今回もいつも通りグダグダな回となっておりますが、どうかご容赦ください。
感想お待ちしております。
塔の内部にて、
「ぐっ…ハァ、ハァ、ハァ……!!」
「エリオ!!」
激闘でついたキズと疲労、加えて戦いでの緊張感が解けた影響で、エリオは息を乱しながらその場に座り込む。そんなエリオに、シャルルが駆け寄る。
「ハァ、ハァ……やった…勝ったよ、シャルル」
「まったく無茶して!! ボロボロじゃないのよ!! アンタが無茶してケガすると、それを治すウェンディに負担が掛かるのよ!!!」
「あはは…ゴメン」
「はぁ……それで、そんなボロボロの状態でこの塔にある結界の
「大丈夫、あとブレス一発分くらいの魔力はギリギリ残ってるから」
「そう。じゃあエリオは少し休んでなさい。私の魔力も回復したし、この上の
「じゃあ、お言葉に甘えようかな」
エリオとシャルルがそんな会話をしていると……
「よう…エリオ・モンディアル……」
「「!!?」」
先ほど倒れて気を失ったハズのグランが声を掛けてきた。
「お前!!」
「もう気がついたの!!?」
それを見たエリオとシャルルは警戒心を露にするが、グランは仰向けに倒れたまま起き上がる気配はなかった。
「んな警戒すんな。もう戦う気はねえし、何より起き上がる気力すらねーんだからよ」
「は…はぁ……」
「…………」
グランの言葉を聞き、エリオとシャルルは完全ではないが、多少警戒心を緩める。
「それよりだ、オレに勝ったご褒美に1つ忠告しといてやる。
「え?」
「奴等はヤベェ……何がヤベェかは言葉では上手く表現できねえが、とりあえずこのケンカ好きのオレが『こいつらとはケンカしたくねえ』と思わされるほどだ。特に、あのナンバーズって連中はな」
「ナンバーズって確か……」
「ギルドを襲撃してきた奴等が名乗ってたわね」
グランの話を聞いて、エリオとシャルルはギルドに襲撃を仕掛けてきたドゥーエ、クアットロ、チンクが『ナンバーズ』と名乗っていたのを思い出した。
「一応忠告はしといたぜ」
「じゃあ、ついでにもう1つ教えてくれませんか?」
「ん?」
「あなた達のギルドと
「…………」
エリオのそんな問い掛けに対し、グランはしばらく沈黙したあと……
「………………さあ?」
と…答えたのだった。
「ええっ!!?」
「ちょっと!! あんたギルドの一員でしょ!!? なんで知らないのよ!!?」
「うちのギルドで今回の計画内容を知ってんのはマスターとオルバくらいだ。ま、オレは強ェ奴とケンカできりゃあそれでいいから計画なんぞ興味ねーんだけどな」
「そ…そんなぁ……」
「とことんケンカバカね」
グランの言葉を聞いて、エリオとシャルルは落胆して肩を落とす。
「あっ…でもそういやぁこの間、マスターとオルバが計画について話し合ってたのをちょこっとだけ聞いて、気になる単語があったな」
「「!!」」
「えーっと確か……」
グランは自身の記憶を辿り、思い出した事をそのまま口にした。
「ゆりかご」
第八十七話
『夜天の主』
その頃…別の塔の上階にある広場では……
ドガガガガガガガッ!!!!
「うひゃあああ~~!!!」
激しい爆発音と、少女の悲鳴が響き渡っていた。
「爆撃…殲滅」
その爆発音の原因は……両腕両足には小型のミサイルポッド、両手には大型のマシンガン、背中には2機もの大型の大砲を携えて全身を完全武装した少女……
「ちょっ、これアカンって!!! ひゃああ~~!!!」
そしてそんな悲鳴を上げながらメイアの爆撃から逃げ回っているのは、
「って、いつまでも逃げてたらアカンよな? クラウ・ソラス!!!!」
そう言って、はやてはメイアの攻撃を避けながらも自身の武器である杖…シュベルトクロイツを構え、白い砲撃魔法を発射した。
「砲撃」
対するメイアは爆撃を止め、背中に備えた大砲の砲口を向ける。
「発射」
そして…その呟きと同時に大砲から凄まじい砲撃が発射された。
ドゴォォォォォオオオオオ!!!!!
