魔法少女リリカルなのは ダメ人間の覚悟   作:make_51

124 / 125
第47話 出撃と力

 

 

フェイト Side

 

 

透から能力を貸して貰ってから1週間と2日後、上からの指示で『デビル』の破壊任務が出ていた。

 

ハルカ「ゴメン、もうちょっと引き延ばしたかったんだけど…………やたら行けって言う連中が多くてあまり引き延ばせなかったわ」

 

フェイト「ううん、充分だよ………ありがとうハルカ、はやて、出来る限りの事は私達もやったし」

 

皆も同意見だったようで、私に続く様に頷いてくれた。

 

はやて「なのはちゃん、ユーノ君に連絡入れてくれた?」

 

なのは「大丈夫、ユーノ君も了解してくれたよ」

 

ヴァイス「スンマセン、うちのラグナも井上の話をしたら礼が言いたいから会いたいって聞かなくて…………勝手に同行させちゃってホント………スンマセン」

 

フェイト「大丈夫だよ、ユーノにはその辺りの事を言ってあるし、ユーノも一人じゃないから大丈夫だって言ってたよ、ヴィヴィオの事をあったから丁度良かったし」

 

なのは「それに一応すずかちゃんもお見舞いで行ってくれてるから、アリサちゃんも後で合流するって言ってたけど」

 

シャッハ「騎士カリムも出来るだけ様子を見に行くと言っておりましたしあの子達も同行しておりますので、大丈夫だと思います………遅くなりましたが、今回はよろしくお願いします」

 

はやて「いやいや、一人でも多い方が心強いて…………カリムには私からも言うとくから」

 

シャッハ「ありがとうございます、ですが、私よりももっと頼りになる彼女たちの方が頼もしいんですが」

 

シスターシャッハと一緒に来たのは透と一緒に行動していたハリベルとその部下、そしてナンバーズからノーヴェとウェンディが来た。

 

ハルカ「確かに、透と一緒で研究所とかを潰して回って尚且つ兵器も潰してたんだから、その道のプロフェッショナルってところよね」

 

ノーヴェ「……………なんか含みのある言い方だな」

 

ハルカ「別に他意があるわけじゃないわよ?純粋に感心してるのよ」

 

ハリベル「あまり期待するな、今回の『デビル』は戦ったことが無く、しかも進化しているような奴だ………我々の情報とてあまり期待できん」

 

アリシア「そうは言っても、あるのと無いのとじゃ大きく違うでしょ?」

 

ハリベル「………………そうだな」

 

今は輸送ヘリの中での臨時会議となっている、機内では皆真剣な顔付だ………………当たり前だけど。

 

後方支援としてクロノとナカジマ三佐が付いてくれている、輸送ヘリは六課に配備されたものを『アースラ』に乗せていた、『アースラ』も最近になって緊急ではあるけど私達の所に配備された………ただ旧式扱いされていて………………要は厄介ばらいをしたかったらしい。

 

ただ………………ちょっとこの人数ではいるのは流石にキツイかも…………シュテル達も連れて来れれば良かったんだけど、シュテル達は聖王教会で待機してる、カリムさん達と一緒に透の身辺警護に行くって聞いてるんだけど………………それよりも………………。

 

ヴィータ「…………なぁ、アレどうにかなんねーのか?」

 

ヴィータが言うアレと言うのは、私達から少し離れた位置で槍を抱き抱えて強烈な迫力を醸し出してる人物。

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………………。

 

 

 

 

響子「………………………………」ギラギラギラギラ

 

 

 

 

響子だ。

 

ハルカ「あ~…………無理ね、アレは何しても聞かないし、逆にチョッカイを出すと戦う前からこっちに被害が出かねないし」

 

ティーダ「何であんなにやる気に満ちてるんでしょう?というか、殺意が半端じゃないんですが………………」

 

ハルカ「…………たぶん、透を傷付けた敵(かたき)の『デビル』が相当許せなかったんでしょうね…………その敵がすぐ目の前だから今必死で押さえてるんだろうけど………あのキレっぷりは前に透が操られてた時並ね」

 

