IS〜新たなガンダム〜   作:ゼロインフィニティ

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ロックオンと因縁深いあいつがきますよ〜。


負傷

シュンside

 

それから俺たちは様々な戦場へ最低限の介入をして武装の性能チェックをしながら世界各地へと行った。ガンダムだと晒す訳にはいかないので常にリミッターがかかっている中行ったが。

 

ある日、バックパックのデータが一通り必要なだけ取れた後、中東のクラリネスという国の近くに隠れていた時のことだ。

 

「ライナから通信よ。」

 

『よぉ、久しぶりだなシュン、アリア。』

 

「久しぶり、ライナ。でも通信は極力しないんじゃなかったの?」

 

『そうなんだが、チョットな。お前達の現在地から直ぐ近くにドミネイトって国があるんだがそこをアザディスタンを襲った機体と同じ機体に襲われた。理由は恐らく、アザディスタンを襲った時と同じだろう。向かった方角からして次は今お前達がいるクラリネスに向かってる。気をつけてくれ。』

 

「ライナ。」

 

『何だ、シュン。』

 

「本当は戻ってから言うつもりだったけど今、言うよ。俺は今回のミッションをこなしながら世界のあちこちを見てきた。真に平和な世界は難しいことだってのはわかってる。それでも、今の世界は悲しまなくてもいい人が悲しんでいる。だから、今正しい政治がされていない結果が今の世界だと言うなら俺はCBのガンダムマイスターとして戦う。」

 

俺が俺の想いを喋り終わって暫く沈黙が流れた。その沈黙を破ったのはライナだった。

 

『お前の覚悟は良くわかった。改めてようこそCBへ。ヴァリアブルストライクガンダムのガンダムマイスター、シュン・エルガスター。それなら今新たな争いの火種を作ろうとしている敵を倒してくれ。

頼んだぞ。』

 

そう言うとライナは通信を切った。

 

 

 

「アリア、聞いたり通りだ、俺はこれから戦闘の準備をする。そっちも離れててくれ。」

 

「そうしたいのは山々なんだけどね。さっきレーダーに反応があったわ。今動いたら余計に居場所がバレるわ。」

 

「しょうがない。俺はもう行く。これ以上国をあの機体に焼かせる訳にはいかない!バックパックはtype04でいく。準備を頼む。」

 

そう言って離れた俺はアリアの呟きを聞くことが出来なかった。

 

アリアside

 

「もう全く人の気も知らないで。」

 

そう私はシュンに聞こえない程小さな声で言った。私はシュンに惹かれてきていた。悩みながら戦ってきた彼のその姿に。

時にはライナが心配していたことが起こりそうにもなった。その時に彼の胸の内を聞き、私なりのフォローをしながら私は惹かれてきていることを感じた。最初は認めたくなかった。半端な覚悟しか持たない彼に。でもそれは間違いだった。半端だったからこそシュンは悩んでいたのだから。

 

「とにかく今は彼がちゃんと戦えるように準備しておかないと。」

そう思いながら、私も準備を始めた。

 

 

シュンside

 

俺は今クラリネスの首都アリナス上空にいた。GNマルチビームライフルをスナイパーモードにして待ち構えていた。敵が射程内に入って直ぐにトリガーを引いた。しかし、それはいとも簡単に躱された。その後も続けて何発か撃ったが1発も掠りもしなかった。

相当な手練れだ。俺は苦戦を覚悟して機体リミッターを解除して敵と中近距離戦を開始した。

 

????side

 

俺のスポンサー様から受けた依頼をこなし、次の標的であるクラリネスに着くといきなりビームの歓迎を受けた。中々いい腕だが俺を墜とすには技量が足りないな。より近づき中近距離戦を開始すると敵が見たことないガンダムだってことがわかって俺の血は燃え上がった。

 

 

シュンside

 

GNマルチキャノンで敵を牽制しながらGNキャノンで狙うが敵は簡単に躱す。敵からビットらしきものが射出された。俺は四方八方からくるビットのビームを躱しながらこっちもGNマルチビットを8基全て射出した。

 

「くそ、こっちの攻撃が全然当たらない。」

いくら撃ってもこちらの動きを読んでいるかの様に回避し、こちらに攻撃を当ててくるのだ。幸いGNビームシールドで防いでいるから直接の被弾はないが、俺は焦っていた。

 

「しまっ。」

 

一瞬の隙を突かれ敵が肉薄し、コックピットの真横にバスターソードを振り下ろされた。それが直撃し、そして吹っ飛ばされた。揺れるコックピットの中、俺は機体が地面に激突する前になんとか態勢を立て直した。吹っ飛ばされた先がアリアが隠れて待機している場所の近くだと気付かずに………。

 

アリアside

 

