少々展開が早いですが、ご了承ください。
連合軍
収穫祭から約二週間。
お祭り気分だったマグノリアの街もいつも通りの落ち着きに戻っていた。
そしてこの二週間で主に3つの出来事がことがあった。
1つはラクサスが起こした事件の責任を取るために、マカロフが〝マスター〟の座から降りると言い出したこと。
これに関してはギルドメンバー全員の説得&反省=ボーズという姿勢で改めて謝罪したフリードの言葉で踏みとどまらせることに成功した。
2つ目はミス・フェアリーテイルコンテストの結果である。途中でエバーグリーンが乱入したとはいえ、一応参加者全員の順番は回っていたので、その結果が出たのである。
そしてその結果をベスト5まで上げると……
1位
フェイト・テスタロッサ
1066票
2位
ティアナ・ランスター
1065票
3位
ルーシィ・ハートフィリア
1052票
4位
エルザ・スカーレット
555票
5位
高町なのは
120票
このようになった。
本当に今更ですが、投票してくださった方々には心より感謝いたします。by作者
因みに家賃の為に1位を狙っていたルーシィがかなりのショックを受けていたのは余談である。
そして3つ目の出来事は、ルーシィが以前決別した父親と再会したこと。
ハートフィリア財閥を失い、また一から出直すために金を貸せと言ってきた父に対しルーシィは強い失望感を抱いた。
しかしその翌日、その父親が働くと言っていた商業ギルドが闇ギルドに占拠されたという話を聞いて、ルーシィは父親を救うために1人で闇ギルドに立ち向かった。
結果として、父親はその事件に巻き込まれてはいなかったのだが、そのことを知った父親はルーシィに感謝と今まで事の謝罪の言葉を送った。
そして多少ながらも……ルーシィは父親との和解を果たしたのだった。
第五十八話
『連合軍』
「何ですか? コレ」
ルーシィがギルドにやって来ると、そこにはナツ、ティアナ、グレイ、エルザのいつものメンバーに加え、ミラ、エルフマン、なのは、フェイト、ジュビア、スバルと…結構なメンバーが揃っていた。
そして全員の中心には、光ペンで何かの組織図が書かれていた。
「闇ギルドの組織図を書いてみたの」
「書いたのはリーダスだけどね」
「どうしてまた?」
「近頃、動きが活性化してるみたいだからね。ギルド同士の連携を強固にしないといけないのよ」
「この大きいくくりはなんだよ?」
「ジュビア知ってますよ。闇ギルド最大勢力、バラム同盟」
組織図の中央には、バラム同盟と表記された大きな輪があり、その輪の中にはそれぞれ……
〝
〝
〝
〝
と…4つの闇ギルドの名前が記されていた。
「バラム同盟はね、4つのギルドから構成されてる闇の最大勢力なの」
「それぞれが幾つかの直属のギルドを持っていて、闇の世界を動かしてるんだよ」
なのはとフェイトの説明を聞きながら組織図を見渡していると、ルーシィは見知ったギルドの名前を見つけた。
「あ!!