………まるで檻の中でお腹を空かせた猛獣みたいなことを言うハルカだけど………………何でだろう、妙にシックリくるから………あながち間違っていないんだよね。

 

アインス「だが、分からんでもないな」

 

ハルカ「そうね、アイツが出てこなかったら、少なくとも透は片腕を切り落とすなんてことせずに済んだでしょうに」

 

アインスとハルカの意見には同感だった、確かに私達が透を襲った所為もあるけど、アイツが現れなかったら透はもしかしたら………………。

 

いや、『たられば』とかの話をしても無意味なのは分かってる…………自分の事を棚に上げちゃダメだよね。

 

しばらくすると操縦してくれたアルトから通信があった。

 

アルト『目標発見!視認出来る所まで来ましたが………………以前よりも大きくなってます!』

 

アルトの報告を聞くといち早く立ち上がったのは響子だった。

 

はやて「待ちぃ!緋村三佐!慌てたらアカン!」

 

はやては立ち上がった響子を呼び止めた。

 

響子「……………大丈夫です、今はまだ出撃しませんよ………………確かに奴の事は憎いですけど、だからっていきなり出たりはしませんよ…………ただ準備はしますけど」チャキッ

 

持っていた槍を肩に乗せる響子、見た目に反して実は結構落ち着いてるような感じだった。

 

響子「ただ戦闘が始まったら………………暴れさせてもらいますけど」

 

………………でもなかった。

 

アルト『気付かれました!!皆さん!何かに捕まってください!!』

 

アルトの叫びに皆は衝撃に備えて近くあったパイプなどに捕まった。

 

すると突然ヘリが衝撃とともに激しく揺れた。

 

アルト『ここまでが限界のようです!これ以上は近づけません!』

 

ハルカ「充分よ、寧ろよくここまで近づけたわね、あとは私達でやるから『アースラ』に戻って待機してて!」

 

アルト『了解!』

 

ヘリは『デビル』から大分離れた位置に着陸し私達を降ろして『アースラ』へと戻って行った。

 

ココは管理外世界、自然豊かで多種にわたる生物が生息しているという話を受けていて、近々管理内に認定しようという動きがあったらしいけど…………コイツの所為でそれどころじゃないという話も出てきた。

 

はやて「全員、戦闘準備!」スッ

 

はやての号令で全員デバイスを構えた、そしてそれと同時に私達は『デビル』を…………『視認』した。

 

はやて「目標『デビル』!やることは単純!『デビル』の破壊!!」

 

はやての指示と同時に『デビル』もこちらに気付いた、生物でもないのに唸り声を上げるかのような音を発していた。

 

奴のボディは見た目ではあるけど、以前よりも装甲が厚く、ゴツクなっているような気がする。

 

それに顔のような部分も派手になっていて、しかも周りにいた蛇のような物体も数が増えていた。

 

だけど、そんな相手でも私達は戦うと決めた………………決めたからここに立っている!透の代わりに奴を倒す…………それに知りたかった、透が今までどんな奴を相手にしたのかを。

 

コイツはたぶん大分違うだろうけど、それでも今まで透が戦ってきた一端が分かる気がするはず。

 

はやて「各員、戦闘開始や!!」

 

全員「了解!!(ハイ!!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

V S

 

 

 

   管理局技術部・質量殲滅兵器

 

 

 

 『デビル(デビルガンダム最終形態)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘開始と同時に私達が奴を視認した時から透から『貸出』で貸して貰った『写輪眼』と『輪廻眼』が発動、そしてさらに表面上ではあるけど透の魔力が現れた。

 

透の出した『写輪眼』と『輪廻眼』の発動条件はこうだ、『『デビル』との接敵及び視認した場合発動』。

 

そして透の魔力が表面的に出てきたのは、以前透が『デビル』と戦った時に透が奴に破壊寸前までの攻撃をしたため『デビル』は透を危険因子と認識したに違いない、ただ透の身体を考えると出撃する可能性は限りなく低いだろうけど出てこないとも限らない、透は奴等にとって最も危険な存在だから。

 

だから『デビル』のデータには透又は透の魔力を検知したら即座に透対策で重点的に接近戦用の護りに入るだろうという透とハル、そしてすずかの予想。

 

