LYRICAL TAIL   作:ZEROⅡ

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相変わらずのグダグダ感丸出しです。

大体決まっていたストーリーの方針を読み返してみたら、このシリーズ少なくともあと10話くらいは続きそうです。早くエドラス編書きてぇ……あとギルダーツも。

感想お待ちしております。




襲撃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第八十話

『襲撃』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なのはぁあああああああ!!!!」

 

 

「ママーーー!!!」

 

 

狂気的な笑みを浮かべたミラジェーンに身体を切り裂かれたなのはを見て、グレイとヴィヴィオの叫びがギルドに響き渡る。

 

 

「なのは!!! しっかりしろ!!! おい!!!!」

 

 

「ママ!!! ママ!!!」

 

 

「あっ…ぐ…れ……ヴぃ…お……ごほっ」

 

 

「っ……ウェンディ!!! シャマル!!! 早く治療を!!!」

 

 

「は…はいっ!!!」

 

 

「任せて!!!」

 

 

グレイの叫びを聞いて、呆けていたウェンディとシャマルは正気に戻り、すぐさまなのはに駆け寄って治癒魔法をかける。

 

その様子を見た他のギルドの面々も我に戻り、その視線はミラジェーンに注がれた。

 

 

「姉ちゃん!!? 何を──!!?」

 

 

「うふふ♪」

 

 

エルフマンの問い掛けに対し、なのはを切り裂いた張本人であるミラジェーンは妖艶な笑みを浮かべながら、なのはを切り裂いた凶器と思われる……親指・人差し指・中指から伸びている3本の刃のような長い爪……それに付着しているなのはの血をペロリと舐める。

 

 

「テメェ……姉ちゃんじゃねえな!!!」

 

 

その様子を見たエルフマンはミラジェーンを睨みながらそう言い放つ。

 

 

「うふふふ……」

 

 

それに対しミラジェーンは再び妖艶に笑うと、その姿を長い金髪と蠱惑(こわく)的な顔立ちが特徴的な女性へと変えた。

 

 

「初めまして♪ 私は闇ギルド〝無限の欲望(アンリミテッドデザイア)〟の魔導士……チーム・ナンバーズ、№2のドゥーエよ」

 

 

ミラジェーンに変装していた女性……ドゥーエがそう名乗ると、それを聞いていたフェイトが驚愕する。

 

 

無限の欲望(アンリミテッドデザイア)!!? 何故ここに……!!?」

 

 

「あら? 貴女ね、プレシア嬢が娘の代わりに作り出したお人形さんって」

 

 

「!!」

 

 

ガキィィィイン!!!

 

 

プレシアと言う名前を聞いた途端、フェイトはその表情を怒りに染め上げ、即座にドゥーエに向かってバルディッシュを振るった。それに対してドゥーエも、自身の武器であるピアッシングネイルでそれを受け止める。

 

 

「答えろ!!! 母さんはどこだ!!?」

 

 

「そう簡単に教えると思って?」

 

 

そう言うとドゥーエはバルディッシュによる攻撃を受け流し、フェイトから距離を取る。すると……

 

 

「ぬおおおおお!!!」

 

 

「!」

 

 

そんなドゥーエに向かって、腕を鋼鉄の腕へと接収(テイクオーバー)させたエルフマンがそのまま鋼鉄の拳を振るう。ドゥーエはそれを、大きく後ろへと飛んでかわす。

 

 

「もう、危ないわね」

 

 

「テメェ……いつから姉ちゃんに成り済まして入れ替わっていた!!? 本物の姉ちゃんはどこだ!!?」

 

 

「そうね、いつから入れ替わっていたかと聞かれたら……ちょうど2週間くらい前かしら?」

 

 

「なっ!!?」

 

 

それを聞いてエルフマンは驚愕する。まさか彼女がそんなにも前からギルドに潜伏しているとは思わなかったのだ。

 

 

「そうそう、あなたのお姉ちゃんだけど、今はとある場所で丁重にお持て成しをしているわ。無事かどうかは別だけど……ね♪」

 

 

「っ…テメェェェエエエエエ!!!!」

 

 

