LYRICAL TAIL   作:ZEROⅡ

200 / 240
2話目、そして第200話です。

思えば遠くに来たものです……

因みにこの話の投稿時間は11月11日の11時です(笑)

感想お待ちしております!!


エクリプス計画

 

 

 

 

闘技場の地下に存在していた多くの(ドラゴン)の遺骨が眠る場所へと連れて来られたナツたち。彼らはそこでウェンディの奥義の1つであるミルキーウェイを使用し、眠っていた翡翠の竜ジルコニスの魂を呼び起こして彼から様々な話を聞いた。

 

 

400年前に起きた人間との共存派と反対派の(ドラゴン)同士の戦争……滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の原点……滅竜魔法の先にあるもの……アクノロギアの真実……竜王祭。

 

 

それらの話を一気に聞いて困惑するナツたち。そんな彼らのもとへ、フィオーレ王国の〝桜花聖騎士団〟団長のアルカディオスと、元剣咬の虎(セイバートゥース)の星霊魔導士であるユキノが現れたのであった。

 

 

「私はフィオーレ王国軍、クロッカス駐屯部隊、桜花聖騎士団団長アルカディオス」

 

 

「同じく臨時軍曹のユキノ・アグリアでございます」

 

 

「軍のお偉いさんが何でこんな所に」

 

 

「ユキノ……あんた剣咬の虎(セイバートゥース)の一員じゃなかったの」

 

 

「やめさせられたって言ってたよね」

 

 

「はい、その通りです」

 

 

「私から説明しよう。極秘に進めていたある作戦に、星霊魔導士の力が必要だった。そこでユキノ軍曹に力を借りているという訳だ」

 

 

「星霊魔導士…!!?」

 

 

アルカディオスの口から語られる、ある作戦に必要な〝星霊魔導士〟という言葉を聞いて、一同は違和感を覚える。

 

 

「ちょっと待て!! 何の話かわからねー!!! ややこしい話はパスだ!!! 用件を言え!!!」

 

 

「ナツ・ドラグニル君だね? 先ほどの戦い、素晴らしい魔闘であった」

 

 

世辞なのか本音なのかはわからないが、そんな言葉を口にするアルカディオス。それにに対してナツはダンッと強く1歩を踏み出すと同時に、アルカディオスに顔を近づけて睨み付ける。

 

 

「んな事ァどーでもいいんだョ。こっちは星霊魔導士が必要とかどうとかってのに引っかかってんだ。言いてえ事があるならハッキリ言いやがれ」

 

 

「落ち着きなさい」

 

 

「ぐぽっ!?」

 

 

そんなナツの後ろから、ティアナが彼のマフラーを引っ張ってムリヤリ引っ込ませた。

 

 

「相手はこの国の偉い人なんだからケンカ腰になるんじゃないの。けどまぁ、ナツの言う事にも一理あるわ。その偉い人がわざわざこんな所に来てまで、私たちに会いに来たからにはよっぽどの事だと思うけど」

 

 

そう問い掛けるようなティアナの言葉に同意するように、他の面々もアルカディオスへと鋭い視線を向けていた。

 

 

「ついてきたまえ」

 

 

「オイ!! テメェ!!!」

 

 

そしてアルカディオスは踵を翻しながらそう言うと、彼らをどこかへと案内すべく歩き出した。

 

 

「ルーシィ様、私からもお願いします」

 

 

「え?」

 

 

「この作戦が成功すれば──ゼレフ、そしてアクノロギアを倒せます」

 

 

あの伝説の黒魔導士ゼレフだけでなく、アクノロギアまで倒せる作戦と聞いて……ナツたちは訝しげな顔をしながらもアルカディオスについて行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第200話

『エクリプス計画』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んだー!? コリャー!!」

 

 

「でけぇ」

 

 

「華灯宮メルクリアスですね」

 

 

「陛下のおられる城だ」

 

 

「そんな城に僕たちが入っていいんですかね…」

 

 

アルカディオスの案内で地下通路から出て来たナツたちがやって来たのは、クロッカスにあるフィオーレ国王の住む華灯宮メルクリアスであった。

 

 

「まず初めに数日前、ルーシィ殿を狙い……誤ってさらおうとした事を謝罪しておきたい」

 

 

「何!?」

 

 

