LYRICAL TAIL   作:ZEROⅡ

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綻び

 

 

 

 

 

 

天狼島付近の海域……そこではアズマによって爆破された評議院の船が浮かび、船員たちが慌しく動き回っていた。

 

 

「負傷者の手当てを急げ! 設備の修復は後回しでいい!」

 

 

そう言って船員たちに指示を送っているのは、新生評議院第四強行検束部隊隊長のラハールである。

 

 

「これより島へ乗り込む。戦闘準備が出来た者は……」

 

 

ラハールがそこまで言い掛けたその時、突如船に1人の男が降り立つ。

 

 

「ドランバルト!!? そのケガは!!?」

 

 

その男とは、メンバーの記憶を操作し妖精の尻尾(フェアリーテイル)に潜入していた男…メスト改めドランバルトであった。

 

 

「オレは大丈夫だ。船の被害は?」

 

 

「大丈夫…とは言いがたいが、幸い死者はでていない」

 

 

「通信用魔水晶(ラクリマ)は無事か?」

 

 

「なんとか……一体あの島で何があった!?」

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)悪魔の心臓(グリモアハート)、黒魔導士ゼレフ。島では三つ巴の戦いが始まった。先ほどの船への攻撃は悪魔の心臓(グリモアハート)のものだ」

 

 

ラハールに天狼島で起きた出来事を簡潔にそう説明するドランバルト。

 

 

「通信用魔水晶(ラクリマ)を借りる!! この事を本部に通達しねーと!!」

 

 

「し…信じられん……魔法界の目の上のたんこぶが3つも同じ場所に集結している!? これは一体どれほどの確率が生んだ偶然なのか……議長グラン・ドマは厳格ゆえに、悪しき者への断罪を躊躇されぬお方。〝封印されし光の一撃〟が再び落とされるというのか……」

 

 

ラハールの震える口から発せられたその言葉に、ドランバルトは目を見開く。

 

 

「エーテリオンだと!!?」

 

 

「我々は上層部の決定に従う他、道はないのだけどね」

 

 

「ま…待て!! 確かに評議院は妖精の尻尾(フェアリーテイル)を目の仇にしてるが、ゼレフやグリモアと同列にすべきじゃねえ!」

 

 

「それを決めるのは私たちではない」

 

 

ラハールのその言葉を聞いた瞬間……ドランバルトの脳裏をよぎるのは、潜入していた妖精の尻尾(フェアリーテイル)での日々と、ウェンディやキャロを初めとしたメンバーたちの顔。

 

 

「さあ、早く本部へ連絡を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第148話

『綻び』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃……煉獄の七眷属の1人であるカプリコと戦うグレイチームとカナチームの6人。しかし6人がかりであるにも関わらず、一同はカプリコにキズ一つつけられないでいる。そして、カプリコの口から語られた大魔法世界の話を聞いて、愕然としていた。

 

 

「大魔法世界……」

 

 

「黒魔導士ゼレフを王とする事で実現する〝魔法〟本来の世界……」

 

 

「魔力なき人間全てを消す…!?」

 

 

「そんなのおかしいよ!!! 誰も得をしない!!! ヒドイ世界!!!」

 

 

その話を聞いて…上からロキ、ユーノ、カナ、ルーシィがそう言葉を口にする。

 

 

(メエ)もマスターハデスの考えの真意には至ってないが…おそらくこれは魔道の深淵を知る者の境地。ゼレフはこの島にいる。(メエ)たちがそれを手に入れる時、世界は魔法に包まれ生まれ変わる」

 

 

「くだらねえ!!! 人ん家で暴れるからには、それなりの覚悟はあるんだろうな!!!!」

 

 

「世界がどうとかはいまいちピンっとこないけど、僕らのギルドと戦うからには容赦はしない!!!!」

 

 

(メエ)たちの任務は2つ……1つはゼレフを捕縛し、マスターハデスに引き渡す事。もう1つは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の殲滅」

