近いうちにリリカルキャラの設定も書きたいと思います。
バトル・オブ・フェアリーテイルが終了してから翌日……昨日と同じく、お祭り騒ぎで賑わっているマグノリアの街。
その街のとあるオープンカフェでは、数人の男性たちが話し合っていた。
「
「何があったんだ?」
「昨日はギルドの奴等が騒がしかったからな」
「噂じゃ、マスターの容態がよくねえらしいぞ」
「オイオイ、まさかあのじーさん引退しちまうんじゃ……」
「次のマスターはどうすんだよ?」
「そこまではわからねえけど、普通に考えればラクサスじゃねーか?」
「あの暴れん坊がマスターねえ」
「なんか感慨深いものがあるな。あいつがガキだった頃から知ってるもんな」
「うちらも歳をとったって事だ。はははっ!」
そんな男達の談笑を聞きながら、近くを通ったポーリュシカは街の中へと消えていったのであった。
第五十七話
『
一方その頃…
「ポーリュシカさんとシャマルのおかげで一命は取り留めたそうだ。安心してくれ、マスターは無事だ」
エルザの報告を聞いて、その場にいた全員が安堵の声を上げる。
「よかったぁ、一時はどうなるかと思ったケド」
「あのじーさんがそう簡単にくたばる訳ねーんだ」
「けど、本当にマスターが無事でよかったの」
上からルーシィ、グレイ、なのはが口々にそうもらす。
「しかし、マスターもお歳だ。これ以上心労を重ねればまたお体を悪くする。皆もその事を忘れるな」
「オメーもな」
「? ヴィータ、何か言ったか?」
「いや、別に」
エルザの言葉にヴィータがボソリと突っ込みをいれたが、エルザの耳には入っていなかった。
「しかし、このような状況で本当にファンタジアが出来るのだろうか?」
「ケガ人も多い……難しいところだな」
「だが、これもマスターの意向だ」
「大丈夫! なんとかなるわよ♪」
「それに、こんな状況やからこそ…って見方もあるけどな」
シグナム、リィンフォース、ザフィーラ、シャマルがそう言い、はやてが締めくくる。
「ジュビアもファンタジア観るの楽しみです!」
「残念だけど、ジュビアは参加する側だよ」
「ええ!?」
なのはのその言葉に驚くジュビア。
「だってジュビア、入ったばかりだし」
「ケガ人多いからね。まとも動ける人は全員参加だって」
「プーン」
「じゃああたしも!?」
「当然でしょ。っていうか、あんなのが参加できると思う?」
ティアナは呆れたようにそう言うと、視線をある人物達へと移す。その先には……
「……………」
まるでミイラのように全身を包帯でグルグル巻きにされるほどの大怪我を負ったナツとガジルがいた。
「だね」
それを見たルーシィはティアナの言葉に納得する。
「ふぁがふんごが! あげがあんぐぐ!」
「何言ってるかわかんないわよ」
何か反論しているナツだが、口まで包帯で覆われているため言っていることがまったく伝わらない。
「無理だね、参加できるわけねーだろクズが」
「おがえガベおごおご…」
「それは関係ねーだろ」
何故かガジルだけ通じていたが……
「なんで通じてるのかしら……」
「バカ同士だからよ」
「あはは…手厳しいねティア」
そんな2人をバッサリと言い捨てるティアナに、なのはは苦笑いを浮かべる。
「でもまぁこれで……ギルド内のごたごたも、一旦片付いたわけだ」
そう言うエルザの視線の先には、昨日の事などなかったかのように仲良く大騒ぎをしているギルドメンバーの姿があった。
すると……
ザッ…ザッ…ザッ……
「!!」
「ラクサス!!!」
「お前……!!!」
ギルドの入り口から、ナツ達ほどではないが、包帯を巻いたラクサスがやって来た。
「ジジィは?」
「テメェ…よくも堂々とそのツラを出せたもんだなぁ!!!」
