前回は戦闘シーンを途中で終わらせてしまいすみません。あくまでこの話はシュン視点というのもありますし、OOを知っている人は結末も知っていると思うのでカットしました。
それと、なんだか会話が多くなってしまい、少し見辛いかもしれません。
※一応前回の補足
リボーンズガンダムは二基の擬似GNドライヴではなく、三基搭載したトリニティドライブシステムで稼働しています。
シュンside
俺が気絶した後、刹那とリボンズの戦いは熾烈を極めたものだったと本人から聞いた。互いの機体に致命傷に近いダメージを与えた後、ラッセが乗り捨て、宙域を漂っていたOガンダムにダブルオーライザーから奪ったOガンダムの太陽炉をリボンズに使われ、刹那も残ったガンダムエクシアの太陽炉をガンダムエクシアリペアⅡに載せて、再度戦ったたらしい。それによってOガンダムは破壊され、リボンズも死に、刹那の方も太陽炉が破壊され、刹那も怪我をしたことから、つい先日まで定期的に医療用カプセルにお世話になっていた。
俺たちは計4基のGNドライヴを失った。そして、ティエリアも死んだ……………と思っていたが、後日ヴェーダの中に意識データとなって生きていることがわかった。(これを生きていると言うべきかはわからないが)これには全員喜んだ。仲間が死ぬのはやっぱり辛い。
あれから世界は変わった。
旧連邦政府の非人道的弾圧の隠蔽に始まる連邦政府の暗部と恥部と醜聞の一大センセーショナルは、たちまち世界中の報道機関を席巻し、連邦市民たちの羞恥心を刺激した。それによって歴史的に類を見ない当時の連邦政府大統領と全閣僚のリコールが実現された。
とは言っても俺はこの時代の人間じゃないからイマイチ実感がない。まぁ、確かに俺のいた世界でもそんな事はなかったはずだ。
これから世界はより良い方向へと変わっていくだろう。なんといってもアロウズという反面教師があるのだから。
俺も正式にトレミーのクルーの一員となり、これから世界が変革していく中で起こるであろう小さな争いの火種を消して回る事になる。そこに悔いはない。争いのない世界を作るための礎へとなれるのだから。
現在、俺はアリアと共に経済特区・日本の東京に来ている。何故なら、この後トレミーは宇宙へと出発するのだ。その為、個人での時間を少しだけ与えられたのだ。まぁ、ここに来た理由は俺のいた世界とどれだけ違うのかをもっと知りたいと思ったのと、アリアと約束していたデートも兼ねている。
「へぇ〜、これがこの世界のこの時代の日本か〜。やっぱ、未来都市って感じだな」
「何当たり前の事言ってるの?こんなの普通じゃない」
「あ、そうか。まだ、俺の事ちゃんと話した事なかったよな」
「そうね、新生CBでも守秘義務は残ってるからね」
「ライナとサリーには話していたんだけどな。まぁ、折角のいい機会だから教えるよ。俺の本当の名前は、織斑一夏っていうんだ」
「織斑一夏…………それがシュンの……本当の名前……」
「ああ、そうさ。俺は教えたんだからアリアのも教えてくれよ」
「私はアリア・フィルネストが私の本当の名前よ」
「あれ?それはコードネームなんじゃ……」
「それが私の両親がCBメンバーだったから、私はコードネーム兼本当の名前だったみたい。ティエリアがヴェーダの中にあった情報から教えてくれたのよ。私は今更他の呼び方される方が違和感があって嫌。それに、物心付いた頃にはCBに入っていたし、その時からコードネームで呼ばれてたからむしろそのままでよかったと思ってる」
「そっか。じゃあ取り敢えず俺のことの話の続きだ。俺はさ、この世界のこの時代の人間じゃないんだ」
「はいぃ?何言ってるの?そんな漫画やアニメみたいな事ある訳ないじゃない」
本当の事なのに完全否定された‼︎確かに普通はこういう反応だよね。しょうがないよね。でも、なんだか悲しい。
「いや、本当だって。俺の情報がこの世界にはない。CBの情報網を使って見つけられなかったんだから」
「でも、新生CBの情報網って大した事なかったはずだけど」
「そこは王留美の持っているエージェントからの情報だから信用性は高いはずだけど。それに改めてヴェーダを使って調べても俺の情報はどこにもなかったんだ」
「そう。現ガンダムマイスター達の情報はヴェーダからも消されていて情報は掴めないけど、新しくマイスターになったシュンなら情報があるはずだものね」
「ようやく信じてくれたか。さてと、俺がいた世界の事を話すか。俺のいた世界はここの世界のこの時代より技術は遅れているし、MSなんて兵器も存在しない。その代わりISと呼ばれる物があった」