 

 

そう言って互いに構えるグレイとエリオ、そしてカプリコ。すると……

 

 

「待て」

 

 

「「!!」」

 

 

「ロキ」

 

 

ロキが5人の前に出て、待ったをかけた。

 

 

「こいつは僕がやる。七眷属というからには、こいつと同等の奴があと6人いると見た方がいい。君たちは他の七眷属を探して倒すんだ」

 

 

「何言ってやがる!!! コイツァ6人がかりでも勝負にならねえような奴だぞ!!」

 

 

「それは奴の魔法のせいさ。古の魔法にあった〝人間隷属魔法〟」

 

 

「人間…隷属……?」

 

 

「聞いた事があるよ。人間の戦闘能力や魔力を一時的に低下させる失われた魔法(ロスト・マジック)……別名、王者の魔法」

 

 

「だがその魔法は、星霊である僕には効かない」

 

 

そう言うと、ロキは星霊としての本来の姿へと戻る。

 

 

「そしてもう気づいてるだろうけど、奴も星霊だ。磨羯宮のカプリコーン」

 

 

「何!?」

 

 

「アイツも…」

 

 

「星霊!!?」

 

 

「「…………」」

 

 

カプリコの正体にグレイとカナとエリオは驚愕するが、ユーノとルーシィは気づいていたのか何も言わなかった。

 

 

「だったら……」

 

 

「何も言わないでくれ」

 

 

ルーシィの言葉を遮り、ビシッと挑発的にカプリコを指差すロキ。

 

 

「僕は星霊同士の一対一の決闘を申し込んでいるんだ、カプリコーン」

 

 

「なるほどな…てっきり自分が星霊である事を忘れてるのかと思ったぞ、レオ」

 

 

そう言って睨みあうロキとカプリコ。

 

 

「行ってくれみんな……」

 

 

「でも…」

 

 

「ルーシィ、ここはロキの言うとおりにしよう」

 

 

「魔力を下げられたままじゃ、僕たちはまともに戦えません」

 

 

「ここは任せるぞ!」

 

 

「ちょ…星霊同士の戦いならあたしがいなきゃ」

 

 

「早く行けよ!!!!」

 

 

この場に残ろうとするルーシィにロキが怒鳴り、ルーシィはビクリと肩を震わせる。

 

 

「あいつが声を荒げるなんて珍しいね」

 

 

「きっと何か星霊同士の因縁があるんですよ」

 

 

「察してやろうぜルーシィ」

 

 

「ロキを信じているなら、ここは彼に任せるんだ」

 

 

グレイとユーノの言葉に、ルーシィは顔を一瞬物憂げな表情を見せると、ロキに向かって叫んだ。

 

 

「ロキ!! 絶対あたしの所に帰ってくるのよ!!!! 絶対だよ!!!!」

 

 

そしてルーシィがそう言い残すと、5人はロキにその場を任せて走り去っていったのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

一方……森にある小さな浅い泉で煉獄の七眷属の1人、メルディと戦うエルザ、なのは、ジュビアの3人。

 

 

「マギルティ=ソドム」

 

 

「魔力の刃!!?」

 

 

「行け」

 

 

「くっ」

 

 

「にゃっ」

 

 

「うっ」

 

 

メルディが生成し、放った何本もの魔力の剣を回避する3人。しかしエルザとなのはは上手く回避するが、ジュビアはその刃を肩に掠めてしまった。

 

 

「ああぅ!」

 

 

「ジュビアちゃん!!」

 

 

「水の体に……ジュビアの体にダメージを……」

 

 

本来ならば攻撃を受けた瞬間に液状化してダメージを受け流すジュビアの体だが、メルディの刃はそれを許さず、ジュビアにダメージを与える。

 

 

「この魔力……何者なんだ!?」

 

 

「君は一体……!?」

 

 

