IS〜新たなガンダム〜   作:ゼロインフィニティ

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サブタイトルで、誰が出てくるかわかるかな?


狙い撃つ者

シュンside

 

俺達のこの三ヶ月半の間は、かなり忙しかった。会社の設立準備と、土地の確保、その間を縫ってIS版ガンダムと太陽炉の作成で大分手間取ったのだ。いくら束さんが作る会社といえども、広大な土地を日本で確保するのは大変だったようだ。この準備の間にアマタノオロチを日本付近にまで移動し、社屋の建設に入ったらすぐにMSと戦艦用の地下ドックを作り、それから社屋を作った。束さんが新たに作る会社に関わっている事は、束さんが日本政府を脅して、発表があるまで外部に漏らさない事を約束させていた。

 

現在も全てが完成しきってはいないが、本社と地下ドック、そして二基のIS用の太陽炉が完成した。機体は、一機しか完成していないけれど、アリアの乗る機体も開発中だ。他にも実験施設、製造施設、開発施設と演習施設の建造が行われている。現在製作中の施設は、全てMSも問題ないように設計されている。完成は、二ヶ月後位から順次完成していく予定だ。

 

IS版ガンダムは、かつての第三世代ガンダムをベースにした改良版だ。そして、その第一号は俺に渡される。なぜなら、ライナは会社設立の方で忙しいからだ。残った俺とアリアでは、俺の方が戦闘スキルが高いという理由だ。俺も極力アリアを戦わせたくないから丁度いい。

 

現在、俺とアリアは中東のとある地域に来ている。何故なら、機体のテストを兼ねたこの世界で初の武力介入を行う為だ。そこでの紛争の原因は、民族問題だ。国とゲリラが頻繁に戦闘を行っている。このミッションには、アリアと二人で当たる事になった。他の皆の手が離せないのもあるし、もしもの為にサポート役が必要だからだ。そして、俺はその介入で思いがけない人物と出会う事になるのだった……。

 

 

 

アリアside

 

これから、この世界で初の武力介入が始まる。

 

私達が作ったIS版ガンダムの第一号、GNA-001《ガンダムアメイジングエクシア》。この機体は、第三世代ガンダムの改修機、刹那さんが乗っていたガンダムエクシアリペアⅢをベースに改造した機体だ。接近戦が主体のこの機体は、第五世代ガンダムまでの技術も使って作られた。IVサイコフレームやVEPS装甲は、まだ予備があまりない。その為、私達のMSに搭載されているのは殆ど搭載されていない。唯一の物は、EPS装甲だけだ。私達が乗っているMSをIS版ガンダムとして作らなかったのは、システム面などで新たに調整が必要だったからだ。何故かというと、このIS版ガンダムは、ISコアとGNドライブの融合とも言える新しいコア、その名もGSコアを使っている。このコアは二つの性質を持っているのはいいんだけれど、かつての太陽炉と同じ性格みたいのが出てきてしまった。束さん曰く、ISコアにも性格があるから、いくら同調用に作ろうとしても100%マッチングするのは作れないらしい。だから、どうしたら同調率100%できるか検討中だ。

 

 

 

「シュン、準備OK?」

 

『問題ない。これから行ってくるよ、アリア』

 

「気をつけて。何が起こるかわからないから」

 

『わかってる。ガンダムアメイジングエクシア、シュン・エルガスター出るぜ』

 

私は、上空からシュンの武力介入の様子を、サポートしながら見守る事になった。

 

 

 

シュンside

 

俺は輸送艦から出撃した後、ISのハイパーセンサーを使って地上の様子を改めて確認した。国側は、やはりISを使っているようで、ゲリラ側は圧倒的に不利だ。だが、そんな中一機のISに銃弾が全て命中する。しかも、その全てがISの絶対防御がなければ致命傷となる場所だ。俺は、弾道から予測射撃ポイントを探してその撃った人物を見つけた。

 

「アリア、あの驚異的な射撃能力を持っているやつから目を離さないでくれ」

 

『いいけど、どうして?』

 

「気になるんだ。武力介入が終わり次第ちょっと話しかけてみようかなと」

 

『バッカじゃないの‼︎守秘義務を忘れたの!』

 

急に耳元で怒鳴られたもんだから、ISの自動音量調節機能が間に合わず、耳がキーンとしてる。

 

「んなに怒鳴らなくても。守秘義務の事はわかってる。でも、何だか話さないといけない気がするんだよ」

 

『イノベイターとしての勘かもしれないと。はぁー、わかったわよ。マークしておくけど、戦いのサポートは期待しないでね。この距離で人を監視するの大変なんだから』

 

「了解」

 

俺はそれを最後に通信を切り、戦場に介入を開始した。

 

 

 

 

????side

 

「やはり、ISの絶対防御でダメージを与えられないか」

 

俺はISの操縦者に致命傷となる部分に狙撃したが、ダメージが全く入っていない。シールドエネルギーはそれなりに減っただろうが、火力が違い過ぎる。そんな時だ。急に通信が出来なくなり、上空から一筋の光が敵のISの上に落ちた。

