LYRICAL TAIL   作:ZEROⅡ

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2話目です。


終わらせる者

 

 

 

 

 

 

「星霊界のお召しものでございます、姫」

 

 

「ありがとうバルゴ」

 

 

「助かるわ、結構ボロボロだったし」

 

 

「わ…私たちの分もあるんですか」

 

 

「わぁ♪ ありがとうございます!」

 

 

ナツたちが雨宿りの為に入り込んだ小さな洞窟。そこでは戦いで衣服がボロボロになってしまった為、女性陣は星霊界からバルゴに持ってきてもらった衣服に着替えていた。

 

 

「雨、止まないわね」

 

 

「シャルルとリニス、それにリリーとアギト、大丈夫かなぁ」

 

 

そう言って未だに雨が降り続いている外を眺めながら、辺りの探索へと向かったエクシード3人とアギトを心配する一同。

 

 

「お」

 

 

「シャルルちゃんが戻ってきました!」

 

 

すると、探索に出向いていたシャルルが1人戻ってきた。

 

 

「シャルル、他の3人はどうしたの?」

 

 

「途中で私たちのキャンプがあったの。ガジルやミラ、それにシグナムやリインフォースが重体よ。リリーとアギトはそこで降りて、リニスはその他のみんなを探しに行ったわ。奴等の船は、そのさらに東の岸にあるわ」

 

 

ティアナの問い掛けにそう報告するシャルル。

 

 

「オレたちのキャンプか……」

 

 

「ねえ…一旦そこまで行かない? カナもそこにいるかもしれないし」

 

 

「そうですね、みんなと合流した方がいいと思います」

 

 

「聞く限りじゃケガ人も多いみたいですし…」

 

 

「だな。あのガジルまで重体ってのはな……」

 

 

「決まりね。一度キャンプでみんなと合流しましょう」

 

 

そんな会話もあり、一行の行き先はギルドのキャンプに決まった。すると、今まで黙っていたドランバルトが口を開く。

 

 

「オレは…」

 

 

「評議院を止めてくれ」

 

 

悪魔の心臓(グリモアハート)もゼレフも必ずあたしたちが何とかする」

 

 

「島への攻撃をなんとか止めてください」

 

 

「それが出来るのは、評議院のアンタだけよ」

 

 

「できる訳ない」

 

 

「じゃあ時間を稼ぐだけでいいや。頼むぞ」

 

 

「違う!! そっちじゃない!! 今、お前たちの置かれている状況をどうやったら打破できるというんだ!!!」

 

 

そんなドランバルトの問い掛けに対し、ナツは……

 

 

 

「全力でやる。それだけだ」

 

 

 

短いが、確かな覚悟の篭った声でそう言い放ち…ティアナたち他の面々も同意するように頷いたのであった。

 

 

そして愕然とするドランバルトをその場に残し……ナツたちはギルドのキャンプへと向かったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第151話

『終わらせる者』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃…敵であるハズのウルティアに味方だと告げられたグレイは、困惑しながらも彼女に問い掛ける。

 

 

「味方だと?」

 

 

「そうよ」

 

 

「オレは…」

 

 

「わかってる、言わなくていいわ。ウルが死んだのはあなたのせいじゃない。母は弟子を守っただけ…誇りに思うわ」

 

 

「ウソをつくなよ。オレはお前にどう思われようと構わねえけど、お前のやってる事はウルを誇りに思ってるとはいえねえぞ」

 

 

「ゼレフの事?」

 

 

「そうだ!!!! ウルが命を落とした原因デリオラ!!!! それを造ったのがゼレフだっていうじゃねーか!!!! お前らはそのゼレフを使って、訳のわからねえ世界を作ろうとしてる!!!!」

 

 

「違うのよグレイ…」

 

 

「何が…!!?」

 

 

「私のしている事は母の……ウルの意思」

 

 

