今週は仕事が超忙しい上に、人生初の花粉症とダブルパンチでぐったりしてました…
なんとか1話出来たのでどうぞ…
それと、お気に入り500越え+UA40000越えしました!
ありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします!
第29話
「はい?
最近、部長の様子がおかしい?」
「…はい、ココ最近どこか上の空というか…」
とある平日の昼休み、アーシアと昼食を食べていると、不意にそうきりだしてきた。
曰く、
・明らかに不機嫌オーラをまとっている
・イッセーと目を合わせていない
・うっかりしていたのか、こけかける
・話しかけられても、ぼおっとしていた
などなど。
ちなみにイッセーにも聞いてみたが、なぜか慌てて、何も知らないと言っていたそうだ。
ふむ。
一旦、箸を置いて考える。
昨日の夜は確かアーシアが初の仕事をする事となり、イッセーがちょっと騒いだりしたぐらいだ。
実際アーシアの契約の仕事は順調に終わったらしく、部長も満足していたはずだ。
だとすると……
「…オカ研の部長としてではなく、リアス・グレモリー個人として何か問題があったのかな。」
「え?」
「具体的には、昨日の仕事が終わったあとから今朝にかけての時間に何かがあったとしたら…」
「あの…高那岐さん?」
「そもそも、イッセーも様子がおかしいという事は二人になにか…」
「えっと…あの〜?」
「…アーシア。」
「あ、やっと反応してくれました…
なんでしょうか?」
「とりあえず部活の時にイッセーを締めあげるので、手伝ってください。」
「何をどう考えたらそんな結論に達するのですか!?」
「…?」
「いや、そこで首をかしげられても…」
いやいや、だってさ。
部長もだけれど、イッセーも変なんでしょう?
だったらとりあえずイッセーに事情を聞いてから判断するのが一番だよ。
「…まあ、多分ほおって置いても大丈夫なんじゃないかな。」
「えっ、なんでですか?」
「だってあのリアス・グレモリー先輩だよ?」
再び箸を持ち、納豆のパックを開けながら答える。
「女の子ってさ、タダでさえ悩み事やら不機嫌になる事が多いけども、少し時間が経てば大抵ケロッと忘れて元に戻ってたりするんだよ?」
そのままかき混ぜながら一口、
うん、おいしい。
「そう…なんでしょうか。」
「…まあ、少なくとも放課後には顔を合わせるし、その時にそれとなく聞いてみるよ。」
そう言うと幾分か、悩みの色が取れたのかにこやかに笑うと、再び昼食を食べ始める。
ともかく、今日は早めに行って二人から色々と聞き出さないと。
ちなみに、後で木場君にも聞いてみたのだが、彼も詳しくは知らないらしい。
放課後。
「ごめん、高那岐さん!
教室に掲示するプリントを貼るのを手伝ってほしいんだ。」
さて、HRも終わり部室に行こうかとした時に急遽頼まれ事をされた。
快く引き受けて、木場君を先に部室に向かわせる。
まあ、多少なら大丈夫だろうしどうせすぐに終わるだろう……
「高那岐さん。
悪いんだけど、この課題のノートを持ってくのを手伝ってくれない?」
まあ、多少なら大丈夫…
「高那岐、すまんがこれを生徒会室まで持って行ってくれんか。」
多少なら…
「高那岐さん、ちょうど良かったわ。
これをリアスに持って行ってほしいんだけれど…
って、どうしたんですか?」
「…イエ、ナンデモアリマセンヨ。」
…どうして今日はこんなに頼まれごとが多いのだろうか。
思わず項垂れてしまうのも無理はないと思う。
しかも課題のノートから、生徒会採決のプリントの山、果てには個人宛のダンボール、と段々物がグレードアップしていくのはなんでだろうか。
ふと、同じ二年生の匙元士郎君と目が合う。
その目からは手伝ってやろうかという意志が伝わって来るがやんわりと曖昧な笑顔で遠慮しておく。
彼もイッセーと同じ転生悪魔で、目の前の支取蒼那ことソーナ・シトリーの『兵士』だ。
出会いは最近、と言っても支取先輩が部長から聞いたのか、自分も悪魔だと私に言った時にちょうど一緒にいて、その流れで会話をしたくらいだ。
そのまま受け取ったダンボール(異様に重かった)を抱えて、生徒会室を後にする。
一応割れ物が入っている可能性を考慮して、揺らさないように慎重に運ぶ。
が、ホントになにが入ってるんだこれ。
音が一切しないし、中で何かが転がる感覚もない。
首をかしげながらもなんとか時間をかけて部室へとたどり着く。
「ふぅ、なんとか着いた……っと、あれ?」
そのまま器用にドアノブを捻ってドアを開けようとするが、なぜかまったく開かない。
押しても引いても一切びくともせず、しかし鍵はかかっていない…ハズ。
「これは…もしかして、ドア壊れた?」
老朽化が進んでるって、部長が嘆いていたしその可能性が高い。
……と、まあ│普通《・・》の人ならそう考えるのだろうけど、実は大体の検討はついている。
旧校舎に入った時から感じる多数の悪魔の魔力。
そして、現在ドアにかけられている結界。
その事から察するに、中にはグレモリー眷属以外の悪魔がいるのだろう。
それでいて、人間などの部外者が入れないようにしたのか。
「どちらにせよ中に入りたいんだけどなぁ…
…しょうがない。」
最近、短絡的な思考になっているのは自覚しているが今は構わない。
中から微かではあるが、何やらイッセーが騒いでいるのが聞こえる。
その上、誰かは分からないが魔力を放出させている。
故に、致し方ないけども………
ーー最大強化した脚力でドアを、物理的に蹴り飛ばす。
その時に結界からの猛反発を受けたが、すべて私の魔力でバレないように叩き伏せる。
「俺がこの場で…ぐぅえぇ!?」
ドンガラガッシャーンッ!