その予想は見事的中だと思う、その証拠に『デビル』は前回やられた時に学習したのか、透が以前浴びせた接近戦でのダメージを恐れたのか、ヘビをのような物体をまるで自分を護るように大量に周囲に配置させ、そしてコアとなる部分を護るように装甲の上に更なる装甲を被せるようにしていた………………まるで亀の甲羅の上に更に甲羅を何枚も敷くような。

 

透の予想は当たってた、なら私達のすることは決まってる。

 

事前の打ち合わせで、もし透の言った事を奴がやれば、こちらは遠距離攻撃を集中的にやるだけ!奴は近距離防御に集中している為か、有り難い事に遠距離の攻撃がお座成りで私達には命中しない。

 

それを利用し、私達は魔力を集中させ詠唱もして各々が持つ強力な砲撃を撃つことにした。

 

私達の砲撃は見事に命中、『デビル』は透対策とした防御法を取っていたからか、大きな奇声を発していた。

 

ただ、ここからが重要だった。

 

今の攻撃で奴にダメージを負わせて弱らせることが出来たかどうか………そこだった。

 

弱っていなかった場合、すぐにチームごとに分かれて攻撃、仮に弱っていた場合はそのまま集中砲火を浴びせコアを破壊する。

 

砲撃を撃った後も砲撃の準備だけはしておいた、あれだけ浴びせたんだから多少なりともダメージは負っているはず………………だろうけど。

 

土煙が晴れると同時に姿を現したのは、『デビル』の顔をした無数のヘビが私達に襲い掛かってきた。

 

流石にやれてはいなかったかぁ…………と言っても私達もそれで倒せたとは最初から思ってはいないんだけどね。

 

半分のヘビは口を大きく開きながら私達に突攻を仕掛け、もう半分は口から砲撃の類のレーザーを私達に撃ちこんできた。

 

ハリベル「散れ!!」

 

ハリベルの指示で私達は散開した、向かってきたヘビに対してハリベルは背中の大剣を抜き横一閃と斬りつけた。

 

ヘビはハリベルの攻撃で口から胴体の上部分を斬られ、残った胴体は力無く倒れた、他のヘビもハリベルの部下のアパッチ達とノーヴェ達が倒さず一か所に集めるように誘導して、さっきハリベルが倒したヘビの残骸に集め、再生されないようにハリベルとアパッチ達が砲撃(名前は『虚閃』って言うらしい)で殲滅した。

 

私達は『デビル』の右翼に集まり、ハリベル達は左翼に集まった………………つまり挟み撃ちを仕掛けようとしている形になる。

 

フェイト「…………確かに、前回よりは遙かに装甲が堅くなってて、攻撃も多数あって強くなってはいるんだろうけど…………」

 

配置についた私達は自分たちのデバイスを構えた。

 

フェイト「私達だって、前よりかなり強くなってるんだから!!」

 

なのは「だね!!」

 

ヴィータ「やんぜシグナム!!」

 

シグナム「あぁ!」

 

今こそ…………透から借りたこの力を解放する時!!

 

 

 

なのは「散れ!『千本桜』!!」

 

 

 

 

フェイト「『斬月』!!」

 

 

 

 

アルフ「吹っ飛ばせ!『断風』!!」

 

 

 

 

アリシア「穿て!『厳霊丸』!!」

 

 

 

 

はやて「霜天に坐せ!『氷輪丸(日番谷)』!!」

 

 

 

 

ハルカ「尽敵螫殺!『雀蜂』!!」

 

 

 

 

響子「潰せ!『鉄漿蜻蛉(はぐろとんぼ)』!!」

 

 

 

 

シグナム「断ち切れ!『雷火』!!」

 

 

 

 

ヴィータ「吼えろ!『蛇尾丸』!!

