LYRICAL TAIL   作:ZEROⅡ

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集結

 

 

 

 

『────────!!!!』

 

 

暴走したルーテシアが召喚した究極の召喚獣…白天王は雄叫びを上げながらその巨大な拳を振りかざし、ナツ達が居る部屋に向かって振り下ろした。

 

 

ドガァァァアン!!

 

 

「うおぉぉぉぉおお!!?」

 

 

「「きゃあぁぁあああ!!?」」

 

 

「うぱぁーーー!!?」

 

 

悲鳴を上げながらなんとか拳を回避するナツ達。しかし、部屋の大半が崩壊してしまった。

 

 

「め…滅茶苦茶だわ……」

 

 

「オレはただでさえ、しんどいっつーのに…」

 

 

白天王の力に愕然とするルーシィと、疲労と魔力切れが相俟ってバテバテのナツ。

 

 

「こういう時は召喚者を狙うのよ! 召喚魔導士は本体が大したことない場合があるから!! ルーシィみたいに」

 

 

「ちょっと! 今さりげなくあたしをバカにしなかった!!?」

 

 

ティアナの発言にルーシィは文句を言うが、ティアナは気にせずクロスミラージュをルーテシアへと向けた。

 

 

「ちょっと手荒だけど…我慢しなさいよ!!」

 

 

そう言ってティアナは数発の魔力弾をルーテシアに向かって放つ。だが……

 

 

ドガアァァアン!!

 

 

「なっ!?」

 

 

その魔力弾とルーテシアの間に白天王の巨大な手が伸びてきて、魔力弾からルーテシアを守ってしまった。

 

それだけではなく、白天王の手はルーテシアの体を優しく掴み、ゆっくりと自分の肩に乗せた。

 

 

「くっ……!!」

 

 

白天王の肩へと移動してしまったルーテシアを見て、ティアナは悔しそうに小さく唸る。

 

 

「ティア!! 危ねえっ!!!」

 

 

「えっ?」

 

 

ナツの叫び声に反応し、ティアナが我に帰る。そして彼女の目の前には、白天王の巨大な拳が迫ってきていた。

 

 

「ティア!! ぐぅ……」

 

 

「っ………!!」

 

 

ナツが助けに行こうとするが、体に残ったダメージのせいで上手く動けない。迫り来る巨大な拳の前に、ティアナは覚悟して強く瞼を閉じる。

 

 

「ティアナ!!」

 

 

「ティアナーー!!!」

 

 

「ティアァァアアアア!!!!」

 

 

ルーシィとハッピー、そしてナツの叫びが響き渡る。

 

 

その時……

 

 

「ディバィィイン…バスターーー!!!!」

 

「クラウ・ソラス!!!」

 

 

ドゴォォォォォオン!!!

 

 

『っ!!!?』

 

 

突然飛んできた桜色と白色の閃光が白天王の腕を直撃し、その衝撃で拳の軌道がそれ、ティアナの頭上を越えた。

 

そして一同は、その二つの閃光が飛んできた方向に視線を向けた。そこには……

 

 

「よかった……間に合った」

 

 

「みんな、大丈夫か?」

 

 

「「なのはさん!!」」

 

 

「「はやて!!」」

 

 

レイジングハートを構えたなのはと、シュベルトクロイツを構えたはやてが宙に浮かんだ状態で佇んでいた。

 

 

「なのはさん! ジュピターの傷はもう大丈夫なんですか!?」

 

 

「うん。シャマルさんの魔法が効いたみたい。万全とは言えないけど、大丈夫だよ」

 

 

なのはは心配かけまいとティアナの問いにそう答える。そして、視線を白天王へと移す。

 

 

「ティアナたちは下がってて。この大きいのは…私とはやてちゃんでやるから」

 

 

「あのバケモノと戦うつもりですか!?」

 

 

「そんな! いくらなんでも無茶ですよ!? それに、なのはさんは酷いケガを……!!」

 

 