「今の貴様とマスターを会わせる訳にはいかん!!」
そんなラクサスの前に、武器を構えたヴィータとシグナムが立ちはだかる。
「よさないか」
「スカーレット!?」
「何で止めんだよエルザ!?」
すると、そんなヴィータとシグナムをエルザが制する。
「奥の医務室だ」
「おいエルザ!!」
そしてエルザはギルドの奥を指差しながらそう答え、それを聞いたラクサスは医務室へと向かう。
「んぐあーっ!! ふぁぐあぐー!!!」
すると、そんなラクサスの前にナツが立ちはだかり、そして……
「%$%#&$%#$%#!!!!」
ラクサスを指差しながら、訳の分からない言葉を言い放った。
因みにそれを聞いていたギルドメンバーたちは全員ポカーンとしている。
「はい、通訳」
「二対一でこんなんじゃ話にならねえ、次こそはぜってー負けねえ。いつかもう一度勝負しろラクサス!! だとよ」
ティアナの指示通り先ほどの言葉を通訳するガジル。
「次こそは負けない…って、勝ったんでしょ? 一応」
「オレもアレを勝ちとは言いたくねえ。あいつはバケモンだ。ファントム戦に参加してたらと思うと、ゾッとするぜ」
「確かに…あいつが居たらアタシら一瞬で消されてたかもな……」
「すごく…強かった」
ガジルの言葉に同意するように頷くアギトとルーテシア。
「それにあの時のラクサスはほとんど暴走してて、本来の力を出し切れてなかったんだと思うわ。だからナツはあの勝負の決着に納得してないんでしょ」
ティアナたちがそんな会話をしていると、ラクサスは何も言わずにナツの横を通り過ぎた。
「
そんなラクサスに怒鳴るナツだが……
「…………(スッ)」
ラクサスが片手だけでも返事を返してくれたことに、嬉しそうな顔をした。
「さあみんな、ファンタジアの準備をするぞ」
「オイ!! ホントにいいのかよ!! ラクサスを行かせちまって」
「大丈夫やって。孫がお爺ちゃんに会いに来て何の問題があるんや?」
「主はやてがそう言うのなら……」
「てかミラちゃん!! 何でケガしてんだよ!? 誰にやられたの!?」
「それよりナツ…何でラクサスさんよりケガが酷いの?」
「んがごがー!」
「こんなの何ともねーよ、だとよ」
「ちょっ、血が出てるわよっ!! ジッとしなさいバカナツ!!!」
「ねぇグレイ、フェイトちゃん知らない?」
「雷神衆に話があるとか言ってどっか行ったぜ」
「あーなるほど、雷神衆というよりはフリードさんに用があるってことだね」
「でぇきてぇる゛」
「は?」
そんないつも通りの喧騒が……ギルドから響いていたのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「騒がしい奴等だ」
医務室の壁にもたれ掛かり、扉の向こうから聞こえてくる喧騒にそう言うラクサス。
すると、ベッドで横になっていたマカロフがゆっくりと起き上がる。
「お前は…自分が何をしたかわかっているのか」
マカロフはラクサスにそう問い掛けるが、ラクサスは顔を背ける。
「ワシの目を見ろ」
そう言われ、真っ直ぐとマカロフの目を見るラクサス。
「ギルドと言うのはな、仲間の集まる場所であり、仕事の仲介所であり、身寄りのねえガキにとっては家でもある。お前のものではない。ギルドは一人一人の信頼と儀によって形となり、そしてそれはいかなるものより強固で堅固な絆となってきた」
マカロフの言葉を、ラクサスは黙って聞いている。
「お前は儀に反し、仲間の命を脅かした。これは決して許される事ではない」
「わかってる」
そう言って、真っ直ぐと言い放つラクサス。
「オレは…このギルドをもっと強く…しようと……ティーダのような奴を二度と出さない為にも……」
拳を握り締めながらそう言うラクサスを見て、マカロフは小さく溜息を漏らす。
