LYRICAL TAIL   作:ZEROⅡ

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幽鬼の支配者編
幽鬼の支配者


 

 

 

 

マグノリアの街。そこでは仕事に行っていたナツとハッピーとルーシィの三人チームにグレイ、エルザ、そしてティアナが加わったメンバーで歩いていた。

 

 

「いやーはっはっは! いい仕事だったー!」

 

 

「依頼人も気前よかったしね!」

 

 

ナツとハッピーが上機嫌にそう言う。どうやら仕事は大成功だったらしい。

 

 

「ま、オレが居たおかげでとっとと片付いたんだけどな」

 

 

「あぁ!? 勝手に出しゃばって何言ってやがる!!」

 

 

「お前等じゃ荷が重い仕事だと思ったんでな」

 

 

グレイが嫌味の含んだ言葉でそう言うと、ナツが突っかかる。

 

 

「荷が重いかどうか教えてやろうか!? あぁん!!?」

 

 

「意味わかんねーよ!!」

 

 

「じゃれるな」

 

 

「「うごっ」」

 

 

「アンタ達も懲りないわね」

 

 

ゼロ距離で睨み合う二人の間にエルザが割って入って二人を引き離し、ティアナはそれを呆れた目で見ていた。すると、ルーシィが遠慮気味に口を開く。

 

 

「あのーお楽しみ中すみませんけど……」

 

 

「あぁ?」

 

 

「この依頼…元々あたし一人で決めようと思ってたんですけど、何でみんな来るわけ?」

 

 

そう…今回の依頼は元々ルーシィが一人で行こうとしていたのだが、何故かみんな着いてきたのだ。

 

 

「んなの決まってんだろーが」

 

 

「決まってるって?」

 

 

「オレ等、妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強チームだからよ!」

 

 

「あい!!」

 

 

「そーいうこと」

 

 

「ふふっ」

 

 

「ま、私は付き添いだけどね」

 

 

ナツの言葉に続くように他のメンバーも口々にそう言う。

 

 

「……まぁいっか!!」

 

 

それを聞いたルーシィは満足そうに笑いながら言った。

 

 

「オレとハッピーとティア、エルザとパンツとでならどんな依頼でもこなせそうだなっ!!」

 

 

「パンツ言うな……」

 

 

「うむ、心強いものだ」

 

 

「あい!!」

 

 

「あたしはーー!!?」

 

 

メンバーの中に自分が入っていないことにルーシィが叫んでツッコミを入れた。

 

 

「盛り上がってるところ悪いんだけど…エルザさん以外の四人。何か大事なこと忘れてない?」

 

 

「「「「大事なこと?」」」」

 

 

ティアナの言葉にエルザ以外の四人が首を傾げる。

 

 

「……今日、マスターが帰ってくるのよ」

 

 

そんな四人にティアナは呟くようにそう言った。すると、四人はうろたえ始める。

 

 

「そうだったーーー!!!」

 

 

「まだ『アレ』があること忘れた!!」

 

 

「ウパーーー!!」

 

 

「だから『アレ』ってなにーー!!?」

 

 

ナツ達が勝手にS級クエストに行って、帰って来てから早一週間。同時に評議会の集まりで留守にしていたマカロフが帰ってくるのが今日……オシオキである『アレ』が待っていると思うと、ナツとグレイとハッピーはがっくりと肩を落とし、『アレ』の正体を知らないルーシィは不安に駆られる。

 

 

「そうだな。マスターももう戻っていらっしゃるだろう」

 

 

「となると…ギルドに置いてきたスバルは…『アレ』の餌食に……」

 

 

エルザとティアナの言葉を聞いて、四人はさらに肩を落としたのだった。

 

 

 

ざわざわ…ひそひそ……

 

 

 

「?」

 

 

周りの街の住民がナツ達を見てヒソヒソと会話をしていた。それを見たナツは首を傾げる。それは他のメンバーも同様だった。

 

 

「何だ……? ギルドの様子がおかしい……」

 

 

すると、先頭を歩いていたエルザがそう声を漏らす。

 

 

「ん?」

 

 

「な…なに? え?」

 

 

「これは…」

 

 

「そんな…まさか……!」

 

 

一同がその視線を追うと、信じられない光景が全員の目に飛び込んできた。それは……

 

 

 

「オレ達のギルドが!!!!」

 

 

 

何本もの巨大な鉄の棒に貫かれ、無残にもボロボロとなったギルドであった。

 

 

「誰が……!!!」

 

 

「こんなことを……!!!」

 

 

その光景を見て、ナツとティアナが怒りに震える。

 

 

「何があったと言うのだ……」

 

 

「ファントム」

 

 

『!』

 

 

エルザの問いに答えるように聞こえてきた声に、一同が振り返ると、そこには申し訳無さそうな表情をしたミラが立っていた。

 