「そうだ、あのエリゴールがいたギルド」
「あれは
「雷神衆が潰した
「ジュビアもガジル君もルーテシアちゃんも、ファントム時代に幾つか潰したギルドが全部
「ジュビアちゃん、笑顔で言う事じゃないの」
ジュビアの言葉になのはが苦笑いで返す。
「うわ~怒ってなきゃいいけど」
「気にすることはねえさ。こいつら……噂じゃたった6人しかいねーらしい」
「どんだけ小せぇギルドだよって」
「バカね、そのたった6人のメンバーで闇ギルド最大勢力の一つを担ってるのよ」
「「う」」
怯えるルーシィに他のギルドメンバーが小バカにしたように言うが、ティアナの一言で押し黙る。
「その
『!!!』
突然マカロフから放たれた衝撃的な一言で、ギルド全体が驚愕で静まり返った。
「マスター、一体……どういう事ですか?」
「先日の定例会で、何やら
「うわー…またビンボーくじ引いちゃったね、マスター」
「という事は、
スバルが苦笑しながら言い、なのはがそう問い掛けると、マカロフは首を横に振りながら答える。
「いや……今回ばかりは敵が強大すぎる。ワシらだけで
マカロフは一呼吸置いてから、再び口を開く。
「ワシらは連合を組む事になった」
『連合!!?』
マカロフの言葉に再び驚愕するメンバー達。
「
「なにそれ…スゴイ……!!」
「オレ達だけで十分だろっ!!! てかオレ一人で十分だ!!!」
「んなワケないでしょバカナツ!! それにマスターは後の事を考えて言ってるの!!」
「てか……ちょっと待ってよ。相手はたった6人なんでしょ? 何者なのよ、そいつら…」
◆◇◆◇◆◇◆◇
一方その頃……何処かの研究所。
その研究所の最深部とも言える部屋では、1人の男が巨大な映像用の
「
『はい。近頃活発的な動きを見せております』
男性は映像
「
『ニルヴァーナ……暗黒をもたらし、全ての光を崩す魔法と言われている伝説の魔法ですね。どういたしますか? お望みとあれば、いくつかの戦力をお送りいたしますが?』
ウーノのそんな問い掛けに対し、男性は……
「興味ないね」
と…短く答えた。
『では、今回は傍観……という形でよろしいのですね?』
「あぁ。彼らが動くとなれば、正規ギルドの連中も黙ってはいないだろう。今はまだ、我々は表舞台に立つべきではないからね」
『了解しました……マスター・スカリエッティ』
その言葉を最後に、ウーノとの通信が途切れる。
それを確認した男性……闇ギルド〝
「ククク……ニルヴァーナなど、私が追い求めるアレに比べれば足元にも及ばない」
そう言うと、スカリエッティが眺めていた映像
「〝ゆりかご〟の所在はまだ掴めないが……まずはその鍵を手に入れるとしよう」
スカリエッティのそんな呟きと共に、映像
◆◇◆◇◆◇◆◇
闇ギルド最大勢力〝バラム同盟〟
その一角を担う闇ギルド〝
地方ギルド定例会は、その
〝
〝
〝
〝
この4つのギルドで連合軍を結成する事になったのであった。
「てゆーか、なんでこんな作戦にあたしが参加する事になったのー!!?」
連合軍の集合場所へ向かう馬車の中で絶叫するルーシィ。
「今更なに言ってんのよ?」
「オレだってめんどくせーんだ、ぶーぶーゆーな」
「それに、4つのギルドの連合だなんて面白そーじゃん♪」
そんなルーシィにティアナとグレイは呆れたように言い、スバルは楽しそうにそう言った。
「マスターの人選だ。私たちはその期待に応えるべきじゃないのか?」
「でもバトルならガジルやジュビア、なのはとかフェイトだっているじゃない」
「残念だけど、みんな他の仕事で忙しいのよ」
「それに、そのなのはさんが行けない代わりに、同じスターズから私とティアが選ばれたんだし」
ルーシィの問い掛けにそう答えるティアナとスバル。
「てか……まだ…着かねー…の…か……」
「結局いつものメンバーなのよね」
「その方がいいだろう? 今日は他のギルドとの初の合同作戦。まずは、同ギルド内の連携がとれている事が大切だ」
「何だかんだで、私たちが一緒にいる事が多いしね」
因みに今回、
「見えてきたよ、集合場所だ」
そんな会話をしている間に、
◆◇◆◇◆◇◆◇
「趣味悪いところね」
「うん、ハートマークばっかり」
「
「あいつか…」
「ま…まだ着かねえのか……」
「とっくに着いてるわよナツ」
そんな会話をしながら屋敷の中へと足を踏み入れるナツ達。すると……
「
突然照明が落ち、スポットライトのようなものが当たる。
「我ら
そしてそのスポットライトの先には……