「まったく…不器用な奴じゃの…ティーダが死んだのはお前のせいではないし、こんな事をしてギルドを強くしても、ティーダは喜ばんじゃろう。もう少し肩の力を抜かんかい。そうすれば今まで見えてこなかったものが見えてくる。聞こえなかった言葉が聞こえてくる。人生はもっと楽しいぞ」
マカロフがそう言うと、ラクサスは再び顔を背ける。
「ワシはな…お前の成長を見るのが生きがいだった。力などいらん、賢くなくてもいい……何より元気である。それだけで十分だった」
そう言うと、マカロフは顔を俯かせ、ラクサスは悲しげな顔をする。
「ラクサス」
そして……
「お前を破門とする」
今回の事のケジメとして……マカロフはラクサスにそう言った。
「ああ……世話になったな」
それに対しラクサスは、特に反論もなく踵を翻し、医務室を出ようとした。
「じーじ、体には気をつけてな」
そう言い残し、ラクサスは出口の扉を開く。
「出ていげ…」
マカロフはそんなラクサスに背を向け、涙を流しながらそう言いはなったのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
次の日の夜…ファンタジア当日。
「冗談じゃないわよっ!!! 何でアナタだけ破門なの!!?」
「オレたちだって罪は同じじゃねーのかよ!?」
場所はマグノリアの広場。
そこではラクサスと雷神衆の3人…そしてフェイトの姿があった。
「ジジィが決めたことだ」
「だったら私だってやめてやるわよっ!!!」
「オレだって、お前がいなきゃよう」
「めんどくせェ奴等だな。『じゃあな』の一言も言えねーのか?」
必死でラクサスの破門に反対するエバーグリーンとビックスローに、笑いながらそう言うラクサス。
「何で…一人で全ての責任を取ろうとする」
「そんなんじゃねーよ。お前らと違ってオレにはこのギルドに何の未練もねえからな」
「でも、いきなり破門だなんて……やっぱり私、マスターに頼んでみる!!」
「フェイトの言うとおりだ!! きっとナツやグレイだって反対してくれる!!! あいつら何だかんだ言って、お前の事……」
「ラクサス」
フェイトとビックスローの説得も虚しく、ラクサスは手荷物を持って4人に背を向ける。
「元気でな」
「ラクサス!!」
「ふざけんなよっ!!! 雷神衆はどーなるんだよっ!!!」
「……………」
「ラクサス……」
ビックスローとエバーグリーンは悔しげな声を上げながら…フリードとフェイトは悲しげな顔で俯きながら、去り行くラクサスの背中を見送った。
すると、フリードは口元に笑みを浮かべ……
「また会えるよな、ラクサス」
と…呟くように言った。
そして彼の横でただ一人、その呟きを聞いていたフェイトだけが、その言葉に答えた。
「うん…きっと会えるよ。どんなに離れていても……いつか…きっと……」
◆◇◆◇◆◇◆◇
一方…フィオーレ王国の辺境の地の荒野。
そこでは岩で作られた城のような建物が存在しており、その城には1人の男の姿があった。
「カラスぅ~お前はなぜそんなに美しい。あ? そりゃあ嫌われモンだからってよォ? よしよしぃ」
そう言って城のバルコニーに止まっていたカラスを捕まえる男。その瞬間、そのカラスはまるで紙のような姿へと変わり果ててしまった。
「美しいものははかない命だ。ぶはは。なァガジルちゃんにルーテシアちゃん」
「…………」
そう言って男が振り返った先には、ガジルとルーテシアの姿があった。
「ラクサスが
「ぷふぅ、ぶわははははっ! あれはニセモノ、ニセモノちゃんよォ」
ガジルの問いに笑いながら答えるこの男こそ、マカロフの息子にしてラクサスの父……そして闇ギルド〝
「ニセモノ?」