「あれ…アンタの仕業だったの!!?」

 

 

大鴉の尻尾(レイヴンテイル)の連中じゃなかったのね」

 

 

大会2日目に起きた誘拐事件……アレが大鴉の尻尾(レイヴンテイル)ではなくアルカディオスの指示であった事に驚愕するナツたち。

 

 

「もちろん危害を加えるつもりはなかったが、いささか強引な策に走ってしまった。あの時は早急に星霊魔導士が必要だと思い込み判断を誤った。申し訳ない」

 

 

そしてその件に対して、アルカディオスは深く謝罪する。

 

 

「大魔闘演武は魔導士たちの〝魔力〟を大量に摂取する為のカモフラージュだった」

 

 

「毎年参加する魔導士から魔力を奪ってたんですね」

 

 

「汚ねえな」

 

 

「何と言ってもらっても構わんよ。全てはある計画の為にやった事」

 

 

そう言うと、アルカディオスはその計画について話し始めた。

 

 

「世界を変える扉〝エクリプス〟。これの建造の為、大量の魔力が必要だった」

 

 

そんな会話をしている間にもアルカディオスの案内で城の中を歩いて行くナツたち。そしてたどり着いた先にあったものは……巨大な扉のような建造物であった。

 

 

「扉!!?」

 

 

「大きい…」

 

 

「何だコリャ」

 

 

その扉の巨大さに、思わずそう言葉を口にしてしまうナツとティアナとルーシィ。

 

 

 

「太陽と月が交差する時、十二の鍵を用いてその扉を開け。扉を開けば〝時〟の中、400年の時を渡り、不死となる前のゼレフを討つ──それこそがエクリプス計画」

 

 

 

アルカディオスの口から語られる計画……エクリプス計画の全容を聞いて、目を見開いて息を呑むナツたち一同。

 

 

「と…時を渡る……!!?」

 

 

「ルーシィ様、星霊界はこの世界と時間の流れが違うと聞きます」

 

 

「そう言えばそうだったけど……」

 

 

ルーシィたちは以前、星霊界で1日だけ過ごしていたのだが、その間に人間界では3ヶ月もの時が経っていたのだ。

 

 

「その星霊界独自の次元境界線を利用し、星霊魔導士の力でこの扉を開くのです」

 

 

「当初の計画では星霊魔導士は擬似的な魔力で代用できる予定であった。だが本物の星霊魔導士と十二の鍵があれば、計画はより完璧となる。必要不可欠と言ってよい」

 

 

ルーシィが持つ十の鍵と…ユキノが持つ二の鍵…これらを使う事で扉を開く為にアルカディオスはルーシィに作戦協力を頼むと言うのだ。

 

 

「太陽と月が交差する時、すなわち3日後の7月7日。君の力を貸して欲しい、ルーシィ殿」

 

 

「え?」

 

 

「7月7日」

 

 

「それって確か…」

 

 

「私たちの(ドラゴン)が消えた日……」

 

 

「ちょうどその日が、エクリプスの扉を開く日…」

 

 

「ただの偶然か…」

 

 

「太陽と月が交差する日蝕(エクリプス)

 

 

エクリプス計画を実行する日が、ナツたち4人の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)にとって忘れない日とも言える7月7日だと聞いて、目を見開くナツたち。

 

 

すると……

 

 

「そこまでだ!!!」

 

 

「「「!!」」」

 

 

「王国兵!!?」

 

 

突然現れた王国兵による軍勢に一瞬で周りを囲まれる。それもナツたちだけでなく、王国の人間であるアルカディオスやユキノまでも囲まれていた。

 

 

あまりに突然な事にナツたちが動揺していると、兵たちの中から国防大臣であるダートンが現れる。

 

 

「大人しくしていただこう、アルカディオス大佐」

 

 

「国防大臣殿、これは何のマネですか!?」

 

 

「それはこちらのセリフだ。極秘計画…超国家機密を部外者に漏らすなど言語道断」

 

 

「部外者ではない!! 知っているでしょう、この作戦において重要な役割を持つ者たちです」

 

 

「それは貴様の独断で決められるほど簡単なものではない」

 

 

「あなたは単にこの計画に反対なだけでしょう!! 今すぐこんなふざけたマネはやめていただきたい!!」

 

 

