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攫われたウェンディとキャロとハッピーの救出に成功したナツは、気を失っているウェンディとハッピー、そしてシャルルを担ぎながら樹海を走っている。
「ナツ!!」
「ナツさん!!」
すると、先ほどまでキャロが召喚した竜…フリードに乗っていたハズのティアナとエリオとキャロが、空から降りてきた。
「お前ら…フリードに乗ってたんじゃねーのか?」
「上からだと、木々が邪魔でエルザさんたちの居場所がつかめないから降りてきたのよ」
「それに、フリードの背中に乗れるのは3人までですから…だったら僕たちも森を走った方が早いかと思いまして」
「すみません…役に立てなくて……」
「キュク~」
そう言って申し訳なさそうにするキャロの腕には、小さくなったフリードが抱えられていた。
「あれ? そいつ小さくなってねえか?」
「あ、はい。フリードの大きさは、私の魔力供給によって変えられるんです。今は魔力供給を最低限にしているから、この大きさなんです」
「キュク」
「へー…便利だな~」
そう言ってキャロの魔法に感心するナツ。
「それにしてもジェラール……あの野郎……何でこんな所にいやがるんだ」
「まだ言ってんの? 今はアイツの事は忘れなさいって言ってるでしょ」
「だけどよ!!!」
ナツとティアナがそんな会話をしていると……
〈ナツ君、みんな、聞こえるかい?〉
「!」
「念話……」
「この声は確か……」
突然彼らの頭の中に、誰かの声が響いた。
〈僕だ……
「どこだ!?」
〈静かに!! 敵の中におそろしく耳のいい奴がいる。僕たちの会話は筒抜けている可能性がある。だから君たちの頭に直接語りかけてるんだ〉
「ヒビキさん、攫われた3人の救出には成功しました」
〈よかった!! さすがだよ。これからこの場所までの地図を君たちの頭にアップロードする。急いで戻ってきてくれ〉
「アップロード? それって……」
エリオがそう問い掛けようとすると、その場にいた全員の頭に情報が流れ込んできた。
「おおっ!!? 何だ何だ!!?」
「スゴイです…まるで元から居場所を知ってたみたいだ…」
「これは……情報圧縮の魔法〝
「アーカイブ?」
「情報を魔力でデータ化して圧縮する事で、人から人へと口より早く情報を伝えられる魔法よ」
〈正解。よく知ってるね、ティアナ〉
「
その人物とは当然…ユーノの事である。
「とにかく居場所がわかれば話は早いわ。行くわよみんな!!」
「おう!」
「「はい!!」」
〈急いで、みんな〉
こうして、ナツたちはヒビキの魔法によって頭に流れ込んできた情報を頼りに、エルザたちのもとへと急いで行った。
第六十一話
『デッドGP』
一方……レーサーを足止めする為に残ったグレイとスバルは……
「テメェは2回もこのオレを止めた……このままじゃオレの名がすたる」
シュン
「「!!」」
「その気になればあんな小僧共に追いつく事くれえ造作もねえが、テメェ等は殺さねえと気がすまねえ」
そう言いながら一瞬で2人の背後に回り込むレーサー。
「(後ろ!!?)」
「(いつの間に…!!!)」
一瞬で回りこまれた事に驚愕しながらすぐさま振り向くグレイとスバルだが、すでにレーサーの姿はなかった。
「その後でも十分に追いつける」
「させるかよ!!!!」
「お前は私たちがここで倒す!!!」
そう言って臨戦態勢に入るグレイとスバル。するとレーサーはおもむろに片手を掲げ……
「デッド
掲げた手を下に下げながら高らかにそう宣言する。
ブォオン…ブォォォオン…ブオォォォォオン
「「!!」」
すると同時に、どこからかエンジン音のような音が辺りに響き始める。
そして……
ブオォォォォォオオン!!!!
