魔法少女リリカルなのは ダメ人間の覚悟   作:make_51

131 / 131
第54話 その銃口は誰に向ける?

 

 

とある管理局員 Side

 

 

ココはとある管理世界………海上の遥か上空を飛行する巡行艦。

 

 

自分はとある一室の前でノックをし、中からどうぞと聞こえ入出するとそいつはいた。

 

 

管理局員(補佐官)「あ…………あの、間も無く到着との事で……………」

 

 

マダラ「…………そうか」

 

 

『暁のマダラ』………相変わらず奇妙な面をして素顔を見せず、既に着ているバリアジャケットのまま変えず座り込むそいつに自分は緊張を隠し切れずにいたが、自分の仕事を全うする為目の前の人物に語り掛ける。

 

 

部屋の壁には奴を象徴する一つの大剣が普通の剣と一緒に立てかけられている分、緊張が増す。

 

 

補佐官「………それで、つきましてはこの後のことについてなのですが」

 

 

マダラ「必要無い」

 

 

補佐官「は?」

 

 

マダラ「必要無いと言った、お前達はただ俺の足として俺を運べばいいだけだ」

 

 

補佐官「し、しかしそれでは」

 

 

マダラ「くどい………二度言わせるな」

 

 

補佐官「…………失礼しました」

 

 

相談をしようと持ち掛けたのに門前払いで追い出された、提督に報告の為、苛立たしい気持ちで廊下を足早に歩く。

 

 

補佐官「犯罪者が……何を偉そうに!」

 

 

本人も誰もいないのをいいことに、愚痴りながら廊下を歩き提督がいるブリッジに入る。

 

 

補佐官「提督!ご本人に到着の旨、お伝え致しました」

 

 

提督「ご苦労、それで奴はなんと?」

 

 

補佐官「それが…………」

 

 

提督「ふんっ………わかった」

 

 

提督も奴に対しては良い感情は持っていない………というより、あんな映像を見て奴に対して好印象を持つという方が難しいと思うんだが。

 

 

補佐官「しかし…………本当にこんな所にあるのでしょうか?データ上でも魔力的にも反応はありませんでしたし、地形上………というか辺り一面海水ばかり…………とても拠点があるように思えないのですが」

 

 

提督「奴から送られた座標、そして聖王教会や他の提督達の進言もあり判明したとされている………全く、我々が貧乏くじを引かされるとはな」

 

 

補佐官「あの………提督、本当に我々は何もしなくてよろしいのでしょうか?」

 

 

提督「上の命令でもあるしな………監視目的もある、それに奴の戦闘能力を図るいい機会だ、データは取っておけよ」

 

 

管理局員(管制官)「了解!」

 

 

提督が管制官に声をかけると、自分に耳打ちするように指をご自身の顔を近づけるようにクイックイッとされ、自分は提督の口当たりに耳を近づけ小声で会話する。

 

 

提督「『アレ』の準備をしておけ」

 

 

補佐官「!………本当にやるおつもりで?」

 

 

 

 

提督「当たり前だ……………奴にはご退場願おうではないか」ボソッ

 

 

ニヤッと笑う提督を尻目に、自分は不安でしかない。

 

 

この事を知っているのは提督と自分、そしてこの艦内のごく一部の局員しか知らないこと…………目的地のエリアにはもう数分で到着する。

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

透「ココに戻ってくるとはな………何の因果か」

 

 

用意された一室で腕組みしながら座っていると艦内アナウンスが鳴り響く。

 

 

『目標の座標に登録されていない都市および施設と思われる物を発見!各員は至急、持ち場にて待機!………繰り返す…………』

 

 

俺はそのアナウンスを聞き、立ち上がり刀、籠手、銃、大剣………『ヤクモ』『ライラ』『リコ』を準備し、『神威』を使い部屋を出てそのまま巡行艦の甲板に出る。

 

 

透「………アレか…………流石に迎え撃つ準備はしてあるか」

 

 

甲板から目標の敵拠点………研究所を眺めると、遥か先にある研究所を背に空と地上に多数の魔導士や改造された輸送機、巡行艦などが守るように配備されていた。

 

 

透「数は分かるか?」

 

 

リコ「視認出来るだけでも1000人は超えているかと」

 

 

透「よくもまぁそこまで集めたものだ………伏兵は………無しか、地形としては地球の東京やアメリカのようなビル群……………か」

 

 

ゴォォっと飛行している音を聞きながら、周囲に気を配るが特に敵らしい気配は何も無かった。

 

 

???『オイッ!マダラ!!』

 

 

突然乗っている巡行艦の提督から声をかけられた。

 

 

透「ん?」

 

 

提督『貴様!突然消えたと思ったら、勝手に外に出るなど!私に何の相談も無く勝手に行動するな!!』

 

 

