魔法少女リリカルなのは ダメ人間の覚悟   作:make_51

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第23話 魚の理と天の花と業炎の殻

 

アリシア Side

 

 

透と戦って一体どれくらい時間が経ったんだろう…………1時間?2時間?ううん………もしかしたら10分も経っていないのかもしれない。

 

ハッキリ言って透との戦いでは私達は良い感じに互角になってると思う、まぁここまで拮抗出来たのはハルカや響子の助言のおかげなんだけどね。

 

 

 

 

プレシア「『大罪の雷』!!」

 

お母さんは透に向けて魔法を発動させた、透は皆の相手をして反応が遅れている。

 

アレはお母さんの最速の落雷の魔法『大罪の雷』、真上から広範囲で降り注ぐ紫の落雷はまるで大罪を犯した咎人を罰するかのように堕ちる事からその名前が付いた………………って前にリニスが言ってたっけ?

 

皆は既に離れていて透の相手をしていたシグナムも『瞬歩』で離脱していた、これじゃぁ透でも『輪廻眼』の吸い込みでも盾で防ぐのも無理だよねェ。

 

マダラ「?……………っ!!」バッ!

 

と、思ってたんだけど、透は持っていた刀を元に戻して右の腰の方に刀を持っていった、あと左手は右手を添えるような感じに。

 

 

 

 

マダラ「波悉く我が盾となれ!雷悉く我が刃となれ!………………『双魚理』!」

 

 

 

 

 

透が何かを叫んだと思ったんだけどお母さんの魔法の轟音の所為でよく聞き取れなかった、雷が落ちた瞬間「あぁ、喰らったな」って思った………………けど、実際そうなったらどれだけよかったんだろう?

 

今ありのままに話すとね………………お母さんの透を狙った真上からの落雷がね………何故か…………『私達に向けて真っ直ぐ来てるの』…………しかも真上からじゃなくて『透が居た位置から』。

 

多分皆も同じだと思うんだけど、頭ん中グチャグチャだったんだけど…………咄嗟にアリアとクロノ、それにユーノとザフィーラとリニスが防壁を張ってくれたのがギリギリ間に合ったから皆にダメージは無かった。

 

防壁を張った所為で爆風が起こって辺りは土煙が起こってたけど、意外と早く晴れた。

 

早速透を見てみると、やっぱり透の刀の形が変わってた…………今度は刀身が逆十手状になり、柄同士が縄で繋がれた二刀一対の刀に変化した。

 

しかも透は片方を空に向けて、もう片方を私達に向けていた。

 

アレって…………確か『双魚の理』って奴だよね………………うん!間違いない、あの紐っぽいのはハルカの言ってたやつだ!!

 

ハルカ(回想)「『双魚の理』わね、片方の刃で受けた技……………この場合は魔法の方がいいわね………………それをもう片方の刃から放出出来る能力を持ってるわ………さらに、二つの刀の間の縄にある五枚の札があるの、その力で相手の技や魔法のスピード・軌道とかを僅かに変えることで、相手の避けるタイミングをずらすことを可能にしてるの、だからこの刀が出てきたらとにかく接近戦に持ち込むか、砲撃魔法を延々撃ち続ける」

 

確か遥かはそう言ってたなぁ、ハルカの言ってた通りホントにお母さんの撃った魔法を私達に向けて放出してきたし…………。

 

はやて「わかってんねんな?!皆!」

 

ヴィータ「アァ!分かってるって!」

 

アリシア「ハルカが言ってた通りだよね!?」

 

私達の戦法はまずは遠距離攻撃をひたすらしまくって、それでシグナムやフェイト、それに接近戦組も次々に透に接近戦を仕掛けて行く形を取った。

 

それに私だって…………接近戦の一つや二つだって出来るし!!

 

アリシア「テレサ(※サンタテレサ・アロガンテの略)!!」

 

テレサ『ジャッジメント・フォーム!』

 

私自身も接近戦に加わる為にそれ相応の装備に切り替える為にフォームチェンジした、それが『ジャッジメント・フォーム』!!