そしてその砲撃はクラウ・ソラスと衝突し、部屋全体に凄まじい衝撃を巻き起こした。
「くっ…!!」
「相殺」
衝撃から身を守りながら顔をしかめるはやてと、そんな衝撃など意にも介していないように重装備で静かに佇んでいるメイア。
「ホンマにもう…やりにくいわぁ。こんなん魔法でドンパチやるんは私の性に合わへんのになぁ……なんて、泣き言言うててもしゃーないか」
そう言ってはやては軽く溜息をつくと、すぐさま表情を引き締めてシュベルトクロイツを構える。そして対するメイアも、両手に持ったマシンガンを構える。そして……
「ブリューナク!!!!」
「銃撃」
ズガガガガガガガッ!!!!
お互いの魔法弾の応酬が始まった。
はやては自身の周囲にダガー状の魔法弾を生成すると同時に発射を繰り返し、対するメイアもマシンガンから放たれる魔法弾ではやての攻撃を相殺し、撃墜していく。
「爆撃」
すると、メイアはマシンガンで攻撃を続けながら両腕両足に装着している小型ミサイルポッドから爆弾
「甘いで……バルムンク!!!」
それを見たはやては発射を続けているブリューナクとは別に、剣状の魔法弾を生成し、それを扇状に発射して自身に迫ってくるラクリマミサイルを的確に撃墜していく。
「まだまだ…もういっちょ!!!」
そしてラクリマミサイルの撃墜を確認すると、再び剣状の魔法弾を4発生成し、今度はメイア目掛けて放った。
「!?」
その4発の魔法弾は扇状に飛んだかと思うと、カクンっと軌道を変えてメイアへと飛来し、彼女が装着していた両腕両足のミサイルポッドに深々と突き刺さる。
「武器…損傷」
それによりミサイルポッドが破壊され、メイアの攻撃が一瞬だけ止まる。当然、それを見逃すはやてではない。
「今や!!! クラウ・ソラス!!!」
「!!」
はやては生まれたその一瞬の隙をつき、メイアに向かって真っ直ぐに白い砲撃魔法を放った。しかしそれに対してメイアは避けられないと判断したのか……
「爆破」
ドガァァン!!!
「っ……!!!」
「なっ!!?」
なんと自分の懐から爆弾
「は…話には聞いとったけど、爆風で無理矢理体を動かして回避するやなんて、何て無茶をするんや……もし一歩間違えたら……!!」
はやてが驚愕の言葉を口にしている間に、メイアをゆっくりと起き上がる。
「戦闘…続行…可能」
そして起き上がったメイアは、その機械のように感情の篭っていない瞳で静かにはやてを見据える。
「武器…変更」
そう言って先ほどまで装着していた武器に代わる、新たな武器を換装して自身に装着するメイア。
そしてその装備とは…まず重厚なガントレットが装着されており、両肩にはそれぞれ2本の大砲。両足の膝の部分には先ほど破壊されたものとは少し形態が違うミサイルポッド、そして足の部分にはブースターのようなモノが搭載されたシューズが装着されていた。
「これはまた……えらい装備やな……」
「本気」
まるでここからが本番だと言わんばかりにはやてを睨みつけ、メイアは新たな武器を構えると……
「接近」
ドォウン!!!