 

 

 

 

シャマル「奏でろ!『金沙羅(きんしゃら)』!!」

 

 

 

 

ザフィーラ「轟け!『天譴』!!」

 

 

 

 

アインス「霜天に坐せ!『氷輪丸(草冠宗次郎)』!!」

 

 

 

 

スバル「花風紊れて花神啼き!天風紊れて天魔嗤う!『花天狂骨』!!」

 

 

 

 

ティアナ「波悉く我が盾となれ!雷悉く我が刃となれ!『双魚理』!!」

 

 

 

 

ギンガ「荒れ狂え!『烈風』!!」

 

 

 

 

エリオ「射殺せ!『神鎗』!!」

 

 

 

 

キャロ「弾け!『飛梅』!!」

 

 

 

 

ヴァイス「羽ばたけ!『劈烏』!!」

 

 

 

 

ティーダ「面を上げろ『侘助』!!」

 

 

 

 

薫子「唸れ!『灰猫』!!」

 

 

 

 

シャッハ「刈れ!『風死』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

さぁ………………攻撃開始だよ!!

 

 

 

 

 

戦い方としてはまず、向かってくるヘビのようなモノは基本的には相手にしない、何故なら無限に湧いて出てくるから…………と透の意見だった。

 

斬ったり破壊してもすぐに別のが地中から出てくるため、基本的に4人一組(フォーマンセル)で360度を警戒しながら本体に近づく、その際に侵攻を邪魔するヘビのようなもの………………透曰く『ガンダムヘッド』らしいけど、奴を斬撃担当者が斬り、斬った後すぐに砲撃で根こそぎ破壊する。

 

でないと、切り口から再生して襲われる可能性があるから…………そんなホラーみたいなことが実際あったら………怖いしヤだね。

 

ちなみにハルカと響子は特別遊撃隊として2人一組(ツーマンセル)で行くって言ってた、遠征時代から上司部下として常にいたから互いの息は分かるだろうし、正直な話、あの二人に付いて行けるような一般局員はゼロだろうね。

 

もし他のチームが危なかった場合、近くに居る分隊がフォローに回るといった戦術になる。

 

それと、透が言ってたけど、『斬魄刀』と話をしておけと言っていたというのは最初はどういう事か分からなかったけど、話をしてみようにもデバイスを持つだけでどうすればいいのか分からなかったけど、いきなり私のデバイスから知らないおじさんの声が聞こえてきた時には驚いた。

 

あとで聞いた話では、なのは達も似たような状況だったらしいんだけど、私が聞いたその声の主は透の『斬魄刀』に『居た』刀………『斬月』というオジサンらしい。

 

何故私のデバイスから『バルディッシュ』じゃなくて『斬月』の声がしたのか?『斬月』が言うには別に乗っ取ったわけじゃなくて、言うなればルームシェアをしているようなものらしい、その証拠に『バルディッシュ』は消えてはおらず反応もしてくれた。

 

そうやって驚いている時にハルカが医療院から戻ってきた、ハルカも最初は驚いていたけどすぐに納得してた。

 

ただこれは透が言っていた話と言うのとは違っているらしい、『斬魄刀』とは精神世界のようなところで話をしなくてはいけないらしい。

 

借り物…………じゃない、『彼等』は単純な物ではない、それは話してみてすぐに分かった。

 

彼らは簡単に言ってみれば『派遣社員』のようなもの…………ザックリしすぎかな?まぁとにかく、だったら『派遣先』である私達はちゃんと彼等と話して、少しでも多く理解し、連携出来るようにしないといけない。

 

ハルカからどうやればいいのかを聞き、指示通りにやってみた………それが『刃禅』と言う方法らしい。

 

本来ならある程度時間はいるし、透本人でないと出来ない事なんだけど、今回の『貸出』での期間内は特別に『斬魄刀』達が誘導してくれるということだった。

 

実際にその『刃禅』というのをやってみた、目を開けるといきなり目の前が………………真っ暗も真っ白ではなく穏やかな草原だった。

 

そして目の前には知らない黒衣を纏ったサングラスをかけた黒髪のオジサンが立っていた、私は直感でそのオジサンこそが『斬月』だと分かった。

 

私と『斬月』………互いに向かい合って発した第一声は…………。

 

 

 

フェイト「は、初めまして…………」ペコッ

 

 

 

斬月「あぁ」

 

 

 

だった………………そう、ついつい挨拶から入っちゃったんだよ………………でも間違ってないよね?