叫ぶグレイに対して、ウルティアは悲痛な表情を浮かべながら静かにそう語ったのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「まいったなぁ……ベースキャンプはどっちだろう?」

 

 

その頃…ギルドのベースキャンプを探して1人森をさ迷い歩いているユーノ。

 

 

「それにしても…さっきから島中ですごい魔力のぶつかり合いが感じ取れる。みんな戦ってるんだ……無事だといいんだけど」

 

 

そう言って仲間たちの安否を心配しながら、ユーノはベースキャンプを探して森を歩く。

 

 

すると……

 

 

「見つけた。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士」

 

 

「これより…排除します」

 

 

「!!?」

 

 

そんな声が聞こえてきたと同時に、ユーノは足を止めてその声の方向へと視線を向ける。するとユーノの目の前には……ナンバーズのオットーとディードが佇んでいた。

 

 

「2人か……正直厳しいけど、逃げる訳にはいかないね」

 

 

すでに戦闘態勢のオットーとディードを見て、ユーノは覚悟を決めて2人と相対したのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「ウェンディー!! キャロー!! どこにいるー!!」

 

 

一方エルザは、ウェンディとキャロを探して森を歩いていた。すると……

 

 

「エルザ・スカーレットだね」

 

 

「何者だ!?」

 

 

「やっと会えたね。真の強者、妖精女王(ティターニア)

 

 

突然聞こえてきた声に、エルザは警戒しながらそちらへと顔を向けて問い掛ける。すると、彼女の視線の先にあった大木の枝から、もごもごと生えるように1人の男が姿を現した。

 

 

「その少女たちなら、オレが始末した」

 

 

「なんだと?」

 

 

木の中から現れた男…アズマの言葉を聞いて、エルザは怒りを露にして彼を睨んだのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「ハァ~……ツイてへんわぁ」

 

 

天狼島の西側にある海岸。そこでは、はやてが1人雨に打たれながら落ち込んでいた。

 

 

「大事な試験は中止になるし…シグナムたちとははぐれるし…道には迷うし…雨には降られるし…もうツイてなさすぎやろぉ」

 

 

はやては自身の不幸を呪ながら、海岸を歩く。

 

 

「それにさっきからシグナムとリインフォース…それにヴィータやシャマル、ザフィーラの魔力が感じられへん。敵にやられたとは考えたくないけど…早よ見つけて合流しな」

 

 

そう言って先ほどまでの落ち込んだ表情を引き締めて、仲間たちを探す為に再び海岸から森の中へと戻ろうとするはやて。すると……

 

 

ブォン……!!!

 

 

「!!?」

 

 

はやての耳にまるで空気を切り裂くような音が聞こえ、それを聞いたはやては咄嗟にその場から後ろに飛び退く。

 

 

ズドォォォオオン!!!!

 

 

その瞬間…先ほどまではやてが立っていた場所の砂浜に、身の丈ほどもある巨大なブーメランが深々と突き刺さった。

 

 

「誰や!?」

 

 

はやてが周囲に向かってそう問うように叫ぶと、砂浜に突き刺さっていたブーメランがひとりでに浮き上がり、そのままヒュンヒュンと回転しながらどこかへと飛んで行く。

 

そしてそのブーメランを目で追っていたはやては、そのブーメランが飛んで行った先にある人影に気がついた。

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士…〝夜天の主〟ハヤテ・ヤガミ」

 

 

「……何モンや自分?」

 

 

桃色の髪を長髪にして、頭にバンド状の装甲を身に着けている少女……ナンバーズのNO,7のセッテを見て、警戒心を露にするはやて。

 

 

「排除…します」

 

 

「問答無用かいな……上等や、かかってきィ」

 

 

そう言ってセッテはブーメランを…はやては夜天の書とシュベルトクロイツを構えたのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

天狼島・東海岸。

 

悪魔の心臓(グリモアハート)の船の船内。

 

 

