GATE ドイツ軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:イブ_ib

57 / 75
51話 ウラ・ビアンカの戦い④

〜ディアボ邸〜

「くそっ!!もっと早く逃げておくんだった!!」

混乱の中ディアボはそう叫んだ

家具などは混乱のさなか家来達が持ち去っていってしまった

 

「俺が皇帝になっていればこんなことにならなかったものを!!」

そう叫びながら隠れた

 

□■□■□

数分後〜

ディアボ邸にドイツ軍が突入してきた

「誰もいないな、既にもぬけの殻か」

 

「いや!ここにいたぞ!!」

 

つづらのような箱の中にディアボは潜んでいた

 

「この屋敷に貴様の他に誰かいるのか!!」

「この屋敷に居るのは俺だけだ、他はみんな我先にと荷物を持って逃げた」

彼は寂しそうに語った

〜ディアボがドイツ軍に捕えられた〜

□■□■□■□

「ピニャ殿下、大丈夫ですか?」

「ああ、、まだフラフラする・・・」

「ここは一旦ドイツ軍にドイツ軍に投降したらどうだ・・・」

「デキムス!!お前何を言ってるんだ!殿下に何かあったら!!」

「でも、この状態だ!とても逃げ切れはしないだろうし、殿下は講和派、何とかなる!!」

 

彼は近づいてくるドイツ兵を見つけると、兜と剣を置き近づいた

「やめろ!俺達は降参する!」

「!!なんだコイツ!」

「おい!あの女ピニャじゃねぇのか!」

「確保しろ!」

〜ピニャはデキムス、ハミルトンと共にドイツ軍に確保された〜

□■□■□■□■□

皇帝府ーー

「ピニャ・コラータの生存は不明!同じくディアボの生存も不明!」

 

「・・・そうか」

ゾルザルは目をつぶる・・・

そこには豪華絢爛な鎧をつけ、巨大な剣を持ち

帝国兵の途轍もない歓声の中、蛮族の首領ヒトラーの首を堂々と持つ

そんな自分の姿が目に浮かんだ

そう言うとゾルザルはスックと立ち上がり

 

「我々はこれからブロージャへと向かう!これは敗走ではない!

戦略的撤退である!!!」

 

「!!?!何をいまさら!外はもう敵だらけですぞ!!」

 

「この皇帝府には王家の者でも一部しか知らない出口がある、

そこからでてブロージャへと向かうのだ」

 

これを聞いたテューレは驚き

「なっ!?ゾルザル様、貴方は帝都臣民を置いて逃げるというのですか!」

 

「これは偉大なる帝国の勝利の為の致し方ない犠牲だ!!、さぁテューレお前も行くぞ!」

 

「・・・信じられない、あの時の私の願いを裏切るどころか、自分の国の民まで裏切るなんて・・・」

 

テューレはいつの間にかナイフか握られていた

 

テューレの怒りは最高潮に達する、憎きゾルザルは丁度背中を向けている、そこそこ離れてはいるがウォーリアバニーだったらすぐに切りかかれる距離だ

 

「ゾルザル!!!!」

 

「・・テューレ・・?」

 

ゾルザルが振り向いた時 まるでこの世の憎悪を集めたような顔をしたテューレがナイフを握りこちらに向かって来たのを見た

 

そしてそれが彼女の最期の姿であった

 

「ゾルザル陛下!!」

 

このまま行けばテューレはゾルザルを刺殺出来た・・・が

そこに運悪く榴弾砲が皇帝府に飛び込んで来た

 

突如、ゾルザルの体は吹き飛んだ

 

ゾルザルは体を壁に叩きつけられるが、なんとか意識は保ったままだった

 

「・・・くっ、・・!!!!・・・テューレ!!!」

ゾルザルはテューレのところへ駆けつけるがそこに居たのは

爆発に巻き込まれ無残な姿となったテューレだった

 

「くそっ!!くそっ!!テューレ!!!」

「ゾルザル陛下!こちらへ!」

 

「クソおぉ!!!蛮族の奴ら目!今に見ていろよぉ!!!」

 

ゾルザルは部下に引っ張られながら隠し通路へ向かった




もうチョットだけ続くんじゃ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。