「なっ!!!」
「魔導二輪!!? こんなにたくさんの……!!?」
森の中から何台もの魔導二輪…わかりやすく言えばバイクが走ってきた。
「うわっ!」
「がっ!」
大量に走ってくる魔導二輪に軽く轢かれるグレイとスバル。
「地獄のモーターショー。踊れ!!!!」
「がはっ!!」
「うあっ!!」
そして2人はその魔導二輪に乗ったレーサーに蹴り飛ばされる。
「それ…乗れんのかよ」
それを見たグレイはレーサーを見習って、一台の魔導二輪に乗り込む。
「スバル!!!」
「大丈夫です!!! 私には…自前がありますから!!!」
そう言うと、スバルは両足のマッハキャリバーのローラーを回転させて走り出した。
「なるほど…んじゃあ、行くぞオラァ!!!!」
「はい!!!」
そしてグレイとスバルは、前を走るレーサーを追いかけ始めた。
「面白い……オレとレースで勝負しようと?」
「ルールはねえから覚悟しとけや」
こうして3人による、樹海の中でのルール無用のレースが始まった。
「アイスメイク〝
手始めにグレイがレーサーに向かっていくつもの氷の槍を放つが、レーサーはそれを軽々と避ける。
「だったら……一撃必倒!!!」
それを見たスバルは、叫びながらリボルバーナックルに魔力を込める。
「ディバイン……バスター!!!!」
そして思いっ切り拳を振るい…なのは直伝の集束砲を発射した。
「遅いぜ」
しかしレーサーは、その集束砲も余裕でかわしてしまう。
そして、レーサーはお返しと言わんばかりに手を翳すと、2人に向かって大量のタイヤが転がってくる。
「タイヤ!!? ってあぶなっ!!!」
「うお!」
転がってきたタイヤを間一髪で避けるグレイとスバル。
そしてそのまま3人は木のトンネルの中へと入っていった。
当然…トンネルの中でも攻防は続く。
「ぐあっ!」
「うわっ!」
レーサーの魔導二輪から発射された魔法弾により、2人は体制を崩し、一旦止まってしまう。
「(エルザさんの為に……!!)」
「(負けられねえんだヨ!!!)」
それでも2人は負けじと再び走り出し、木のトンネルから飛び出す。
するとそこにいたのは……
「リオン!!?」
「ギン姉!!?」
「グレイ!!?」
「スバル!!?」
「それに
リオンとギンガ…そしてシェリーの
「いい所にいたぜ!!! 乗れ!!!」
「ギン姉もついて来て!!!」
「何だと!?」
「スバル!! 一体どういう…!!!」
「ゴメン!! 状況は察して!!!」
「いいから乗れよ!!!」
「……まったく」
「何をやってるんだお前たちは!」
「リオン様!! ギンガ!!!」
グレイとスバルの説得に応じたリオンは魔導二輪の後部に乗り、ギンガは換装で両足にブリッツキャリバーを装着し、ローラーを回転させてスバルと並走するように走り出した。
因みに追いかける術のないシェリーはその場に取り残された。
「ウェンディとキャロは!?」
「安心しろ!! ナツとティアナが助けた!!」
「そう…さすがね」
取り合えず攫われたウェンディとキャロの救出に成功したという知らせに、ギンガは胸を撫で下ろした。
「それより、アイツやってくんねーかな。運転しながらじゃうまく魔法を使えねえ」
「ほう、そういう事ならよく見ておけ。オレが造形魔法の手本を見せてやろう」
「一言余計だ」
「じゃあ、私とスバルはリオン君が攻撃した後の追撃に回るわ。いいわねスバル?」
「了解!」
4人で作戦を確認した後、早速行動に移る。
「アイスメイク…」
「! お前…両手で魔法を…」
以前、悪魔の島で戦ったときのリオンは片手で造形魔法を使っていたが、今はグレイと同じく…手のひらに拳を乗せるという両手のスタイルを使っていた。
「
そう答えるリオンを見て、グレイはどこか嬉しそうな顔をする。
「
「何!?」
そしてリオンは氷で造られた何羽もの鷲を発射し、レーサーの魔導二輪を破壊する事に成功した。
だが、レーサー本体は攻撃が当たる直前に持ち前のスピードで脱出していた。
「今よスバル!!!」
「うん!!!」
そんなレーサーに向かって、スバルとギンガが飛び出した。
「リボルバーシュート!!!!」
「ブリッツエッジ!!!」
スバルは強力な砲撃を発射し、ギンガはスピードを乗せた回し蹴りでレーサーを攻撃する。
キィン!