 

って言っても、格好というか中身はただの二刀流の鎌になってBJも軽装になっただけなんだけどね…………まぁ透の『風死』みたいなヤツだね、でもこうでもしないとバリエーションが無さ過ぎちゃうからね。

 

マダラ「っ!!………………チィッ!」

 

すると透は私の姿にも驚かず左手で刀を真っ直ぐ上に向けて立てて、右手の刀を左手の刀と垂直にして構えた。

 

マダラ「………………………………」

 

透の纏っている空気が変わったような気がした。

 

マダラ「花風紊れて花神啼き………………天風紊れて天魔嗤う………………」

 

そして持っていた右手をスゥーッと引いた。

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「『花天狂骨』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまで持っていた『双魚の理』が突然青龍刀のような形状に変化した、また2本ってことは…………今度の刀は『花天狂骨』ってヤツだね。

 

ちなみにハルカと響子とは一旦通信を切ってるんだよね、そう言えばハルカ達って何処に行ってんだろ?

 

なんか誰かと話してるのが聴こえて来たんだけど………………誰と話してんだろ?

 

 

 

Side Out

 

 

シャッハ Side

 

 

彼…………井上さんの持っていた刀とやらの形状がまた変化した、今度は若干の違いはあるが刀身がデカくなっていた、あれが『花天狂骨』というものらしい。

 

私は彼女、中村 ハルカ少将の言葉を思い出した。

 

ハルカ(回想)「『花天狂骨』はね、通常の攻撃は普通なんだけど問題はその能力にあるのよ、この刀の能力はね言ってみればお遊びを派手にした感じね、とにかくその遊びの攻略法を教えるから『花天狂骨』の遊びに引っかかるんじゃないわよ!?」

 

あの『花天狂骨』とやらの能力というのが、彼女が知っているのが『嶄鬼(たかおに)』と『影鬼(かげおに)』と『艶鬼(いろおに)』らしい、他にもあるとの事だがハルカ少将は知らないそうだ。

 

彼女はとにかく彼との高さ、自分達の影、そして彼と私達が纏っている物の色を常に把握して戦えとの指示だった。

 

マダラ「…………フ」

 

彼がその『花天狂骨』を出してきた時点で私達はその三つを警戒し接近しようとしたが、それがいけなかった………………。

 

マダラ「ッ!!」ブンッ!

 

シグナム「っ!ぐぁぁぁっ!!」

 

突然彼は騎士シグナムに向かって斬りかかった、跳躍せず…………影にも入らず………色を指定する事無く………ただ剣を振っただけだった。

 

エリオ「シグナムさん?!」

 

アリシア「しまった!」

 

私達は一旦接近するのを止め、彼と睨みあいに持ち込んだ。

 

マダラ「さて…………お前達の事だ、どうせ俺が『嶄鬼(たかおに)』と『影鬼(かげおに)』と『艶鬼(いろおに)』のどれかを仕掛けて来るとでも思っていたんだろ?」

 

はやて「っ………………」

 

シャッハ「っ………」

 

スバル「っ!!」ギクッ!

 

キャロ「っ!!」ビクッ!

 

ルーテシア「っ!」ビクッ!

 

私達の考えを彼は既に見抜いていた、そればかりか…………それを逆に利用し敢えて斬撃に持ち込んできたのだ。

 

マダラ「お前達の考えは分かっている………………言っておくがな、俺がこの『花天狂骨』を使っているのは………………単に斬撃で使いやすいからだ、能力はオマケ………使おうなど初めから思ってはいない、『双魚の理』は…………紐が邪魔だからな」ボソッ

 

………………成程、それでは………………私達が勝手に勘違いして、必要以上に警戒してしまった為………騎士シグナムが攻撃を受けたというわけですね…………ですが、それならば話は簡単です。

 

シグナム「………………それならば………………話は簡単だな…………」

 

ヴィータ「オ、オイ………シグナム、大丈夫かよ?」

 

シグナム「あぁ………問題無い、シャマルに回復してもらったからな、それよりも………早い話が斬撃戦に持ち込もうと透自身が言っているんだ、乗ってやろうじゃないか!」ジャキッ!

