先週は更新出来ず申し訳ありません。
仕事が佳境を迎え、激務のため書く時間がありませんでした。
そしてあと一週間忙しいです。
それでもなんとか1話出来たので投稿します。
それではどうぞ!
いざ、駒王町!あるいは出会い。
第10話
グリゴリに入ってからほんとに色々な事があった。
アザゼルさんが作った失敗作が暴走したのを皆で止めたり。
ほぼ三日間ぶっ続けでヴァーリ君と模擬戦という名のガチバトルもしたし。
神滅具を持つ少年とその仲間達の戦いにも巻き込まれたし、ほんとに色々あって今……
「唐突だかな、お前高校行ってみる気ないか?」
「…はい?」
高那岐芽衣推定16歳、初めての高校生デビューです…って。
「高校ですか…。なんでまた突然」
「まあ、いろいろと理由があってな。まず一つ目はお前を学校に通わせようと思ったから。社会経験は大事だろ?そんでもってお前は人と仲良くなるのが上手いからな、友達でも作ったらどうだ?どうせ友達少ないだろ。」
「余計なお世話ですっ!」
「はっはっはっ!悪い悪い。
んで二つ目はな、そこの街に堕天使の拠点を作りたいんだわ。」
「拠点って、侵攻でもするんですか。」
「いや、そういうわけじゃないんだ。まあ。それは置いといて三つ目、これが1番重要だ。」
急に呼び出されて総督室に行ってみれば開口一番に学校へ行かないかと言われた。
それも理由を聞けば友達が少ないからとか拠点作りたいとか。
……友達ならレイナーレとかミッテルトとかいるし。
そんななか勿体つけるようにアザゼルさんが。
「3大勢力の和平のため、ちょっくら悪魔を偵察してこい。」
とんでもねぇ事を言った。
つか、ちょっと待て。
「…私、どこの高校に入学するんですか。」
「ん?駒王学園だが?」
駒王学園…確か、あの一帯って…!?
「リアス・グレモリーとソーナ・シトリーが統括してるところじゃないですか!?」
魔王サーゼクス・ルシファーの妹リアス・グレモリーと、セラフォルー・レヴィアタンの妹ソーナ・シトリー。
どう考えてもやばそう、てか下手すると魔王が出てくる可能性すらあるところに私(堕天使陣営関係者)が行く……
「チェンジで。」
「いや、お前しか出来ねーから。他のやつじゃ高校生とか無理があるから。」
「嫌ですって!だいたいなんでそんな危ないことしなきゃいけないんですか!?
あと、和平ってなんですか!?初耳なんですけど!?」
「どうどう。落ち着けって。」
「私、馬じゃないんですが!」
「和平自体は前々から考えていたことだ。この前俺らが戦争を続けても疲弊して共倒れするだけ、それじゃ余所からの攻撃を受けた時に対処出来ねぇだろ?
って話をサーゼクスとミカエルにしたら、アイツらも同じ事を考えてたらしくてな。
それで和平結んで同盟しようや、ということになったんだわ。」
「その和平自体には賛成なのですが、それで?なんで私が悪魔にスパイするようなことになるんですか。」
「禍の団。」
「…!?」
禍の団。通称カオス・ブリゲード。
全容は未だ解明されていないが、3大勢力を引っ掻き回して戦争をさせようとしている、いわばテロリスト集団だ。
私自身も何度か交戦したことがあるが、ほとんどが底辺の構成員だったらしく瞬殺した…が、とある男に目をつけられて以来何度もそいつと戦うハメになってしまった。
「ココ最近奴らは、急速に勢力を増大させている。そしてとうとう悪魔にもちょっかいを出し始めたらしい。」
「…うちからも何人か流れて行ってしまってますもんね。」
「ああ、しかも悪魔の上層部は禍の団の存在を知らないらしい。そんな中禍の団に流れた堕天使が、悪魔に手を出してみろ。悪魔からしたら堕天使陣営が攻撃を行ったといった風に捉えるだろうよ、まったくめんどくさいがな。」
「………禍の団のことを教えないんですか?」
「今のタイミングでそれを伝えてもこっちの情報かく乱だーとか捉えるヤツとかも多いだろうな。」
「なんとなくこの先の展開が読めるのは何故ですかね…」
「いろいろと成長したからなんじゃね?主に身長とか胸とか。」
「どこ見ながら言ってんですか、セクハラでブチ抜きますよ。」
「おーけー、全面的に俺が悪かった。だから、それをこっち向けんな!?」
…っち。せっかくこの世からまた1人セクハラオヤジを消滅させるとこだったのに。」
「おい、後半聞こえてんぞ。
…ったく、そこでだ。悪魔に誤解を与えないようにかつ、ついでに悪魔の期待の新星の実力をも測るために親善大使っぽく行ってこい。そしてバレるな。」
「…それ相当、キツイんですけど。そもそも親善大使なのにバレるなって…」
「今の悪魔陣営には堕天使嫌いなヤツ多いからなぁ。それではなから受け入れる奴なんざいたら戦争なんで起きやしねぇよ。」
「だから私なんですか…
もー、わかりましたよ。行きますよ。」
「あ、ちなみにもう入学までの手続き済んでるからな?」
「……………それを先に言えバカ総督!!」
「げぼぉあ!?」
諦めて仕方なくじゃあいまから入試とかがんばろーかなって思ってたのにこの人は…!