しかし、それはレーサーのスピードを前に空振りに終わった。
「遊びは終わりだ」
そう言うと、レーサーは超スピードでグレイとリオンが乗った魔導二輪に突撃し、魔導二輪を破壊する。
「アイスメイク〝
「〝
間一髪で脱出したグレイとリオンはすぐさま反撃に出るが、どの攻撃も空振りに終わる。
「当たらねェ!!!!」
「落ち着け!!! 4時の方向だ!!! 集中すればとらえられん相手ではない!!!」
「集中か…よし!!!」
グレイとリオンはそう言うと……
「行くぞリオン!!!!」
「オレの合図で撃て!!!! 全力でな」
2人は上半身の服を脱ぎ捨て、構えたのだった。
「(なぜ服を脱ぐ……!!?)」
「(なぜ服をお脱ぎに……)」
「ねえギン姉…ひょっとしてリオンさんって…」
「えぇ……リオン君、島での一件以来…服の脱ぎ癖が目立ってきてるのよ」
そんな2人にレーサーと追いついてきたシェリーが内心でツッコミ、スバルとギンガは苦笑いを浮かべた。
「今だ!!! 正面50m先!!!!」
「見切ったァ!!!!」
レーサーのスピードを見切ったグレイとリオンは、渾身の魔法を放つ。
「
「
キィィィイイン!
しかし…そんな2人の渾身の攻撃でさえも、レーサーは簡単に回避してしまった。
「な!!!」
「さらにスピードを上げた!!?」
さらにスピードを上げたレーサーに驚愕する一同。
ただし、リオンとギンガだけが…遠くの木から飛び立っていく鳥を見つめていた。
「こっちだ」
「がっ!」
「くっ!」
「うぐっ!」
「きゃっ!」
そしてそのスピードのまま4人に攻撃を加えるレーサー。
「テメェらの攻撃なんぞ、一生かかっても当たらんよ。オレの速さには誰も追いつけん。さて……そろそろとどめをさして、2人の女を連れ戻しに行くか」
そう言ってレーサーは笑みを浮かべながら4人を見据える。
「ギンガ…」
「えぇ…リオン君も気がついた?」
「あぁ。グレイ、スバル、耳を貸せ」
「敵の弱点を見つけたわ」
レーサーの弱点に気がついたと言うリオンとギンガはそう言うと、リオンが2人に耳打ちを始めた。
「ん?」
そんなリオンを訝しげに見るレーサー。その間にも、リオンはごにょごにょとグレイとスバルに耳打ちを続ける。
「何だと!?」
「そんな!!?」
リオンの耳打ちを聞いたグレイとスバルは驚愕する。
「そういう事だ。お前たちは必要ない!!!」
「!! リオン!!! てめ……」
「リオンさん!! 何で……」
そう言うと、何とリオンはグレイとスバルを高く巨大な氷の中に閉じ込めてしまった。
「あなたたちはそこで見てなさい」
そんな2人にギンガが冷たく言い放つと、2人はレーサーに視線を戻す。
「仲間割れだと?」
「勘違いしないでほしいな、こいつとは仲間ではない。たまたま同じ師の下にいた、それだけだ」
「私の方も、ただの血の繋がった妹ってだけ。仲間って言うほどじゃないわ」
「しかしリオン様……」
「つべこべ言うなっ!!! 今回の手柄は
「シェリー、あなたも戦いに参加して!!!」
「は…はいっ!!!」
リオンとギンガの言葉に、戸惑いながらも頷くシェリー。
「やれやれ、そういう思い上がりが勝機を逃すのだ!!!! まあ…元々テメェらに勝機なんぞねえがなっ!!!!」
そう言って3人に向かって駆け出すレーサー。
「
それに対しシェリーは、自身の魔法〝人形撃〟で近くの木を操り、レーサーに攻撃する。
「遅いわ!!!」
「あッ!!」