 

騎士シグナムは顔をニッと笑い剣を構えた。

 

ヴィータ「………ヘッ!やられたってのに元気じゃねぇか、確かにシグナムの言う通りだな……………ワザワザアタシ等に合わせてくれたんだ、答えやったろうじゃねぇか!!」ジャキッ!

 

アリシア「私もやっちゃうよぉ~♪」

 

フェイト「私も!バルディッシュ!」

 

騎士シグナムに続いてヴィータ3等空尉、更にアリシア、フェイト両執務官も自らのデバイスを構えた、フェイト執務官は一剣から二剣へとフォームチェンジをしていた、彼女も彼と同様二剣で挑もうというつもりなのだろう。

 

そして彼女達だけじゃ無く格闘組であるザフィーラ殿やリインフォース三等空尉など接近戦に特化された方々もやる気になっているようだった。

 

かく言う私も純粋な接近戦が出来ることに…………なんというか、皆さん同様少々やる気になっているようだった…………と言っても高町さんや騎士はやてなどの遠距離の方々は引き続き隙を見て撃つようだが。

 

マダラ「やる気になったようだな……………………では、ゆくぞ!!」ダッ!

 

井上さんが私達の態勢を確認すると、地面を思い切り蹴り私達に向かって突進してきた。

 

マダラ「ハァッ!」ブンッ!

 

井上さんは騎士シグナムに向け左手の刀で上から斬りかかった、だが騎士シグナムは簡単に受け切ったが、それを見越し右手に持っていた刀を騎士シグナムの左横腹目掛け斬りかかった………………しかし。

 

シャッハ「させません!!」ギィィンッ!

 

私は斬りかかる前に彼女の側に付き井上さんの攻撃を防いだ。

 

シグナム「すまない!シスターシャッハ!」

 

シャッハ「お気になさらず!」

 

マダラ「そういうのは完全に防いでからにしろっ!」ヒュンッ!

 

シグナム シャッハ「「ぐぁぁぁっ!?」」

 

私と騎士シグナムは彼の刀の攻撃を防いだと思い込んでしまい彼の『もう一つの攻撃手段』を見落としていた………………それは『蹴り』だ。

 

そう………………彼の攻撃手段は剣だけでは無い、彼の得意な『蹴り』があり、私達は剣と蹴りをの両方を相手にしなければならないのだ。

 

そして彼は私達を右脚で蹴り飛ばした、順番に言えば騎士シグナム→私の順番だ。

 

クイント「シッ!」ブンッ!

 

ゼスト「オォォ!!」ビュンッ!

 

アリシア「セヤァァァッ!!」ヒュンヒュンッ!

 

私達を蹴り飛ばした井上さんの後ろからクイント空曹長とゼスト二等空尉、そしてアリシア執務官が同時に攻撃を仕掛けた。

 

マダラ「『二刀流・鷹波』!」

 

そんな彼女達を井上さんは持っていた二刀を高速で振り抜いた攻撃で背後から攻撃しようとしていたクイント空曹長たちを薙ぎ払い、飛ばした。

 

持っていた二刀で波状の衝撃波が広範囲に広がりクイント空曹長たちに襲い掛かり吹き飛ばした。

 

しかし私達の攻撃は終わらない、続いて私とフェイト執務官、そしてナカジマ姉妹とエリオ三等陸士とアルフさんとリニスさんなどが井上さんに向かって行った。

 

マダラ以外「ハァァァァァ!!!」

 

全員の一撃又は乱打・乱撃を井上さん目掛けて放つが………。

 

マダラ「ゥラァァァァ!!!」

 

ヒュンッ!ガキンッ!ギンギンッ!ダンッ!ドガッ!ビシッ!ギギギギギギギン!ドンッ!