エルフマンは雄叫びを上げながら怒りに任せて拳を振るう。しかし、ドゥーエはまたもそれを軽々と避けてしまう。

 

 

「うふふ…そんな単調な攻撃が当たるとでも──」

 

 

「そこまでだ」

 

 

「──あら?」

 

 

すると、そんな彼女の首筋に1本の鋭く煌く刃が添えられる。その刃の先へと視線を向けて見ると、そこには魔法剣を構えたエルザが立っていた。

 

 

「たった1人で我らのギルドに乗り込んでくるとはいい度胸だな。さすがはバラム同盟の一角を担う闇ギルドの魔導士といったところか」

 

 

「お褒めに預かり光栄よ。でも──本当に私1人だけとは限らないわよ?」

 

 

「なに?」

 

 

ドゥーエの言葉にエルザが眉を顰めたその時……

 

 

「うわぁぁああああ!!!」

 

 

「!!? ヴィヴィオ!!?」

 

 

突然ギルドに響いたヴィヴィオの悲鳴。しかしギルド内を見回してみるが、ヴィヴィオの姿はどこにもない。

 

 

「パパァ!! 助けてパパァ!!!」

 

 

「ヴィヴィオ!!? どこだヴィヴィオ!!?」

 

 

先ほどまで近くにいたヴィヴィオの姿が突然見えなくなった事に動転しながらもギルド内を探すグレイだが、ヴィヴィオの声が聞こえるだけで姿はまったく見えない。

 

 

「うふふ~のふ~♪」

 

 

『!!』

 

 

すると、ギルドの入り口の方から聞こえてくるまるで小バカにしているかのような笑い声。

 

 

「シルバーカーテン解除」

 

 

直後…ギルドの入り口前に大きな丸メガネに茶髪をおさげにした女性が、ヴィヴィオを捕らえた状態で現れる。

 

 

「ドゥーエ姉さま、マテリアルを捕らえましたわ」

 

 

「OK、よくやったわクアットロ。ご苦労さ…まっ!!!」

 

 

「なっ!!?」

 

 

丸メガネの女性…クアットロの言葉を聞いたドゥーエは、呆然としているエルザの意表をついてピアッシングネイルで首に添えられていた剣を弾くと、すぐさまクアットロがいる場所へと移動した。

 

 

「仲間がいたのか……」

 

 

「はぁ~い♪ ドゥーエお姉さまと同じく、チーム・ナンバーズのNO.4…クアットロちゃんよ~♪」

 

 

エルザの言葉に対し、余裕の笑みを浮かべながらヒラヒラと手を振り、自身の名を告げるクアットロ。

 

 

「そうそう、私たちの目的だったわね。見てお分かりの通り、私たちの目的はこの子の捕獲よ」

 

 

「ひぅっ!!」

 

 

ドゥーエに不気味な手付きで頬を撫でられ、小さく悲鳴を上げるヴィヴィオ。

 

 

「テメェら!! 仲間を…ヴィヴィオを──」

 

 

「姉ちゃんを──」

 

 

「「返せぇええええ!!!!」」

 

 

そう言って炎の拳を構えたナツと、鋼鉄の腕を構えたエルフマンはドゥーエとクアットロに向かって飛び掛る。

 

 

「出番よ、チンクちゃ~ん♪」

 

 

「任せろ」

 

 

「「!!」」

 

 

すると、クアットロの呼びかけと同時に、ナツとエルフマンの前に長い銀髪に右目に眼帯をつけた小柄な少女が割り込んできた。

 

 

「スティンガー」

 

 

そしてチンクと呼ばれた眼帯少女は両手で何本ものナイフを構えると、それらを一斉にナツとエルフマンに向かって投擲した。

 

 

「チィッ!!!」

 

 

「このっ…!!」

 

 

突然の乱入者に意表を突かれながらも、投擲されたナイフを弾き落とすナツとエルフマン。しかし……

 

 

「IS発動……ランブルデトネイター」

 

 

チンクがそう呟いた瞬間……

 

 

ドガァァァアアアアン!!!!

