今回もヒロインとの距離が一気に近づかせるつもりだったのが違うようになってしまいました。話の流れは考えているのですが細かい内容を書くと段々違うようになり、思ったように書くのは改めて難しいと感じましたね。
一夏side
俺は司令室に入るとすぐに、ライナに呼ばれた。
「お、丁度いい時に来たな。これから呼びに行こうかと思っていたところだ。」
「俺もライナに相談があって来たんだ。ん?隣にいるのは…」
ライナの隣にいたのはさっきぶつかった女の子だった。
「ああ、この子はヴァリアブルストライクガンダムに搭載されている異世界技術の7割以上を解析し、その開発にも携わっている若き天才科学者。名前は『アリア・フィルネスト』って言うんだ。年はお前と同じ位のはずだ。」
「さっきはどうも。ライナさんに紹介されたアリア・フィルネストよ。よろしくね。」
「うん。こちらこそよろしく。俺の名前はo「ちょっと待った!」何だよライナ。」
「いやスマン。CBは基本コードネームだと言ったろ。お前を呼ぼうとしたのは、お前のコードネームが決まったからだ。これからお前のコードネームとなる名は『シュン・エルガスター』だ。」
「『シュン・エルガスター』……。うん、気に入った。」
「そうか、そりゃよかった。」
「ねぇ、ライナさん。彼が私の作ったAIに気に入られて、貴方の代わりに新しくパイロットになった子?」
「そうだ。だが安心しろ。今はまだ未熟だが俺より素質は上だ。これから訓練と実戦を経験すれば必ず俺以上のパイロットになる。それに俺には技術畑の方が性に合ってる。」
「そう。ライナさんが言うなら多分大丈夫でしょう。私はとりあえず作業に戻るから。」
「ああ、わかった。用がある時はまた呼ぶからな。」
彼女が出て行った後に俺はライナに聞いた。
「なぁ、ライナ。俺は相談したい事があったんだが。」
「それならここより俺の部屋の方が話しやすいだろう。話はそれからだ。それとな、明日から早速訓練始めるからな。」
「わかった。」そう言って俺たちはライナの部屋へと向かった。
ライナの部屋に着いてから俺は自分が思っている事を全部話した。それが終わるまでライナは真剣に話を聞いていてくれた。それが終わるとライナが、
「一夏、いや今はシュンか。俺はな元々ユニオンのフラッグのパイロットだったんだ。」
「!!!!」
「だから、お前が今思っていることもわかっているつもりだ。俺にもそんな時期があったからな。俺がパイロットになったのは自分の国を自分の手で守りたいと思ったからだ。だから、人を殺す覚悟もしていたつもりだった。でもな、初陣で初めて人を殺した時、手が震えたよ。戦闘が終わって自分の部屋に戻っても殺した人の怨念がくるのか、眠る度に殺した人達が夢に出てきて俺はうなされた。それから暫くして俺は、殺した人達に対してその罪を背負っていき、奪った命の重さを忘れまいと決めたんだ。そうしたら幾分か良くなったよ。ついでに言うとな俺がCBに入ったのは終わりなき戦いを終わらせたいと思ったからだ。戦闘が起こればその分悲しむ人が出る。俺はある戦闘を境に改めてそれを認識して軍を抜けCBにスカウトされて入ったんだ。シュン、これだけは言っておく。絶対に人の命の重さを忘れるな!それを忘れたらただの破壊者だ。お前は確かに銃を持った。だがそれでも守れた命があるだろう。あの基地にいた俺たちがそうなんだ。戦うことで守れたものもある。そして、守ってもらった者はそいつに感謝しているだろうさ。俺たちがそうなんだから。後は、自分で考えて自分なりの答えを出してくれ。」
俺はライナの話を聞いた後、自分で奪った命どう向き合うかを考える為に部屋にもどった。
アリアside
司令室から格納庫へ向かう途中、私はさっきライナから聞いたことを考えていた。
『コックピットハッチを機体が勝手に開けるはずがないし、シュンが聞いたという声も幻聴とい可能性が高い。でも、実際ありえない事が起こってる。機体の方はまだ未知の領域が多くあるサイコフレームがあの場にいた人達の感応波を受信、近くにいた適性のあるシュンを導いたっていう可能性があるけれど、非科学的よね。我ながら笑っちゃう。とにかくその原因の調査と機体の調整を同時進行していくしかないわね。』そうこう考えるうちに私は格納庫へ着いた。
