この中に出てくるサイコフレームはイノベイターやイノベイド、超兵などの脳量子波に反応します。ただ、やはり一番反応するのはシュンです。これが意味する事は…………。
皆さんはわかりましたか?(話しから察していた読者もいるとは思いますが)
アリアside
私はシュンに応急処置をした後すぐにライナへと通信回線を繋いだ。その間1分もかからなかったが、私にはそれ以上の時間がかかった様に感じていた。
『アリア、どうしたんだ。緊急回線で繋いでくるなんて。』
「そぉ…、れが、シュンッ…、が、酷い、大怪我を、して…、応急処置は、した、けど…、出血が、多くっ…、て、早く、ちゃんと…、治療…、しないと、危険なっ…、状態…、なの。」
私は涙ぐみ、しゃくり上げながらライナに報告した。
『そうか……。こっちにさっき入った情報によるとトレミーが現在連邦軍のクーデター派によって占拠されたアフリカにある軌道エレベーターへ向かっているということだ。トレミーになら最新の治療施設があるから合流するといい。連絡はこっちでしておくから急いで向かうんだ。シュンを死なせたく無いだろう?』
「はい!」そう言って私は通信を切ると機体の進路をアフリカタワーへと向け、コンテナのエンジンと接続されているヴァリアブルストライクガンダムに残っている粒子を全て使い切るつもりでトランザムを起動させ、目的地へと急いだ。
トレミーside
「ライナさんから通信ですぅ。」
『よぉ、トレミーの諸君。1ヶ月ぶり位か?』
「そうですね。だいたいそれぐらいかと思います。それで、そちらの要件は?こちらも今、ダブルオーライザーと連絡が取れていない状況なんですよ。」
『報告は聞いているさ。単刀直入に言おう。今そっちに大怪我した俺の教え子が向かっている。悪いんだがトレミーの医療用カプセルで治療してくれ。結構ヤバいらしいからな。』
「わかりました。仲間を見捨てる訳にもいきませんから。」
『すまない。助かる。』
それを最後に通信が切られた。
「さぁ、みんな怪我人が来るから受け入れの用意を!」
「フェルト、イアンに担架の準備をお願いしてきて。アニューさんも医療用カプセルの準備をしておいてもらえる?」
「「わかりました。」」
そうして私達はまだ見ぬ怪我人の仲間を待つことになった。
アリアside
出発してからトランザムを使用することで1時間足らずで指定ポイントに着いた。私は程なくしてプトレマイオス2、クルー達の間ではトレミーの愛称で呼ばれている船を発見して通信を入れた。
「こちら大型強襲用コンテナのパイロット、アリアです。トレミー、着艦許可をお願いします。
『こちらトレミー、了解です。すみませんがその機体は格納庫に入らないので上部甲板に着艦して下さい。その後こちらから迎えを出します。』
「了解です。これよりトレミー上部甲板に着陸します。」
相対速度を合わせながらシュンに負担をかけないようにゆっくり着陸した。
着陸するとすぐに迎えが来た。その人はトレミーのガンダムを全て設計したイアン・ヴァスティさんだった。イアンさんはシュンの怪我を見ると『こりゃ酷い』と呟き、担架に乗せトレミーへと連れていった。当然私も一緒に連れていってもらった。
トレミーの医療用カプセルにシュンを移し、アニューさんが機械からの情報を元に驚くことを言ってきた。
「彼の体は悪性の擬似GN粒子による細胞異常が起こっています。」
「そ、そんな。」
私は落胆した。それが意味するのは長く生きられないということなのだ。
「でも、それが少し変なんです。ラッセさんと比べると細胞異常の進行具合が非常にゆっくりなんです。あ、それと傷は5日前後カプセルに入っていれば完治するはずです。」
「そうですか……。わかりました。暫くお世話になります。」
「アリア、すまないがここにいる間ワシと一緒にガンダムの整備をしてくれないか?こっちも人手が足りなくてな。」
「わかりました。でも、ヴァリアブルストライクガンダムを修理してからでも大丈夫ですか?」
「ああ、それで構わん。それより機体ぐらいはこっちに移したらどうだ?その方がこっちのガンダムと一緒に修理出来るから非常に助かるんだが?」
「いいですよ。“アリス”機体をトレミーへ移して。」
“了解です。機体をトレミーへ移動します。”
「それがアリアの作ったAIか。」
「そうです。もっとも、気に入った相手以外を機体に乗せたくないようですけど。」
それから私とイアンさんは機体の整備と修理、さらにトレミーの火器管制の修理に取り掛かった。
私達がトレミーと合流してから5日後、刹那・F・セイエイの乗るダブルオーライザーが合流した。彼も怪我をしていたらしく、気絶した状態でカプセルへと入れられた。聞いた話によると彼もシュンと同じ様に細胞異常が起こっているらしい。でも、シュンよりも更に進行スピードが遅いらしい。
