ハイスクールD×D 〜機械仕掛けの少女〜   作:礼楽

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どもども、礼楽です。


今回は割と頑張りました!
…ただ文章力かない自分が恨めしい。
そんなわけで、第五話どうぞ!




探り合いと赤っ恥、あるいは信頼

第五話

 

「お前さんここの関係者か?」

 

どうしよう、この状況。

 

とりあえず状況の整理だ。

目の前には女の子とおじさん。

二人とも只者ではない感じがする。

特におじさんの方は自然体だがスキがない。

それにあの笑み、質問はしたけど私がここの関係者だと確信している気がする。

……実際は関係者というより実験体の方が正しいが。

 

女の子の方はこちらを睨んで警戒しながらいつでも飛び出せるように構えている。

多分このおじさんの護衛か何かだろう。

だが、一人しか護衛がいないということは腕が立つ人。

 

とすると、おじさんは何かしらの幹部かそれに匹敵する地位の人と考えるのが正しいか……

 

こういう時便利だな高速思考。

 

それはともかく、こちらは脱走している身。相手がここの関係者ではないと100%確信出来ない以上、下手に動けば最悪戦闘にもなりえる。

 

 

まずは…

 

「何ですか貴方達は?」

《思いっきり質問に質問で返しましたね。》

 

うるさい、こちとら話術のスキルなんてものもってないんですー。

 

とりあえずは相手の出方を見る。

友好的ならそのまま保護を求めるなり出来るが、敵対した時は……

 

「おいおい、質問には質問で返してはいけないと親に習わなかったのか?

まあいい、俺はアザゼルって者だ。

こっちのはレイナーレ。」

「ア、アザゼル様!?不用意に名乗られては!?」

「……いいから任せとけって。

偶然ここに迷い混んじまったんだが道がわからなくてな、出来れば出口を教えて欲しいんだが。」

 

ふーん、おじさんがアザゼルって名前で女の子がレイナーレ、か。

どうやらあっちも警戒してるのかお互い腹の探り合いみたいな状況になってるねこれ。

 

《(アザゼルって……原作キャラじゃないですか……なんでこんなところに…?)》

 

なんか、神様がブツブツと言っているか今はこっちに集中しないと…

 

「そうだったんですか。

一応、この道…を通れば外には出られるはずですよ?」

「……道ってか、俺には大穴にしか見えないんだが。」

 

道ですよ?……私が魔力砲で撃った跡ですが。

 

「……まぁいいか。

ところで、こんな山奥に何だってこんな施設があるんだ?不便だろ?」

 

それは私が知りたいよ。ってか山奥だったのねココ。

…しかし参ったなあ。

実際、ここが何の施設かは結局わかってないし。

 

実はここ人体実験してて私、実験体なんですぅ♪

 

とか言えるわけないし。

知らないって言ったらもっと怪しまれるし……

 

「…そちらこそ、なんでこんな山奥に?どう見ても登山をするのに適した装備とは思えませんが。」

 

…まあ、目の前の2人も片や着物でもう片方もスーツ。

怪しさでいえばそっちのが怪しい。

 

「……おい、そういえばなんでお前スーツなんだよ。」

「…わ、私はアザゼル様の護衛としか聞かされてませんでしたし、何より至高の御方の護衛ともなればちゃんとした服装をしろとシェムハザ様が…」

「あいつ…時と場合を考えろよ……」

 

なにやらこそこそと話しているが、大体聴こえてる。

どうやら聴力も強化されているみたいだけど今は感謝しよう。

おかげで向こうの内緒の話やら、()()()()()()()も聞こえてくる。

 

…どうやらまだ生き残りがいたみたいだ。

 

あっちは気が付いて無いみたいだし、もともとは私がやらかしたせいだ。

どうにかして巻き込まないようにしたいけど……

 

「…あー!!もう、やめだやめ!!

めんどくさいったらありゃしねぇ。」

「…はい?」

「ア、アザゼル様?」

「おい、嬢ちゃん。お互いに腹の探り合いはやめにしねぇか?