一夏side
部屋に戻ってからずっとライナの言っていたことを考えていた。ライナの言っていた事は戦い奪った命があるならキチンとそれに責任を持つ覚悟をしろ、って事なんだろう。
「命の重さ、か。目を背け見ようとしないのは唯の逃げだな。」
俺は千冬や、春樹の様に人を何とも思わないような人間にはならない。なら、キチンと奪った命と一生向かいあって生きよう。そう思ったら相談に行く前まで苦しかったのが楽になった。奪った命をわすれるわけじゃないし、罪悪感がなくなるわけでもない。唯、1人の人としてその命と向き合うだけだ。そう思い胸に刻みながら明日からの訓練の為に寝た。
次の日から訓練施設で俺はライナにしごかれていた。『ガンダムのパイロットは自衛できないといけない』なんて言われてひたすらありとあらゆる格闘術を叩き込まれた。といっても、ひたすら技をかけられ続けたが正しい表現なのだが。他にも対G訓練やシュミレーションをやった。午前はひたすらこれだった。
午後には射撃訓練とサリーにこの世界のことについて、アリアとライナからは夕方から寝る前まで機体の説明と最低限の機体整備の仕方を教えられた。休める時間が飯を食べる時とシャワーを浴びる時だけだった。そんな生活が1週間程過ぎた頃にはもう慣れた。俺がガンダムに乗った時に機体が動いた原因は未だにわからないらしい。理由は、アリア曰く「『サイコフレーム』には未知の領域が多すぎるから」らしい。
ある時、ライナの方が外せない用事があり、アリアから機体の武装説明と整備のやり方を聞いていた時だ。
「ねぇ、シュン。ずっと疑問に思ってたんだけどライナから聞いた話だと貴方、東洋人なのよね。」
「そうだ。でも、どうしたんだよ急に。」
「いや〜、それがね。シュンの容姿がどう見ても東洋人に見えないのよね。」
「それかぁ〜。ライナやサリーにも言われたよ。元々俺の容姿は黒髪黒目だったんだけど、気が付いたらこうなってたんだ。」
そう、今の俺の容姿にはかつての面影がない。何故なら、髪はスカイグレー色、目はフォギブルー色になっていたのだ。どうしてこうなったかはわからないが、多分世界移動した時の影響じゃないかとライナやサリーに言われた。
「で、どこまで説明したっけ?」
「オイオイ、もう忘れたのかよ。こいつの各バックパックの特徴と基本運用の仕方だろう。」
「そうだったわね。それにしても意外だったわ〜。」
「何が。」
「だってシュンが機械弄り好きだなんて思わなかったんですもの。私がこれに携わっているのだって機械弄りが好きだったからだし。」
「俺はライナとアリアの影響だよ。散々機体整備のやり方を教えられていくうち面白くなってきてな。今では慣れてきたのもあって時間が取れるから簡単な物を自分で作ったよ。」
「何作ったの?」
「そんな大したものじゃない。これに積まれてるAIの“アリス”を支給された端末を改造してこっちでもサポートして貰えるようにと思って。」
「初心者にしては中々凄い事やったじゃない。」
「まぁな。でも“アリス”は機体のOSとは別のプログラムだからこっちの端末を機体の物を小型化した感じにすれば問題ないかなって。」
俺は作り上げた端末を見せながら説明した。
「確かにそれなら大丈夫だと思うけど、その端末全く別物って感じね。後は、テストだけ?」
「ああ、そうだ。念の為バックアップをとった状態かつアリアにも立ち会ってもらった中での方が不測の事態に対処しやすいと思って。」
「そう。それなら早速始めましょう。」
それから端末のコネクターを機体のプラグに繋いだ。
結果は成功した。実際にはAIのコピーで移動した訳じゃない。それでもこの2つのAIは同一だから常にリンクしている。だから、機体の遠隔操作なんて事も他のガンダムより出来るようになった。
後、1話か2話後位にアリアと一夏の距離が縮まるようにしたい。