「白夜のヒビキ」
「聖夜のイヴ」
「空夜のレン」
イケメン三人組が立っていた。
「か…かっこいい……」
「そう? 私はなんかイラっときたわ」
「あ…あはは……」
そんな3人を見てルーシィは頬を染め、ティアナは顔をしかめ、スバルは苦笑いを浮かべた。
「噂に違わぬ美しさ」
「初めまして
「さあ……こちらへ」
そう言ってまるでホストのようにエルザを席へと案内するトライメンズ。
「あーダメだ……私あの手のタイプ苦手だわ。スバル、あっち行ってましょ」
「うん、そだね」
それを見てそそくさとナツとグレイが居る方へと移動するティアナとスバル。
「なんなんだコイツらは……」
トライメンズを見て、忌々しそうにそう言うグレイ。
「いや、悪いな……あの連中はいつもああなんだわ」
「ん?」
突然の謝罪の言葉に、グレイは声が聞こえた方へと視線を向ける。
そこには、1人の青年が壁にもたれ掛かりながら立っていた。
「誰だ?」
「オレは
「あ、ああ……オレは
そう言って青年…ヴァイスから手を差し出され、戸惑いながらもグレイはその手を握り、握手を交わす。
「ヴァイスって……ひょっとして、あのヴァイスさん!!?」
すると、その話を聞いていたティアナが驚きの声を上げる。
「ティア、知ってる人?」
「えぇ……私みたいに狙撃系の魔法を使う人なら誰でも一度は聞いた事のある名前よ。数百キロ離れた場所にある標的を寸分違わず狙撃できる程のスナイピングテクを持った、
「へぇ~! スゴイ!!」
「いや、そりゃ買い被り過ぎだぜ。オレはそんな大したモンじゃねえよ」
ティアナの説明に対し、ヴァイスは謙遜するようにそう言う。
「それよりアンタ、あいつらを何とかしてくんねえか?」
「あー…一応事前に釘刺しといたんだが、アレはあいつらの病気みてーなモンだからなぁ。うちのマスターの意向で、オレらのギルドにはああいうのが多いんだわ」
グレイはいつの間にかルーシィを加えて持て成しをしているトライメンズを指差しながらヴァイスに頼み込むが、どうやら彼の手にも負えないのかヴァイスは申し訳なさそうな顔をしている。
すると……
「君たち、その辺にしておきたまえ」
「な…何!? この甘い声!!?」
突然部屋の階段から、甘い声が響いてくる。
「一夜様」
「一夜?」
「久しぶりだね、エルザさん」
「ま…まさかお前が参加しているとは……」
そう言ってエルザは顔を青くしながら階段の先に視線を向ける。そこには……
「会いたかったよマイハニー。あなたの為の一夜でぇす」
頭身が低く、トライメンズの3人とは対極にある顔をした男……一夜=ヴァンダレイ=寿が立っていた。
「!!!」
「マイハニー!!?」
「えぇぇえ!!?」
一夜の言葉に驚愕するルーシィとスバル。
「一夜様の彼女でしたか、それは大変失礼を…」
「エルザさん、あんなのが好みなんですか?」
「全力で否定する」
ティアナとトライメンズの言葉に、顔を真っ青にしながら否定するエルザ。
「片付けろ!!! 遊びに来たんじゃないぞっ!!!」
「「「ヘイ!!! アニキ!!!」」」
「あれ…さっき〝一夜様〟って言ってなかった?」
「一貫してないんだね」
「君たちの事は聞いているよ、エルザさんにルーシィさん、そしてティアナさんとスバルさん、その他……むっ」
「「「!」」」
すると、一夜は突然ルーシィ、ティアナ、スバルの方に顔を向け、鼻をクンクンと動かすと……
「いい
謎のポーズと共にそう言い放った。
「キモいんですけど……」
「わ…私もちょっと……」
「スマン…私もこいつは苦手なんだ。すごい魔導士ではあるんだが」
そんな一夜に対し、全身に鳥肌を立たせるルーシィとスバル。
「って言うか、あの顔でさっきの奴等のノリをやられると……キツイわね」
「一夜はうちのギルドでも異端扱いだしなぁ……」
先程よりも顔をしかめているティアナに、ヴァイスがそう言う。
「
そう言ってトライメンズと一夜を威嚇するように睨み付けるグレイだが……
「あ、帰っていいよ男は」
「「「お疲れさまっしたー」」」
「オイオイ!! こんな色モンよこしやがって、やる気あんのかよ」
「ためしてみるか?」
「僕たちは強いよ」
「おいレン、イヴ、やめろって」
「ケンカか!!! まぜてくれーー!!!」
「あんたは復活と同時に話をややこしくするなっ!!!」
一触即発の雰囲気になる
「やめないか、お前たち」
見かねたエルザが止めに入ろうとするが……
「エルザさん、相変わらず素敵な
ぞわっ!!