「まさかメルディまでやられるとは。七眷属が半数を切る事は予想しておらんかったな。ブルーノート」

 

 

そう言ってハデスは隣りにいたブルーノートへと視線を向けるが、すでにそこにその人物の姿はなかった。それを見たハデスは小さく嘆息する。

 

 

「やれやれ、手遅れか……悪いなマカロフ、奴だけは使うまいと思っていたのだがな。終わりだ」

 

 

姿を消したブルーノートの実力をよく知っているハデスは……静かにこの戦いの終わりを予見したのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「くそっ…雨のせいでニオイが流れて、みんなの居場所が特定できなくなっちゃった」

 

 

その頃…メンバーたちのニオイを頼りに島中を歩いていたエリオだが、突然の雨によってニオイが洗い流されてしまった為、捜索が困難になってしまっていた。

 

 

「せめてウェンディやキャロと合流できればよかったのに……」

 

 

そう呟きながら、歩みを進めるエリオ。すると……

 

 

ガサッ

 

 

「!? 誰ですか!?」

 

 

近くの茂みが不自然に揺れ、すぐさまそちらへと体を向けて問い掛けるエリオ。その瞬間、茂みの中から1人の人物がバッと飛び出してくる。

 

 

「!!?」

 

 

「氷竜拳」

 

 

ドゴォォオオオオン!!!!

 

 

「がっ…!!!」

 

 

あまりの突然の出来事にエリオは反応できず、頬を思いっきり殴り飛ばされ、岩壁に激突する。その衝撃でガラガラと岩の瓦礫が落ち、土煙を巻き上げる。

 

 

「油断大敵だ。悪く思うな」

 

 

そう言ってエリオが飛んでいった方向を見据えるのは……エスターテと同じくフードを深く被った青年……インヴェルノであった。

 

 

「さて……一刻も早く奴を見つけなければ」

 

 

そしてすぐに興味をなくしたかのように踵を返して歩き出そうとするインヴェルノ。

 

 

だが振り向いたその瞬間……インヴェルノの眼前には、エリオの雷を纏った拳が迫っていた。

 

 

ドガァァァアアアン!!!

 

 

「ごはっ……!!!?」

 

 

それによって先ほどのエリオと同じく殴り飛ばされ、背中から岩壁に激突するインヴェルノ。

 

 

「いつつ……不意打ちとはやってくれますね」

 

 

「……お互い様だ」

 

 

そう言って互いに口元に付着した血を拭い取ったあと、エリオはインヴェルノを睨む。

 

 

「あなたは……七眷属ですか?」

 

 

「その答えはNOだ。オレは無限の欲望(アンリミテッドデザイア)、チーム・シーズンの1人……冬季のインヴェルノ」

 

 

無限の欲望(アンリミテッドデザイア)!? なぜこの島に!?」

 

 

「答える義理はない」

 

 

そう言いながらゆっくりと立ち上がるインヴェルノ。そしてフードの奥に隠れた瞳でギロリとエリオを睨む。

 

 

「悪いがお前と遊んでいる暇もない。すぐに終わらせてやる」

 

 

「……こっちのセリフです。僕も仲間を探さなきゃいけないんだ」

 

 

両者共にそう言い放つと…エリオは激しい雷電を…インヴェルノは極寒の冷気をそれぞれその身に纏い、互いに睨みあう。

 

 

そして……

 

 

「オオオオオオオッ!!!!」

 

 

「ハァァアアアアッ!!!!」

 

 

今ココに……雷と氷……2人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)が激突したのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「ウェンディーー!! キャローー!! どこなのーーー!!!」

 

 

一方エルザとジュビアと別れて、森の中で大声で呼びかけながらウェンディとキャロを探すなのは。

 

 

だがその時……

 

 

ボゴォォ!!!!

