英雄伝説~レーヴェの軌跡(リメイク)   作:剣帝レオンハルト

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大変お待たせ致しました
最早待っている人はいないと思いますがひっそりと投稿させて頂きます。


第三話

 この程度の魔獣なら明らかに戦闘経験がない者たちであってもチームを組んでいれば問題ないな

最悪遅れをとったとしてもあの放蕩皇子の事だ。何かしらの対抗策はあるだろう。だが………あれは無理だな排除しておくか。

 

 

 鋭い視線でレーヴェが見ているのは一つの石像。暗黒時代の魔導の産物である石の守護者ガーゴイルである。

 

 

 剣を抜いてガーゴイルを排除しようとしたレーヴェに階段の上の方から制止の声がかかった。

 

 

「ちょっとまった!あれを倒されるとオリエンテーションの意味が殆どなくなるから倒さないでほしいのよね」

 

 

「だが、あれをどうするつもりだ。今のやつらでは倒すことはできないだろう………いやそのためのARCUSか」

 

 

「その勘の鋭さには少しだけ腹が立つけど、概ねその通りよ。ARCUSには戦術リンクというシステムが組み込まれてあって。それを体感してしてもらうのがこのオリエンテーションの目的なの。だからあんたにあれを倒されると企画倒れになるからこっちで一緒に見学しなさい」

 

 

 

 階段の付近で気配を消して待つこと暫くすると、ようやく終点まで到達した男4人で構成されたチームがガーゴイルと戦闘が始まった。

 

 

 

 あれは八葉か、今はまだ未熟だがそれ以前に何かに恐れているのか全力を奮えていないな。あれでは勝てるものも勝てないだろう。ほかの者たちも学生にしては腕がいいがそれだけで突破できるほど石の守護者は甘くない。さてどうする?このままでは負けるだけだな

 

 

 

 レーヴェの推察は間違ってなく、4人はそれぞれアーツや戦技を駆使しながら善戦をしているが、ガーゴイルの再生力に敵わず少しづつ追い詰められていた。

 

 

 

「くっ………皆の体力も限界に近い、このままでは」

 

 

 

「下がりなさい!」

 

 

 黒髪の少年が意を決して内に秘める力を開放しようとしたときにガーゴイルに向けて導力の矢が飛来した。

 

 

黒髪の少年が後ろも振り向くと、残りの紅い制服を着ていた女性メンバーとフィーに連れられたユーシスがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全員がそろい戦闘が始まってから暫くすると、動きがこれまでとは違い洗礼されてきていた。

 

 

 魔導杖を持って入る二人がアーツ駆動が終わるとまるで分っていかように合図もなく射線を空け、それに続くように遠距離武器をもっているものが追い打ちを仕掛け、ひるんだ瞬間に前衛組が畳みかける。

まるで熟練の部隊の連携をみているかのようだった。

 

 猛攻により動きが止まった瞬間に素早く足元に潜り込み、ガーゴイルの足元を斬りつけ銃撃して体勢を崩させるとその隙を逃さず一人を除いた全員で自分が持ちうる最大の戦技を叩き込み、ガーゴイルが倒れるととどめの一撃を大剣を持った少女が跳躍して大上段からの叩き斬りでガーゴイルの首を飛ばした。

 

 

 

 

 これが戦術リンクか、凄まじいな。本来なら幾つもの死線を共に潜り抜けた者たちが体得している連携をこうまでできるとは。まだ練度が甘い所は多々あるがこれがあればある程度の実力差は覆すことができる。だが、これは相手にも言えることであり、もしも執行者たちがこれを持ったらと思うと些か面倒だな。尤も基本的に一癖も二癖もある連中だから協力して戦う事はほぼないから杞憂ではあるか。どのみちこれが常用化されれば良くも悪くも色々変わるだろう

 

 

 

「いや~やっぱり最後は友情とチームワークの勝利よねぇ」

 

 

「チームワークは兎も角、友情はないだろう」

 

 

「サラ教官!いや、それより、君はいつからそこにいたんだ?」

 

 

「最初からだな。俺がいてはオリエンテーションの意味がなくなるからとそこのサラ・バレスタインに言われたのでな、悪いが最初から見させてもらった。言いたいことはあるだろうから後で聞いてやる」

 

 

 

「………それは本当ですか?サラ教官」

 

 

 

「ええ。こいつがいたらガーゴイルなんて歯牙にもかけずに終わってしまうからね。それだと戦術リンクを感じれずオリエンテーションの意味がないから見学するように言ったのよ」

 

 

 

 理解はしたが納得はしていないな。だが、こっちの世界に足を踏み入れる以上この程度はよくある話だ。それが嫌なら強くなるしかない。素質はあるんだ後は本人の頑張り次第だな。

 

 

 

「わかりました。それと戦術リンクってなんですか?」

 

 

 

「さっきあなたたちは他の皆の動きが手に取るように視えたんじゃない?それこそが戦術リンク。無意識下で思考をリンクすることにより高度な連携をする事ができる機能。それがARCUSの真価、戦術リンクよ。君たちは新入生の中でも高い適正を示した。それが身分や出自に関わらず君たちが選ばれた理由でもあるわ。さてここで君たちにはこのⅦ組に参加する意思があるか問わせてもらうわ。やる気がないものや気の進まない者に参加させるほど余裕があるわけでもないし、本来のカリキュラムよりもハードなものになるだろうからその覚悟を示したうえで参加を表明して頂戴」

 

 

 

 辞退者無しか、中々面白いメンバーが選出されたものだ。それに八葉の使い手やアルゼイドの使い手などこれからが楽しみな逸材たちもいる。放蕩皇子の話をきいたときはどうなることかと思ったが、これなら楽しみではあるな。このメンバーどこまで育つか………この学院にいてる間は俺も協力しよう。いずれ成長した二人と剣を合わせるのも面白そうだな。

 

 

「それで後はあんただけなんだけどどうするの?」

 

 

 

「ふっ。聞くまでもないだろう。ロランス・ベルガー参加を表明しよう」

 

 

 

 

 

 




補足ですが現在のレーヴェはケルンバイターではなくレーヴェ外伝にあった。飾り気のない普通の剣を使っています。
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