今回から新章です。
では、どうぞ!
第7話
さてさて、あれから1年が経ちました……
え?はやい?その間は?
って言われましても、その間はいろいろ大変だったんですよー?
まずは私の身体をなんとかしないといけなかったので再び施設にもどり資料を片っ端から集めまくる。
あの時、研究員を1人でも捕まえられてたら良かったんだけども逃げられた後だった…しかも、一部の資料は持ち去ったみたいだし。
その後集めた資料を元に魔力炉の修復及び強化、それと全体的な調節を1年がかりで行った。
これについてはアザゼルさんやレイナーレとその部下、あと堕天使幹部のサハリエルさんとアルマロスさんって人達に手伝ってもらった。
最初は手探りの状態だったけど、皆さんの協力やちょくちょく助言をくれる神様のおかげでなんとか完成した。
武装についても一部は流石にそのままだととてもヤバイ代物だと全員から言われたので(魔力砲とか、左腕のガトリングとか。)強力なリミッターをつけ、ガトリングに関してはゴム弾やら火薬の減量やらで威力を…少しだけ下げられた。
反動に関してはとある方法をとることで解決することとなった。
具体的には、前は不安定だった身体強化を安定させそれを持続させる。
それにより反動を完全とまではいかなかったが、70%以上は抑えることが出来た。
…ただ、アルマロスさんやアザゼルさんが悪ノリしていろいろと武装を付け足してしまった。
それも、まともなものばかりではなく色物や、完全にネタに走ったものまで様々な種類を作ってしまった。
しかも総督命令によりそれらすべてを、亜空間に常備する羽目に……
「あ、いた。何やってんのよ?」
「んー?この世の不条理を嘆いてたところ。」
「はあ?何それ?」
「具体的にはアザゼルさんの謎装備集…」
「あきらめなさい。」
「即答!?レイナーレひどい!」
「ほら、さっさと行くわよ。
今日はアザゼル様に呼ばれてるんでしょ?」
「はーい。」
まぁ、それは置いといて。
今日はアザゼルさんから呼び出しを受けている。
多分、慣らしを兼ねた模擬戦をするって前に言ってたしそのことについてだろう。
ちなみにレイナーレとはこの1年を通してお互いに親友と呼べる関係になれた。
「ところでアンタ、身体の調子はどうなのよ?」
「うん、もうどこもおかしくないし、やっと普通に生活できるよ。」
「ずっと、治療室のベッドだったもんね…」
「まぁ、仕方が無いよ。
っと、ここだここだ。」
【総督室】と書かれた部屋の前に着き、ドアをノックする。
コンコン
「アザゼルさーん。来ましたー!」
「おーう。入れー。」
「失礼しまーす!」
「失礼致します。」
レイナーレとそのまま総督室に行き、中に入る。
内装は一般的な企業の社長室と同じようなものだが、そこら中に散らばる書類やバインダー、果てはよくわからない機械など結構ごっちゃごちゃだ。
「…アザゼルさん、少しは片付けましょうよ。」
「ったく、入って一言目がそれかよ。つーか、敬え。一応上司だぞ俺?」
「上司っていうより総督ですけどね。それでご要件はなんでございましょうか?」
「おう、お前をヴァーリに会わせようと思ってな。」
ん?ヴァーリ?誰それ?
レイナーレに目線を向けるも知らないらしく首を横に振ってる。
「あぁ、お前らは知らなかったな。
ヴァーリっつーのは俺が保護してるガキでな、神滅具【
白龍皇…って、たしか…なんだっけ?
「二天龍アルビオンの…」
「そうだ、んで芽衣、前に言ってた模擬戦をそのヴァーリとやってもらおうと思ってな。」
「はぁ!?」
そうそう、それそれ。
たしかアルビオンって龍が封じられた神滅具なんだよね?
「アザゼル様正気ですか!?」
「おい、それはちょっとひどいんじゃない?俺流石に傷つくぞ?」
「その前に芽衣を傷物にする気ですか!?」
「大丈夫だって、アイツにはちゃんと手加減しろって言ってあるし、いざとなったら俺が止めるから。」
そんな2人の会話をよそに、私は神様に話しかける。
(…ねえ、神様。聞こえてます?)
《……むぐむぐ……む?(ゴックン)
はい、なんです?》
(あ、ご飯中だったんだ。)
《いえいえ、構いませんよ〜。それで何です?》
(あのね、私の神器があるじゃないですか。)
《あぁ、元の体のと特典、素体の分にアザゼルが継ぎ足した結果ごっちゃになって結局私がバレない程度に調整した【
そう、前にも言われたが私にも神器がある。
神様の言う通り、最初はいろいろな物が混じりあってまったく内容がわからずアザゼルさんでもお手上げ状態だったのだが、こっそりと神様に頼んで調整してもらったのだ。
その結果生まれたのがこの【幻想機神】だ。
ただ、調整してもらったのにも関わらず、未だに発動出来たことがない。
原因についても不明の完全に持て余してるものだ。
(おもったんですけど、この神器にも白龍皇の光翼みたいに意志が宿っているってことありえますかね?)
《それは…わかりませんね。
そもそも幻想機神は様々な神器が混じり合い形作られたもの。
そこに意思があるとは思えませんが、しかしそれならば使えない理由がわかりませんし……》
そっか、もし幻想機神に意志があるのだとしたらヴァーリって人に神器とのコミニュケーションのとり方とか教えてもらおうかと思ったんだけどなぁ…
「おい、アザゼル。
いつまで待たせる気だ。」
そんな時、私の隣から聞き覚えのない声が聞こえた。
「おう、ヴァーリ。
きてたのか、わりぃな。」
「まったくだ、訓練場に来いと言ってから随分と立つから来てみたものの。」
横を見ると銀髪の少年がいた。
少々風変わりな白いドラゴンのぬいぐるみを右肩に付けている……可愛い
「えっと、君がヴァーリ君?」
「そうだ、俺がヴァーリだ。そういう君が高那岐芽衣だな。聞いていたとおりだ。」
……一体何を聞いたのだろうか凄く不安だ。
「さて、そんなことはどうでもいい。重要な事じゃない。
俺と勝負しようじゃないか。」
いや、元からする予定なんだけどね?
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