セラフォルーside
私は今とても驚いている。
確かに目の前にいきなり現れたのにも驚いたけど。
それ以前に私の前に立っている
よく言えばのんびりした、悪く言えば間抜けな顔をしているこのワンちゃん――
底が全く見えないのだ
自慢ではないが私は悪魔の中でもかなり強い方だ。
だからこれでも、ある程度の相手の力量はわかる。
でもこのワンちゃんは力の差が歴然としすぎて、全く力量がわからないのだ。
私が驚きながらじーっと見ていると、
「ちょっといいミルか?」
とワンちゃんから話しかけられた。
「え! 何ですか 」
私はいきなり話しかけられたので少々テンパってしまった。
「少し聞きたいことがあるミル」
いったいなんだろうもしかしてどうして二天龍がここにいるのかとか
現在の残った戦力だろうか。
今のところ状況は最悪である。
悪魔陣営は魔王と大量の若手悪魔を失い。
堕天使陣営は幹部やアザゼルは何とか生き残っているが、ほとんど全滅。
天界陣営は聖書の神とセラフが生存しているがこちらも多くの天使を失った。
この状況の中、彼は現れたのである。戦況は知りたいはずだ。
しかし、彼から飛び出した言葉に私は絶句した。
「ねえねえこの紅白龍討伐合戦、僕も参加していいミルか?」
・・・はぁ?紅白龍討伐合戦とは何のことだろう。
さらに畳みかけるようにとんでもないことを彼は言い出した。
「両方僕が倒したら賞金はいくらもらえるミルか?」
私たちがこんなに苦戦している相手をしかも両方倒す?
できるわけがないと私は呆れてしまった。
もうどうにでもなれとお好きなだけあげますよ。
と彼に言うと、喜びながら、
「やったミルよ!じゃあ待っててねー。」
と二天龍の方へ走って行ってしまった。
勝てるわけない。そう思っているのに、
もしかして彼ならと思ってしまう。
なんでだろう?
ミルクside
ヤッホーだミル。
僕、ミルク・ホワイトだミルよ。
しっかしずいぶんラッキーだミルよ。
あの赤と白のトカゲ二匹を倒すだけで好きなだけ賞金がもらえるなんてさ。
ふっふっふと内心ほくそえみながら。
「待ってるミルよー僕の賞金!」
今僕は目の前の標的に向かい走っていた。
到着。とうとう標的の目の前までやってきたミルよ。
ここまで来るのにかかった時間約3分
・・・ん?なんか外野がうるさいミルな。
ハハーン、さては僕に賞金がとられるのが嫌なんだミルな。
残念ながら戦いに待ったなしだミルよ。
「さあかかってこいだミルよ赤白トカゲども。」
怒ったのかトカゲたちは僕に
「「下等な犬の分際でわれらをトカゲ呼ばわりするとはな貴様から殺してやる」」
といったかと思ったらいきなりブレスを打ってきたミルよ。
まあこの程度の威力だったらまるでダメージなんて受けないミルけどね。
逆にそのエネルギーいただいちゃうミルよ。
しばらく僕が黙っていると相手は僕が死んだと思ったらしく。
二匹のトカゲは「下等生物が粋がるからだ。」とか言ってるミルが。
倒したかどうかも確認できてないのに慢心もいいとこだミルね~。
僕はそっと赤いほうに近づき、その心臓に向かって
腕を思いっきり突き出した。
「収束変換 貫 」
そう叫び、腕を振りぬくと、赤いほうの心臓付近に大穴が開いていた。
グハッ そういいながら赤い方は血をふきながら倒れた。
白い方は驚愕したとばかりに僕を見つめていた。
でもそうしていたのは一瞬ですぐ攻撃を再開した。
だけど僕に下手に攻撃してもそのエネルギーを吸収して
次に受ける自分への攻撃がひどくなるだけなのに。
しばらくはブレスを連発していたが、爪やしっぽなどの攻撃も増えてきた。
相手がしっぽを薙ぎ払って来たら上に飛び。
そこにブレスを打ち込んできたら、防御してそのエネルギーを吸収して収束
爪での攻撃は右へ左へと華麗にかわしていく。
そろそろ決めようと、しっぽでの攻撃を受け止めた瞬間、
体の力が抜けるような感覚に陥った
「かかったな俺の能力はふれたものの力を半分にし俺の力に加える!」
「どうする?このままだとそこらの雑魚供にも勝てなくなるぞ!」
白いトカゲは勝ち誇ったかのような表情をこぼす。
なるほどミルね~確かにこのままだと不味いミルが。
それはその能力がその通りに発揮された場合の話ミルよね。
「なぜだ、なぜ私の力がなくなっていく!」
「かかったミルね。」
「なんだと」
「僕の能力の一つに変換する能力があるミルよ。」
「その能力で君の能力を対象の力を半減し自分に上乗せする能力から、
対象の力を倍にしその分自分から力をなくしていく能力に変換させてもらったミルよ。」
「そんな馬鹿な、この俺が負けるというのか!」
「その通りだミルよ。まあそれなりに楽しめたミルよ。」
「ヒィ」そう小さく悲鳴を上げると
白いトカゲは上空へ逃げようとした・・・が
「収束変換 斬 」
そうつぶやき僕はエネルギーを収束した手を翼に向かって振った。
手から衝撃波のようなものが飛び出し翼を見事に切断した。
翼を失った白いトカゲは真っ逆さまに落ちてくる。
そして僕はとどめとばかりに、エネルギーをこぶしに収束させ
「収束変換 撃 」
顔に向かってこぶしをおもいっきり殴りつけた。
その一撃を喰らった白いトカゲは、地面に墜落した後、ピクリとも動かなくなった。
普通なら勝利の雄たけびをあげるところだろうが
「ふふふふふ!これで賞金ゲットだミルよ!」
僕の頭の中には賞金のことしかなかった。
ああ本当にするミルかね~。
三人称
二天竜を見事倒したミルク、さてこれから彼はどうしていくのか。
それは次回のお楽しみ。
ミルク・ホワイト活動記録
二天龍 撃破
はい、ここまでお読みくださりありがとうございます。
戦闘シーンって書くの結構難しいですね。
これからも精いっぱい頑張っていきたいと思います。