刹那と合流後の一時間半後に、軌道エレベーターを占拠した連邦軍内部のクーデター派に動きがあった。それはリニアトレインが動き出していたのだ。それと同時に敵部隊の不自然な配置からスメラギ・李・ノリエガが衛星兵器の存在に気がついた。そしてそれをどうするかを話している時、ブリッジに通信が入った。
『ダブルオーを出す。』
「刹那。」
『俺もヴァリアブルストライクで出る。』
「シュン。」
「2人とももう傷は平気なの?」
『問題ない。』
『仮にあったとしても今はそんなこと言ってる場合じゃないだろう。俺の機体は太陽炉こそオリジナルじゃないが、出力だけならダブルオーライザーよりも上だ。衛星兵器破壊に十分役立つだろうさ。』
スメラギさんは少し考えた後に口を開いた。
「わかったわ2人ともお願いね。今のトレミーじゃ宇宙に上がれないから」
スメラギさんは通信を切った後テキパキと指示を出していた。
「あの、スメラギさん。ちょっとだけ格納庫へ行っても……。」
「彼のところ?いいわよ。愛しの彼がやっと目覚めたものね(^_^)」
「/////か、からかわないでください////」
そう言って私はブリッジから格納庫へ向かった。
シュンside
流石アリアだな。完璧に修理されてる。刹那さんとイアンさんはどう見てもCBメンバーじゃない奴と話しがあるらしく『先に行っててくれ』と言われ、俺は先に発進準備をしていた。
「久しぶりだな、アリス。途中から俺は意識が朦朧としていたんだが、お前がサポートしてくれたんだろう?ありがとな。」
“いえ、私は当然のことをしただけです。”
「そうか。」
それから最終チェックを始めようとした時、機体の外部カメラがアリアの姿を捉えた。どうかしたのかと思い、俺はハッチを開けて出迎えた。
「どうしたんだアリア。俺の事が心配で様子でも見に来たか?」
俺は自分の戦闘前の緊張をほぐすつもりで冗談を言ったつもりだった。そしたら、
「そんなこと決まってるじゃない!心配だったのよ。あんな大怪我をした後だったから尚更よ。」
「それは…その…、すまない。心配かけたな。まだ、多少傷は痛むが問題はないさ。」
「あのさ、シュン。こんな時に言うことじゃないんだけど、あの、その、えぇっと…。」
「ん、何?どうしたんだよ。」
「わ、わ、わた、私は……………。あ、貴方が…、好き。」
「へ?」
俺は固まった。いきなりそんなこと言われるとは思っていなかった。言われてみれば確かに最初の頃より優しくなっていたな。
「それってさ、仲間だから好きって事じゃ…「違うわよ!」アリア…」
「酷いじゃない。私の一世一代の告白をそんな風に言うなんて。」
「それは…、その…、すまない。」
アリアの告白は男女の好きって事か?なんか嬉しいな。俺は少し前から、自分の中にあるアリアに対して、胸の奥がくすぐったい様なものだったり、アリアに何かを求めるようなよくわからない感情を抱いていた。きっとこれが恋…、なんだろう。俺はアリアからの告白でようやく気が付いた。だから、アリアからの告白は凄く嬉しかった。
俺は少し間を空けて、
「ありがとう。嬉しいよ。こんな俺でいいならね。でもさ、出来ればそれは帰って来てから言って欲しかったな。それは完全に死亡フラグだ。」
「あ、いや、そんなつもりは……。ただ、今言わないといけない気がして。あんな事があった後だから尚更……。」
頬を赤らめながら言っている可愛いアリアを見たら俺の心臓は『ドクンドクン』と高鳴り、俺の顔は真っ赤になっていた。俺はもう一度『ありがとう』と言ってアリアの頬にキスをし再びコックピットに乗った。
『ダブルオー発進準備完了。』
「ヴァリアブルストライク発進準備完了。」
『オーライザー発進準備完了しました。』
『了解。射出タイミングを刹那・F・セイエイ、シュン・エルガスター、沙慈・クロスロードに譲渡します。』
『了解。ダブルオーガンダム、刹那・F・セイエイ出る。』
「ヴァリアブルストライク、シュン・エルガスター出るぜ。」
『オーライザー、沙慈・クロスロード発進します。』
発艦後、ダブルオーとオーライザーがドッキングをし、俺たちは衛星兵器破壊ミッションへと臨んだ。
遂に、アリアの方から告白しました。詳しく書いてはいませんがシュンの方も少しずつアリアに惹かれていたのです。シュンの返事もちゃんと書いていますよ。
ご要望が多数あれば惹かれる事になった話を番外編として書きますよ〜。
次回がどんな話になるのかなんとなく予想出来ている人もいるのではないでしょうか?その予想通り、次回は少々オリジナルが入ってほぼ本編通りの予定です。
追記
活動報告にてアンケート実施中です。ご意見お聞かせくださいm(__)m