エルザとなのはの疑問に答えず、メルディはただただ冷たい眼差しで冷静に告げる。

 

 

「敵を殲滅。それが私の任務」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「こっちの方だ! あいつのニオイ!!」

 

 

「待ってよナツー!!」

 

 

その頃、かつての敵…ザルティのニオイを感じ取り、森の中を駆けるナツとそれを後方から追いかけるハッピー。

 

 

「んがっ」

 

 

すると、ナツは地面に落ちていた巨大な葉っぱで足を滑らせ……

 

 

「ナツー」

 

 

「ぎゃああああああああ!」

 

 

そのまま葉っぱの上に乗って、まるでソリのように坂を滑り降りて行った。

 

 

「おぷ」

 

 

「葉っぱのソリでも酔うんだ……」

 

 

「あびっ!」

 

 

それから坂を下りきると同時に地面に倒れるナツ。そしてゆっくりと体を起こしたナツの目に映ったのは……

 

 

「あいつ……」

 

 

木にもたれかかるようにして気を失っている、ゼレフの姿があった。

 

 

「ナツ!! 地面!!」

 

 

「!!」

 

 

その光景にしばらく呆然としていると、先ほどの坂を駆け下りてきているハッピーの声が響いてくる。すると……

 

 

ドゴォォォオオオオ!!

 

 

「!?」

 

 

ナツの足元から突然大樹が生えてきたのであった。すると、どこからか女性の声が聞こえてくる。

 

 

「そこには小さな苗木があったのよ。時のアークが苗木を未来へ導いた」

 

 

「!」

 

 

「あなたの未来はどこへ行くのかしら? ナツ・ドラグニル」

 

 

そして突如聞こえてきた声の方へと視線を向けるとそこには、悠々とした態度で木の上に座っているウルティアの姿があった。

 

 

「お前があの時の……間違いねえ、このニオイだ」

 

 

「ガルナ島でリオンを利用してた奴?」

 

 

「女装が趣味だったのか」

 

 

「こっちが本当の姿だけどね」

 

 

そう…ナツがガルナ島で戦ったザルティの正体は、このウルティアだったのである。

 

 

「私は悪魔の心臓(グリモアハート)七眷属の長、ウルティア・ミルコビッチ」

 

 

そう言って自身の本当の名を告げるウルティア。

 

 

「まさかあなたもゼレフを狙ってる訳?」

 

 

「ゼレフ?」

 

 

ウルティアの言葉を聞いて、ナツはすぐさま気を失っているゼレフへと視線を向ける。

 

 

「こいつがゼレフ!!?」

 

 

「ウソだ!! ゼレフって大昔の人だよ!」

 

 

あの時出会ったこの不気味な男がゼレフだと知り、ナツとハッピーは驚愕する。

 

 

「渡さないけどね。ゼレフは私のものよ」

 

 

「いらねえよ!!!! 仲間をキズつけやがって!!!! オレはお前らを許さねえぞ!!!!」

 

 

「そう? だったらいつかのお返しをしないとね。今度は本気でね」

 

 

「邪魔さえ入んなきゃオレは……今頃S級魔導士になってたんだーー!!!!」

 

 

「それがあなたの未来?」

 

 

そう言うとウルティアは、木を駆け上がってくるナツへと向かって水晶玉を弾丸のように放つ。

 

 

「!!」

 

 

それに対し木から飛び退いてその攻撃をかわすナツ。しかしその瞬間…水晶玉が分裂し、ナツを取り囲む。

 

 

「放たれた水晶の別の可能性の未来、平行世界。私は未来を無限に創造し、収縮させる。たった1つの未来へ向けて」

 

 

そして分裂した水晶玉が、一斉にナツへと襲い掛かる。

 

 

「フラッシュフォワード!!!!」

 

 

「うああああああ!!!!」

 

 

「ナツーー!!!!」

 

 

無数の水晶玉の一斉攻撃を喰らい、地面に倒れるナツ。

 