 

混乱している私に『斬月』は透からの伝言を伝えてくれた。

 

『斬月』の話によると、透がやった『貸出』は条件があるタイプにしたそうで、条件内容はこうだ。

 

 

・『貸出』で貸された『斬魄刀』は一度使ってしまったら二度は使えない

 

※理由は魔力を一気に消費してしまう為

 

 

と言うことだけ、そして『斬魄刀』を使った特訓はこの精神世界でやればいいと言われた。

 

理由は簡単、普通に訓練の時に使ってしまっては条件に従って本番の時に使えなくなってしまうし、透の魔力を使ってしまっていざという時に私たち自身の魔力が尽きて途中で『斬魄刀』が解除されてしまうから。

 

ちなみにこの精神世界は私の心を映し出したものらしい、静かな草原…………その中にそびえ立つ大樹、ただ何故か大樹には葉っぱが少なく寂しいモノだった。

 

『斬月』に聞くと『この大樹はお前の本性的なモノ……………』らしい、人間で言い表せば『枯れた大樹』ではなく『裸に近い大樹』らしい……………私裸に近いってこと!?どういうこと!!??

 

ただ気になることがあった…………それはどうして『斬月』を私にと選んだんだろうかって……………。

 

『斬月』が言うには、『斬月』を貸す上でシグナムと迷ったらしいけど、シグナムには別の…………それも自身の変換資質をより感じる『斬魄刀』を渡してあるから『斬月』は私に来たという。

 

透は純粋な剣術タイプのシグナムよりも、スピードタイプで剣も使う私がシックリくるということで私を選んだ……………それは『卍解』時の戦いも通し体験して自分への糧とすればいい………………と透は言ってたらしい。

 

私の戦い方はBJの薄くすることで攻撃力とスピードを上げてるから防御がカラッキシになってしまう………………痴女って言わないで!!!露出狂とも違うから!!!『裸に近い大樹』じゃないから!!!!

 

グスンッ………………それで透からの伝言では。

 

透(斬月)「逆に考えてみろ、『攻撃は最大の防御』、一撃でやられると分かっているなら逆に相手の攻撃が触れられないほどのスピードで翻弄しつつ斬りつけていく、または倒す、何より『目』を鍛えるいいチャンスだろうからな、それに遠距離は何も砲撃だけではないからな、フェイトは『瞬歩』をマスターしているんだ、『月牙天衝』も使えれば……『攻撃しても捉えきれない程のスピードで避けられ、遠距離での斬撃を放たれ、そしていつの間にか背後を取られる』………相手としてはこれほど厄介な存在はないだろうしな」

 

私に『月牙天衝』を………………。

 

実は私も透の『月牙天衝』を習得しようと5年近く訓練してるんだけど、なかなか上手くいかなくて、シグナムのように完成されなかった。

 

だから………………これはチャンスだと思った、『月牙天衝』を習得………………とまではいかなくてもそのキッカケは得られるに違いないはずだから。

 

そして私達は透のお見舞いの日から精神世界での『斬魄刀』との訓練が始まり今に至る。

 

 

 

はやて「行くで!目標は『デビル』のコア!」

 

ハルカ「陣形は先ほど言った通り!離れちゃダメよ!?」

 

スバル「ハイ!!」

 

ティアナ「ハイッ!!」

 

はやて達は全員に指示を出していき私達も陣形を組み互いに確認しながら『デビル』へと接近していった。

 

だけど、そう易々と接近を許すような奴じゃあ無かった、地中から私達に目掛けて『ガンダムヘッド』が私達に向かってきた。

 

シグナム「まずは私とヴィータで攻撃して進路を確保する!とどめは任せた!いくぞヴィータ!」

 

ヴィータ「オゥヨ!(………まさか、アタシが剣を使う日が来るなんてなあ…………けど、透が使ってたやつなら全然嫌じゃねぇや!)」

 

なのは「周りは私とギンガ、それと撃ち漏らしたのは皆にお願いするね!」

 

はやて「私とアインスは後ろから来るやつを氷漬けにして足止めや!」

 

ハルカ「私は一番危ない奴を即死させておくわ、まぁ危なくなったら言いなさい!」

 