しかし、レーサーのスピードの前に呆気なくかわされ、そのまま攻撃を受けて木に叩き付けられる。
「こっちだ!!!」
「ついて来なさい!!!」
すると、リオンとギンガは森の中に向かって走り出す。
「遅い遅い!!!」
当然、レーサーは自慢のスピードでそれを追いかける。
「貴様の弱点は攻撃力の無さ」
「どんなにスピードがあっても、決め手に欠けてしまう」
そう言ってリオンとギンガは笑みを浮かべると……
「アイスメイク〝
「リボルバーシールド!!!」
「何!!?」
リオンは自身の背中にまるで針のような氷を造り出して身に纏い、ギンガはリボルバーナックルに魔力を込めて魔力によるバリアを発生させる。
「どうした? 自慢のスピードでここまで来てみろ」
「来れるものなら…ですけど」
そんな挑発の言葉を口にしながら、再び走り出すリオンとギンガ。
「……甘いなァ」
「「!!」」
ドゴォォッ!!!
「ぐはァ!!」
「がっ…ごほっ!!」
レーサーがそう口にした次の瞬間…まるで弾丸のようなスピードで突進して来たレーサーの拳が、氷とバリアを砕いて2人に直撃した。
「格下相手に最初から本気でやると思ったか?」
つまり…先ほどまでのレーサーは手を抜いて、彼らを相手取っていたのである。
そしてレーサーの攻撃を喰らったリオンとギンガは、地面を転がりながらもさらに森の奥へと走っていく。
「どこへ行く気だ!!!」
「ぐはっ!」
「うぐっ!」
そんな2人に容赦なく攻撃を加えるレーサー。しかしそれでも、リオンとギンガは足を止めずに走り続ける。
「おいおい、最初の威勢はどうしたァ」
そう言ってレーサーは走り続ける2人にさらなる追撃を加えていく。
それでもリオンとギンガは足を止めることなく走り続けるが……やがてそれが限界に達した。
「ぐあああああっ!!」
「きゃああああっ!!」
やがて力尽きた2人は、叫び声と共に地面に倒れこむ。
「テメェらはオレに決め手に欠けると言ったな。だが、そんなものは小型のナイフが1本あればいい。オレのスピードがあれば、テメェらが何かの魔法を使うより先に、その喉を掻っ切れる」
そう言って、レーサーは倒れたリオンの首もとに1本のナイフを突きつける。
「若ぇうちは増長するのも悪くねえが、相手がよくなかった。オレは
そしてレーサーはさらにナイフをリオンの首へと近づける。
すると、そんな状況にも関わらず、リオンは口元に笑みを浮かべた。
「やは…り…遠くの鳥がものすごい速さで飛んでいるのを見て……貴様の魔法の正体が…わかった気がした」
「!?」
リオンの言葉に反応を示すレーサー。そしてリオンに続くように、ギンガも倒れながら口を開く。
「おそらくあなたの魔法は自分自身のスピードを上げる魔法じゃなく…相手の……正しくは一定範囲内の体感速度を下げる魔法」
ギンガの言葉を聞いて、レーサーは図星を突かれたかのように冷や汗を流す。
「つまりはオレたちが遅くされていただけ」
「そしてこの魔法が一定範囲にしか効果がない場合、その範囲外からあなたを見た時…」
「「貴様(あなた)のスピードは奪われる」」
リオンとギンガがそう言ったその瞬間……遠くの方で凍り付けになっていたグレイとスバルの氷が割れ、そこからグレイは氷で造られた弓を構え…スバルはリボルバーナックルに魔力を込めて砲撃の体制を取っていた。
「な…こ…この為に奴からオレを遠ざけて……」
「なるほど、よーく見えるぜ」
「少し遠いけど…問題なし!!!」
リオンとギンガの策略にはまったレーサーは驚愕し、グレイとスバルは狙いをつける。