「近寄るなっ!!!!」
「メエーーーン!!!」
誰よりも早く……一夜を殴り飛ばしてしまった。
そして奇妙な悲鳴を上げながら入り口の方へと飛ばされた一夜は、新たな来訪者によって受け止められた。
「こりゃあ、随分ご丁寧なあいさつだな。貴様等は
そう言うと、その来訪者は鷲掴みにした一夜の顔を凍らせた。
そして、その男を見てグレイとナツは驚愕する。
「リオン!!?」
「グレイ!!?」
「お前…ギルドに入ったのか…」
その男は、以前悪魔の島で戦ったグレイの兄弟子……リオンであった。
「フン」
すると、リオンはずっと掴んでいた一夜をグレイ達に向かって投げ捨てる。
「きゃっ」
「何しやがる!!!」
「先にやったのはそっちだろ?」
「つーか、うちの大将に何しやがる!!」
「ひどいや!!」
「男は全員帰ってくれないかな?」
「あら……女性もいますのよ」
すると、部屋の床に敷かれていた絨毯が突然モコモコと動き出す。
「人形撃、
「あたしぃ!!? てか…この魔法…」
突然人形のように動き出した絨毯。そしてルーシィは、その魔法が見覚えがあった。
「うふふ、私を忘れたとは言わせませんわ。そして過去の私は忘れてちょうだい」
「どっちよ!!!」
「私は愛の為に生まれ変わったの」
その女性も、以前の悪魔の島で戦った零帝一味の一人……シェリーであった。
「ちょっと待って……リオンさんとシェリーさんが居るって事は……」
「もちろん……私もいるわよ」
背後から聞こえたスバルにとって聞き覚えのある声。その声の方に振り向くと、そこには……
「久しぶりね、スバル」
「ギン姉!!!」
リオンとシェリーと同じく、悪魔の島で戦ったスバルの実姉……ギンガの姿があった。
「もっと…もっと私にあなたの
「く…来るな!!! 斬るぞ!!!」
「リオン」
「グレイ」
「かかってこいやー!!!」
「だからアンタは話をややこしくするなっ!!!」
「あなたは愛せない」
「あたしも嫌いよっ!!!」
「どうスバル? あれからどれくらい強くなった見てあげようか?」
「うん!! いいよ!!!」
「ったく……どう収拾つけりゃいいんだこの状況」
すると……
「やめい!!!」
1人の巨漢の男の怒声が響き渡った。
「ワシらは連合を組み、
「ジュラさん」
「ジュラ!!?」
「こいつがあの……」
「ラミアのエース…岩鉄のジュラ」
「誰?」
「マスターと同じ、聖十大魔道の称号を持つ人よ。それくらい知っときなさいバカナツ」
「さすが聖十大魔道……威厳が違うぜ」
それを見たヴァイスが感心の声を漏らす。
「あたしでも聞いた事のある名前だ……」
「妖精は6人、ペガサスは5人でしたね。私たちは4人で十分ですわ」
「むぅぅ~~……」
シェリーの嫌味な一言に唸るルーシィ。
「これで3つのギルドが揃った。残るは
「確か
「3人だと!!? こんな危ねー作戦にたった3人だけをよこすってのかぁ!!?」
「ちょ……ちょっと…どんだけヤバイ奴が来るのよぉ~」
一夜の言葉に騒然とする連合軍の面々。
すると……
たったったった……
「きゃあっ」
「だ…大丈夫!!?」
「ケガはない!?」
「う…うん、平気だよ」
入り口の方から走ってきた1人の少女が盛大にコケ、それを2人の少年と少女が起こしてあげた。
「あ…あの……遅れてごめんなさい」
そしてコケた少女が服の砂埃を払うと、3人は自己紹介を始めた。
「
「同じく
「キ…キャロです!!」
「「「よろしくお願いします!!」」」
そう言って3人の
つづく
因みにミス・フェアリーテイルの正式な順位は以下の通りです。
1位
フェイト・テスタロッサ
1066票
2位
ティアナ・ランスター
1065票
3位
ルーシィ・ハートフィリア
1052票
4位
エルザ・スカーレット
555票
5位
高町なのは
120票
6位
八神はやて
21票
7位
ジュビア・ロクサー
八神シャマル
レビィ・マクガーデン
17票
10位
ミラジェーン
6表
11位
カナ・アルベローナ
ビスカ・ムーラン
1表
13位
エバーグリーン
0票
随分前の投票ですが、投票していただいた方々には大変感謝しております。
ありがとうございました!!!