「イ、イッセーさん!?
大丈夫ですか!?」
開けたドアから入ると、ドアに潰されたイッセーとそれに駆け寄るアーシア、目を見開いて驚く木場君と小猫ちゃんに姫島先輩。
部長は唖然といった顔をしてる、
そして、奥には何か軽薄そうなホスト風の男とそれを取り巻くかのように後ろにいる多種類の女性達。
さらに、部長のそばでこちらを観察するかのような目で見る銀髪のメイド服の女性。
………なんだこのカオス。
「あ、部長。
すいません、ドアが壊れてて開かなかったんで蹴破りました。
後で直しとくんでご安心を」
「え……え、ええ。
わかったわ」
「あとこれ、生徒会長から預かってきました。
部長個人宛です」
何でもないかのように会話し、ダンボールをテーブルの上に置く。
あー、やっとお使い終わった〜。
「……それで、この方々はどちら様でしょうか?」
「あ、えっと…」
「それは私から説明させていただきます。」
銀髪のメイドさんが、すっと前にーー部長と私の間に入る様にーー出てくる。
…この人さっきからずっと私を警戒してる…?
「私はグレモリー家に仕えさせていただいてるもので、グレイフィアと申します」
「…これはご丁寧に。
私は高那岐芽衣、リアス・グレモリー先輩に…監視されてるんでしたっけ?」
「…違うわよ、眷属ではないけども私の協力者としてオカルト研究部に所属しているのよ。」
「あれ、いつの間にランクアップしたんですか私?」
「この前のあの事件でよ。
貴方がほとんど解決したようなものじゃない」
「えっと、私はそこまで活躍してませんよ?」
「「「「いやいやいやいや…」」」」
否定した途端、何言ってんだこいつという目線をみんなに向けられる。
いや、だって最終的にあれを倒したのはイッセーだし。
私は露払いをしただけなんだけどなぁ…
「…で、あの人は?」
「…やれやれ、このまま忘れられたままなのかと思ったぜ。」
実際に、そのままノータッチで行こうかと思っていたがあまりにも不躾な視線が鬱陶しいかったので仕方なく話題を振ったのだ。
「俺はライザー・フェニックス。
純血悪魔フェニックス家の三男にしてリアス・グレモリーの婚約者だよ。」
…………………えー。
「…部長って、チャラ男が趣味だったんですか」
「違うわよ!?
彼は親が勝手に決めた婚約者で、私はその気なんてまったくないわよ!!」
「……ま、そうですよねぇ。」
「…おい、誰がチャラ男だと…?」
部長が全力で否定するなか、チャラ男ことライザーが苛立ちながら聞いてきた。
「…人の身体を舐めまわすかのように見て、見た目超軽薄そうなチャラ男で、なおかつ親のコネで女性に結婚を強要する、エセホストの格好をした、女にだらしなさそうなあなたのことですよ、種まき鳥。」
「ゴフッ!?」
「「「「「「「ライザー様!?」」」」」」」
少々目線やらで気がたっていたからかずいぶんと辛辣な言葉をぶつけてしまった途端、あまりのショックにその場にうずくまってしまったライザーと、それに駆け寄る推定ライザーの眷属。
…その中で金髪のいかにもお嬢様といった格好の少女だけが今の言葉に共感するように、うんうんと頷いていた。
「…ずいぶんと、バッサリいったね。」
「木場君、覚えておくといいよ。
女性は視線に対してはものすごく敏感で、特にああいった女を誑かす男がいやらしく見てきたらストレスとかがマッハで溜まるんだから。」
その言葉にさっきの子だけでなく部長と姫島先輩、小猫ちゃんも頷く。
…と、
「貴様ぁ!!
よくもライザー様を侮辱したな!」
ライザーの眷属?の1人が棍を片手に襲いかかってくる。
えぇ…めんどくさい。
突き出された棍を掴み、遠心力を利用するように、持ち主ごとライザーに投げつける。
「え?
…うわぁぁぁ!?」
「ミラッ!?」
ライザーは慌ててその子を抱きとめる。
今のやりとりで他の取り巻き達も私に警戒してる。
私も、現在持っている武器の中から長ドス(この前仲良くなったヤのつく職業の人からもらった)を抜き、対峙する。
やる気はないのだが、こうすることで私の得物が刀剣と思わせる効果がある。
「…そこまでです。」
と、いつの間にか私達の間にグレイフィアさんが割り込んでいた。
「これ以上事を荒立てるなら私がお相手になりますが?」
そう言い、グレイフィアさんは魔力を放出させるが…
ーーなんだこの魔力、ホントにこの人ただのメイドか!?
「…さて、結局はこうなってしまうんではないかと思っていましたが。
双方、共に丸く収める気はないようですね。」
「ええ、この男と結婚はしないわ!」
「それでは仕方がありません…」
「この決着はレーティングゲームでつけると言うのはいかがでしょうか?」
そう高らかに提案する彼女であったが……
ーーもしかして私も参加する流れなのかこれ?
ご感想等お待ちしております。