「しかしあれほどの距離!!! 当たるハズがない!!!」
「当てる」
当たらないと言い張るレーサーにハッキリとそう言い放つリオン。
「何かをなしえようと…強い想いを持っている時の
「心に強い〝信念〟を掲げている
「「最強なんだ」」
リオンとギンガが同時にそう言い放ったその時……
「スーパーフリーズ…アローー!!!」
「ディバイン…バスターー!!!!」
グレイとスバル…2人の攻撃が同時に発射された。
「(オレの祈り……それは…誰よりも速く……)」
迫り来る攻撃を前に、レーサーは自身の祈りを思い出す。
そして……
「ぐあぁぁああああああっ!!!!!」
2人の攻撃が直撃し、レーサーは大きく吹き飛ばれ…そのまま倒れたのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「やったな、リオン」
「お疲れ、ギン姉!」
「こんなのがまだ5人もいるのか…」
「先が思いやられるわね」
「もぉ…本当に仲間割れしたかと思いましたわ」
レーサーを倒したその後…グレイとスバル、そして倒れていたシェリーはリオンとギンガの2人と合流する。
「さすが、オレの兄弟子と…」
「私のお姉ちゃんだね!!」
「フン」
「ふふ…」
グレイとスバルの賞賛の言葉に、リオンは鼻を鳴らし、ギンガは優しく微笑んだ。
だがその時……
「まだだーーーー!!!!」
倒したハズのレーサーが、血反吐を吐きながらも立ち上がった。
「
そう叫びながら、レーサーは上着のジッパーを開ける。するとそこには、いくつかの試験管のようなモノが入っていた。
「あれは…爆弾の
「まさか……」
レーサーが持っているモノが爆弾だと認識した一同は驚愕する。
「一人一殺!!!!」
そう言いながらレーサーが向かう先には…グレイの姿があった。
「しまっ…」
「!! グレイさん!!! 危ない!!!!」
「スバル!!?」
キズの影響でその場から動く事ができなかったグレイを庇うように、スバルが立ち塞がる。
そしてグレイとスバルが身構えたその時……
ドン!
何と…リオンとギンガがレーサーを抱えるように押し飛ばし、その後ろの崖から落ちていった。
「リオン!!!」
「ギン姉!!!」
「リオン様!!! ギンガ!!!」
そんな2人の行動に驚愕するグレイとスバルとシェリー。
「全く…世話のかかる妹と──」
「弟──」
ドゴォォォォォオオオン!!!!!
その瞬間……凄まじい爆音が響き渡った。
「リオーーーーン!!!!」
「ギン姉ーーーー!!!!」
そして……グレイとスバルの絶叫に似た叫びが……響いたのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「くっ…」
その頃、
「レーサーが……死んだ? 六魔の一角が崩れたというのか……」
そう呟くと、ブレインの顔に刻まれていた紋章の一つがスーッと消えていく。
「おお……私は敵を侮っていた…こいつを起こすハメになるとは……」
怒りの表情を浮かべるブレインの視線の先には、眠っているミッドナイトの姿があった。
「ミッドナイト!!!」
ブレインがそう声をかけると、今までどんな状況でも開くことのなかったミッドナイトの目が…パチリと開く。
「奴等を一人残らず消せ!!!!」
ブレインのその命令を聞いたミッドナイトはゆっくりと立ち上がり……
「はい、父上」
と答えたのであった。
ついに…最後の六魔が動き出す。
つづく