「反対に決まっておるわっ!!!! 歴史を変えるなど!!!! その危険性を少しでも想像できんのかっ!!!! 小僧がぁ!!!!」

 

 

口論の末、凄まじい剣幕でそう怒鳴るダートンに対して、押し黙るアルカディオス。

 

 

「歴史を変える…」

 

 

「そうか…歴史を変えれば現在(いま)も変わる……もしかしたら今とまったく違う世界になる可能性も……」

 

 

ダートンの言葉を聞いて、ティアナは歴史を変えるという事は、相応の危険性があるという事を理解する。

 

 

「アルカディオス大差を国家反逆罪の容疑で拘束する!!!! 並びにユキノ・アグリア、ルーシィ・ハートフィリアも拘束!!!! それ以外の者は追い出せ!!!!」

 

 

「何!!?」

 

 

「ちょっとあたしまで…!!」

 

 

「テメェら…ルーシィを巻き込むんじゃ……!!!」

 

 

「よせっ!!! ここで魔法を使ってはならん!!!」

 

 

アルカディオスやユキノだけでなく、ルーシィまで拘束すると言い放ったダートンに対して、憤慨したナツは手に炎を纏って王国兵を迎え撃とうとするが、その瞬間エクリプスの扉が輝きだし……

 

 

「ぐあっ!!!」

 

 

「ナツ!!!」

 

 

一瞬にして大量の魔力を吸収されてしまい、そのショックでナツは意識を失った。

 

 

「言ってなかったのかね? 大魔闘演武は魔導士の魔力を微量に奪い、エクリプスへ送る為のシステム。こんなにエクリプスの近くで魔法を発動すれば、全ての魔力が奪われてしまうぞ。騒ぎは起こさんでくれ。魔法の使えん魔導士など、我が王国兵の敵ではないのだから」

 

 

そしてエクリプスによって魔法を封じられてしまった彼らに成す術はなく……ルーシィ、ユキノ、アルカディオスの3人は瞬く間に拘束されてしまった。

 

 

そしてナツたちもあえなく捕まってしまい、そのまま城の外へと追い出されてしまったのであった。

 

 

「私とて本意ではない事を理解していただきたい。全ては国家の為……だが……1つだけ助言する事もできよう。陛下が妖精の尻尾(フェアリーテイル)をたいそう気に入っておられる。大魔闘演武にて優勝できたなら、陛下に謁見する機会を与えよう。心優しき陛下ならば、仲間の処遇についても配慮してくれるかもしれん」

 

 

追い出したティアナやグレイたちに対し、ダートンは助言としてそう言い残して静かに城の中へと戻って行ったのだった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

7月5日。

 

 

大魔闘演武・最終日前日。

 

 

「何だと?ルーシィが王国兵に捕まった?」

 

 

「よくわからん計画の関係者にされちまったのか?」

 

 

一夜明けて……城の外へと追い出され、クロッカスにある酒場『BAR SUN』へとやって来たナツたちはマカロフにその事を報告した。

 

 

因みに現在その場には、昨夜のメンバーに加えてエルザ、ラクサス、はやて、ヴィヴィオのチームメンバー。ジュビアやミラジェーン、ユーノやなのはの姿があった。

 

 

「つまり何だ? 大魔闘演武で優勝しなきゃルーシィを取り返せねえのか?」

 

 

「その話も信用していいのかわからねえがな」

 

 

「だからんな事ァどーでもいいんだよ!!! オレは今すぐ助けに行くぞ!!!」

 

 

「落ち着きなさい、ナツ」

 

 

「相手は王国なんだよ」

 

 

柱に縛られているナツは身動きができずバタバタと忙しなく両足をばたつかせ、ティアナとハッピーに宥められていた。

 

 

「マスター」

 

 

「ウム。王国相手ゆえにうかつな事はできんが……向こうもまた国民をぞんざいに扱う事もできんじゃろう。エクリプス計画とやらが中止されるまでの人質と考えるべきか」

 

 

「でも…1つ腑に落ちないな。それほどの国家機密を知ってしまったナツたちをどうして解放したんだろう」

 

 

「あとでそのアルカディオスとかいう騎士の罪を証明する為の証人として解放された可能性もあるかもしれへんけど……」

 

 

「極秘情報が拡散する危険性もいなめないよね……」

 

 