 

「悔しいけど……やられちゃったの……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二十話

幽鬼の支配者(ファントムロード)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ナツ達はミラに連れられてギルドの地下一階へとやって来た。

 

 

「ナツ! ティア!」

 

 

「グレイ! エルザさん!」

 

 

「ルーシィも! みんなおかえり!」

 

 

すると、ナツ達のもとにすぐさまスバルとなのはとユーノが駆け寄ってくる。

 

 

「ギルドを見たかい? あんな酷い姿に……くっ」

 

 

「ファントムの奴等……許せないよっ!!」

 

 

「いくらウチとは仲が悪いからって…こんなこと……!」

 

 

なのは達三人は悔しそうに顔を歪ませながらそう言う。それはこの三人だけでなく、他のメンバーも同じ気持ちだった。中には「奴等のギルドも潰してやろう」と提案するものも何人かいた。

 

そしてナツ達は既に帰って来ているマカロフのもとへと向かった。

 

 

「よっ。おかえり」

 

 

しかし当のマカロフは酒を呑んでおり、のほほんとした雰囲気でナツ達を向かえた。

 

 

「ただいま戻りました」

 

 

「じっちゃん!! 酒なんか呑んでる場合じゃねえだろ!!!」

 

 

「おーそうじゃった。お前たち! 勝手にS級クエストになんか行きおってからにー!!」

 

 

「え!?」

 

 

「ハァ!?」

 

 

「こんな時に!?」

 

 

マカロフの意外な言葉に全員が驚愕する。

 

 

「罰じゃ!! 今から罰を与える!! 覚悟せい!!!」

 

 

そう言ってマカロフは手を高らかに挙げ、そして……

 

 

「めっ」

 

 

「!!!」

 

 

魔法で腕を伸ばし、ピシッとナツの頭に軽いチョップを落とした。

 

 

「めっ」

 

「痛て」

 

「めっ」

 

「あう」

 

「めっ」

 

「あぎゅ」

 

 

そしてグレイ、スバル、ハッピーにも同様にチョップを落とす。

 

 

「めっ」

 

 

「きゃっ」

 

 

「マスター!! ダメでしょ」

 

 

ルーシィだけ何故かお尻を叩かれ、ミラはそれを注意する。

 

 

「マスター!! 今がどんな事態かわかっているんですか!!?」

 

 

「ギルドが壊されたんだぞ!!!!」

 

 

「マスターだって悔しいでしょ!!?」

 

 

エルザとナツとスバルがマカロフにそう怒鳴るが、マカロフは落ち着いた様子で口を開く。

 

 

「まぁまぁ落ち着きなさいよ。騒ぐほどのことでもなかろうに」

 

 

「えっ!?」

 

 

「!!」

 

 

「何!?」

 

 

マカロフの言葉にその場に居た全員が驚く。

 

 

「ファントムだぁ? あんなバカタレ共にはこれが限界じゃ。誰もいねぇギルド狙って何がうれしいのやら」

 

 

「襲われたのは夜中らしいんだよ」

 

 

「だからケガした人は誰もいないの。不幸中の幸いだね」

 

 

エルザの疑問になのはとユーノが答える。

 

 

「不意打ちしかできんような奴らにめくじら立てることはねぇ。放っておけ」

 

 

笑いながらそう言うマカロフにナツがダンッとテーブルを叩いた。

 

 

「納得いかねぇよ!! オレはアイツら潰さなきゃ気がすまねえ!!!」

 

 

「この話は終わりじゃ。上が直るまで仕事の受注はここでやるぞい」

 

 

「仕事なんかしてる場合じゃねぇよ!」

 

 

「ナツ!! もう止めなさい!!」

 

 

興奮するナツをティアナが抑える。

 

 

「何でだよ!!? ティアは悔しくねえのかよっ!!?」

 

 

「悔しいに決まってるでしょ!! そんなのここにいる人達全員同じ気持ちよっ!! マスターだって本当は悔しいのは一緒よ!! でもギルド間の抗争は禁止されてるから、マスターは耐えてるのよ!!」

 

 

「先に手ぇ出したのはあっちじゃねーか!!!」

 

 

「そういう問題じゃないの!!!」

 

 

「マスターのお考えがそうであるなら……仕方…ないな……」

 

 

こうして、全員が納得しないままその場は解散となったのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

「な~んか大変なことになっちゃったな~」

 

 

「プーン」

 

 

ルーシィはプルーを連れて帰り道を歩きながらそうぼやく。

 

 

「お仕置きまぬがれたのは助かったけどね。ファントムって言えば、妖精の尻尾(フェアリーテイル)と仲が悪いって有名だもんね。あたし本当はどっち入ろうか迷ってたんだー」

 

 

「プーン?」

 

 