 

 

「!!?」

 

 

突然茂みの向こうから炎の弾丸のようなモノが飛んできて、なのはは咄嗟にそれをバックステップで後ろに飛んで回避する。

 

 

「誰!!?」

 

 

なのはが問い掛けると、茂みの向こうから火炎弾を放ったと思われる人物が姿を現す。

 

 

「ハッハァ!! 逃げたターゲットを探してたら、今度は妖精の魔導士を見つけちまったよ。オレってば本当チョーラッキー♪」

 

 

その人物とは、フードを深く被って顔を隠した青年……エスターテであった。

 

 

「君は……」

 

 

「オレ様は無限の欲望(アンリミテッドデザイア)の魔導士にして、チーム・シーズンの1人…夏季のエスターテってんだ」

 

 

無限の欲望(アンリミテッドデザイア)!!? 敵は悪魔の心臓(グリモアハート)だけじゃなかったの!!?」

 

 

「目的は別だがな。ってな訳で…オレはさっさと自分の仕事を果たさねーといけないんで、悪く思うなよ」

 

 

そう言うと、エスターテは自身の手のひらに拳を乗せるような構えを見せる。

 

 

火炎造形(フレイムメイク)……」

 

 

「その構えは!!?」

 

 

そんな見覚えのあるエスターテの構えを見て驚愕するなのは。そして……

 

 

「〝槍騎兵(ランス)〟!!!!」

 

 

真っ赤に燃え盛る炎で造られたいくつもの槍が、なのはに向かって放たれた。

 

 

「ディバインシューター!!!」

 

 

それに対しなのはは困惑しながらも、すぐさまいくつもの魔法弾を生成し、炎の槍を迎え撃った。

 

 

ズドドドドドドッ!!!!

 

 

「うおっ」

 

 

「くっ」

 

 

エスターテの炎の槍と、なのはの魔法弾……それらは空中で激しく衝突し、周囲に凄まじい衝撃を巻き起こした。そしてそれを見たエスターテは目を見張る。

 

 

「圧縮砲撃魔法……!! そうか、テメェが妖精の尻尾(フェアリーテイル)のエースオブエース……ナノハ・タカマチか」

 

 

「……だったら何?」

 

 

エスターテの問い掛けに対して冷たくそう答えるなのは。すると、エスターテは歯を見せてニンマリと笑みを浮かべる。

 

 

「予定変更だ。ザコだったらさっさと潰してターゲットを探そうかと思ってたが、エースオブエースが相手なら話は別だ。強ェ奴は好きだからな」

 

 

エスターテは好戦的にそう言ってなのはを見据える。そして……

 

 

「本気で相手をしてやるよ。炎の造形魔導士……エスターテ様がなっ!!!」

 

 

そう言い放つと同時に、エスターテは自身の両手に炎を灯らせる。

 

 

「望むところだよ。きっちり叩きのめしてあげるの」

 

 

それに対してなのはも、レイジングハートを構えてそう言い放ったのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

その頃、ベースキャンプでは……

 

 

「ナツやティアたちがここに来るの!?」

 

 

「ルーちゃんとウェンディとキャロも一緒なのね!!」

 

 

「ウム、何事もなければシャルルがここに案内してくれる」

 

 

「そんなに離れてなかったから、すぐ来ると思うぜ」

 

 

「本当? リリー、アギト」

 

 

「よかったぁ~、ここにいるほとんどの人はケガで動けないから、敵に襲われたら大変だし」

 

 

「手負いのマスターも、ここに連れてくるハズだ」

 

 

リリーとアギトの報告でナツたちがベースキャンプに来る事を聞いて安堵するリサーナ、スバル、レビィ、ルーテシアの4人。

 

 

「マスターまでやられちゃうなんて……」

 

 

「レビィ」

 

 

「わかってる!! 私たちは絶対諦めないよ!!!」

 

 

「そうだよ!! みんなで力を合わせればきっと……」

 

 