そしてシグナムとヴィータは持っていた剣を振りかぶった、シグナムはココに到着してすぐにアギトとユニゾンをしているから炎の威力は上がっている。

 

シグナム「『雷火』!」ブンッ

 

ヴィータ「『蛇尾丸』!」ブンッ

 

シグナムは大きな炎の刃を、ヴィータは『蛇尾丸』を思いっきり伸ばし目の前から来る『ガンダムヘッド』を次々に薙ぎ払っていった。

 

そんな二人に左右から2体の『ガンダムヘッド』が襲い掛かってきた、だけど二人は迎え撃つようなことはしなかった…………何故なら、『仲間』を信じているから!

 

フェイト「『月牙天衝ォォ』!!」

 

シャッハ「『風死』!!」

 

私はこの数日の訓練の中で『斬月』に教えてもらい、やっとの思いで習得した………『月牙天衝』を。

 

私が放った『月牙天衝』はヴィータに襲い掛かってくる奴を、シスターシャッハは一本の鎌を回転させながらシグナムに襲い掛かってきた奴を斬っていった。

 

ヴィータ「ナイスだフェイト!」

 

シグナム「すまない、シスターシャッハ!」

 

シグナム達のお陰で道は開けた、なら進めるところまで進まないと!

 

私達とは別の方向から大きな爆発音が聞こえてきた、音から察するにハリベル達も進んで来てるに違いない。

 

なのは「『千本桜』!」

 

なのはは近くに居た奴を『千本桜』で細切れにしていき、その隙に私が砲撃でとどめを刺す。

 

いくら私達のデバイスが剣に変わったと言っても、デバイスである事には変わりない、だから『斬魄刀』のままでも今まで通り砲撃を撃つことが可能なんだよね。

 

ヴァイス「さっせかよ!」

 

ティアナ「やらせない!!」

 

ティーダ「コイツを動けなくさせれば!」

 

勿論攻撃だけじゃなく防御も忘れていない、『ガンダムヘッド』から放たれた砲撃をザフィーラの防壁はもちろん、なのはの『千本桜』やヴァイスの『劈烏』で壁を作ったり、ティーダの『侘助』で重くさせて行動不能にさせ攻撃を浴びせるといったこともしていた。

 

こうやって互いをフォローしながら進んでいく…………のはいいんだけど………。

 

ハルカ「チッ………………これじゃキリが無いわね」

 

ハルカが舌打ちするのも無理はない、倒しながら前に進もうにも奴等は数で圧倒するつもりなのか『ガンダムヘッド』を私達の周りにと進行方向に多く出現させ、しかも時間差で攻めてくるから一体を倒してもすぐに別の奴が出てくるから、なかなか前に進めないでいた。

 

アリシア「これじゃぁジリ貧…………かな」

 

周りを見るに、『デビル』も私達を倒す………もしくは確保しようと躍起になっているはず、だからこうして無理に攻撃を仕掛けてこずに私達が疲弊するのを待っているんだと思う。

 

でも、いつまでもグズグズしてられない!

 

それに、これで手が無くなったわけじゃない!

 

ティアナ「そろそろ………マズくないですか?」

 

なのは「しょうがないよね、はやて部隊長!」

 

なのはの言葉にはやてはただ頷くだけだった。

 

はやて「シグナム!ヴィータ!そろそろ頼むわ!」

 

 

 

 

 

 

 

シグナム「『卍解』!!『雷火・業炎殻』」

 

 

 

ヴィータ「『卍解』!!『狒狒王蛇尾丸』」

 

 

 

 

 

 

 

次に私達が取った行動は、シグナムとヴィータの二人の『卍解』で周囲を殲滅し、『デビル』へ猛攻を仕掛けるというものだった。

 

まずこの戦いでは長期戦は絶対に避けたいっていう事、奴は質量兵器で多数のデータが入っており、尚且つ魔力も無尽蔵で尽きる事は無い。

 

対して私達は人間、魔力には限界があるし、疲労していけば集中が切れて隙も大きくなり、やられる可能性が一気に上がってしまう。

 