 

井上さんの猛攻もまた激しく、私達の攻撃を弾き返していた…………だがすべてでは無く、月村技師やガリュー、そして騎士シグナムとヴィータ三等空尉の攻撃はモロに身体に受けてしまっていた。

 

マダラ「ぬ………ぐぅ…………ハァ…………ハァ…………」

 

ティアナ「効いてる!?」

 

シグナム「気を抜くな!一気に畳み掛けるぞ!?」

 

なのは「遠距離支援も休まずいくよ!?」

 

全員「了解!!!」

 

高町さんや騎士シグナムの言葉で全員が一気に井上さんに攻撃を仕掛けた…………しかし、流石というか井上さんも易々とはやられなかった。

 

マダラ「調子に……………乗るなぁ!!」

 

マダラ以外「!!??」

 

マダラ「『二刀流・犀回』!!」

 

近付いてきた私達やなのはさん達が撃った砲撃を『花天狂骨』ですべて弾き落としたり攻撃をして抵抗してきた。

 

今までにないくらい焦った感じだが…………とにかく私達は一旦距離を置きすぐに攻撃をしようと再び近付こうとした。

 

すると井上さんが気になることを言った。

 

 

マダラ「………お前達相手ならば、コレを使うのもやむなしだな………………断ち切れ!『雷火』!」

 

 

井上さんの持っていた刀の形状がまたもや変化した、するとそれを見た騎士シグナムが。

 

シグナム「まずい!?急いで止めろ!!」

 

と言い井上さんに向かい駆け出した、騎士シグナムだけでは無いヴィータ三等空尉やアリシア・フェイト両執務官も一緒だった、そんなに強烈な刀なのだろうか?

 

だが井上さんは変化した刀で攻撃せず、刀を担ぐ形をとっていた。

 

フェイト「急がないと!」

 

ヴィータ「アイツ絶対!!」

 

アリシア「『卍解』しちゃうよ?!」

 

シャッハ「え?」

 

すると彼の周囲に激しい火炎が巻き上がった、『卍解』…………というと騎士シグナムだけじゃ無く他の皆さんが最も警戒していた強さが5倍にも10倍にもなるという………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「『卍解』!!………………『雷火・業炎殻』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

業炎が消えるとそこには柄の底面が巨大な盾のような形状になり、大型になった始解時の『雷火』とやらの刀身が先端にある刀………………なのかどうかももはや怪しいが、とにかくそれを装備した井上さんが立っていた。

 

アレは…………以前中村少将が言われていた『雷火』のもう一つの姿、卍解の『雷火・業炎殻』という刀。

 

ハルカ(回想)「透の持ってる斬魄刀の『卍解』はどれもヤッバイものばかりよ、何一つ楽勝な物なんて無いわ………それは『雷火』も同じ、『卍解』は『雷火・業炎殻』………大きな形状通りの攻撃力で『瞬歩』での戦闘も可能、攻撃だけでなく防御にも特化していて、それに加えて仮に近付かれても盾の部分のお尻の方から炎を出すし離れても火炎弾を放つ遠近の攻撃に優れた斬魄刀よ」

 

中村少将はそんな事を言っていたが、確かに彼の身長以上もあるアレは見ただけでも相当な破壊力を持った物だというのがよく分かる……………物凄い存在感を放っている。

 

マダラ「来ないのか?………………それならば、俺から行かせてもらおう…………『雷火』!」ドォォンッ!