「ISって何?」
「正式名称「インフィニット・ストラトス」。宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツのことで、俺の知り合いが作ったんだ。『宇宙へ行きたい』という思いでね。でもそれはある事件以来、その目的から外れていったんだ。その事件で従来兵器を凌駕する圧倒的な性能が世界中に知れ渡って、宇宙進出よりも飛行パワード・スーツとして軍事転用が始まったんだ。そして、各国の抑止力の要がISに移っていったんだ。これには、これを作った人が悲しんでいたよ。
ISには、シールドエネルギーによるバリアーや「絶対防御」などによってあらゆる攻撃に対処できる。だから、操縦者が生命の危機にさらされることはほとんどないし、搭乗者の生体維持機能もあるんだ。さらに、ISには武器を量子化させて保存できる特殊なデータ領域があって、操縦者の意志で自由に保存してある武器を呼び出すことができるんだ。ただ、全ての機体で量子変換容量によって装備には制限がかかっているから限界はあるよ。この技術だけはこの世界より進んでいるかな。兵器としてはこっちの世界の方が完成してるけど」
「量子変換が出来るって凄いじゃない‼︎どこにでも持ち運び自由ってことでしょ‼︎調べてみたいわね。あぁ、科学者としての血が騒ぐわ」
「うん、でもISコアは数に限りがあって467機しか存在しないんだ」
「でも、なんでそれしかないの?」
「これを作った人が作るのを止めて失踪したから」
「他の人は作れないの?」
「ISコアは、完全にブラックボックスで、これを作った俺の知り合いしか知らないんだ」
「そう」
「話が逸れたね。俺には元々二人の兄弟がいたんだ。少し年の離れた姉と双子の兄がいた。姉と兄は優秀で周りからは何時も褒められていたんだ。俺も努力していたけど周りからは、《織斑の出来損ない》や
《生きているだけで罪》なんて言われることなんて日常茶飯事だった。イジメも毎日のようにあったよ。それでも俺の努力を認めて俺を姉や兄の弟としてではなく、織斑一夏として見てくれた友人も少なからずいたよ。彼らのお陰で俺はなんとか耐えて生きていたよ」
「随分と悲惨な人生を送ってきたのね。今の様子からじゃ想像出来ないわ」
「俺はアロウズとの戦いの中で考え方が変わったから。変わる前は姉は何を考えているのかわからなくて嫌いではないけれど好きでもなかった。ただ、俺が誘拐された時、助けに来てくれなかった時は姉に対して絶望したけど。兄は俺に見せる顔と周りや姉に向ける顔が違い過ぎて嫌いだったな。でも今は、それらの態度には何かしらの理由があったんじゃないかなと、考えるようになったよ。納得は出来なくても理解したいってね」
「普通そこまでされていたならそうは思えないと思うけど」
「確かにそうかもしれない。それでもこの世界で人の可能性を見たからこそ俺は、もう一度だけちゃんと向き合おうと思ったんだ。なんか折角のデートなのに暗い話してゴメン」
「いいのよ。私から聞いた事だもの」
それから俺たちはアリアの希望でウィンドーショッピングをした。
「わぁ〜、この宝石綺麗〜。あ、こっちのアクセサリーも可愛い」
俺はこれを近くで見ながら口元が緩んで笑みが零れた。アリアの行動が女の子らしくて可愛いかった。今までは戦いばかりでこんな時間はなかった。だから、偽りではない本当の平和の時間を実感できた。俺たちは他にも遊んだり食事をしたりして、二日間を過ごした。
トレミーへと戻ると、もう既にトレミーに残ると決めたメンバーが揃っていた。ここに今いないのは自分のルーツを探す為の旅を始めたアレルヤとそれに付き添うマリーさん、肉体を失ったティエリアだけだ。
「行こう。俺たちにはまだやる事がある」
「みんなが命と引き替えにして変えた世界を、見続けなくちゃ」
「俺たちは人の可能性を信じて突き進む。世界と、自分と向き合いながら」
「そうね」
スメラギさん発進の指示でトレミーご発進して宇宙へと上がる。
そうさ、俺たちは存在し続ける事で世界と向き合い変わっていく。世界中の人々が変わっていくその日まで。
TV編END
あんまりデートって感じじゃなかったですね。殆どシュンが自分のいた世界の事を説明するって感じになっちゃいました。デートシーンを書くのが思ったより難しく簡単に書いちゃいました。IS世界ではちゃんと書くよう努力しますからその時まで待って下さい。別にこれで終わりってわけではないですよ。
次回は、オリキャラ設定です。