マカロフがやられたと聞いて顔を俯かせるレビィだが、それは一瞬の事で…すぐに決意するようにそう言い放ち、スバルもそれに同意する。しかし……

 

 

「諦めも大事さ」

 

 

「「「!」」」

 

 

「世の中にはどうにもならない力の差ってものがある。震えるんだよ、オレの(カケラ)が。妖精を1人残らず……喰い尽せと……」

 

 

そこへ現れたのは、七眷属の1人……ラスティローズであった。

 

 

「(マズイ…戦闘モードを維持できるか!!?)」

 

 

「(私を含めてみんな…もう魔力が限界だ。こうなったら、振動破砕で一気にカタをつけるしか……)」

 

 

「(早く来て…ナツ!! ティア!!)」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「ドランバルトさん、大丈夫かなぁ」

 

 

「心配だね…」

 

 

「ほっとけばいいのよ、あーゆーのは」

 

 

「それにあの人には、この島への攻撃を止めてもらわなきゃならないしね」

 

 

「あたしはカナも心配。どこではぐれたんだろう」

 

 

「キャンプにいるといいね」

 

 

そんな会話をしながら、ベースキャンプを目指して森の中を走り抜けるナツたち。

 

 

「ん? 誰かいるぞ」

 

 

「「「!」」」

 

 

すると目の前に人影を発見したナツが立ち止まると、その後ろを走っていたティアナたちも立ち止まる。

 

 

そしてそんな彼らの目の前には……まるで滝のように勢いが強い雨に降らながらこちらへと歩いてくる人影があった。その人影を見た瞬間、ナツたちは言い様のない不気味な感覚を感じた。

 

 

「!!」

 

 

「な…!?」

 

 

「これは……!!」

 

 

「なに? この魔力……」

 

 

「何であいつの近くだけ、雨が激しいの!?」

 

 

「肌がビリビリする……」

 

 

そう言って愕然とするナツたちへと向かって1歩1歩歩いてくる人影。

 

 

「誰だテメェは!!?」

 

 

意を決してナツが人影にそう問い掛けると、その人影である男はゆっくりと口を開いた。

 

 

「飛べるかなァ? いや…まだ飛べねぇなァ」

 

 

ナツの問い掛けに答えず、独り言のようにそう言うと、男はゆっくりとナツたちに向かって手をかざす。

 

 

 

「落ちろ」

 

 

 

そしてその男……悪魔の心臓(グリモアハート)の副指令であるブルーノート・スティンガーがそう言い放つと……

 

 

ゴガァァ!!!!

 

 

「ぐはあ!!!」

 

 

「きゃああ!!」

 

 

「あああ!!」

 

 

その瞬間ナツたちは強く地面に叩きつけられ、さらには地面も大きく陥没し始める。

 

 

「う…動けない……」

 

 

「重力!!?」

 

 

ブルーノートの重力を操る魔法によって、ナツたちは陥没して出来た大穴の底へと落とされてしまった。

 

 

「オレはよう、妖精の尻尾(フェアリーテイル)にもゼレフにも、あまり興味ねえのよ。だけど1つだけ欲しい物がココにあるんだ」

 

 

「うぐ…」

 

 

「うああ…」

 

 

「うう…」

 

 

「あうう…」

 

 

大穴の底で呻き声を上げているナツたちに対してブルーノートはそう言い放つと、さらに続けてある事を問い掛ける。

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)初代マスター、メイビス・ヴァーミリオンの墓はどこだ?」

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

一方その頃……メイビスの墓があると思われる小さな洞窟の中に足を踏み入れたカナ。

 

 

「(この先にメイビスの墓が。やっとS級になれる、やっとお父さんに会える)」

 

 

そしてカナが洞窟を抜けた先に待っていたのは……

 

 

 

「何よこれ…お墓が…光ってる…」

 

 

 

なにやら神秘的な輝きを放っている……メイビスの墓であった。

 

 

 

 

 

つづく

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