ハルカも言ってたけど、いくら透からの借り物とはいえ遠慮する必要は無い…………最初から全力で相手にしないとこちらが負けてしまう………そういう相手ということ。

 

だから、最初の作戦は出来る限り温存して『デビル』に近づいた時に一気に全力で(『卍解』も含め)叩き込むという作戦だった………けど、奴もそう甘くは無かった。

 

シグナム「『業炎龍牙』!!」

 

シグナムは『雷火』を地面に突き刺すと『ガンダムヘッド』の周りに大きな火柱が立ち、そのまま一気に燃やして行った。

 

ヴィータ「いくぜぇぇぇ!皆乗れぇぇぇぇ!!!!」

 

ヴィータは『蛇尾丸』を大きく振り回すと、『デビル』の方向へと骸骨のヘビが走って行った。

 

私達は私達で『蛇尾丸』の頭に乗って、近づいてくる敵を倒しながら進むという算段だった。

 

ちなみに、シグナムは攻撃した後すぐに私達に合流し『雷火』の火の鳥を放ったりと援護をしてくれていた。

 

ヴィータ「よぉぉっし!このまま一気に!!」

 

今のうちに近づける所まで近づいておかないと、あまり離れた位置で『卍解』を使うような状況に陥りたくはない…………それだけは避けないと………かなり厳しい状況になってしまう。

 

ボゴンッ!

 

フェイト「!?奴が下から出てきた!」

 

だけどやっぱり、『デビル』の警戒は厳しくて、突き進んでいた私達の下………つまり『狒狒王蛇尾丸』の下から『ガンダムヘッド』が出現した。

 

真っ直ぐ『狒狒王蛇尾丸』のお腹(?)目掛けて頭をぶつけてこようと突進していた。

 

ヴィータ「くそっ間に合わねぇ!これじゃあ奴に辿り着く前に落っこちちまうぞ!?」

 

響子「………………………」ギリッ

 

ハルカ「仕方ないわね…………全員散開!2人~4人で組んで奴を叩くわよ!?互いのフォローも忘れずにね!」

 

スバル「ハイッ!」

 

ハルカ「ヴィータ!」

 

ヴィータ「あぁ!全員!それぞれ『蛇尾丸』の骨にくっつけ!!」

 

私達はヴィータの指示通り『蛇尾丸』の骨にしがみ付いた、前に透が『卍解』した時に『蛇尾丸』の特徴をハルカが言っていたことを数日前の作戦会議の時に皆に教えていた。

 

この方法って、結構危険だと思うんだけどなぁ……………事前に試せればよかったんだけど……………『貸出』の条件じゃあなぁ…………。

 

ちなみに本来の方法だったら『狒狒王蛇尾丸』で『デビル』の近くに到着して攻めるという話で、今やろうとしている方法は『デビル』へのルートが断たれるか、途中で妨害された時用の方法、もし攻撃されても骨を踏み台にするか盾にすることが出来るから………らしいんだけど………………無茶苦茶だよね。

 

ドゴォォォンッ!!!

 

そんなことをしているうちに一体の『ガンダムヘッド』が『蛇尾丸』に激突、と同時に骨は『デビル』目掛けてバラバラに飛んで行った。

 

だけどぶつかる瞬間、ヴィータは『狒狒王蛇尾丸』の身体を少し操作してワザと『デビル』の方へとバラけさせるように仕掛けていた。

 

ただ骨が飛ぶ中で、頭の部分だけ私達と一緒の方向には飛んでいなかった。

 

頭部とヴィータは私達を襲った『ガンダムヘッド』の真上にいた、そしてそのまま『ガンダムヘッド』に向かって落ちていた。

 

ヴィータ「よくも邪魔しやがったなぁぁぁ!!『ラケーテン・ハンマァァァァァ』!!」

 

ヴィータは頭部を『ガンダムヘッド』に向けて『ラケーテン・ハンマー』を振り下ろした、ただヴィータの攻撃はいつも通りの『グラーフアイゼン』の形じゃなくて、骸骨のヘビの顎の下に『グラーフアイゼン』の柄が出ている感じで『狒狒王蛇尾丸』+『グラーフアイゼン』になっている。

 