シュンの機体が敵に吹っ飛ばされて私の近くにきていた。幸いにもEPS装甲のお陰でなんともない様だけど私は自分が生きた心地がしなかった。下手をすればさっきので機体を一刀両断にされていたのだ。私はここから見ている事しか出来ない自分が悔しかった。

 

 

シュンside

 

敵がビットを回収したと同時にこちらもGNマルチビットの粒子残量が少ないので回収をし、ビームサーベルを抜いて接近戦を始めた。何回か刃を合わせた後、音声のみの接触回線を開いた。

 

「何故こんなことを平然と出来る!」

 

聞こえてきた声は粗暴な声だった。

 

『んな事決まってんだろ!戦うのが楽しいからさ。やっぱ戦争はこうでなくちゃなぁー。』

 

向こうは映像回線と共に開いてきた。

 

「貴様、アリー・アル・サーシェス」

 

『なんで見た事もねぇガンダムに乗ってるやつが知っていやがる。クルジスの餓鬼にでも聞きやがったか。』

 

「戦えば悲しむ人が出る。そんな事もわからないのか!」

 

『んな事どうでもいいんだよ。俺は戦えれば満足なんだよ。そ〜ら、堕ちちまいな。』

 

「くっ。」

 

俺はつりばせ合いの状態から再び飛ばされ、ビームの雨を受けた。敵はビームを連射しながら接近し、さっきの攻撃でバスターソードが効かなかったのに気がついている様でこっちのコックピットを目掛けてつま先に付いてるビームサーベルを突き出してきた。

 

「グワァァァァァァ。」

 

俺は機体を左へと動かし、辛うじて直撃は避けた。その代償にコックピットの左側には穴が開きコックピットの中が微かに見える。俺自身もコックピットの破片で左腕とヘルメットの破片で頭を切って血が流れ、左目が見えなくなっていた。

 

ウワァンウワァンウワァンウワァン

 

けたたましいくらいにコックピットには警告音が鳴っている。向こうもビームライフルで俺に止めを刺そうとしている時……。

 

『ダメェェェェェーーーー。』

 

その声が通信回線から聞こえると共にアリサの乗っている大型強襲用コンテナがこっちに向かって突っ込んできていた。サーシェスがライフルの照準をアリサの方へと変えた時俺は、

 

「やめろぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー」

 

力の限り叫びながら“アリス”に機体の細かい制御を頼んで、トライアングルシステムの出力で強引にその射線上に割り込んだ。すると気がつかない内によくわからないGN粒子と同じ様な色のバリアーの様なものが俺たちを包み込んでいた。

 

アリアside

 

私はシュンの乗っている機体のコックピット付近に攻撃を受けた時には心臓が止まりそうになった。通信から『うぅぅぅ』と彼のうめき声が微かに聞こえる事で安堵した。でも、直ぐに敵にロックされかけているのを見た私は後先考えずに只々彼が死んでしまうのが嫌で、無我夢中で私の乗る大型強襲用コンテナを敵へと突っ込ませた。するとこっちに照準が変わり、私は『シュンが助かるなら』と思いながらビームが放たれるのを待っていた。

撃たれると思っていたら、機体の前にコックピット付近から煙を上げている彼の機体が前にいた。そして彼の機体からオリジナルのGN粒子の緑色の様なものが私達や敵の機体を包み込んでいた。私はこの光の中で安心感と安らぎを覚えていた。よく見るとこの光の発生源はヴァリアブルストライクガンダムのサイコフレーム搭載箇所からの様だった。敵はこの光に驚きを示しながらも止めを刺そうとビームを打ち込んできたがすべて打ち消され、この光の中では満足に接近もできない様だった。それから敵は撤退していった。

 

サーシェスside

 

「くそっ。何なんだこの光は。胸糞悪い。」

 

俺はそう毒づきながらドドメのビームを撃ったが打ち消され、接近を試みても押し返された。よく見ると機体の粒子残量が少ない。俺は仕方なく撤退し、撤退中、『スポンサー様からの依頼は失敗しちまったが、新たなガンダムの情報を教えたら食いつくだろうか』と思いながら帰投した。

 

 

アリアside

 

敵の撤退が確認出来たあと、ヴァリアブルストライクガンダムはゆっくり地上へと降り立った。私も後を追って着陸し、急いで彼の乗っているガンダムへと向かった。

 

「シュン‼︎」

 

叫びながらコックピットを開けるとそこには気絶し、夥しい程の出血と酷い怪我をしたシュンがいた。

 

「シューーーーン」

 

私は叫び絶句した後、“アリス”に機体を着艦させる事を任せてシュンを大型強襲用コンテナに連れて行き、教わっていた応急処置を施した。




シュン、サーシェスに負け負傷してしまいました。

大丈夫でしょうか?次回トレミークルー登場!


追記

アリアがシュンに惹かれる内容を割愛してしまいました。一応理由は書いたつもりです。
詳しい話を聞きたいと言う人が多数いた場合、番外編として書きたいと思います。
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