しかも事後承諾、思わずぶん殴ってしまった。
《…最近暴力的になってないですか?主にアザゼルに対して。》
(大丈夫ですよ、暴力的になるのはアザゼルさんだけですから。)
《…それは安心できるのでしょうか。》
そして日が経ち月が経ち、一月。
んで、やってきました駒王町!
…はぁ、疲れた。
そして寒い。
一応、アルマロスさんにお願いして解析系統の魔術に対して対策はとったし。
あとは目立たないように行動すればいいのだが……
「うーん?…こっちが神戸、あっちがソチで…」
《どこの難民ですか貴女は…》
「あははは……」
ついボケてしまったが実は現在絶賛迷子なのです。
……だって、来るのが初めての町なんですよ?地図片手とはいえ迷うのは仕方ないことなんですよはい。
こんな時にレイナーレは先に行ってしまって一緒にいません。
《やはりここは電話をした方がいいんじゃないですか?》
「いや、そうしたいのもやまやまなんですが、電池が…」
こういう時に不運は重なるもので、スマホの電源も落ちてしまっていた。
弱ったなぁ…
「最悪、大通りまで適当に歩いて交番を探してみようか。それとも…」
「あの。」
「いやいや、ここはあえてここで待ってたら探しに来てもらえたりなんかして。」
「ちょっと?」
「それとも……ん?」
なんかさっきから誰かに話しかけられてるような?
そう思って地図から目を離して見渡すと近くに困り顔の金髪イケメンがいた。
「良かった…もしかしたら無視されているのかと思ったよ。」
「ごめんなさい、考え事をしていたから。」
「ううん、いいよ。それより、もしかして道に迷ってるのかな?」
「………何故ですかね?」
「えっと、地図片手にうんうん唸ってるからそうかなって?」
「うん、そうですよ。この町に初めて来たもので、ここなんですけども…」
とりあえず少々恥ずかしいものの、この人に道を聞こう、そうしよう。
「……えっとそれここから結構距離あるよ?」
「え。」
「多分駅から方向を間違えちゃったんだね。ちょうど駅を挟んで真反対だよ。」
oh......マジですか。
結構歩いたから近いのかと思ってたら逆に遠ざかったという。
「あの、大丈夫?」
「うん、大丈夫ですはい。」
「あはは…良かったらそこまで送って行くよ。その方が迷わないだろうし。」
「え?いいの?」
「うん、僕は予定ないし。」
「すいません、お願いします…」
やばい、何この人超良い人だ…!
「へぇ、じゃあ君は駒王学園に入るために引越しを?」
「そうですよ。今年の入学に合わせて早めに来たんです。」
「そうなんだ、僕も今年から駒王学園に入学するんだ。」
「おぉ、じゃあクラスメイトになるかもしれないね?」
「そうだね。そうなったらよろしくね。」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますね?」
あれから木場君(歩いてる途中に自己紹介した。)と歩きながら話していたらなんと彼も今年から駒王学園の生徒なんだそうで。
……まあ、当然か。
木場君隠してるみたいだけども微妙に魔力がもれてるし、おそらくは悪魔、それも誰かの下僕なんだろう。
私の探知機(目)を甘く見てはいけません。ふんすっ!
「っと、ここだね………ずいぶんと大きい家だね……」
「ええ、普通ならそうですよね……」
そうして歩くこと小一時間、地図の通りだとこの目の前の武家屋敷が私の家だ………
アイエェェェェ!?
武家屋敷!?武家屋敷なんで!?
てっきりワンルームのマンションかアパートだど思ってたのに!
《これは……この屋敷、まるでFateの衛〇邸ですね。》
えぇ……この屋敷1人で住むの凄く大変そうなんですけど…
「あ、やっと来たわね。遅いわよ!」「ごめんごめんレ…なにその格好?」
「なにって、掃除するのにいつものじゃ汚れるでしょ。」
「うん、だからって割烹着…」
2人で唖然としていると玄関からレイナーレが出てきた。のはいいんだけどその格好は何故か割烹着に三角頭巾と和風の格好だ。
しかも似合ってるし。
「ん?そっちの人は?……あぁ。」
「哀れみの目で見るな!
どうせこの子迷子になってそのへんの人に道を尋ねて送ってもらったんだろうなぁ。って感じの目で見るな!」「高那岐さん、それ自分で言ってるよ。」
「あら、よくわかったわね?」
「分からいでか!」
「まあ、何にせよ二人とも歩いて疲れたんじゃない?暖かいものでも出すから飲んでいきなさい。」
そう言ってにこやかに笑うレイナーレはなんだか…
「おばあちゃんみたいだね。」
「ちょっと待てやオイ。」
……コブラツイストは酷いと思うんだ。
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