「アイツァ小せぇ頃から体が弱くてなァ、不憫に思えたオレはラクサスの体に
「滅竜魔法を使える
「めんずらしいだろォ? 奴は破門されここに来るだろう。丁度いい、あの
「と…取り出す気なのか? そんなことしたらラクサスは……」
「ぶはははははっ!!! 元々あのガキには過ぎた力よ。パパがスッキリ元の子に戻してあげちゃうよォ。今は金だ、お金ちゃんよォ。
そう言うと、イワンは凄まじい剣幕でガジルとルーテシアに詰め寄る。
「お前らはもう少し潜入を続けてろォ。いいか? スパイだとバレてもこの場所だけは吐くんじゃねェぞ」
「そんなヘマはしねェよ」
「うん…大丈夫」
それに対しガジルはギヒッと笑い、ルーテシアはいつも通りの無表情で答えたのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
そしてついに…
夜空には綺麗な花火が咲き誇り、その夜空の下ではギルドの魔導士たちが花火に負けず劣らずの煌びやかなパレード行進を行なっていた。
得意魔法を披露しながら行進する者やパレード専用の乗り物に乗りながら行進する者…魔法ではなく、踊りや楽器などを披露しながら行進する者など様々であった。
当然、それを見るために集まったマグノリアの人たちやその近隣の町の人たちは大いに歓声を上げている。
そして……破門されたラクサスも、木の影からそれを見守っていた。
「ミス
「かわいー♪」
「いいぞー! まさに妖精だぁ!!!」
そこへ登場したのは、パレード用の乗り物に乗ったルーシィ、レビィ、ビスカの3人。
3人は可愛らしい踊りを披露しながら、観客の人々に綺麗な笑顔を向ける。
「エルフマンよ!!!」
「うおおっ!! スゲェ迫力!!!」
「ミラちゃんだーー!! 待ってましたー!!」
次に登場したのは、ビーストソウルとなったエルフマンと綺麗な花の中から姿を現したミラジェーンの姉弟。
エルフマンはその大迫力の姿で雄叫びを上げ、その姿はまさしく美女を守る野獣のようであった。
因みにミラは得意の変身魔法でエルフマンよりも巨大なトカゲに変身して客を若干引かせたのだが、これは余談である。
「来たぞっ! ヴォルケンリッターだぁ!!!」
「ギルド最強チームーー!!」
続いて登場したのは、古城を模したような乗り物に乗ったヴォルケンリッターの面々であった。
三段仕様となっている古城の下段ではシャマルとザフィーラ…中段ではシグナム、リィンフォース、ヴィータの3人…そして古城のてっぺんには、6枚の黒翼を広げ、夜空の月をバックに立つ〝夜天の主〟八神はやての姿があった。
ヴォルケンリッターは特に魔法を使ってのアピールをしていないのにも関わらず、その存在感は群を抜いていた。
「今度はスターズだ!!」
「なのはさーん!!」
「かわいー!!」
次に現れたのはパレード用の乗り物に乗ったなのは、ティアナ、スバルのチーム・スターズの3人であった。
なのはとティアナは無数の魔法弾を空へと打ち上げて☆型の花火を舞い散らせ、スバルは空色に輝くウイングロードを上空に張り巡らせて縦横無尽に駆け回っていた。
「何あれ!? 氷のお城!!!」
「きれ~水が吹き出してる」
続いて現れたのは、周囲の噴水で綺麗に彩られた氷の城を背景にした王子服のグレイとドレス姿のジュビアであった。
そしてジュビアが得意の水魔法で水を舞い上がらせ、それをグレイが氷で固めて【FAIRY TAIL】の文字を造った。
「
「うわぁ♪」
「オレの嫁になってくれー」
次の登場はギルドの中でも
エルザは衣装の換装を繰り返しながら何本もの剣と共に舞い、見るもの全てを魅了するその妖艶な姿は、まさしく
そして次に登場したのは……炎に囲まれながらもゆっくりと行進する、
