機動戦士ガンダムHope─ホープ─【凍結】   作:彗星大佐

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はい皆さん あけましておめでとうございます(今更)。
こんなにも投稿遅くなってしまったのは、この作品とは違うガンダム作品を見てまして、そこで実力の差を思い知らされまして勝手に落胆していた、というべきか自信喪失していたというか。まぁそんな感じですw
実力の差を見せつけられたと言っても別に自分で自分の事を「やべぇ 俺文才ありすぎるわぁ 天才だわぁ」とか調子に乗ってた訳ではありませんww
こんな作品書いてる辺り、自分の実力は悲しくなる程に把握しているつもりですw
これからもこんなことがあるかもしれませんがよろしくお願いします。
それとなんだか「過去」がついたサブタイが前にもあったようななかったような…w
まぁそんな事は置いておいて。
長くなりました! 本編どうぞ!


『第11話』 狩人の過去

???side

俺は、初めて敵から逃げた。

それは狩人としてあってはならないと俺は思ってる。

 

 

自分の部下がそれを聞けば、

あれは戦術的撤退だ。 隊長は悪くない。

 

とか、

 

相手にはMSがいた。 こっちは車両とランチャーしか無いのだから仕方が無い。

 

とか言って、俺の事を慰めてくれるかもしれない。

でもそれは、慰めは俺にとって辛い過去を思い出させる1番されたく無いことだ。

 

 

俺は昔、コロニーに住んでいた。

 

 

家は村から町に行く道の端に建っていた。

そこでの生活は決して恵まれていたとは言えないがそれなりに楽しく、幸せな生活だった。

 

 

俺の父は町の弱小企業の一社員として働き、家族を養っていた。

母は決して多いとは言えない父の給料で上手く生計を建ててくれてた。

 

 

ただでさえ生活が苦しいのに母と父は俺を学校に通わせてくれた。

 

 

でも学校では、いつも継ぎ接ぎだらけのボロボロの服をきて、筆記用具も必要最低限の数しか持っていない俺を拒んだ。

 

 

ある生徒は俺から鉛筆や消しゴムをふんだくる。

そしてある生徒は俺の教科書を引き裂き、捨てる。

 

 

中でも1番酷かったのは、暴力だった。

毎日毎日目立たない所に連れていかれ、十数人、酷い時はクラス1つ作れる程度の人数で俺を殴り、蹴った。

 

 

体にはいくつもの痣を付けられ、その痣は服では隠せない所にまで付けられた。

 

 

その痣を見て周りの生徒は俺をそこら辺のゴミクズを見る様な目で見て、嘲笑う。

 

 

辛かった。

 

 

それでも俺は大好きな両親の前では「転んだだけ」とか、「壁にぶつかった」などと誰にでも嘘だと分かる嘘をつき、心配させない様に振舞ってきた。

しかし流石に心配になったのであろう。

両親は俺を連れて担任の先生に相談をした。

 

 

「先生」と言う職業の人間は生徒達に

「イジメはしてはいけない」

とか

「もしイジメを受けた場合は先生に相談しなさい 先生が守ってあげるから」

などとキレイ事を並べる。

俺が入学した時、俺と両親に同じ事を言った。

だから守ってもらえると思った。

助けてくれると思った。

でも現実はそんなに甘くなかった。

 

「イジメ? そんなの証拠が無い以上対処できませんよぉ 第一、私が教えている生徒がそんな事する訳が無い どうせあなたがたの息子さんがなにかしでかしたのでしょう」

 

この言葉で俺は絶望した。

守ってくれると思った。

助けてくれると思ったのにその男は真面目に考えてすらくれなかった。

 

 

次の日、担任に親と相談しに行った事が担任からクラスに伝えられ、イジメはエスカレートしていった。

 

 

その日も同じように目立たない所に連れていかれ、殴られ、蹴られた。

全身が軋むような音をたててる。

やっとの思いで立ち上がった俺の目の前に赤色の瞳を持ち、黒髪の少女が現れた。

 

 

俺はその時両親以外誰も信じられなかった。

その少女も俺の事を殴りに来たんだと、そう思い、睨んだ。

でもその少女は違った。

「ごめんね 私が気づいた時に君を助けに行けばこんなに傷つかなかったのに… ごめんね」

そう言ってその場に座り込み、泣き始めた。

 

 

俺はあまりに突然の事に戸惑っていた。

「お、おい 大丈夫だから泣くなよ」

そう言って彼女の体を揺する。

「うん…うん…」

そう言ってまだ泣いている。

 

 

暫くしたら泣き止んで俺にピンク色のハンカチを渡してきた。

「これで血…拭いて?」

「あ、ありがとう」

傷口にハンカチが触れる度に軽く痛む。

「君名前はなんて言うの?」

「俺はリオ リオ・カルティア」

「そっか! 私は─シル! ─シル・ヴ──ス! よろしくね!リオ君!」

そう言って彼女は太陽の様な笑みを浮かべた。

 

 

俺は嬉しかった。

初めて助けてくれる人が出来たから。

今までに何度も死のうと思った。

でもいつも親が隣に来て、抱きしめてくれた。

守ってくれた。

だから今まで生きてこれた。

今まで生きててよかったってその時思えた。

でもその幸せは1日と続かなかった。

 

 

俺は走って家に帰った。

その日も両親は笑顔で迎えてくれるって、おかえりって言ってくれると思ってた。

でもその言葉を言ってくれる人は血だまりの中で倒れていた。

 

 

俺は目の前の光景を理解するのに1分ほどわかった。

そして理解した時、俺は『神』という存在が与える『運命』を呪った。

「なんで…なんで俺ばかりこんな目に会わなきゃならないんだ…… 神様なんていない…こんな運命認めない…こんな世界俺が壊してやる……見てろよ神様…いつかお前を……殺してやる!!!」

俺がそれを呟いた瞬間町の方で爆発が起こった。

 

 

町に様子を見に行くとそこは地獄の様だった。

地は焼かれ、そこらじゅうの建物に破片が飛び散り、その破片で人が潰れ、血だまりが出来る。

 

 

そしてその中でも大きな破片の近くで座り込み、泣き叫んでいる少女を見つけた。

その少女はお母さん、お父さんと言いながら泣いている。

恐らくあの破片の下だろう。

その少女には見覚えがあった。

それでも俺はその少女に声を掛けなかった。

そして1人の少年を抱えた統制軍や、コロニーの警察、消防とは違う制服を着た男達に頼んだ。

俺も連れていけと。

 

 

その軍は宇宙革命軍だった。

俺はそこで沢山訓練し、地球の砂漠での特殊部隊を預かる隊長になった。

 

 

そして昨日盾持ちと戦った。




はい! どうだったでしょうか!
長く期間空いた癖に文字数は2000ちょっとですw
すいませんw
今まで待ってくれていた読者の皆様!大変ありがとうございました!
これからも頑張りますので
機動戦士ガンダムHopeをよろしくお願いします!

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