 

 

「「ぐああああああっ!!!」」

 

 

「ナツ!! エルフマン!!!」

 

 

なんと……2人が弾いたナイフが爆発を起こし、その爆発をモロに喰らったナツとエルフマンは地面に倒れる。

 

 

「この……ハーケンセイバー!!!」

 

 

それを見たフェイトはバルディッシュを振るい、金色の魔力で形成された三日月型の刃をまるでブーメランのようにして3人に向かって放つ。

 

 

「下がれクアットロ、ここは私が──」

 

 

「大丈夫よチンクちゃん」

 

 

それに対してチンクが迎え撃とうとすると、それをクアットロが制する。

 

 

「今日は……優秀な番犬も連れてきてあるから♪」

 

 

クアットロが意味深な笑みを浮かべながらそう言うと……

 

 

「うおりゃぁああああ!!!」

 

 

「!!」

 

 

またもや新たな乱入者が現れ、雄叫びと共に放った飛び蹴りでハーケンセイバーを粉々に粉砕した。

 

 

「え……?」

 

 

そして、その乱入者の姿を見た途端…呆然とするフェイト。

 

 

「ご苦労さま、やっぱり頼りになるわね番犬ちゃん」

 

 

「このくらいお安い御用さ!!」

 

 

クアットロの言葉に得意気に答える、オレンジ色の長髪にザフィーラと似たような犬耳と尻尾を生やし、露出度の高い服を纏って首にはチョーカーを身に着けた女性。

 

 

「ア…アルフ……?」

 

 

「ん?」

 

 

フェイトに名を呼ばれ、その視線をフェイトへと移す犬耳の女性……アルフ。

 

 

「あーらあらあら誰かと思ったら……プレシアに作られた挙句に無様に捨てられたお人形さんじゃないかい」

 

 

「………!!」

 

 

アルフにそう言われ、ショックを受けたように目を見開くフェイト。

 

 

「……知り合いか? フェイト?」

 

 

エルザの問い掛けに、フェイトは声を震わせながら答える。

 

 

「彼女はアルフ……ザフィーラと同じ魔人狼(ワーウルフ)で……子供頃の私の……たった1人の親友だよ」

 

 

アルフの事を親友と言うフェイトだが、それを聞いたアルフ自身は鼻で笑う。

 

 

「親友? ハッ…どんだけ昔の話をしてんだい? これを見なっ!!!」

 

 

「なっ!!? それは……」

 

 

そう言ってアルフは自身の右腕をフェイトに見せる。そこにはフェイトにとっては忌むべきマーク……無限の欲望(アンリミテッドデザイア)のギルドマークが刻まれていた。

 

 

「今のアタシは無限の欲望(アンリミテッドデザイア)の魔導士……つまりアンタの敵さ」

 

 

「そんな……!! どうして……!!!」

 

 

フェイトは信じられないと言いたげな表情を浮かべたまま、呆然と立ち尽くす。

 

 

「アルフちゃ~ん、無駄話をしてる時間はないわよ? 目的のマテリアルも手に入れたし、さっさと引き上げるわよ」

 

 

「あいよー」

 

 

クアットロの言葉にそう返事を返し、アルフを含めた4人はその場から立ち去ろうとする。しかし……

 

 

 

「待て貴様ら」

 

 

 

「「「「!!!」」」」

 

 

ただならぬ威圧感を込められた言葉により、その行動は止められた。そして声が聞こえた方へと視線を向けると、そこにはギルドマスターであるマカロフが静かな怒りを滲ませながら佇んでいた。

 

 

「うちのガキどもに手ェ出しておいて……無事に帰れると思うなよ」

 

 

常人なら軽く失神してしまうであろう殺気を放ちながらそう言うマカロフ。そしてそんなマカロフの後ろには、グレイやエルザ…ヴォルケンリッターを筆頭に同じく怒気を露にしながら立っているギルドの面々。

 

普通なら完全に萎縮してしまうだろうが、それに対してクアットロは特に意にも介していない様子で振舞う。

 

 

「あらら~…たかだか子供1人の為にマスターまでしゃしゃり出てきちゃいますぅ?」

 

 

「子供であろうが何であろうが、ヴィヴィオがワシらのギルドの仲間で、家族である事には変わりはない。自分(テメェ)のガキ1人救えねえで、何がマスターか」

 

 