こちとら、絶大な魔力を観測したから探りを入れにきただけだよ、まったく…」

 

え?何この人、めんどくさいって理由でまさかの暴露!?

 

「アザゼル様ぁ!?言っちゃっていいんですかそれ!?」

「別に構いやしねえよ。それに目的の物は目の前にあるしな。」

「わ、私?」

「おめぇさんさっきから魔力出して威圧してるだろ?その魔力が観測した魔力と同じ波長なんだよ。」

 

そういいながらよくわからない機器をこちらに見せてくる。

っていうか。

 

「威圧なんてしてませんよ?」

「は?だってお前、今も魔力出してるだろ。」

「そうよ。だからこちらも警戒してるの。」

「え?」

 

二人ともジト目で見てくるが私には何の心当たりも……

 

《芽衣さん、もしかしてなんですけども…》

(なんです?)

 

 

 

 

 

 

《動力炉から魔力がもれてるんじゃないですか?》

 

 

 

 

 

……why?

え、漏れてるの魔力!?

ちょっと待って!?チェック!チェェェック!?

 

【魔力動力炉に損傷が認められます。】

【現在、魔力の隠蔽率は10%を切っています。】

 

マジだったーーー!!?

え、じゃあ何!?キメラとかに気付かれたのもダダ漏れだったから!?

じゃあ何か、この人達最初からわかってるのに探ってきたの!?

それなのに私は話術(笑)で誤魔化そうとしてたの!?

何それ超恥ずかしい!!

 

「……急に蹲ってどうしたんだコイツ。」

「…アザゼル様、触れないであげて下さい。女の子にはそういう事もあります。」

 

なんかレイナーレさんにめっちゃ同情されてるー!?

 

 

〜五分後〜

 

 

「……すいません、取り乱しました。」

「お、おう。なんだ…すまんかったな。」

「…いえ、お気になさらず。」

 

とりあえず、落ち着いたので話を続けるとしよう。

…顔はまだ赤いが。

 

「で?結局お前さんは何なんだ?」

「そうよ。その魔力はただの人間には出せないものよ。さっさと白状なさい。」

 

…なんだろうレイナーレさんから滲み出る小物臭は。

 

「何者、って言われましても…そこら辺にいる普通の女子ですよ?」

 

そう言いつつ左腕を真横に上げていき…

 

 

()()()()()()()()()()()

 

 

ガトリングに変形させて1発だけ発射する。

 

 

ガァァァァァ!?

 

「なっ!?」

「……」

 

ちょうど隠れていたキメラに命中したらしく、血飛沫を上げて倒れてゆく。

 

レイナーレさんは私を見て驚いていたが、アザゼルさんは、すぐさま周囲を警戒していた、やはり経験の差なんだろうか。

 

「何時から気付いてたの!?」

「少し前から。でもアザゼルさんも気付いてたんじゃないです?」

「何体かはな、でもお前さんが撃った奴には気付いてなかったけどな。」

 

のしのしと、周りを囲むようにキメラが……6いや7か。

7体出てきた、そのどれもが先程の武装キメラだ。

 

「おいおい、コイツらはなんだぁ?」

「私の熱烈なファン。それこそ食べようとするぐらいの。」

「ふっ、つまらんシャレだな。

おい!何体なら任せられる?」

「な!?彼女を信用されるのですか!」

「どう考えたってこの状況じゃあ、協力するしかないだろうが。それに俺達も標的にされてるみたいだぜ。」

「2体なら、多分いけるとおもう。」

「だったら俺が3体でレイナーレが2体か。」

「アザゼル様!ここは私が命に代えましても!」

「やめとけ、せいぜいエサになるのがオチだ。それに3人ならそれぞれカバーが出来るからより戦闘がらくになる。」

「しかし!彼女が信用出来るという保証がありません!」

 

そりゃまあ、巻き込んでしまった形には一応なるわけだし、何より先程の左腕の変形を見たからか猜疑心のこもった目で私を見てくる。

信用出来ないのはわかるけど……ってヤバっ!