「えっ!!?」
何と、足のブースターにより一気にはやての眼前へと接近したメイアは、そのまま重厚なガントレットに覆われた拳を振り下ろした。
「接近戦!!? って危なっ!!」
しかしはやてはその攻撃を紙一重で避け、メイアの拳は地面に深々と突き刺さる。
「追撃」
「ひゃあっ!!」
だがメイアの拳はそれだけでは終わらず、今度は反対の拳をはやてに振り下ろすが、再びはやてに避けられる。
「連撃」
「うわっ、うわっ、うわっ、うわぁ~~!!」
避けるはやてを追いかけながら両の拳を振り回すメイアだが、はやては悲鳴を上げながらもそれらを全て回避している。やがて痺れを切らしたのか、メイアは拳を振るうのを止めると……
「焼却」
両肩に装着された大砲から、火炎放射を発射した。
「
はやてが驚愕している間に、その炎ははやての眼前へと迫り……
「きゃあああああ!!!」
そのままはやてを飲み込んだ。
「直撃…死亡…確認」
そう言って未だ燃え盛る炎を静かに見つめるメイア。すると……
「まだ死んでへんよ!」
突然炎が霧散し、そこからはやてが出てくる。
「もぉ最悪や~…防御魔法を展開すんの少し遅れたから服がちょっと焦げ臭くなってもうたやんか~」
そう言って先ほどの炎で多少焦げ痕がついてしまった服のニオイを嗅ぎながら顔をしかめるはやて。どうやら炎が当たる直前に防御魔法で防いでたようだ。
「この落とし前はキッチリつけさせて貰うで!! こっからは私もちょっと本気やっ!!!」
すると、はやての手元に1冊の本……〝夜天の書〟が出現し、彼女の手に収まった。
「さてと……ど・れ・に・し・よ・う・か・な~♪」
そしてその書をおもむろに開くとペラペラと楽しげにページを捲りながら何かを選んでいる。
「……不快」
すると、そんなはやての態度に不快感を感じたメイアはミサイルポッドと火炎放射器を構える。
「爆殺」
そしてはやてに向かって
「うん、決ーめた♪」
そう言ってはやてはページを捲る手を止めると、その開かれたページとシュベルトクロイツが連動するように輝きだす。そして……
「アイスメイク〝
「!!?」
氷で造り出された巨大な盾が出現し、メイアの攻撃を全て防いでしまった。
「驚いた? この魔法、見覚えあるやろ?」
「…………」
「その無言は肯定と受け取るで。せや、キミがベルカの街で戦ったグレイさんの氷の造形魔法や」
そう言うとはやてはメイアに見えるように夜天の書を持ち上げる。
「この夜天の書の特性はな、様々な魔法を〝蒐集〟し、その蒐集した魔法を行使できる事なんや。まぁナツ君の滅竜魔法のような
はやては得意気に笑いながらそう言い、夜天の書を撫でる。
「んでもって、この本の中には
そしてはやてはシュベルトクロイツの切っ先をメイアへと向ける。
「100を越える魔法を蒐集した夜天の書…そしてその夜天の書に選ばれた〝夜天の主〟にして
すると再び夜天の書のページとシュベルトクロイツが輝き始める。それと同時に、はやての周囲に複数の魔法弾が生成される。
「お次はコレや!! クロスファイヤーシュート!!!」
ティアナの十八番の魔法……クロスファイヤーシュートをメイアに向けて放つはやて。
「焼却」
それに対してメイアは両肩に装着された火炎放射器の砲口を構え、最大火力で迫り来る魔法弾を全て焼き払った。
「反撃──!!?」
そしてすぐさま反撃に出ようとするが、先ほどまではやてがいた場所に、彼女の姿はなかった。