「すっご~い♪ まさにギルドマスターの鏡のような人ですね~♪ ホント私そう言う人って────反吐が出るくらいキライなんですよね~」

 

 

甘い声から一転…低い声で吐き捨てるようにそう言い放つと同時に、パチンッと指を鳴らすクアットロ。

 

 

するとギルドの入り口から……カプセルに似た円錐型の機械のようなモノが大量に突入してきた。

 

 

「なっ…なんじゃこれはっ!!?」

 

 

突然突入してきた大量の機械のようなモノに驚愕するマカロフ。

 

 

「うふふ~のふ~♪ これこそ私たちのマスターが開発した半自立型の魔導兵器……ガジェット・ドローンですわ」

 

 

「半自立型の魔導兵器じゃと!!?」

 

 

「バカな!!? 自立型の魔導兵器の開発は評議院でも実現は不可能とされているハズ……」

 

 

ありえないと言いたげな表情をするマカロフとエルザに対し、クアットロは小バカにしたような表情で言葉を続ける。

 

 

「あ~ら、評議院のような頭でっかちな連中と私たちのギルドマスターを天才的頭脳を一緒にしないでくれます~? マスターの頭脳にかかれば、こんな魔導兵器を生産するくらい訳ないですわ」

 

 

「しゃべり過ぎよ、クアットロ」

 

 

そう説明しているクアットロを、ドゥーエが戒める。

 

 

「目的のモンは手に入れたんだし、アタシ等の仕事は終わりだろ?」

 

 

「これ以上の長居は無用だ。引くぞ、クアットロ」

 

 

「はいは~い」

 

 

アルフとチンクの言葉にクアットロが軽い返事を返すと、無限の欲望(アンリミテッドデザイア)の4人はヴィヴィオを連れてその場を去ろうとする。

 

 

「待てい貴様ら!!! このまま逃がすとでも──むぐっ!!!」

 

 

そんな4人を追いかけようとするマカロフだが、突然胸を押さえて苦痛の声を上げる。

 

 

「マスター!!?」

 

 

「ぬっ…ぐぅ……こんな時に……!!」

 

 

「アカン!!! また持病の発作や!!! 誰でもええから早く薬を!!!」

 

 

発作により苦しむマカロフにエルザが駆け寄り、はやてが周囲の面々に急いで薬を持ってくるように指示する。

 

 

「あらあら、何だか大変な事になっちゃってますね~」

 

 

「ギルドマスターであろと1人の人間……寄る年波には敵わないということか」

 

 

発作を起こしているマカロフを見て、意地の悪い表情をしているクアットロと冷静にそう呟くチンク。

 

 

「まぁいいわ、こちらとしては好都合よ。後始末はガジェットに任せて、私たちはさっさと引き上げましょう」

 

 

「は~い」

 

 

ドゥーエの言葉に返事を返して再びその場から歩き去ろうとする4人。すると……

 

 

「待てテメェら!!! ヴィヴィオを返しやがれぇ!!!!」

 

 

怒りの表情を浮かべたグレイが4人に向かって駆け出していく。

 

 

「パパ!!! パパァーー!!!」

 

 

「ヴィヴィオーー!!!」

 

 

泣き叫びながらグレイに向かって手を伸ばすヴィヴィオと、その手を掴もうと必死に手を伸ばしながら駆け寄るグレイ。しかし……

 

 

「させん」

 

 

「!!? くっ…!!」

 

 

そう呟きながら、チンクは駆け寄ってくるグレイの足元に自身の武器であるナイフ……スティンガーを3本ほど投擲する。そしてグレイは足元の床に刺さったスティンガーにより、一瞬だけ動きを止めた。

 

 

「ランブルデトネイター」

 

 

ドガァァアアン!!!