そして打ち付けるというよりも、喰らう…………噛み付くと言った方が自然かもしれない。

 

とにかく、ヴィータは襲ってきた『ガンダムヘッド』を撃破して、私達は散り散りになったけどなんとか包囲する所まで接近出来た………………あとは。

 

と、思ったそんな時…………一つだけ………魔力が急激に上がって行くのを感じ取った。

 

フェイト「(これは『デビル』からじゃない…………一体誰?)」

 

なんて考えてたけど、その答えはすぐに分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響子「………ェらの所為で………メェらの所為でテメェらの所為でテメェらの所為でテメェらの所為でぇぇぇぇ!!!!!!」ドゴォォォン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然響子が魔力を急激に上げるとともに、大声を発してきた。

 

急激な魔力の上昇の犯人は響子だった。

 

響子「テメェらの所為で透さんは斬らなくてもいい腕を斬ったんだ!!!あのガッチリとして、それでいてしなやかなあの腕を!!!抱かれたら一気に昇天してしまうようなあの腕を!!一度でいいから透さんに『お姫様抱っこ』をしてもらいたかったあの腕を!!!至高の(?)お仕置きをしてくれるあの腕を!!!テメェらが襲ってきた所為で切り落とす羽目になったのを分かってんのかぁぁぁ!!!???分かってんのかぃぃいいや分かってないわよねそうよねそうに違いない!!

 

言い方はどうあれ、響子の気持ちは凄くわかる………ただよくもまぁあれだけのセリフを一度に一息で言い切れるね………。

 

響子「水天逆巻け!『捩花』!!」

 

響子は『鉄漿蜻蛉』から『捩花』に変えて、その『捩花』を頭上に掲げブンブンと振り回しながらも魔力を高めていた。

 

響子「万死に値すんのよ………………身を持って知りなさいよぉぉぉ!!!!」

 

この魔力の高まりよう………………まさか響子!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響子「『卍ッ解』!!!!!!」ドォォォォォォン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

ハルカ「私達は上手く背後の方を突く位置に到着出来た形になったけど…………アイツには無意味だったわね」

 

ティアナ「ですね、なんせ機械ですし」

 

ハルカ「ただ、あんまりグズグズ出来ないのは変わらないわ」

 

ティアナ「ハイ…………ですけど、やっと「テメェらの所為でぇぇぇぇ!!!!!!」”ドゴォォォン!!”えっ!?」

 

ハルカ「………アレは………………」

 

ティアナ「な、何ですかアレ…………あんな魔力………」

 

ハルカ「…………アレは響子の魔力よ」

 

ティアナ「アレが………響子さんの……………」

 

ハルカ「どうやら我慢出来ずに『卍解』しちゃったようね」

 

ティアナ「アレが響子さんの…………」

 

ハルカ「…………そりゃこんだけ時間掛かってたら痺れも切らしちゃうわよね」

 

ティアナ「…………」

 

ハルカ「私達も本気になろうかしらね?」

 

ティアナ「……………ハイッ!」

 

ハルカ「そろそろ『眼』の方も馴染んできたというか、慣れてきた頃じゃない?」

 

ティアナ「ハイ、私やキャロとかは考えたりして手古摺っちゃいましたけどもう大丈夫です!スバルとかは身体で覚えるタイプですから元から心配はしてませんけど」

 

ハルカ「よくわかってるじゃない…………………さてと、はやて達にも連絡して、私もだし…………皆もウォーミングアップはこのくらいにして、もうここらで『卍解』で一気に決めに行きましょうかね、遅れないでよ!」

 

ティアナ「ハイ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ2

 

 

クロノ「やはり一筋縄ではいかないか…………コレは少しだが、手古摺るな……………」

 

エイミィ「!?艦長!ユーノ・スクライア氏から通信です!」

 

クロノ「?ユーノが?(今は医療院のはずだろ?)こんな時にどうしたんだ………急ぎの用なのか?」

 

エイミィ「結構焦ってる感じみたい」

 

クロノ「分かった、こちらに回してくれ」

 

エイミィ「了解!」

 

クロノ「どうしたんだユーノ、今はこっちは………………何だと!?」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。