ユーノ、はやて、なのはの3人がなぜ極秘情報を知ってしまったナツたちが拘束されずに解放されたのか理由を考え込む。

 

 

「これ以上隠し通せんと判断したのか」

 

 

「オレたちが全員捕まってたら情報は外に出なかっただろ」

 

 

「それはどうだろう。パパたちは大魔闘演武の出場者でしょ」

 

 

「明日…急に出場しないとなったら、そこから足がついちゃう」

 

 

「王国としても魔導士ギルドは敵に回したくないと思います」

 

 

「ルーシィが捕らわれたのは我々にとっては不条理だが、王国軍の正義には反してないという事だ」

 

 

「だーーーーっ!!!! ごちゃごちゃ言ってねえで助けに行くぞーーーーっ!!!!」

 

 

メンバーたちがあれやこれやと話し合っていると、拘束していた縄を力でぶち破ったナツが今すぐにでもルーシィを助けに行こうとする。

 

 

「落ち着け」

 

 

「ぐぱんっ」

 

 

その瞬間に、マカロフが巨大化させた右手でナツを押さえる。

 

 

「家族をとられちゃ祭どころじゃねぇわい。皆‥‥同じ気持ちじゃ」

 

 

いつもの雰囲気とは違い、静かな怒りを露にするマカロフ。

 

 

 

 

 

「いつもみてえに後先考えんでつっ込んでも今回ばかりは相手が悪い。が……黙ってられるほど腰抜けじゃねえぞ──妖精の尻尾(フェアリーテイル)は」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

そして7月6日……大魔闘演武・最終日。

 

 

『いよいよ!!! いよいよやって参りました!!!! 魔導士たちの熱き祭典、大魔闘演武最終日!!!! 泣いても笑っても今日…優勝するギルドが決まります!!!』

 

 

最終日とあって会場の上空には花火が討ち上がり、観客たちも今まで以上に盛り上がりを見せている。

 

 

『実況はおなじみ私…チャパティと、解説には元評議員のヤジマさん』

 

 

『よろスく』

 

 

『スペシャルゲストには何と……!!! 大魔闘演武の公式マスコットのマトー君にお越しいただいております!!』

 

 

『カボー』

 

 

『今日は審判のお仕事はよろしいのですか、マトー君』

 

 

『今日は大丈夫カボ! みんながんばるカボー!』

 

 

『さあ、そろそろ出場チームが入場してくる頃です!』

 

 

実況と解説、そしてゲスト紹介が終わり……次は順位順に会場に入場してくるチームたちの紹介。

 

 

『現在6位、大逆転なるか! 猟犬改めて子犬、四つ首の子犬(クワトロパピー)!!!』

 

 

──────

 

四つ首の仔犬(クワトロパピー)

 

バッカス

ロッカー

イェーガー

ノバーリ

セムス

グラン

メイア

 

──────

 

 

『続いて青い天馬(ブルーペガサス)!!!』

 

 

──────

 

青い天馬(ブルーペガサス)

 

一夜=ヴァンダレイ=寿

ヴァイス・グランセニック

ヒビキ・レイティス

レン・アカツキ

イヴ・ティルム

ジェニー・リアライト

ラグナ・グランセニック

 

──────

 

 

蛇姫の鱗(ラミアスケイル)!!!』

 

 

──────

 

蛇姫の鱗(ラミアスケイル)

 

リオン・バスティア

ギンガ・ナカジマ

ジュラ・ネェキス

チンク・ナカジマ

ユウカ・スズキ

トビー・オルオルタ

シェリア・ブレンディ

 

──────

 

 

人魚の踵(マーメイドヒール)!!!』

 

 

──────

 

人魚の踵(マーメイドヒール)

 

カグラ・ミカヅチ

ミリアーナ

アラーニャ・ウェブ

リズリー・ロー

ベス・バンダーウッド

アミティエ・フローリアン

キリエ・フローリアン

 

──────

 

 

そして現在2位! このまま王座陥落となってしまうのか、再び最強の名を手にするのか!!? 剣咬の虎(セイバートゥース)!!!!』

 

 

──────

 

剣咬の虎(セイバートゥース)

 

ミネルバ・オーランド

スティング・ユークリフ

ローグ・チェーニ

アインハルト・ストラトス

ゼスト・グランガイツ

オルガ・ナナギア

ルーファス・ロア

 