「
「!!?」
フェイトの得意魔法である
「ディバインバスター!!!」
「────!!!!」
なのはの砲撃魔法……ディバインバスターを放ち、メイアは桜色の閃光に飲み込まれていった。
「これで終わり───やったらよかったんやけどなぁ」
嘆息気味にそう言うはやての視線の先には、先ほどの攻撃により装備していた殆どの武装が破壊され、手傷を負ったメイアが立っていた。しかしその目は相変わらず機械的で、無表情のままはやてを見据えていた。
「戦闘…続行…殲滅」
そして自身のキズなど意にも介さない様子で、新たな武器を装着するメイア。しかし……
「チェーンバインド」
「!!?」
それよりも早く、はやてはユーノの魔法である
「ゴメンな、時間があったらもうちょい相手したってんけど…今はそうも言ってられへん状況や。せやから……これで終わらせる」
そう言うと、はやては高々とシュベルトクロイツを掲げる。そして、魔法の詠唱を口にする。
「鳴り響くは召雷の轟き…天より落ちて灰燼と化せ」
そしてはやては掲げたシュベルトクロイツを振り下ろし……
「レイジングボルト!!!!!」
ラクサスの雷魔法の1つ……レイジングボルトをメイアへと落としたのであった。
そしてその攻撃によって舞い上がった煙幕が晴れると、そこにはメイアが力なく地面に倒れていた。
「ゴメンな……さて、結界の
それを確認したはやては、小さく謝罪の言葉を口にしたあと、倒れているメイアに背を向けて本来の目的の為に歩き始める。
だがその時……
ジャリ…
「!!?」
背後から聞こえてきた砂利を踏みしめる音に、はやては歩みを止めて、ゆっくりと自分の背後に視線を向ける。
するとそこには、倒れたハズのメイアがしっかりと立ち上がっていた。
「……ウソやろ? レイジングボルトは蒐集した魔法の中でも強力な部類やし、直撃もしたハズやで」
信じられないと言いたげに苦笑を浮かべながらそう言うはやて。すると、メイアがゆっくりと口を開いた。
「敵ノ戦闘力大幅向上、オヨビ、深刻ナ身体ダメージヲ確認。現状デ任務ヲ遂行デキル確立……5%。シカシ思考ノ結果、任務遂行ガ最優先事項ト判断。ヨッテコレヨリ、モード2ヘト移行シマス」
「!?」
先ほどまで端的にしか喋らなかったメイアが突然機械のような口調で話し始め、目を見開くはやて。
ドンッッ!!!
その瞬間…メイアの体から凄まじい魔力の波動が放出される。
「うっ…!! 魔力が…跳ね上がったやと!!?」
はやてはメイアから放たれる魔力の波動に身を守りながら驚愕する。
「モード2ヘノ移行ヲ確認。続ケテコレヨリ、特殊装甲『イーヴィル』ヲ装着シマス」
メイアが機械のように淡々とそう言うと、先ほどから放たれている魔力が彼女の体を包み込むように集束し始める。そして次の瞬間には、メイアは新たな装備を身に纏っていた。
「『イーヴィル』装着完了」
メイアが装備しているのは、両手には鋭い鉤爪が着いた黒い手甲…両足には黒い鋼のブーツ…他にも胸・腰・肩にも黒い鋼の装備が装着されており、背中には一振りの長刀、そしてそんな彼女の体からは黒いオーラのようなモノが放出されており……その姿はまるで悪魔を連想させる姿であった。
「(何やあの黒い装備……今までの重装備に比べたらだいぶ軽量やけど、なんや危ない感じが──)」
ヒュンッ
「(する──って……え?)」
ドガァァアアアアアアン!!!!