なのはの発言に驚くティアナとルーシィ。しかし、なのはは心配ないと言いたげな笑みを浮かべる。

 

 

「大丈夫だよ。ね、はやてちゃん?」

 

 

「せやせや。ええからここは、お姉さん達に任しとき!」

 

 

なのはの言葉に同意しながら頷くはやて。

 

 

「お姉さん……プッ」

 

 

「前言撤回や。まずはそこのアホネコから片付けよか」

 

 

「は、はやてちゃん! まぁまぁ!」

 

 

―主!落ち着いてください!!―

 

 

バカにしたように笑うハッピーに向かってシュベルトクロイツを振るおうとするはやてを抑えるなのはとはやてと融合したリィンフォース。すると……

 

 

『────────!!!!』

 

 

「「っ!!?」」

 

 

ドガァァァアアン!!!

 

 

痺れを切らした白天王の拳がなのはとはやてに向かって振り下ろされた。しかし、二人は間一髪のところでそれを避け、白天王の拳はファントムのギルドを破壊するだけとなった。

 

 

「ティアナ達は隠れてて!!」

 

 

「大人しくしとるんやで!!」

 

 

そう言い残して、なのはとはやての二人は白天王に向かって飛んでいったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二十九話

『集結』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃…ファントムのギルド内のとある広場では……

 

 

「ん…っしょ! ん…っしょっと!」

 

 

赤髪の少女…アギトが気絶したエルザの体を必死に引きずっていた。

 

 

「ふう……これでよし」

 

 

そう言って一息ついているアギトの目の前には、ゼストによって気絶させられたグレイ、スバル、エルフマン、ミラジェーン。そして死闘の末に倒れたエルザとゼストの合計6人が横たわっていた。

 

 

「ったく……なんでアタシがこんなことしなくちゃなんねーんだよ」

 

 

と、愚痴りながら溜め息をつくアギト。すると、ある事に気がついた。

 

 

「ってそうだよ。旦那はともかく、なんでアタシ…こいつらまで助けようとしてんだ?」

 

 

そう…同じギルドであるゼストならばともかく、アギトにとってエルザ達は敵である。助ける義理などないのだ。

 

 

「うーん……まぁいいや。そうとわかりゃ、旦那を連れてさっさとルールーのところへ……」

 

 

「行こう」……と言いかけた口が止まり、突然その場で立ち尽くすアギト。

 

 

「…………ちっ」

 

 

すると、アギトは小さく舌打ちをし、その場に座り込んだ。

 

 

「か、勘違いすんなよっ!! ここで死なれたら後味わりぃし、それに……旦那を殺さないでくれたし……その礼みてぇなモンなんだからな!!!」

 

 

顔を赤くしながら怒鳴るアギト。だが目の前にいる人物たちは全員気絶しているため、それを聞いている者は一人もいない。

 

 

すると……

 

 

ドゴォォォォォオン!!!

 

 

「なっ!!? こ、今度はなんだぁ!!?」

 

 

突然壁が轟音と共に崩れ去ると、一つの影がアギトの近くに飛んできた。その影とは……

 

 

「はぁっ…はぁっ…はぁっ……!!」

 

 

辛そうに息を乱し、傷だらけの体をレヴァンティンで支えているシグナムであった。そしてそんなシグナムの視線の先には……

 

 

「ふふふ……中々しぶといですねぇ」

 

 

邪悪な魔力を身に纏ったジョゼの姿があった。

 

 

「じょ…ジョゼ!!」

 

 

「ん? アギトか……おや?」

 

 

アギトの声に気がついたジョゼは彼女に視線を向けると、近くに横たわっている6人に気付く。

 

 

「おやおや……誰が倒れているのかと思えば、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士数名に…ゼストさんではありませんか。その傷を見るに、戦いに敗れたと見てよいのかな?」

 

 

「……あぁそうだよ。旦那はさっき、そこの赤髪と戦って負けたんだよ。だからこれから助けようと……」

 

 

「その必要はない」

 

 

アギトの言葉を遮ってジョゼはそう呟くと、倒れている面々に向かって魔法を放った。

 

 

ドガァァアアン!!