 

 

「ぐあぁぁああ!!!」

 

 

そしてそのままスティンガーが爆発し、グレイは爆風により大きく後ろに吹き飛ばされた。

 

 

「くっそぉ……ヴィヴィオ!!!」

 

 

「パパァ!!!」

 

 

それでもグレイはすぐさま立ち上がり、ヴィヴィオに向かって手を伸ばしながら駆け出す。そしてヴィヴィオもそんなグレイに向かって必死に手を伸ばすが……

 

 

「残念ですけど、あなたのパパとはここでお別れですわ♪ ちょうどお迎えが来たようですし」

 

 

クアットロがそう告げると、彼女たちの側に突如1人の男性が現れる。

 

 

「お待たせしました…クアットロ様、ドゥーエ様、チンク様、アルフ様」

 

 

「ご苦労さまですわ……オルバちゃん♪」

 

 

その男性とは……先日ベルカの街でエルザたちと相対した悪霊の札(デーモンカード)の魔導士……オルバであった。

 

 

悪霊の札(デーモンカード)のオルバ!!? 何故貴様がここに!!?」

 

 

「何故……と言われましても、私たち悪霊の札(デーモンカード)無限の欲望(アンリミテッドデザイア)は同盟関係にありますからね」

 

 

エルザの問い掛けにメガネを押し上げながらそう答えるオルバ。

 

 

「それじゃあオルバちゃん、お願いね」

 

 

「承知しました」

 

 

そう言ってオルバは軽く頭を下げたあと、ドゥーエとチンクに向かって手を翳すと、2人はシュンっと、文字通りその場から姿を消した。

 

 

「フェイト……覚えときな、今度会ったらガブッと行くからね」

 

 

「アルフ……!!!」

 

 

フェイトに対してそう言い残したあと、アルフもオルバの魔法によりその場から姿を消す。

 

 

「くっそぉ!!! ヴィヴィオーーー!!!!」

 

 

「パパーーーー!!!!」

 

 

それを見たグレイは大急ぎで走り出し、ヴィヴィオが必死に伸ばしている手を掴もうとする。

 

 

しかし……あともう少しで届くかと思われたその瞬間………ヴィヴィオの姿が消えた。

 

 

「───ヴィヴィオォォォオオ!!!!」

 

 

グレイの悲痛な叫び声がギルドに木魂する。

 

しかし、クアットロはどこ吹く風と言った様子で、楽しげにギルドの面々を眺める。

 

 

「それじゃあ妖精のみなさん、私たちはこれで失礼しますわ♪ あぁ、それと……」

 

 

そして…嫌味な笑顔を浮かべたままこう告げた。

 

 

「そのガジェット……置き土産として置いていきますわ。せいぜい潰されないように注意してくださいね~♪」

 

 

『!!』

 

 

「それじゃあ、バイバーイ♪」

 

 

そう言い残して、クアットロは目測だけでも100を越えるほどのガジェットを残してオルバと共に姿を消した。

 

 

その瞬間……今までジッとしていたガジェットの群生が突然スイッチが入ったかのように動き出した。そして……

 

 

「がはっ!!!」

 

 

目のような部分からレーザーを発射し、それはマカオへと直撃した。

 

 

「マカオ!!!」

 

 

「ぐっ……大丈夫だ!! たいした事ねえ!!!」

 

 

ワカバの声にそう答え、マカオはキズを抑えながらも立ち上がる。

 

 

「みんな!!! ガジェットを殲滅するんや!!! 1体も残したらアカンで!!!」

 

 

『おおっ!!!』

 

 

はやての指示にそう返事を返した後、ギルドメンバーたちはそれぞれの魔法を駆使してガジェットの殲滅に当たったのであった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

数時間後……ガジェットはギルドの魔導士たちの奮闘により全滅し、そのほとんどが残骸と化している。

 

 

しかし、その戦いの後は凄まじく……ギルドはかなりボロボロであり、負傷者も続出していた。

 

 

「くっそぉーーー!!!」

 

 

そんな中……ナツの叫び声が木魂する。その叫びはヴィヴィオを攫われた怒りや…それに対して何も出来なかった自分自身へのの怒りが入り混じった叫びだった。

 

 

そしてそれはナツだけでなく……ティアナ・グレイ・ルーシィ・エルザ・フェイト・ウェンディ・エリオ・キャロ……その他にもヴィヴィオと仲がよかったメンバーたちも悔しそうな表情をしていた。

 

 

「おい、なのはの様子はどうだ?」

 

 

「命に別状はないけど、キズが深すぎるわ。ギリギリ急所を外していたのが救いね」

 