「か…はっ……!!!」
はやてがメイアの装備を分析していた次の瞬間……何と一瞬ではやての眼前へと接近したメイアは彼女の頭部を鷲掴みにし、そのまま壁に叩きつけたのである。
「特殊装備『イーヴィル』機能良好。勝率……100%」
「は…ははっ……100%とは、言ってくれるやない──かっ!!!」
そう言ってはやてはメイアの体を足で押し返し、彼女の拘束から免れたのを確認すると、すぐさま走ってメイアと距離を取った。
「えっと確か夜天の書の中に……あった!!」
その際に、はやては夜天の書のページを捲り、目的の魔法を発見するとすぐさまその魔法を発動させた。
「
その瞬間、はやての目の前の空間にモニターが出現し、何やら情報のような文章が表示される。
「(魔法を解析する魔法『
そしてはやては目の前に表示された情報を目で追いながら読み上げていく。
──────
特殊装甲『イーヴィル』
装着者の身体能力を飛躍的に向上させる魔法装甲。装着した者は超人的なパワーとスピード得られ、一騎当千の力を手に入れるとされている。ただし、装着には膨大な魔力を消費する。別名『悪魔装甲』。
──────
「なるほどな、さっきまでの銃火器での中遠距離タイプとは違ごぉて、今度は近接タイプの装備っちゅう訳か──って危なっ!!?」
解析結果を読み上げている間に、メイアの鉤爪がはやてに襲い掛かるが、はやては反射的に身を引いて回避し、前髪だけが掠れた。そしてすぐさま彼女から距離を取ると……
「クラウ・ソラス!!!」
そしてお返しと言わんばかりに白い砲撃魔法を放つ。
「砲撃魔法接近。防御シールド展開」
そう言ってメイアが腕をクロスさせると同時に魔力のシールドが展開され、はやての砲撃を防御した。
「防御まで張れるんかいな。どんだけスペック高いねん」
イーヴィルのスペックの高さに、はやては苦笑を浮かべる。
「って言うか自分、元々無感情な子やったけど、その装甲になってからもっと無感情になってへん? 無口やったんが急にカタコトで話し出すし、ホンマに機械みたいやで」
何気なしにメイアにそう問い掛けるはやて。それに対しメイアは、淡々とした口調で答えた。
「私ハ戦ウ為ダケニ生マレタ人間兵器。感情ナド不要。敵ヲ殲滅スル。ソレガ私ノ使命」
機械のような瞳で淡々とそう答えるメイア。その言葉を聞いたはやては……
「使命…か。私は嫌いやな、その言葉」
と言って……悲しげな表情を浮かべた。
「私の家族も、出会ったばっかりの頃は『それが自分の使命だから』『使命の為なら』とか言うてばっかりで、そこに自分の〝心〟が無いようで…私はそれがイヤやった」
そう言ってはやてはシュベルトクロイツを持つ手をギュッと握り締め、言葉を続けた。
「せやから私は使命って言葉が好きとちゃう。本人にとっては崇高なモノやとしても、時にはそれが自分の心を縛る呪いにもなってしまうからや。そんなんは…悲しいだけや」
「……理解不能。敵ノ殲滅ハ私ノ使命デアリ、存在意義」
「……ホンマに、昔のみんなにそっくりや」
メイアの言葉を聞いて、はやてはボソッと小さく呟くと、静かにメイアを見据えた。
「せやったらそんな意義、私が否定したる。アンタの使命も存在意義も何もかもをブチ壊して、まっさらな状態に戻したるわ。そうする事で、新しい自分っちゅーモンが見えてくるかもしれへんやろ。
(10年前……『あの人』がそうしてくれたようにっ!!!)」
そう言って、はやては意気揚々とシュベルトクロイツの切っ先をメイアへと向ける。
「ソレハ不可能。私ノ勝率ハ揺ルガナイ」
対するメイアも臨戦態勢へと入る。
「悪いけどここからは……私も本気や」
はやては静かにそう言うと、ゆっくりとシュベルトクロイツを構え……
「クラウ・ソラス」
先ほどまでとは威力がまったく違う……もはや壁と言っても過言ではない強大な白い砲撃を放った。