 

俺は、上空から降りてくるそれにスコープを当ててどんな奴か確認した。それは、緑色の粒子を撒き散らしながら降下してきた。

 

「あれは、ガンダム……………」

 

俺は、目の前に起きている出来事に目を疑った。

 

 

 

 

 

シュンside

 

俺は降下しながら、一機のISが持つアサルトライフルに狙いを定めビームを撃ち破壊した。ゲリラ側が持つ武器は、IS用と比べると小さく狙いにくい。最悪の場合殺してしまう。この世界で行うISによる武力介入は、死人を極力出さないように戦う。かつてのソレスタルビーングの初期の頃の武力介入と同じやり方だ。

 

「全身装甲(フルスキン)だと‼︎」

 

「貴様、何者だ?どこが開発したISだ?」

 

政府側のIS操縦者が聞いてくるが、無視だ。わざわざ話す必要もないし、すぐに戦闘不能になるのだから。俺は右腕に搭載されている、アメイジングGNソードのソードを展開し、振り上げた。そして、そのまま敵ISの腕を切り落とした。もちろん操縦者の腕は外してある。

 

「な、なんなんだ。あのISは!ISの絶対防御を突破してくるだと!全機、未確認ISに攻撃を集中し、破壊しろ!」

 

「「「了解」」」

 

敵のアサルトライフルが発砲され、こちらを狙って弾の雨が降り注ぐ。ゲリラ側は、どうしたらいいかわからず困惑しているようだ。

俺は、銃弾を避けながら接近し、さっき腕を切り落としたISを狙った。

 

「くそ、早過ぎる」

 

「攻撃が全く当たらないだと……」

 

「本部、こちら、IS部隊。所属不明ISと交戦中。至急応援を……。ほ、本部と通信が繋がらない。なんで!」

 

通信を封じられ指揮系統が混乱を始めたようだ。俺は、その隙を逃すはずがなく、次々と攻撃していった。右腕にあるアメイジングGNソードを振るい、左手にはビームサーベルを抜き、二刀流で敵のISを切り刻んでいく。操縦者を傷付けないようにしながらその戦闘能力だけを奪っていく。その間僅か一分半の事だった。

 

「て、撤退ーーーー」

 

どうやら政府側は退くようだ。だが、ゲリラがこの隙に攻撃を始める。アリアに頼んで監視して貰っている人物は、動いていないようだが。

俺は、無用な犠牲を出さない為にゲリラ側の武装を破壊して回った。

 

『あれは、味方じゃないのか。全軍、こちらも撤退だ。武器がなければ戦えん』

 

ようやくゲリラ側も撤退を始めた。

 

「アリア、監視していた人物はどこだ?」

 

『そこから真っ直ぐの所よ』

 

「わかった。ちょっと接触してみる」

 

俺はその人物目掛けて飛んだ。

 

 

 

????side

 

政府、ゲリラの両軍を悉く戦闘不能にしたガンダムが俺に向かってドンドン近づいて来る。そして、そいつは、俺の目の前で着地した。

 

「‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

 

向こうが息を呑む気配が伝わってくる。俺の前にいるガンダムをよく見ると、ガンダムエクシアによく似ている。特徴的なガンダムフェイスはバイザーで見えないが。

 

「ロックオン・ストラトス。あんたもこっちへ来ていたのか」

 

ボイスチェンジャーで声は変えているようだが、それよりも驚いたことがあった。《ロックオン・ストラトス》、この名を知っている奴なんていないはずなのだから。

 

「お前は何者だ?どうしてその名を知っている」

 

「俺は、ソレスタルビーングのガンダムマイスターだ」

 

今度こそ、本当に驚いた。《ソレスタルビーング》。それはかつて俺こと、ニール・ディランディが所属していた組織だ。

 

 

 

シュンside

 

俺は目的の人物に話しかけると、それはロックオン・ストラトスだった。だが、少し話していく内に俺の知っているロックオンとは違うことを感じ取った。俺がソレスタルビーングの名を出すと、その名に驚いているのが伝わってくる。この世界で知っているのは、束さんだけのはずだ。ということは、この人も俺達と同じ様に飛ばされてきたということになる。それも同じ世界からだ。出なければ、ソレスタルビーングの名を知っているはずがない。俺は独断で一つの提案をした。

 

「あんた、俺達のことが知りたいなら俺に付いて来い」

 

「いいぜ。俺もあんたらの事が気になるからな」

 

「なら決まりだ。俺に捕まれ。その代わり変な真似をしたら、ダダじゃおかないからな」

 

「わかった」

 

俺は、ロックオンによく似た人物を連れてアリアの元へと帰還した。




感想に書かれたので知ったことなのですが、ガンダムアメイジングエクシアは、ガンプラビルドファイターズに出てきたのと全く同じなのですね。機体は、少しだけアレンジを加えると思いますが。IS学園入学前にIS版の機体設定を公開しますので、その時までお待ち下さい。
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