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戦闘描写ってムヅカシイ……
あと、後書きにて報告があります。
それではどうぞ!
第八話
さて、訓練場に着いたわけですが。
先程からヴァーリ君が妙に張り切ってます。
「…ふっ、今まで戦った奴は手応えがなかったからな。アザゼルが1年間もお前の為に尽力したと聞く。つまりそれほどの価値がお前にはあるのだろう?せいぜい失望させてくれるなよ?」
どうやら、アザゼルさんがかまってくれないから八つ当たりしたいみたいですね。
《ある意味、その解釈って凄いですね…》
え?なんでですか。
なぜか神様にそこはかとなくバカにされている気がします。
「さぁ、いつでもいいぞ。先手は譲ってやる。」
そういいながら余裕の笑みで挑発してくるヴァーリ君。
……ちょっと、ムカっとした。
「…じゃあ、いくよ。っと!!」
踏み込み、右手で一閃。
そのままの勢いで回し蹴りを顔に放つ。
「…ふん、子供相手に容赦ないな。
しかも、当てる直前にナイフを出すとは。」
ナイフじゃなくて単分子カッターだけどね。
ヴァーリ君は怯みもせず、2歩下がることで避けきる。
そのまま左手の貫手、右脚の蹴り、右手の袈裟斬りを全て避けていく。
その顔はとてもつまらなそうだった。
「今の貫手といい、蹴りといい、まるで何かで見たものをそのまま真似ているだけにみえる。それも猿真似だな。」
ギクゥ!?
な、なぜに漫画やアニメでやってた格闘術を真似したのがバレたし!?
《…芽衣さん…》
やめて!
見えないけど哀れみの目を向けられているって事だけはわかるから!
それに理由ならちゃんとありますから!
《ほほぅ、なんなのです?
その理由って。》
(えっと、ここって室内じゃないですか。)
《ええ。室内演習場兼訓練場でしたか。》
(だからここでいつもの兵装とか使ったらここが壊れそうだなぁ…と。)
《そ〜ですね、確かに際限無く撃てばここ倒壊しますね。》
(それでそれで、戦うことはあんまり好きじゃないけど。この際だから近接格闘?っていうのも身につけた方が良いかなぁって思って。)
《それには、一理ありますね。
…で?》
(えっと、だからそのために前に見た漫画やらの技を…)
《芽衣さん…前から思ってましたけどももう一回言っときます、
貴女、大馬鹿じゃないですか。》
ひどっ!?
言い切ったよこの人!
《そもそも、下地も何も無いまったく修行とかしたことのない人が一朝一夕で技や技術を使えると思ってるんですか?》
うっ、それを言われると…
《ほら、きますよ。》
「…つまらん、こんなものか。
では、こちらから行くぞ。」
「えっ?……ッ!」
神様と話していたからか気が緩んだ一瞬を突いてヴァーリ君が………
その瞬間何をされたのか分からなかった。
気が付いたら仰向けに倒れていて、背中には強烈な痛みが走っていた。
「…ふん、その様子だと何をされたのか理解出来ていないな。」
起き上がると、先程と同じくただ、棒立ちの状態でヴァーリ君はこちらを見ていた。
「これが技術と経験を積んだ技だ。
ただの猿真似とはわけが違う。」
……なるほど、悔しいけどそのとおりだと思う。
今のでさえ何をされたのか分からなかった。
つまり、それだけ技術が高い何かをされたということだ。
「…まあ、そう気に病むな。
お前はまだ若いんだ。」
端の方で見ていたアザゼルさんにも慰めの言葉をかけられてしまった…。
凄く恥ずかしい…
…………あぁぁぁぁ!!!もう!やけっぱちだ!!
せめて一発目ヴァーリ君に当ててやる!
「戦闘用コード起動ッ!」
【コード・サタナキア起動】
「ほう、やっと…何っ!?」
ヴァーリ君が、おもちゃでも見つけた子供のように笑っているのも構わず全力で懐に潜り込む。
全身を魔力で強化しそのままの勢いで殴ったものの、ガードされてしまった。
「っ、今のは効いたな。
それがお前の本気のようだな。」
流石にダメージがあったのかガードした手をプラプラさせている。
だが、その表情はまるで獲物を狩る猛獣の如き笑みだ。
「さあ、もっと足掻いてみせろ!」
…上等!
そのまま互いに距離を取りヴァーリ君は魔力弾を、私は左腕のガトリングをそれぞれ撃ち、それらを消しあっている。
「くっ!威力だけはいやに高いな!」
【Divide!】
ヴァーリ君は背中から白銀の翼を出し、空中に逃げる。
何発かは当たる前に手に触れた途端勢いが減速してよけられている。
「だったら、こいつはどうだ!!」
上空から、先程より巨大な魔力弾を数発、打ち出してくる。
しかも直進するのではなく緩やかに追尾をしてる。
このまま、地上にいたら逃げきれないけど……
「これくらいなら!スラスター起動!」
背中と足からスラスターを展開し空中へ、魔力弾の間をすり抜けるようにしてヴァーリ君に近づく。
右手の単分子カッターで一閃する、ように見せかけてぶん投げる!
