードを抜き、GNレールガンを実弾モードで展開した。敵は実弾系の兵器で武装してきている。現状では圧倒的不利だ。それはスメラギさんにもわかっているようですぐにこのフィールドから脱出しようとしていた。トレミーのGNフィールドを消し、全ての粒子を推力へ回しているようだ。それによって早くフィールドから脱出しようとしているみたいだ。

 

俺は敵からの攻撃を避けながら、なんとかトレミーと合流しようとした。迫りくる敵をGNレールガンの連射で堕とし、躱した敵はGNブレードで一刀両断しながら向かっていた。

 

だが、いかんせん数が多過ぎる。俺や他のガンダム達がこっちで敵を相手取っている間に6機のモビルスーツが頭をぬけていった。

トレミーへの映像モニターをこっちで戦闘をしながら拡大すると、トレミーが被弾して煙を上げている。

 

このままではマズイ‼︎と思いながらも、全く合流出来ない自分が情けなかった。

 

 

アリアside

 

『突破された!』

ロックオンの声がヘルメットのスピーカーを通して聞こえてきた。

現在トレミーは敵のアンチフィールドから早急に抜け出す為にGNフィールドを切って推力に回している。それによって敵からの攻撃をもろに受けている。さっきから艦内は爆発で揺れている。

 

「左舷に被弾!」

 

「損傷はー」

 

スメラギさんがフェルトからの報告をさらに聞こうとして艦の振動で遮られた。

 

「スメラギさんこのままじゃ持ちませんよ。ガンダム達はビーム主体ですから、自分達の対峙している敵だけで手一杯です。」

 

「わかってるわ。でも、もう少しだけで持ち堪えて。」

 

「けどよ!」

 

ラッセが言い、それに対してスメラギさんは、

 

「私の予測が当たってるなら……」

 

「きゃ」

 

再び艦が揺れた。絶え間なく響く衝撃と振動に、クルーの精神はトレミーの装甲と共に削られる。

 

「クソッ!嬲り殺しかよっ!」

 

ラッセが悪態を付き、

 

「敵機接近です!」

 

ミレイナから悲鳴のような声がきこえる。そして敵の一機がビームとミサイルの弾幕を避けて、トレミーのブリッジへミサイルポッドを向けた。私達は息を呑むように撃たれるのを待っていた。ただ、私は私の直感が大丈夫と告げている気がした。そしてそれは当たった。

なぜなら撃つ前に何者かに撃たれたのだ。

 

 

それを撃ったのは……

青色のカラーリングがされた旧三国家群の機体達……。

それを使用している組織は……

 

「カタロン、来てくれたのね」

 

スメラギさんはそう言った。ロックオンがカタロンに今回のことをリークする事を予測していたみたいだ。

 

現在、アロウズのモビルスーツはアンチフィールド内用に実弾系兵器を装備しているが、カタロンの使っている機体は元々実弾系の兵器で装弾数や、連射性で勝っている。それによって今まで煮え湯を飲まされてきたカタロン側のモビルスーツがこの戦場では立場が完全に逆転している。

 

この状況に素早く対応したのはガンダム達だった。シュンもマイスター達から受けた訓練の甲斐あってちゃんと対応している。

 

「でも、カタロンの武装……」

 

スメラギさんの呟きがヘルメットのスピーカーを通して聞こえてくる。

 

「アンチフィールドを予測していた……?だとすると……」

 

「スメラギさん?」

 

「トレミーを敵艦隊へ」

 

「了解」

 

少々驚いていたラッセだったがすぐに艦を敵艦隊へ向けた。

 

「どうするんですか?」

 

「私の考えが正しければ彼女がいる」

 

「彼女?」

 

それっきりスメラギさんは黙っていた。

 

 

シュンside

 

カタロンの援護を受けて俺たちは体勢を立て直した。

 

こちら側が有利になっている中、オープン回線で声が聞こえてきた。

 

『我々は決起する。悪政を行い連邦の傀儡となったアロウズは、最早軍隊ではない。世界の行く末は、市民によって決められる。貴様らの蛮行を断罪し、その是非を市民に問う!』

 

それを最後に通信が切れた。

 

 

その通信の少し後に俺たちはアンチフィールドから脱出した。よく見ると敵艦が一隻沈んでおり、一隻の反政府勢力らしき艦船と、連邦カラーのジンクスⅢがアロウズと戦闘を行っていた。

 

そんな中刹那の乗るダブオーライザーがトランザムを使い、GNソードⅢの銃口から巨大な粒子ビームを放ち、敵旗艦を撃沈した。




決戦は結局2部構成にしました。

劇場版は一度一通り見て、ノベライズ版も一度見ただけなので上手く書けるかわかりませんが頑張って書きます。


次回のことを少し。
リボーンズガンダムは若干強化します。武装面ではなくシステム面での強化です。
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