 

「まだまだこれからよ、楽しくなるのは」

 

 

そしてそれを見たウルティアは、妖艶な笑みを浮かべながらそう言い放ったのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

一方その頃……ロキと別れ、七眷属を探して森の中を走るグレイ、ルーシィ、ユーノ、エリオ、カナの5人。すると、ルーシィが腰に身に付けた鍵のホルダーがピコーンと光る。

 

 

「勝った!! ロキが勝ったって!!」

 

 

「おお!!」

 

 

「本当ですか!!」

 

 

「さすがねー」

 

 

「これでまずひと安心だね」

 

 

どうやらロキとカプリコの戦いはロキに軍配が上がり、先ほどの光はそれを知らせる為のものだったようである。

 

 

「詳しくはあとで……らしいけど、カプリコーンも仲間にしたって!! それと体力を回復させるから、またあたしの星霊として星霊界に戻るって」

 

 

「そっか…あいつ今まで自分の魔力を使って人間界にいたんだったね」

 

 

「ちょっと待てよ! それじゃオレのパートナーが1人減ったじゃねえか!!!!」

 

 

「試験は3人1組ですから……僕とグレイさんだけじゃ続けられませんね」

 

 

「グレイに『ごめん』と伝えてだって」

 

 

「ふざけんな!!!! オレはまだS級を諦めた訳じゃねえんだぞーーー!!!!」

 

 

「(S級……)」

 

 

グレイの絶叫が響き渡る中、物憂げに顔を俯かせるカナ。すると、グレイ達に1つの提案を持ちかける。

 

 

「ねえ、その七眷属っての、手分けして探さない?」

 

 

「あ?」

 

 

「手分けですか?」

 

 

「あたしやだよ、1人になるなんて~」

 

 

「大丈夫、私がルーシィを守ったげるから」

 

 

「……………」

 

 

「僕は賛成しかねるね。この状況で戦力の分散は得策じゃない」

 

 

「オレもユーノに同感だ」

 

 

「私は一刻も早く敵を殲滅させたいの、S級試験を再開させる為に。だから敵を手分けして探す。それとも、1人じゃ怖いの? グレイ、ユーノ」

 

 

「カナ…」

 

 

カナの言葉にグレイとユーノは顔を見合わせ、やがて諦めたように肩を竦める。

 

 

「わかったよ、じゃあここで一旦別れよう」

 

 

「僕は一旦ギルドのベースキャンプに行ってみるよ。そこでなら他の仲間と合流できるかもしれない」

 

 

「それじゃあ僕は、ニオイを頼りに島のあちこちにいる仲間を探してみます」

 

 

「気をつけてね、みんな」

 

 

「お前らもな」

 

 

こうしてカナの提案により、グレイは単独で敵の捜索。ユーノはベースキャンプの仲間と合流。エリオは島で散り散りになっている仲間の捜索&合流。そしてカナとルーシィは2人組で敵の捜索に当たったのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

ベースキャンプ跡地。そこでリサーナとスバルの2人と合流したレビィとルーテシアは、キズつき気を失っているミラジェーンとガジルを安静に寝かせていた。

 

 

「2人とも息はある…大丈夫よ」

 

 

「ガジル……」

 

 

「ガジルでも相打ち、ミラまで負けちゃうなんて……」

 

 

「私のせいなんだ…私の……」

 

 

「リサーナのせいじゃないよ!! 私があんな簡単にやられなければ……」

 

 

自分を責めるようにそう言って目元に涙を浮かべるリサーナを慰めるようにそう言うスバル。すると……

 

 

「誰のせいでもない……」

 

 

「奴等が強ェ…悔しいけど強すぎるんだ、どうしようもなく……チクショウ」

 

 

「エルフ兄ちゃん…ザフィーラ…」

 

 

そこへボロボロの姿でエバーグリーンを抱えているエルフマンと、同じくボロボロの姿で立つザフィーラが合流した。

 