──────

 

 

入場して来た剣咬の虎(セイバートゥース)のメンバーたちは何やら服装や装飾が変わり…何より纏う雰囲気が一変しており、観客たちがざわめきたつ。

 

 

『おや? 何か雰囲気が変わりましたね』

 

 

『気合を入れ直スたのかね?』

 

 

『かっこいいカボー!!!』

 

 

そしてセイバーの応援席で、1人静かにポツンと寂しく佇むフロッシュ。今まで一緒に応援していたレクターの姿は隣にはいない。

 

 

「(レクター……)」

 

 

『スティング君! がんばってくださいっ!!!』

 

 

そんな声援を送っていたパートナーは…もういない。しかしスティングの口元には、僅かな笑みが浮かべていた。

 

 

「任せておけ、オレはもう負けないよ」

 

 

そんな決意の言葉を口にしながら……

 

 

『そして現在1位!!! 7年前最強と言われていたギルドの完全復活となるか!!! 妖精の尻尾(フェアリーテイル)入場ーーーー!!!!』

 

 

そしてついに……待ちに待った現在1位の妖精の尻尾(フェアリーテイル)が入場する。

 

 

『おや!?』

 

 

『『『!!?』』』

 

 

だがその瞬間……チャパティや観客たちは呆気に取られたようにどよめき出す。何故なら……

 

 

『こちらは何とメンバーを入れ替えてきたーーーっ!!!!』

 

 

──────

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)

 

エルザ・スカーレット

グレイ・フルバスター

ガジル・レッドフォックス

ラクサス・ドレアー

八神はやて

エリオ・モンディアル

ヴィヴィオ・タカマチ

 

──────

 

 

先日のメンバー編成とは異なり、ナツがいない代わりにエリオがチーム入りしていたのであった。

 

 

「ナツ・ドラグニルがいない!!?」

 

 

「いいよローグ…むしろラッキーだと考えよう」

 

 

あれだけ固執していたナツがいないにも関わらず、スティングの様子はとても落ち着いていた。

 

 

『タッグバトルであれだけ活躍したナツがいない……とは一体!?』

 

 

『ウム…何かあったのかねぇ?』

 

 

観客たちの中にはナツが戦う姿を楽しみにしていた人たちの落胆の声も上がっていた。

 

 

「エリオーー!! ナツの代わりに漢を見せろォ!!!」

「グレイ様ーー!!! がんばってくださーい♡」

「エルザーーー!!!」

「やっちまえ!! はやてーーー!!!」

「ガジルー!! ぶちかましてやれーー!!!」

「ラクサス!!! その勇姿を見せてくれ!!!」

「ヴィヴィオー!! 応援してるよーー!!!」

 

 

一方で妖精の尻尾(フェアリーテイル)の応援席では、仲間たちからの賑やかな声援が飛び交っていた。

 

 

「考えましたね六代目」

 

 

「結局、こうするしかなかった。大魔闘演武で優勝すればルーシィを合法的に返してもらえるかもしれん。だが…全てを信じる事はできぬゆえ、それだけの策では足りぬのです。皆が大会に夢中になっている今が好機。我々も普段通りチームを応援するのです」

 

 

「その裏で別動隊がルーシィの救出に向かう──二正面作戦という訳ですね」

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

その頃……大魔闘演武が始まって人影のなくなったクロッカスの街を走り抜ける1つの集団。

 

 

その集団は真っ直ぐに街の中を駆け抜け、メルクリアスの方角へと向かっていた。

 

 

そしてその集団とは……ナツ、ティアナ、ウェンディ、ミラジェーン、ユーノの5人。そしてハッピー、シャルル、リリー、リニスのエクシード4人であった。

 

 

大魔闘演武に出場するチームと捕らわれたルーシィを救出するチームに分かれる〝二正面作戦〟……それが彼ら妖精の尻尾(フェアリーテイル)がとった行動であった。

 

 

 

 

 

「頼んだぞ!!!! ガキども!!!!」

 

 

 

 

 

つづく




原作沿いに戻ってもうオリジナル展開がないと思いましたか?

残念!!実は最終日に結構オリジナルが入る予定です!!!

ナツの代わりをジュビアではなくエリオに変えたのもその為です。
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