「少しは学習したかっ!」
それを難なく弾き飛ばされるが、こうなるのはわかってた!
右腕にスラッグカノンを展開、狙いを定めずに乱射する。
流石のヴァーリ君も避け切れることなく数発命中する。
そのままの状態で両腕の武装で……ひたすら撃ちまくる!
「っち、だが!
その状態では近づかれたら終わりだぞ!」
激しい銃弾の雨の中、ヴァーリ君は突然避けるどころか逆にこちらに向かって突っ込んでくる。その右腕には圧縮された魔力を纏わせている。
私は即座に右腕の武装を切り替え、魔力砲を展開、魔力のチャージ自体はこっそりと行っているのでそのままの体勢でヴァーリ君に向けて…………
「そこまでだ。」
アザゼルさんに止められた。
ヴァーリ君は右腕を抑えられているし、私も銃口を押さえつけられている。
「アザゼル、これからがいいところなのになぜ止めた。」
「てめぇら、周りを見てみろ。」
「「…………あ。」」
言われて周りを見れば、床はボロボロ、壁は穴だらけのとても大変な状況になっていた。
……ヤバイ。
「はぁ……お前らやりすぎなんだよ。ちっとは周りのことも考えやがれ。特に芽衣、それはやめてくれ。」
そう言って私の魔力砲を小突く。
ちなみに25%の出力で撃とうとしていたのだが、その分の魔力は勿体無いのであとでこっそりタンクに補充している。
「おい、高那岐芽衣。」
地上に降りて解散しようとした時、ヴァーリ君に呼び止められた。
「最初は酷いものだったが、中盤からは少なくとも上級堕天使以上の力を示していた。お前は近接より、後衛での射撃を極めるべきだ。」
そういいながら踵を返し、
「自信を持て。この俺から本気を引き出させたんだ。
楽しみにしているぞ。」
ニヤリと笑って出ていった。
…今のって褒められたのかなぁ?
「…あ、あのヴァーリが他人を褒めただと!?」
あ、このアザゼルさんの反応からしてどうやら褒められたらしい。
さて、ところ変わって現在私はあるマンションの一室の前に居ます。
ここはグリゴリが保護した神器使いの人やらが住むマンションらしい。
何でも特殊な結界やらで覆っているから他の陣営からは見つからないのだとか。
とにかくこのまま立っていると邪魔になるので目的を果たすことにしよう。
インターホンを鳴らし、しばらくして。
「……なぜここにお前がいる。」
出てきたのは仏頂面のヴァーリ君。
そう、ここはヴァーリ君の部屋、の前。
あの後、アザゼルさんに聞いていろいろとおこなった後らここに来たと言うわけだ。
「やぁ、ヴァーリ君。さっきはありがとね。」
「…お前はわざわざ礼を言うためにここまで来たのか。」
なんか、若干呆れられた目線を感じるがそれは無視する。
「いやいや、それだけじゃなくてね………じゃ〜ん!お蕎麦持ってきました〜!」
「…なんで蕎麦なんだ?」
後ろ手に隠し持っていた、蕎麦(ざるそば)をヴァーリ君に渡す。
それを怪訝そうに見つめる。
「日本式でこれから宜しくって言うのと引越しの挨拶に使うんだよ?」
「ふーん、ひっこ……引越し?」
「うん。」
ヴァーリ君が慌てて隣の部屋を見ると、大量の家具やらを運び込む堕天使が出入りしていた。ちなみにこの人たちはレイナーレの部下で、既に顔見知りだ。しかも私の反対側の部屋にはレイナーレが住むらしい。
曰く、
「あんた、ひとりだといろいろと不安になると言うか……とにかく心配だから監視の意味も込めてあんたの隣に住む。」
《ツンデレ乙》
その時は神様がなんか言ってたが、
ともかく私とレイナーレ、ヴァーリ君はご近所になるということだ。
「…はぁ、やかましくなるのか。」
「大丈夫、そこまでうるさくしないから。
あ、あとアザゼルさんから食生活の改善も頼まれてるから。」
「まて、なんだそれは。聞いていないぞ。」
「だって、いくらラーメンが美味しいとはいえ、三食すべては身体に悪いよ?」
「それがどうした。ラーメンとは素晴らしい食べ物でその中でもカップ麺は……「あ、芽衣さーん、この荷物どうするッスかー?」…」
「あ、ヴァーリ君ごめんね。ちょっと行かなきゃ。
んじゃ、これからよろしくねー!」
「おい、話を………」
さて、ササッと片付けてみんなの分のご飯も作らなきゃ。
「あ、ミッテルトそのタンスは壁の方に。カラワーナさん、そのダンボール下さい。ドーナシークさんはすいませんがごみ捨てお願いします!」
「「「はーい!」」」
「なんでみんなわたしの指示よりテキパキ動くのよ!」
「……人徳じゃない?」
「うがーっ!!」
「わっ!?レイナーレがキレた!」
「………まったく騒々しくなりそうだ。」
活動報告にも書かせていただいてますが。
私のリアルでの仕事の激化により更新が遅れるあるいは止まるかもしれません。
年が明けたら更新が通常にもどる予定なので申し訳ありませんがお待ちいただけると幸いです