 

「漢として情けねェ…オレは姉ちゃんもパートナーも守れなかった……」

 

 

そう言って天を仰いで涙を流すエルフマン。

 

 

「それは我らも同じだ……」

 

 

「私も将も……このザマだ……」

 

 

「シグナム…リインフォース……」

 

 

「ヴィータさんにシャマルさんまで……」

 

 

するとそこへ、アズマに敗れキズついた姿のシグナムとリインフォースが合流した。しかもその2人の背には、来る途中で見つけたのか、気を失っているヴィータとシャマルがそれぞれ背負われていた。

 

 

「何という事だ……!! 主はやてを守らねばならぬ守護騎士が…揃いも揃って先に倒れるとは……」

 

 

「情けない……もはや私たちには、主の無事を祈る事しかできん……!!!」

 

 

そう言ってシグナムとリインフォースは悔し涙を浮かべ、その場で膝をつく。

 

 

「私たちは1つにならなきゃ」

 

 

「レビィ」

 

 

すると、レビィが静かに口を開いた。

 

 

「試験って状況が私たちをバラバラにした。一時的だけどみんな…仲間より自分を優先してた。でも……今はそれじゃダメ」

 

 

そしてレビィは……涙を流しながら島中の仲間たちに懇願するように天に向かって叫んだ。

 

 

「敵は強大! だけど私たちは妖精の尻尾(フェアリーテイル)!!!! みんなの力が…想いが合わされば絶対に負けない!!!!

 

みんな…お願い…気持ちを1つにして…お願い……」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「メイビスの墓?」

 

 

「そ! ルーシィもユーノも場所がわかったって言ってたじゃない? 色々あって聞きそびれちゃったけど気になってさ」

 

 

「うん…いいけど……本当は半分くらい推測なんだぁ」

 

 

そう前置きをして、ルーシィは自分の推理を話し始める。

 

 

「まずは墓から連想できるものをいくつか考えてみたのね。〝死〟〝眠り〟〝土〟〝石〟〝星〟〝終わり〟だけどどれも6文字じゃなかった」

 

 

「ちょっと待って!! その6文字ってどこからでてきたのよ!!」

 

 

「制限時間。確か6時間以内に見つける事。ちょっと強引な論法だけど〝墓〟〝6〟〝時間〟に当てはまるワードが1つだけ見つかった。〝終焉(demise)〟墓から連想でき、6文字であり、時間の概念もある」

 

 

ルーシィの推理を聞いて、カナは愕然とする。

 

 

「ここからがまたただのカンなんだけど、このdemiseの中に仲間ハズレの文字があるの。唯一2回使われている文字e、これが怪しいんじゃないかな?」

 

 

「E」

 

 

「つまり、あたしたちが最初に選んだ道にアルファベットがついてたでしょ? その中のE……」

 

 

そこまで言うと、突然ルーシィはその場に倒れ、そのまま眠ってしまった。そしてカナの手には『SLEEP』と書かれた魔法のカード。

 

 

「ありがとうルーシィ」

 

 

そう言うとカナは眠らせたルーシィを草むらの影に隠し、岩場にもたれかからせる。

 

 

「ごめんね」

 

 

それからそれだけを言い残し……カナはルーシィを置いてその場から走り去って行ったのであった。

 

 

そしてカナが去ってからしばらくすると……

 

 

ドスン…ドスン…ドスン……

 

 

眠るルーシィに向かって迫ってくる重い足音。そしてそこへ現れる1つの影……

 

 

「ウーウェ…」

 

 

ルーシィに迫るその影とは……煉獄の七眷属の1人……華院=ヒカルであった。

 

 

その後……目を覚ましたルーシィは華院と交戦し、その途中で偶然合流したナツと力を合わせて彼を撃破するのだが、それはまた原作(べつ)の話である。

 

 

 

 

 

つづく

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