 

 

その魔法は直撃はしなかったものの、気絶した6人を吹き飛ばすには十分な威力だった。

 

 

「なっ!? て、テメェ!! 旦那にまで何しやがる!!?」

 

 

敵であるエルザ達を狙うのならばまだ分かるが、味方であるはずのゼストにまで攻撃を仕掛けたジョゼにアギトは憤慨する。しかしそんなアギトを意にも介さずに、ジョゼは嫌な微笑を浮かべながら口を開く。

 

 

「ついでですよ、ついで。使えぬ駒に用はないのですよ」

 

 

「だ、旦那が使えねえだと……!!?」

 

 

「えぇ…負傷した相手に負ける男などに利用価値はない。それに、前々から目障りだったんですよこの男は」

 

 

そう言ってジョゼはゼストを見下すように睨み付ける。

 

 

「無駄な争いと無闇な死は好まない? キレイ事言ってんじゃねえよ!! 私より歳だけが上の老兵風情がっ!!!」

 

 

そう怒鳴りながら、今度はピンポイントにゼストを狙って魔法を放つジョゼ。

 

 

「消えろ!! 老害!!!」

 

 

「やめろぉぉぉぉおお!!!!」

 

 

アギトが悲痛な叫びを上げたその時……

 

 

 

ガキィィィィイン!!!

 

 

 

「くっ……ぐぅぅ……!!!」

 

 

なんと、シグナムがレヴァンティンでジョゼの魔法を受け止めていた。

 

 

「っ……はあぁっ!!」

 

 

そしてレヴァンティンを振り切り、魔法を霧散させる。

 

 

「同じギルドの者を…使えないと言う理由で切り捨てるだと……貴様はギルドを何だと思っているんだっ!!!!」

 

 

ジョゼを睨みながらシグナムは怒り叫び、ジョゼに向かって駆け出した。

 

 

「行くぞ! レヴァンティン!!」

 

 

シグナムがそう叫びながらレヴァンティンに魔力を込めると、刀身から炎が噴出する。

 

 

「(っ……炎の…魔法剣士……!!)」

 

 

それを見たアギトは目を見開いていた。

 

 

「紫電……一閃!!!」

 

 

そしてシグナムは、炎を纏ったレヴァンティンをジョゼに向かって振るった。しかし……

 

 

「くだらん」

 

 

ジョゼはそれを安々と防御魔法で防いでしまった。

 

 

「くっ!」

 

 

それを見たシグナムはすぐに身を引き、ジョゼから距離を取る。

 

 

「レヴァンティン! シュランゲフォルム!!!」

 

 

すると、レヴァンティンの刀身が刃のついた鞭のような形状…『連結刃』へと変化する。

 

 

「飛竜…一閃!!!」

 

 

そしてシグナムは連結刃を振るい、ジョゼに斬りかかる。

 

 

「小賢しい!!」

 

 

しかしそんな攻撃も、ジョゼの魔力を帯びた手によって掴まれ、不発に終わった。

 

 

「そらっ!」

 

 

「なにっ!? くぅ……!!」

 

 

そしてジョゼは掴んだ連結刃を思いっきり引っ張ってシグナムを引き寄せ……

 

 

「がっ!!」

 

 

そのままシグナムの首を鷲掴みにした。

 

 

「くっ…そぉ……!!」

 

 

シグナムはなんとか抜け出そうとするが、ジョゼの握力が強く、簡単には抜け出せない。

 

 

「中々楽しませてもらいましたよ〝烈火の将〟。しかし、これで終わりです」

 

 

そう言ってジョゼは首を掴んでいる手とは反対側の手に魔力を込め、シグナムへと向ける。

 

 

「くっ……!!」

 

 

シグナムがこれから来るであろう衝撃に覚悟して目を閉じたその時……

 

 

 

 

 

「スターレンゲホイル!!!!」

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォォォン!!!