「だってこっちと同じくらいぶっとんでるらしいし。でも、今はこっち入ってよかったと思ってる。だって妖精の尻尾(フェアリーテイル)は……」

 

 

そうしゃべっている間にルーシィの自宅に到着し、ルーシィはドアノブを回す。すると……

 

 

 

「おかえり」

 

「おかー」

 

「いい部屋だな」

 

「やっほー」

 

「にゃはは…」

 

「お邪魔してるわよ」

 

「よぉ」

 

 

「サイコーーーーー!!!!」

 

 

グレイ・ハッピー・エルザ・スバル・なのは・ティアナ・ナツの順で出迎えられた。

 

 

「多過ぎるってのー!!!」

 

 

そう叫びながらルーシィは荷物を何故かナツに投げつけた。

 

 

「ファントムの件だが、奴等がこの街まで来たという事は我々の住所まで調べられているかもしれん」

 

 

「え?」

 

 

エルザの言葉にルーシィはぞっとする。

 

 

「まさかとは思うが、一人のときを狙ってくるかもしれねえだろ?」

 

 

「だからしばらくはみんなで固まって居た方が安全…って言うのがミラさんのアイデア」

 

 

「そ…そうなの?」

 

 

「今日はみんなお泊り会をやってるよ」

 

 

「お前も年頃の娘だしな。ナツとグレイとスバルだけここに泊まらせるのは私としても気がひける。だから同席する事にしたわけだ」

 

 

「私はナツとスバルの監視役」

 

 

「私はほら、一応スバルとティアナのリーダーだから(本当はグレイとお泊り会したかっただけだけど…)」

 

 

ティアナはともかく、なのはの本心は別の理由であった。

 

 

「気晴らしにな!!」

 

 

「プーン」

 

 

「おお!! プルー!! なんだその食いもん!? オレにもくれ!」

 

 

「私もー!!」

 

 

「やめなさいっての」

 

 

「オレはもう寝っからよぉ。騒ぐなよ」

 

 

「エルザ~なのは見て~エロい下着見つけた」

 

 

「す…すごいな……こんなのをつけるのか…」

 

 

「ルーシィ…凄いの……」

 

 

「清々しいほど人ん家エンジョイしてるわね」

 

 

好き勝手に部屋でくつろぐ一同に、ルーシィは諦めたように深い溜め息をついた。

 

 

「それにしてもお前達汗くさいな」

 

 

「お風呂借りる?」

 

 

「やだよ。めんどくせ」

 

 

「オレは眠ーんだよ」

 

 

反論するナツとグレイの肩に、エルザはそっと手を乗せた。

 

 

「仕方ないな……昔みたいに一緒に入ってやってもいいが…」

 

 

「アンタらどんな関係よ!!!」

 

 

「「ナツ(グレイ)とお風呂……」」

 

 

エルザとナツとグレイの妙な関係にルーシィがツッコミを入れ、なのはとティアナは想い人とのお風呂を想像して顔を真っ赤にする。

 

 

「これおいしー♪」

 

 

「プーン」

 

 

そして唯一カヤの外だったスバルは、プルーから貰ったキャンディーを食べていたのであった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

それからしばらくして、風呂上りのルーシィは髪を拭きながら疑問の言葉を口にした。

 

 

「ねえ…例のファントムって、何で急に襲ってきたのかなぁ?」

 

 

「さあな…今まで小競り合いはよくあったがこんな直接的な攻撃は初めてのことだ」

 

 

「じっちゃんもビビってねぇでガツンとやっちまえばいいんだ」

 

 

「じーさんはビビってるわけじゃねぇだろう」

 

 

「そうだよナツ君。マスターは一応、聖十大魔道(せいてんだいまどう)の一人なんだよ」

 

 

「ってか、何読んでるの!!?」

 

 

ルーシィは慌ててグレイとなのはが読んでいた書きかけの小説を取り上げた。

 

 

「ああっ! まだ途中なのに!!」

 

 

「続きが気になるだろーがよ! このあとイリスはどーなるんだよ!」

 

 

二人の抗議の言葉を無視してルーシィは再び問い掛ける。

 

 

「聖十大魔道って?」

 

 

「魔法評議会議長が定めた大陸で最も優れた魔導士10人につけられる称号よ」

 

 

「へぇーすごぉい!!」

 

 

ティアナの説明にルーシィは感心の声を漏らす。

 

 

「ファントムのマスター・ジョゼも聖十大魔道の一人なんだよ」

 

 

「ビビってんだよ! ファントムって数が多いしさ!!」

 

 

「そうだそうだー!!」

 

 

「うわわ…」

 

 

ナツとスバルはは勢いよくテーブルを叩く。

 

 

「だから違ーだろ。マスターもミラちゃんも二つのギルドが争えばどうなるかをわかってるから戦いを避けてるんだ」

 