包帯だらけの姿だが、その表情は自信に満ち溢れていた。
そしてナツは自らのパフォーマンスのため、大きく息を吸い込んで……
「ぐはぁっ」
吹き出そうとした炎と共に咳き込んだ。
「ナツ!! お前!! どーしたんだそのケガッ!!!」
「ゲホッゲホッ」
咳き込みながらもパフォーマンスを続けようとするナツ。
「よ……よせって!!! グダグダじゃねーか」
「あははははっ」
ナツのパフォーマンスは台無しだったが、観客は大いに盛り上がっていた。
そして、パレードの最後尾ではマカロフがパレードの準備を行なっていた。
「マスター」
「おじいちゃん」
そんなマカロフに、ガジルとルーテシアの2人が話しかける。
「ん? お前たちは参加せんのか?」
「ガラじゃないんでね」
「私も」
「よー言うわ、シュビドゥバのクセに」
「ぬぐっ」
自分の趣味のことを突かれたガジルは軽く赤面するが、すぐに話の本題に入った。
「マスター、これを」
「!」
するとガジルはマカロフに、ピラッと1枚の紙切れを手渡す。
「マスターイワンの…アンタの息子の居場所をつきとめた」
ガジルからその紙を受け取ったマカロフは、深刻な表情を見せる。
「よくやってくれた。スマンな……危険な仕事を任せて」
「大丈夫……ギルドのためだから」
「まぁ気にすんな、抜かりはねえよ。オレ等が二重スパイだってのはバレてねえ。それより奴は、ラクサスの
「居場所さえわかればどうとでもなる。よくやってくれた、奴の好きにはさせん。んじゃあ行って来るぞい!!」
真剣な表情でそう言い放つマカロフだがそれも束の間……パレードの準備が整うと同時にすぐ表情を緩めてパレードへと向かった。
「マスターだ、マスターが出てきたぞ!!」
「何か妙にファンシーだ」
「似合ってねえ!!」
「そのコミカルな動きやめてくれ」
最後に登場したギルドマスターであるマカロフだが、その姿は妙に可愛らしく、乗り物の上でチャカチャカと動き回っていた。
「…………」
そして…そんなマカロフを遠くから見ていたラクサスは、幼き日のファンタジアのことを思い出していた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「じーじ!! 今回は参加しないの!? ファンタジア」
「お前の晴れ舞台じゃ。客席で見させてもらうよ」
「じーじのトコ、見つけられるかなぁ」
「ワシの事などどうでもよいわい」
「じゃあさオレ……パレードの最中、こうやるから!!!」
そう言ってラクサスはビシッと天を指差すようなポーズを見せる。
「何じゃそりゃ」
「メッセージ!! じーじのトコ見つけられなくても、オレはいつもじーじを見てるって証」
「ラクサス……」
「見ててな、じーじ」
◆◇◆◇◆◇◆◇
「……………」
そんな幼き頃の思い出を思い出しながら、ラクサスはマカロフの姿を見納めると、荷物を持ちパレードに背を向けて歩き出す。
「!」
その時……何かに気がついたラクサスは、振り返って再びパレードの方へ目を向ける。
そこには……昔の自分が考えた天を指差すようなポーズをとっているマカロフの姿があった。
いや……マカロフだけではない。
ナツが…グレイが…エルザが…ティアナが…なのはが…スバルが…ヴォルケンリッターが……パレードに参加しているギルドのメンバー全員が同じポーズを取っていたのであった。
「じーじ……」
そのポーズの意味をよく理解しているラクサスは、その目に大粒の涙を浮かべた。
たとえ姿が見てなくとも
たとえ遠くへ離れていようと
ワシはいつでも
お前を見てる
お前をずっと……
見守っている。
「ああ、ありがとな」
こうして……祖父マカロフの想いを胸に……ラクサスは旅立っていったのであった。
つづく