 

 

「なにっ!!?」

 

 

「っ!!?」

 

 

突如として辺りに赤い閃光と凄まじい爆発音が鳴り響く。その爆音と閃光で僅かに怯んだジョゼはシグナムの首を掴んでいた手の力を緩めた。

 

 

「(今だ!!)」

 

 

シグナムはその僅かな隙を見逃さず、なんとかジョゼの手から逃れ、ジョゼと距離を取る。

 

 

「おい、大丈夫か?」

 

 

「ゲホゲホッ! お前は確か……アギトだったか?」

 

 

シグナムは咳き込みながら、先ほどの閃光と爆音を生み出した人物……アギトに視線を向けた。

 

 

「ファントムの魔導士であるお前が、なぜ私を助けた?」

 

 

「さっきお前、旦那を庇ってくれただろ? その礼と……」

 

 

そこまで言って、アギトはジョゼを睨みつける。

 

 

「旦那を侮辱したアイツを……アタシは許さない!!!」

 

 

「……そうか」

 

 

アギトの力強い言葉を聞いたシグナムは微笑む。

 

 

「つーわけでお前、アタシを使え」

 

 

「なに?」

 

 

「お前の炎の剣といい、魔力といい……アタシとは結構相性がいいかもしれねぇ」

 

 

「待て、何の話だ?」

 

 

アギトの言葉の意味が分からず、シグナムは問い掛ける。しかしアギトは問いには答えずに、静かにシグナムを見据えた。

 

 

「説明してるヒマはねぇ。アタシを信じるか信じないかは、お前の自由だ」

 

 

そう言って、アギトはシグナムを真っ直ぐに見据える。それを見たシグナムはしばらくその目を見つめた後、「ふっ」と微笑を浮かべた。

 

 

「いいだろう。お前を信じよう……アギト」

 

 

「そうこなくっちゃな……えっと……」

 

 

「シグナムだ」

 

 

自身の名を言いながらシグナムはアギトに向かって手を差し出し、握手しようとする。

 

 

「んじゃあ行くぜ! シグナム!!」

 

 

そう言ってアギトはシグナムの手を握る。そして……

 

 

 

 

 

「ユニゾン・イン!!!」

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

その瞬間、二人の身体は真っ赤な炎に包まれる。

 

 

「な…なんだと!!?」

 

 

それを見たジョゼは驚愕する。

 

 

「あの小娘……〝融合(ユニゾン)魔導士〟だったのか!!?」

 

 

融合(ユニゾン)魔導士〟とはその名の通り魔導士と融合することで、その魔導士の魔力を大幅に増加させる魔導士である。しかし、『融合(ユニゾン)』は失われた魔法(ロストマジック)であるが為に、〝融合(ユニゾン)魔導士〟の数は比較的少ないのである。

 

因みにリィンフォースもこの〝融合(ユニゾン)魔導士〟に分類される。

 

 

アギトが〝融合(ユニゾン)魔導士〟だと知らなかった所を見ると、どうやらジョゼには秘密にしていたようだ。

 

 

そしてジョゼが驚愕している間に、二人を包んでいた炎が突如として切り裂かれ、霧散する。

 

 

そして炎の中から現れたのは……青紫基調の色合いの服と金色の篭手に身を包み、薄紫の目で彩度の低いピンク色の髪となり、背中には炎の羽を生やしたシグナムが立っていた。

 

 

「……これは……!」

 

 

―どうや上手くいったみてぇだな―

 

 

シグナムが自身の姿に驚愕していると、頭の中にアギトの声が響く。

 

 

「アギト……お前は〝融合(ユニゾン)魔導士〟だったのだな」

 

 

―まぁな。炎の融合(ユニゾン)魔導士…〝剣精〟アギトとはアタシのことさ!!―

 

 

「炎と剣精…か。なるほど、確かに私とは相性が良さそうだ」

 