 

私達が来ないのを見て、井上さんは地面に『雷火・業炎殻』の刀身部分?を突き刺した。

 

マダラ「『業炎龍牙ァ』!」

 

シグナム「っ!?全員今いる場所から離れろ!!」

 

騎士シグナムの一言で全員その場から離脱した、すると地中から炎の柱が立ち込めた、確かに先程の位置に立っていたら喰らってしまっていた。

 

アリシア「一回回避しても気を抜いちゃダメだよ!?」

 

はやて「ジグザグになって逃げなアカン!攻撃できる人はジャンジャンやってな!」

 

アルフ「分かってるよ!」

 

いつの間にか井上さんの後ろに回っていたアルフさんが井上さんの後頭部目掛け右脚の蹴りを放とうとした。

 

マダラ「無駄だ!」ゴォォォォ!

 

しかし井上さんは後ろを振り向くことはせず剣先をこちらに向け柄の方をアルフさんに向け、そこから火炎を放った。

 

アルフ「どわッチチチ!?」

 

フェイト「アルフ!」

 

アルフ「だ、大丈夫だって!…………おぉ~、アッチ~」

 

薫子「『インビジブル・シュート』!」

 

アリア「これでも喰らいなさい!?」

 

アルフさんに攻撃した井上さんの左側に薫子一等陸尉とアリアさんが移動し、砲撃魔法を撃ち込んだ。

 

しかし、二人が放った砲撃はすべて吸収されてしまった。

 

マダラ「忘れたか?俺には『輪廻眼』があるんだ…………まぁ一応礼は言っておく、ワザワザ回復させてくれてな」

 

薫子「あ………しまった……………」

 

アリア「チィッ!」

 

マダラ「まだまだ終わらんぞ、『雷火』ァ!!」

 

またもや答申を地面に向けたと思ったら柄の部分からとてつもなくデカい炎の柱が立ち込め、それを私達の方に向け倒してきた…………そう、それはまるで炎の長剣のようだった。

 

炎の長剣は私達を中心に落とされ私達は見事に二つに分断された、これが狙いだったのだろうか……………。

 

マダラ「『業炎龍牙・焔』………二連!!」

 

分断された私達に彼は剣先を向けて来た、と思ったら剣先から炎の鳥………まるで不死鳥のような鳥が私達に向かって放たれた。

 

ザフィーラ「ぬぁぁぁっ!!」

 

クロノ「受けきれるか?………」

 

ユーノ「でも………やるしか!!」

 

ザフィーラさんとクロノ提督、そしてユーノ司書長が分断されながらも必死に彼の炎も防ごうと防壁を張ったが、簡単に破られ私達に直撃してしまい爆炎が起こった。

 

アルフ「皆ァ!?」

 

薫子「やばい…………かも!」

 

アリア「お父様!?ロッテ!?」

 

くっ……かなりの威力がありますね………『卍解』、確かに脅威的な威力ですね…………ですが、ハルカ少将が言うには『卍解』は集中力が必要とのこと、あんなデカい物を扱うのであればなおさらでしょう…………。

 

シグナム「はぁぁぁぁ!!」

 

エリオ「でやぁぁぁぁ!!」

 

先陣を切っていったのは騎士シグナムとエリオ三等陸士が井上さんに突っ込んで行った、騎士シグナムは既にアギトという融合騎とユニゾンしていた、騎士シグナムはユニゾンしてすぐに炎熱系の優れた力で井上さんの攻撃を防いだのだろう………………だが完全には防げず皆所々軽いやけど跡があった…………かく言う私も同様だが。

 

シグナム「『火竜一閃』!!」

 

エリオ「一閃必中………………『紫電一閃』!!」

 

井上さんに向け二人は最大の技で応戦した…………が。

 

マダラ「甘いな!」

 

二人の攻撃は井上さんの一振りで空しくも弾かれてしまった。

 

シグナム「ぐあぁぁぁぁ!!」

 

エリオ「うぁぁぁ!!」

 

はやて「シグナム!」

 

キャロ「エリオ君!?」

 

フリード「ガァァァァァッ!」

 

ヴォルテール「ゴァァァァァ!!」

 

白天王「ヴァァァァァァ!!」

 

騎士シグナムとエリオ三等陸士と入れ違いにキャロ三等陸士とルーテシアさんの最強召喚の竜と昆虫?が井上さんに向けブレスや砲撃を放った。

 

マダラ「デカいのは伊達では無いようだな、だが…………所詮その程度だ………『業炎龍牙・焔ァァ』!!」

 

三体の巨大な竜と人型昆虫が放ったブレスも砲撃も先程の炎の鳥よりも巨大な攻撃で打ち消された上、そのままの勢いで三体に当たってしまった。

 

”ドォォォオン!!”

