主人公は狂犬?   作:ミルクせんべい

9 / 11
流れに任せて飼い犬に

美咲Side

 

私は驚きすぎてパニックを起こしていた。

 

妹があの拾ってきた犬が、土下座をしたというのだから。

 

でもそれは仕方ないと思う。

 

普通はあり得ない話だが、ここは、悪魔や天使に堕天使となんでもありといったハイスクールⅮ×Ⅾの世界だ。

 

普通の犬は土下座なんてしないし、しかも最初からあの犬には何かがほかの犬とは違っているような感じがした。

 

気のせいだと思っていたが、やはり私の感じた何かは本物だった。

 

もしかしたら、魔物の幼獣かもしれない。

 

「気を付けないと!」

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

ミルクは現在冷や汗を流しながらどうしようか迷っていた。

 

「まさか、犬が正座ができないミルとは。驚きだミルよ。」

 

今まで、ずっと何をしようが気にしなかったが、この世界ではそうはいかない。

 

なぜなら、この世界にはそんな犬は冥界のような魔なる者たちの住む世界にしか存在せず。

 

原作にもそんな犬は存在していないからだ。

 

このことが転生者たちにばれれば確実に警戒され監視するのが難しくなるだろう。

 

それだけは面倒なことが嫌いで比較的簡単に事を済ませたいみるくにはどうしても避けたいことなので胡坐をかきながら絶賛頭をひねりまくっていた。

 

…ん?そもそもどうしてミルクが自分の行動がおかしいって気づいたかって?

 

それは…

 

「さっきからうっさいミルよ。プロローグからずっとぺらぺらぺらぺらしゃべっちゃってさ。」

 

「その胴体破り捨てるミルぞ。辞書」

 

(それはやめてください死んでしまいます。

 

そう私は今ミルクが懐から取り出しております分厚い本だ。

 

元々女神さまからの依頼で、転生者たちの情報を渡しその後のサポートを頼まれたのだ。

 

これからは、私が話しているときはわかりやすいように()を使おうではないか、

 

まあそんなことはさておき、私はぶっちゃけとても便利だ。調べたいことを言えば勝手にその書籍を紙に映し出し、保存しておきたい情報だけを紙に残すことができるのだ。

 

そんな私を手に入れることができてさぞかしこの駄犬も喜んでいr…

 

「まったく。あの女神さんからずいぶん便利なものもらったって思ったけど、勝手に話し出すことが欠点だミルね。ずっと勝手に独り言つぶやいてやがるミルよ。」

 

って、聞けーーい。

 

「あんたの話を聞く必要はないミルよ。ていうかいつからか君ナレーターの役に収まってるミルよね?」

 

ふふふ、これが私のクオリティだ!

 

「えーと、火はどこかな。」

 

やめてーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「まあ、冗談はやめておいて、この場合どうすればいいミルか教えろミル。」

 

ミルクは、早く言えと、言葉と同時に目線で催促する。

 

(まあ、話題はずれたが、この駄犬が自分の思慮の浅い…いえ、間違った行いに気づけたのは私のおかげなのだ。)

 

「早く言おうミルか?」

 

(…はい。

 

まあ、簡単に申しますと、このままただの犬としてふるまうしかないかと。)

 

「えーーめんどくさいミルよ。」

 

(ですが、そうしないと後々面倒なことになりますよ。)

 

「それは嫌ミルけど。」

 

(それにこれはチャンスです。せっかく転生者の一人の家にいるんですからこのまま飼い犬になっちゃいましょう。)

 

「飼い犬~絶対に嫌だミルね。束縛なんて好きじゃないミルよ。」

 

ミルクは、飼い犬になれと聞いて、いやそうな表情を浮かべる。

 

だが、ミルクよ、君は何か一つ聞き逃していることがある。

 

「…あ、ここ転生者の家だったミルか。」

 

(ようやく気付きましたか、そうです。ここで、飼い犬になれば、楽に一人の情報を手に入れられますし、ほかの転生者と接触できるかもしれませんよ。)

 

「うーんでも飼い犬になるっていうミルのはな~」

 

もうひと押しだ、

 

そう感じた私はとってきおきの一言。

 

(牛乳が自動的に出てくる魔法陣の作り方を…)

 

「しょうがないミルね、ぜひなってやるミルよ、飼い犬に。」

 

ふ、勝った。

 

私は、内心ニヤリとしながら、この駄犬に買われるための犬のかわいいしぐさを見せた。

 

美咲Side

 

私は、お父さんたちを連れて行って最悪の展開にならないように一人で見に行くことを納得させるのに時間を食いあれこれ三十分ぐらいかかってしまった。

 

だが、何とかお父さんたちを納得させ、今私はその犬がいる部屋の前にいる。

 

どんな行動を起こすかわからないので、慎重に扉を開ける。

 

だが、そこにいたのは…

 

「くうーん」

 

かわいらしい声で鳴き、青いきれいな目をキラキラさせながら私の足にすり寄ってくるかわいいワンちゃんだった。

 

もう私はこの一瞬の出来事で心を打ちぬかれた。

 

「かわいい」

 

もう本当にかわいすぎる。

 

あ、今首をこてっと倒して顔なめてくるもう可愛すぎる。

 

私は、その犬のかわいさにもうメロメロになってしまった。

 

「ねえあなた、私のうちの子にならない?」

 

そう私が聞くとその子は返事をするように一声鳴いた。

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

転生者の一人の飼い犬になる。

 

ナレーターが本だったことが発覚。

 

そいつに買収される。

 

 

 

 

 

 




はい、ナレーターのセリフのところは()で、それ以外はかっこなしで行きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。