 

「魔法界全体の秩序のために…ね」

 

 

グレイとなのはのその言葉に、ルーシィは喉を鳴らした。

 

 

「そんなにすごいの? ファントムって」

 

 

「たいしたことねーよあんな奴ら!」

 

 

「私たちの方が全然強いもん!!」

 

 

「いや……実際争えば潰し合いは必至…戦力は均衡している」

 

 

そう言ってエルザはファントムの主力を挙げる。

 

 

「マスター・マカロフと互角の魔力を持つと言われている聖十大魔道のマスター・ジョゼ。そして向こうでのS級魔導士にあたるエレメント4。そして名は知らないが、もう三人かなりの実力者が居るらしい。一番厄介だとされているのが鉄竜(くろがね)のガジル。今回のギルド強襲の犯人と思われる男。鉄の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)

 

 

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)!!?」

 

 

ファントムにも滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)が居ると言う事実にルーシィは驚愕し、ナツはフンッと面白くなさそうに鼻を鳴らす。

 

 

「ナ…ナツ以外にもいたんだ…じゃ…じゃあそいつ…鉄とか……食べちゃうわけ?」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

一方その頃、魔導士ギルド『幽鬼の支配者(ファントムロード)』では……

 

 

「ガジガジバキボリガジガジ」

 

 

「……………」

 

 

テーブルの上に大量に置かれた鉄を凄い勢いで食べる男性と、男性に寄り添うように座る少女。そんな二人に一人の男が歩み寄る。

 

 

「ガジル~聞いたぜぇ~妖精の尻尾(フェアリーテイル)に攻撃仕掛けたんだって!? うはぁスゲェ!!! ひゃっはぁ! あいつら今頃スゲェブルーだろうなっ!! ザマァみろってんだ!!!」

 

 

ベラベラとしゃべる男。すると……

 

 

「……うるさい」

 

 

ドゴォォオ!!

 

 

「ごっ!!?」

 

 

男性に寄り添うように座っていた少女の手から魔力弾が発射され、その男を吹き飛ばしてしまった。

 

 

「……ガジルの邪魔しちゃダメ」

 

 

「ルーテシアの言う通りだ。メシ食ってる時ぁ話しかけんなっていつも言ってんだろーがよぉ。クズが」

 

 

そう言って立ち上がるのは、ギルドを強襲した張本人である男…『ガジル』。

 

 

「妖精の尻尾(ケツ)何だってんだ。強ぇのはオレ達の方だろうがよ。なぁ…ルーテシア?」

 

 

「うん」

 

 

ガジルの言葉に無表情で頷く少女…『ルーテシア』。

 

 

「うわ~ルールーの奴、派手にやったなぁ。なぁ旦那?」

 

 

「……………」

 

 

「? どうしたんだよ、ゼスト旦那?」

 

 

「……いや、気にするな…アギト」

 

 

そんな会話をしているのは、このギルドの魔導士…ルーテシアと同じ背丈の少女『アギト』と威厳のある風格の男性『ゼスト』であった。

 

すると、ガジルのもとにギルドマスターであるジョゼが歩み寄る。

 

 

「火種はまかれた。見事ですよガジルさん」

 

 

「あめぇよマスター。あれくらいじゃクズ共は動かねぇ。だからもう一つプレゼントを置いてきたぜ」

 

 

「それはそれは…ただし…間違っても〝奴〟だけは殺してはダメですよ」

 

 

「ギヒッ」

 

 

そんな会話をしながら、ガジルは不気味な笑みを浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

そして翌日…マグノリアの街・南口公園。そこに生えている大木の前では、朝早くから多くの人だかりが出来ていた。

 

 

「すまん通してくれ。ギルドの者だ」

 

 

騒ぎを聞きつけたエルザを始めとしたしたギルドメンバーが集まっていた。そしてそれを見た者は全員絶句した。何故なら……

 

 

 

レヴィ・ドロイ・ジェット…『シャドウ・ギア』のメンバーがボロボロの姿で木に張り付けられていたのだ。

 

 

 

「レヴィちゃん…」

 

 

「ジェット! ドロイ!!」

 

 

「ファントム……」

 

 

その光景にナツやエルザはもちろん、ティアナとスバル…なのはやユーノまでもが、激しい怒りの表情を露にしていた。

 

そして…マカロフがゆっくりと木に歩み寄る。そしてレヴィ達を見上げると、片手で顔を覆う。

 

 

「ボロ酒場までならガマンできたんじゃがな…ガキの血を見て、黙ってる親はいねぇんだよ……」

 

 

そう言ってマカロフは持っていた杖を握り潰してへし折り……

 

 

 

 

 

「戦争じゃ」

 

 

 

 

 

怒りの表情を浮かべながらそう宣言したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

つづく

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