 

―だろ? でも、気ぃ抜くなよ? これでやっとジョゼの野郎と互角……もしくはまだ足りねえ位なんだからよ―

 

 

「そうか。ふふっ……聖十の称号は伊達ではないと言う事か。だがそれでこそ、戦い甲斐があると言うものだ」

 

 

そう言ってシグナムは心底楽しそうな笑みを浮かべる。

 

 

―お前……もしかして戦闘狂(バトルマニア)か?―

 

 

「よく言われるな」

 

 

そんなシグナムにアギトは内心呆れる。

 

 

「では行くぞ! アギト!!」

 

 

―おうよっ!!―

 

 

そう言ってアギトと融合したシグナムはジョゼに向かって駆け出して行ったのであった。

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

その頃、屋外で白天王と戦っているなのはとはやては……

 

 

「アクセルシューター……シュート!!!」

 

 

「バルムンク!!!」

 

 

白天王の周りをチョコマカと飛び回りながら魔力弾を放ち、確実に白天王に当てている。しかし、巨大な身体を持つ白天王にはまったくと言っていいほどダメージが無かった。

 

 

「あかん! 全然効いてへん!!」

 

 

「だったら!」

 

 

そう言うと、なのははレイジングハートを構え直す。すると、レイジングハートの先端に魔力が集中していき……

 

 

「エクセリオン…バスターーーー!!!!」

 

 

強力な砲撃として発射された。

 

 

ドゴォォォオン!!!

 

 

『────────っ!!』

 

 

それを喰らった白天王は苦しげな声を上げる。

 

 

「やった! 効いた!!」

 

 

それを見てなのはは嬉しそうな声を出す。しかし……

 

 

『────────!!』

 

 

「えっ!?」

 

 

白天王はすぐに体制を立て直し、お返しと言わんばかりに腹部に埋め込まれた水晶から紫色の魔力光線を放った。

 

 

「くっ……きゃあぁぁあああ!!!」

 

 

「なのはちゃん!!!」

 

 

なのはは直撃こそしなかったものの、魔力光線によって発生した凄まじい衝撃に吹き飛ばされ、ファントムのギルドの壁に叩きつけられた。

 

 

「うっ…うぅ……!」

 

 

壁に叩きつけられたなのはは、やはりジュピターのダメージが残っているせいか、しばらくその場を動くことが出来なかった。

 

 

『────────!!!』

 

 

そんななのはに向かって、白天王は容赦なく拳を振るった。

 

 

「逃げて!! なのはちゃん!!!」

 

 

はやては早く逃げるようになのはに呼びかけるが……

 

 

「くっ……」

 

 

ダメージのせいで、なのはは身体を思うように動かすことが出来ない。そして遂に……

 

 

 

ドガァァァァァアアアン!!!!

 

 

 

なのはが居た場所に、白天王の拳が叩き込まれたのだった。

 

 

「あ…あぁ……! そんな…なのはちゃん……!!!」

 

 

それを見たはやては目を見開き、絶望の表情を浮かべていた。そして完全に戦意が失われそうになったその時……

 

 

 

 

 

「大丈夫だよ、はやて」

 

 

 

 

 

「っ!!?」

 

 

突然聞こえてきた聞き覚えのある声に、はやてはすぐさま顔をそちらに向ける。

 

 

「よかった……何とか間に合った」

 

 

「にゃ?」

 

 

そこには黒い軍服調の服に白いコートを肩に羽織り、長い金髪をツインテールにした女性が呆然としているなのはを抱えている姿があった。

 

 

「遅れてごめん……二人とも」

 

 

その女性の姿を見たなのはとはやては同時にその人物の名を叫んだ。

 

 

 

 

 

「「フェイトちゃん!!!!」」

 

 

 

 

 

その女性とは、なのはとはやての親友であり、妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の女候補最後の一人……『フェイト・テスタロッサ』であった。

 

 

 

 

 

つづく

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