「!!? 防御シールド展開」
その段違いの威力を見て、メイアは目を見開きながらも腕をクロスさせて魔力シールドを展開する。
しかし……そんなものは無意味と言うように白い閃光がメイアを飲み込み、そして閃光が消えると、そこには身に着けた装備がボロボロとなったメイアが立っていた。
「イーヴィル…並ビに身体ニ深刻ナ損傷ヲ確認……敵ノ魔法ノ威力増幅……原因不明。解析不能。理解不能」
「驚いた?」
何が起きたか分からないと言う様子のメイアに、はやては悪戯っ子のような顔をしながら語る。
「私って生まれつき魔力がアホみたいに膨大なんよ。魔力量だけなら、マスターにも匹敵する程にな。せやけどその反面、魔力のコントロールがどうも苦手でなぁ。いつもやり過ぎてしまうから、普段は威力を極端に抑えてあるんや」
つまり、先ほどまでのはやての魔法は、かなり威力が制限されていたという事なのである。
「でも今回は状況が状況…相手が相手やさかい。恨まんといてや」
そう言い終えると、はやては再びシュベルトクロイツを構える。
「遠き地にて、闇に沈め」
そして詠唱の言葉を口にし、その魔法を発動させた。
「ディアボリック・エミッション」
その瞬間……はやてを中心に発生した〝闇〟が全てを飲み込んだ。
そして闇が消失すると、そこには悠然と立っているはやてと、装備も何もかもがボロボロとなって倒れているメイアが倒れていた。
「ごめんなぁ、一応これでも
「装備…消滅……身体ダメージ…甚大……行動不能…戦闘…不……能……」
その言葉を最後に、メイアは意識を手放した。
「次に目ェ覚ました時、使命とか関係なく……自由に生きるんやで。そしたら、新しい自分っちゅーもんと出会えるかもしれへんからな」
そう言うと、はやては「それにしても……」と言葉を漏らしながら、視線を上へと向ける。
「まーたやり過ぎてしもうたわ……ええ加減なんとかせななぁ」
そうボヤくはやての視線の先には……広大な
そう……先ほどはやてが放った魔法のせいで、現在はやてが居る階から上の塔が全て消滅してしまったのである。
「ま、
そして当人であるはやては、カラカラと笑いながらそう言って、その場を後にしたのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
一方その頃……別の塔の上階にある広場では……
「やれやれ……噂に名高い貴女の実力が、まさかこの程度だったとは……些か残念ですよ───」
そう言ってメガネをクイッと押し上げて嘆息気味に言い放つ青年……
「──
自慢の鎧も砕かれ、血塗れの姿で地面に横たわるエルザの姿があったのであった。
つづく
特別依頼!!
『LYRICAL TAILの謎を解明せよ!!』
ルーシィ
「……何故かしら? 前回からものすごーく久しぶりな気がするわ」
はやて
「そこは気にしたらアカンで、ルーシィちゃん」
ルーシィ
「あれ? 何ではやてがここに? って言うかティアナは?」
はやて
「ティアナなら、ナツ君と一緒にデートに行ったで」
ルーシィ
「ハァ!!? デデデ…デートォ!!?」
はやて
「せや、クエストと言う名のデートにな。あ、ハッピーちゃんも一緒やで」
ルーシィ
「なんだ…それじゃあただ仕事に行ったじゃん。ビックリした……」
はやて
「あははっ! まぁそういう訳で、今回は私がティアナの代役として来たったで。中々おもしろそうやしなぁ。ほんならさっそく、質問読んでいこか」
ルーシィ
「うん!」
カサブタ様からの質問
・ゼストとアギトの二人はどこで出会ったんですか?
・スバルがフェアリーテイルに入ってきた時、最初に誰と話したんですか?
・フェイトが雷神衆にいた頃、一番コンビネーションが良かったのは誰ですか?
・はやては、最初にナツ達魔導士を見た時のフェアリーテイルの印象はどんな感じですか?