 

「レイナーレさん!」

「なによ!?(ドンッ!)うぇ!?」

 

私はこっそりレイナーレさんの後ろに回り込んでいたキメラを撃つ。

レイナーレさんの横顔スレスレを弾丸が飛んでゆきキメラの頭を弾けさせる。

 

あぁ、もう!しょうがない!

少々荒っぽいけど信じてもらうには!

驚いて腰が抜けたのかその場にへたりこんだレイナーレさんを抱き起こす。

そのままレイナーレさんの肩を掴んで目線を合わせる。

「巻き込んでしまってごめんなさい!全部終わったらちゃんと説明します!だから!」

 

「私を信じてくれませんか!?」

 

キチンと目を合わせて誠意をもって話せばきっと伝わるっておばあちゃんが言ってた!

だから、私はレイナーレさんの目を見続ける。

 

レイナーレさんは、最初は驚いていたのか目を見開いたままだったけど次第にキツイ睨むような目つきになってゆき、

「あぁもう!!わかったわよ!そこまで言うんならアンタを信用してやろうじゃないのよ!!」

振り払うように私を押しのけ立ち上がる。その目には先程までの猜疑心はない。

 

「もう!ただ調査の護衛としてアザゼル様に認めてもらえるだけの簡単な仕事だと思ったのに!

山肌は吹き飛ぶわ、変な女の子はいるわ、挙句にはその子と一緒にキメラと戦うなんて踏んだり蹴ったりよ!!」

「ハッハッハッ!そいつは違いないな!俺様も戦闘になるとは思わなかったぜ!」

 

なんだろう、レイナーレさん信じてくれたのはいいんだけど、なんかいろいろ開き直ってる気がする。

しかもそれってアザゼルさんがいる前で言っていいのかなぁ?

 

「あと貴女!」

「は、はい!?」

「名前!」

「え?」

「い・い・か・ら名前教えなさいよ!」

「私は高那岐芽衣!」

「じゃあ、芽衣!私はレイナーレ!

呼び捨てで構わないわ!

私が突っ込むから背中任せたわよ!それとアザゼル様も!」

「おい、俺はついでかよ。」

 

レイナーレさん、いやレイナーレがこっちを見ながら不敵な笑みを向けてくる。

任せるってことは私を信じてくれたのだろう。

背中を任せられるってことは結構大変なのかもしれないけど。

 

…なんかこういうの悪くない!

 

 

 

 

《んー?レイナーレってこんなキャラだったっけ?色々と原作と違うんですけど。あれ〜〜?

………まぁいいですか。》

 

〜アザゼルside〜

 

「…ったく、カバーし合うって言ったのに。

あいつら俺のこと忘れてねーか?」

 

まったく、レイナーレの言った通りだがただの調査がなんでキメラ退治になんのかねぇ…

 

しかも調査対象の正体は改造された

元人間の小娘で、そいつと共闘してるっつうんだから驚きだな。

 

「…しっかし、あいつら息ぴったりじゃねえか。」

 

芽衣…って言ってたか。現に今もレイナーレが光の槍をぶっ刺す前にキメラの足を撃って体勢を崩させて、刺したあとはその槍ごと敵を撃ち抜いているし。

レイナーレもレイナーレで、芽衣が撃ちやすいように射線を開けたり槍を撃たれると同時に爆散させたりと。

まるで長年組んできたコンビのように、互いが互いの行動を理解して戦ってるように見える。

これが先程まで互いを信用してなかった急造コンビってんだから驚きだな。

 

「高那岐芽衣、ねぇ……

うちに欲しいな……」

 

改造された人間の中身ってのも気にはなるが、俺の勘がこの先アイツが必要になる、そう告げている気がした。

 

 

そこら辺のキメラを適当に串刺ししながら、俺は芽衣を保護するための算段を整えていく……。

 

くっくっくっ、これからが楽しみだぜ…

 




ちなみにガトリングの反動は単発撃ちすることによって軽減しております。
……ガトリングの単発撃ちって、ものすごく武装のコンセプトとか無視してる気がするがキニシナイキニシナイ。

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