 

マダラ「お前達に攻撃させる隙は与えん!オォァァァァ!」ブンッブンッ!

 

吹き飛ばされてしまった騎士シグナムとエリオ三等陸士に加え私達に追い打ちを掛ける様に井上さんは『雷火・業炎殻』をグルグルと回し始めた、するとその剣先から無数の炎の弾が飛んで来た。

 

なのは「くっ!」

 

シャマル「数が………多すぎる!」

 

ザフィーラ「それに……………さっきの鳥の攻撃より威力は無いが…………こうも立て続けにやられると………………」

 

リニス「防壁が持ちませんね」

 

ギンガ「あんなに回してるのに………的確にこっちに向かってきますし…………」

 

ティーダ「なんて命中率なんだ………ったく!」

 

私達のほとんどが井上さんの無数の炎弾に苦しんでおり、打開策を考えていると………………後方から救いの声が聴こえてきた。

 

ハァ……………やっと…………ですか…………。

 

 

Side Out

 

 

 

マダラ「オォォォォっ!!」

 

俺は『雷火・業炎殻』をとにかく振り回して『雷炎弾』を撃ちまくっとった、俺の魔力はさっきまでヤバかったけど二人の砲撃を吸収したおかげでまだ余裕がある………んじゃけど、今の俺は魔力よりも別の所がヤバかった。

 

マダラ「ハァ、ハァ、ハァ…………『雷火』ァ!」

 

俺は息切れをしつつも盾のケツの方から炎の柱を出してそのままなのは達に向けて思いっ切りぶち倒してやった、なのは達はかろうじて避けたけどそれでもダメージはあった。

 

マダラ「(ヤバいなぁ………………『卍解』したんはええんじゃけど、したらしたで寝てないせいで一気に疲れるし、なにより体が若干付いて行かんし………………)」

 

『雷火』の剣先を地面に刺して杖代わりにしとんじゃけど、やっぱりこれまでの疲労がハンパ無く身体に来て上手く集中出来んようになてしもぉた。

 

ふとなのは達の方を見ると、コケタんかは知らんけど倒れとる奴も出始めた………………と思ったら、すぐに起き上がって来た。

 

マダラ「(ほんなら…………そろそろ終わりにしよぉかいのぉ)トドメだ!『業炎龍牙・焔ァァァ』!」

 

俺はさっきと同じように『業炎龍牙・焔』を出してやった、しかも威力はさっきの竜と人型の………虫?みたいな奴等にやったような特大の奴を出した。

 

更に言えば、念には念をと思ぉて刀の部分で追い打ちを掛けようと構え直して飛び出そうとした。

 

これで倒した…………俺は今までせんかったんじゃけど、自分の中で勝手に自分が勝ったことにして落ち着こうとしとった。

 

 

 

すずかの………………あの言葉を聴くまでは。

 

 

 

 

すずか「出来たぁぁ!!いっくよぉぉーー!?『T・キャンセラー』、発動!!」

 

 

 

すずかが何かを叫んだと思ぉたら、俺が放った『業炎龍牙・焔』がまるでロウソクの火を息で消すかのように”ボシュゥ…………”と消えた。

 

いや、驚くところはソコじゃなかった、俺はこの戦いでメッチャ驚いて思考が停止した………………なんせ…………。

 

”パキィィィィン!”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の『卍解』がガラスが砕けたかのようにして普通の刀に戻ってしもぉたんじゃけぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は自分の手や刀を見て気付いた、ホンマに卍解『雷火・業炎殻』が解けとった…………いや、斬魄刀はおろか魔法が一切発動出来んようになっとった。