はやて
「初っ端から多いなぁ……5つもあるやん」
ルーシィ
「えーっとまずは、ゼストとアギトの出会い……このゼストって人、確かファントムの時の人よね?」
はやて
「せやな。ファントム時代のガジル君に並ぶもう一人のファントム最強の魔導士やった、ゼスト・グランガイツさんや」
ルーシィ
「アギトがよく旦那って呼んでる人ね。この人とアギトの出会いは……はやては知ってる?」
はやて
「私は知らんけど、一応キャラ紹介のアギトのページで簡単には説明してあるらしいよ。詳しくは下記のホームページを参照や」
【http://id26.fm-p.jp/322/bakatesu555/index.php?module=viewbk&action=ptop&stid=3&prvw=ZXBoQnFmM0RFQXJJK3BGcnlSRjRrZz09】
はやて
「ほいで次は…スバルがフェアリーテイルに入って最初に話した人か。これは確か……ナツ君やったかな」
ルーシィ
「へぇ、そうなんだ」
はやて
「せやせや思い出したわ。この頃のナツ君、スバルを男の子と勘違いしとってなぁ、その時にティアナと色々ひと悶着あったんや」
ルーシィ
「何があったの?」
はやて
「それは……ぷっ、あはははっ!! アカン!! 思い出したらまた笑いが込み上げてきてしもうた!!! あははははっ!!!」
ルーシィ
「ちょっ!! そんなに可笑しい事なの!!? もったいぶらずに教えて!!!」
はやて
「ひぃ、ひぃ……実はな……ぷはっ!! アカン、話そうと思ったら笑いが込み上げてくる……!!! 今日はちょっと無理そうやわ」
ルーシィ
「ここまで勿体付けといて!!?」
はやて
「さ、次の質問や」
ルーシィ
「くぅ…あとで絶対教えてもらうんだから。えっと次は、フェイトが雷神衆に居た頃に、一番コンビネーションが良かった人は? ですって」
はやて
「うーん……基本的にフェイトちゃんは高速移動を駆使した近接タイプの魔導士やから、中遠距離タイプの魔法を使うビックスローやエバちゃんとの相性はええし、同じく接近戦で戦うフリードと組んだらほぼ無双状態やしなぁ」
ルーシィ
「結構状況とかによって違うのね」
はやて
「せやね。まぁでも……フェイトちゃんはフリードと組んだ時が一番活き活きしとるけどな」
ルーシィ
「……それは何となくわかるわね」
はやて
「最後は、私に関する質問やね。フェアリーテイルの魔導士たちの最初の印象か……うーん、一言で言うたら、自由奔放やね」
ルーシィ
「確かにっ」
はやて
「まぁその自由さがフェアリーテイルらしくて、私は好きやけどな♪」
ルーシィ
「ちょっと自由過ぎるのも考えものだけどね」
はやて
「それは言いっこなしや。ほんなら、次の人の質問や」
紅鮭さまからの質問
・クロスケの出番はいつかありますか?
ルーシィ
「クロスケって、クロノさんの事だよね? そう言えば私もあの人が戦ってるところはあまり見たことないような」
はやて
「クロノ君は自分から進んでケンカするような人とちゃうからなぁ。でも実力は折り紙付きやで。伊達にギルド最強魔導士候補に数えられてへんからな。あと質問の答えやけど、作者いわく、近いうちにすんごい見せ場を用意してるらしいわ。その時をお楽しみにな~♪」
ルーシィ
「それじゃあ最後の質問ね。因みにこの質問は、作者のメールボックスに直接送られてきた質問よ」
ヤマタノオロチさんからの質問
・ウェンディとキャロの二人はどちらともエリオの事が好きみたいですけど、最終的にどちらがエリオとくっつきますか?
ルーシィ
「こ…これは……!!」
はやて
「えらい難しい質問やな……」
ルーシィ
「はやてはどっちとくっつくと思う?」
はやて
「せやなぁ……優しくて、ちょっと天然で、ロリ……タイプ的にはウェンディとキャロはよー似とるからなぁ」
ルーシィ
「今最後に変な言葉入ってなかった?」
はやて
「気にしたら負けや。まぁでも、くっつくくっつかへん以前に、この2人には最大の問題があるんやけどな」
ルーシィ
「最大の問題? それって?」
はやて
「それはやな………当の本人であるエリオが……絶望的に鈍いんや」
ルーシィ
「……………」
はやて
「……………」
ルーシィ
「ふ…2人とも!!! 諦めずに頑張るのよ!!!」
はやて
「せやっ!! 為せば成る!!! 私も頑張るから2人も頑張るんやでっ!!!」
ルーシィ
「あれ? はやてって、好きな人いたっけ?」
はやて
「おるよ。そら私かて女の子やもん」
ルーシィ
「誰!? ギルドに居る人!!?」
はやて
「秘密や♪ それでは質問コーナーまた次回~!!!」
ルーシィ
「ちょっ!!! 最後に謎を残して終わったーーーー!!!!」