 

「……そうか」

 

 

シャマルの説明を聞いて、グレイは俯きながらそう答える。

 

 

「カリム殿とシャッハ殿も無事か?」

 

 

「はい、シャッハのお陰で何とか無事です」

 

 

「教会責任者である騎士カリムに何かあれば、教会の者たちに顔向けできませんからね」

 

 

エルザは客人であるカリムとシャッハの身を案ずるが、どうやら2人とも無事のようだ。

 

 

「こりゃあ……ハデにやられたのう」

 

 

すると、発作で倒れていたマカロフがゆっくりとギルドの惨状を見回しながら起き上がる。

 

 

「!! じっちゃん!!?」

 

 

「じいちゃん!? 大丈夫なのか!?」

 

 

「心配するな。もう発作は収まったわい。それより……」

 

 

ヴィータの問い掛けに答えながら、マカロフは壊れたカウンターの上に立ち……ギルドの面々を見下ろしながら……

 

 

 

「ガキども……このまま引き下がる訳には行かねェよな?」

 

 

 

と…ギルドメンバー全員に問い掛けた。

 

 

「ったりめえだ!!!」

 

 

その問い掛けに対し、いの一番に大声を張り上げるナツ。

 

 

「ギルドをこんなにした上に、ヴィヴィオまで連れて行きやがったんだ!!! このまま黙ってられっかよ!!!! なぁハッピー!!!」

 

 

「あいさー!!!」

 

 

「そうだ!!! それに姉ちゃんも奴等に捕まってんだ!!! ここで引き下がったら漢じゃねえ!!!」

 

 

ナツに同意するようにエルフマンも声を張り上げる。そしてその2人を皮切りに……ティアナたちも声を上げる。

 

 

「不本意だけど、ナツの言う通りよ。ギルドをこんなにメチャクチャに荒らされて……黙ってられるわけないわ!!!」

 

 

「うん!! それに、連れ去られたヴィヴィオやミラさんが心配だしね!!!」

 

 

「そうだな……大切な仲間を連れ去られて何もしないなど、私たちのギルドでは考えられん」

 

 

「せやな。ここで動かんかったら……妖精の尻尾(フェアリーテイル)の名折れや!!」

 

 

無限の欲望(アンリミテッドデザイア)……奴等が関わってるなら、私も動かないわけには行かない!!」

 

 

上からティアナ、ルーシィ、エルザ、はやて、フェイトの順でそう言うと、他のギルドメンバーたちも声を上げる。

 

 

「そうだそうだ!!」

 

 

「このまま引き下がってられっかよ!!!」

 

 

「ヴィヴィオやミラちゃんを取り戻すんだ!!!」

 

 

ギルドメンバーたちの言葉を聞いて、マカロフは「うむ」と頷く。

 

 

「やはり……皆、同じ気持ちのようじゃな。家族を取られて黙っていられるほど妖精の尻尾(フェアリーテイル)は腰抜けじゃねえ……無限の欲望(アンリミテッドデザイア)悪霊の札(デーモンカード)……ワシらの家族を奪った事を後悔させてやる」

 

 

そう言うと……マカロフはいつかのファントムの襲撃があった日と同じような怒りの表情を浮かべ……

 

 

 

 

 

「戦争の始まりじゃ」

 

 

 

 

 

と…宣言したのであった。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

同時刻……マグノリアの外れ。そこの岩場の上に佇んで妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドがある方角を眺めている2つの影。

 

 

「ギルドは随分ハデにやられてしまったようだな」

 

 

「だが……このまま引き下がるようなギルドではない。それはお前もわかっているだろう……クロノ」

 

 

「フッ……そうだな。で…今回は僕たちも動くのか? ミストガン」

 

 

その2つの影とは、妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の男候補の2人……クロノとミストガンであった。

 

 

「いや……クロノはいつも通り『アニマ』の方を頼む。動くのは……」

 

 

そう言うと、ミストガンは手にしていた杖をギュッと握り締めながら言葉を続ける。

 

 

 

 

 

「私1人で十分だ」

 

 

 

 

 

覆面で隠されたその顔に…確かな怒りな滲ませて……

 

 

 

 

 

つづく

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