 

いくら手に魔力を集めようとしても全然上手くいかず、斬魄刀の解放もしようにもまったく反応が無かった。

 

はやて「どや透君、魔法がまったく撃てへんやろ?それに加えて『卍解』はおろか………『始解』もでけへんやろ?」

 

混乱しちょる俺にはやてが話し掛けてきた、気付くと俺の周りを包囲するかのようになのは達が待機しとった。

 

マダラ「………………何をした?」

 

俺は極力平然を見せるようにして、今思っちょる事を口にした。

 

すずか「簡単だよ、ただ透君の魔力を封印しただけだよ」

 

はやての代わりにすずかが答えた、いやまぁ………確かにすずかに聞くのが筋っちゅーもんか。

 

マダラ「封印だと?『AMF』では無さそうだな…………『AMF』ならば、多少の魔力は操作できるが…………今は全く出来ん………………そうか、お前…………俺のリンカーコアに直接!?」

 

すずか「御明察」

 

マダラ「成程…………だから、お前は後半辺り積極的に攻撃してこなかったわけか」

 

すずか「そう、それに最初透君が放った電撃を吸収したのは補充とこの為だったんだ、透君の魔力を封印するって言っても『すり抜け』とは違って波長を無効化させても『始解』や『卍解』の波長はそれぞれ違うから意味が無い、だけど本人の魔力…………例えばさっき撃ったような砲撃魔法を直接この装置に取り込めば、その人の魔力情報が分かるってわけ」

 

すずかはそう言って『神威』を封印しちょる方とは別の手の甲を俺に見せた。

 

すずか「でも流石に吸収してからすぐに発動出来るわけじゃない、ある程度対象者のリンカーコアに干渉出来るようになるまで時間が必要だったんだけどね…………だからこんなに時間が掛っちゃったんだよ、それにコレずっとって訳じゃなくて制限時間付きなんだよね、まだまだ試作段階ってとこかな」

 

また試作かぃ…………『神威』を封印したり、吸収したり………あまつさえ俺の魔力事態を完全に封じるっちゅーのはどうなん?!試作段階でも軽くノーベル賞的なものやぞ?!

 

マダラ「………………月村 すずか、俺はお前を少々見くびっていたのかもしれん…………いや、見くびっていた」

 

はやて「透君にとって残念なんやけど…………もう1つ、『とっておき』があるんやけどなぁ」

 

そんな俺に、はやてが追い打ちを掛ける様に意味深な事を言うて来た。

 

はやて「クロノ提督、機動六課の隊長及び副隊長の魔力制限の解除の許可をお願いします!」

 

マダラ「何?!」

 

クロノ「許可する、僕達以外誰も見ていない…………存分にやるのに、いちいち手は抜いていられない」

 

マダラ「チィ…………だが、クロノ・ハラオウン提督だけの許可はとっても意味は無いだろ?お前達にかけられた制限を解除する権限はあと一人「そっちの方もとっくに許可はもろぉてるんよ」………………随分と手回しが早いな」

 

はやて「そらそうや、君相手にこのままでもと思ぉてたんやけど……………やっぱ無理やな…………君はやっぱ私等の上を行っとる、せやから………」

 

フェイト「今度はこっちが…………」

 

アリシア「本気の本気になる番だよ」

 

なのは「透君………覚悟…………してほしいの!」

 

 

 

 

 

 

マダラ「………ハァ………ハァ………ハァ…………お手柔らかに………………頼みたいな」

 

俺は肩で息をしながら冷静さを装ってなのは達に答えた。

 

じゃけど俺はなのは達の魔力が跳ね上がる事に多少ビビりながらも何気に焦っちょらんかった…………何でかってーと…………。

 

マダラ「(俺にも…………『切り札』っちゅーのがあるんじゃけどな)」

 

 

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