透「何を馬鹿な、俺は俺の仕事する為出てきただけだ…………お前達の仕事は俺をただここへと運ぶ為だけ、そんなお前に何故相談なんぞせねばならん?………それに言ったはずだ、俺一人で制圧してやると」

 

 

俺のセリフに苦虫を噛み潰したような顔で唸る提督が目に浮かぶような声が聞こえる。

 

 

提督『…………そこまで言うのであるならば見せてもらおうじゃないか!貴様の力を!『暁のマダラ』の力とやらを!』

 

 

透「フッ」

 

 

俺は鼻で笑うと、甲板上を歩きそのまま端の方まで行き、そしてそのまま自殺するように真っ逆さまに飛び降り、途中身体を捻り態勢を変え、月歩で数回空中を蹴り減速し、水面に腰を少し下ろし両足で着水する。

 

 

顔を海に向かいながら、一呼吸おいて提督殿の注文に答えるように顔を上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「よかろう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし一人で制圧するとは言ったが、『ルール』を決められた為、いつものようにとはいかない。

 

 

それに今回のこの制圧はあくまでも『陽動』に過ぎんからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~1週間前~~

 

 

 

なのは Side

 

 

 

ハルカ「それで?他の拠点とかの目星とかって付いてるの?」

 

 

会議から戻ったはやてちゃん達は早速私達を交え、透君達の情報を基に作戦を立てていく。

 

 

透「情報屋からは一応、各管理世界に数ヵ所と管理外世界にいくつかという情報は来ている」

 

 

フェイト「それじゃぁいくらなんでも絞り切るなんて出来ないんじゃないかな?」

 

 

透「確かに、いくら俺でも『神威』を乱用して回るなんてことも出来んしな………」

 

 

はやて「とはいえ、今回は私等もおるしなんとかなる………って思いたいけど」

 

 

リィンⅡ「数が多過ぎですぅ!」

 

 

シグナム「他の部隊に協力してもらっても流石に…………しかも先日の会議での事もありましたので、協力してくれるかどうか…………」

 

 

透「まぁその辺りは特に期待していないさ」

 

 

なのは「透君、そういう言い方は………」

 

 

透「事実だ、それに…………」

 

 

なのは「?」

 

 

何かを考えこむ……というよりも、言おうかどうか迷ってる感じに見えるけど……意を決して顔を上げて私達を見て言った。

 

 

透「俺が本当に信頼出来るのはココにいる奴等だ、信頼も、信用もしている………お前達が頼りなんだ」

 

 

全員「!!!」

 

 

突然歯の浮くようなセリフ言って来た為、その場の皆の反応は様々で。

 

 

ユーノやクロノ君、男性陣なんかは鼻の頭を掻いたりで照れ隠しをしているし。

 

 

かく言う私達は…………。

 

 

なのは「にゃははぁ」//////

 

 

フェイト「フフフ」//////

 

 

はやて「なっはは」//////

 

 

アリシア「アハハハ」//////

 

 

響子「えへへへへぇ」//////

 

 

ハルカ「まぁ…………ね」//////

 

 

シグナム「フッ」//////

 

 

ヴィータ「へへへ」//////

 

 

シャマル「ウッフフフ」//////

 

 

アインス「何を今更」//////

 

 

透「こんな俺なんかの為に、わざわざ危ない橋を渡ろうとする物好き達を信頼出来んとかないだろ」

 

 

なのは「もう!!」

 

 

フェイト「透!」

 

 

はやて「台無しやんか!?」

 

 

はやてちゃんの言う通りだよ!

 

 

透「ハハハハハ♪」

 

 

…………でも透君、笑うようになったし………いっか♪

 

 

透「ハァ……で、真面目な話だが……………俺としては戦力を割こうと思う」

 

 

クロノ「理由は?」

 

 

透「まず手当たり次第にっていうのは普通に考えて現実的じゃない、人海戦術がしたかったら時空管理局総動員でするしかなくなる…………それは無理だろ」

 

 

シャマル「まぁただでさえ人が少なくなっちゃったしね」

 

 

透「それと、俺達の時もそうだったが各地に散らばってる研究所の中には閉鎖もしくは既に用済みになった所もあるんでな……一応それ以外をピックアップしてきてはいるが」

 

 

はやて「前もってハルさん達と照らし合わせてあるから、抜かりはないで」

 

 

ハリベル「とはいえそれでもだ、以前吟味して向かった先でももぬけの殻の状態の場所もあったからな」

 

 

透「最後に気掛かりなのが『聖王のゆりかご』だ」

 

 

カリム「『聖王のゆりかご』って……あの『聖王のゆりかご』!?」

 

 

透「そうだ、以前より危険な兵器として探してはいたが………どうやら最高評議会のアホ共が既に持っていたようだ……自分達と共にどこかへと消えたようだ」

 

 

クロノ「透は奴等がそれを使用すると踏んでいるんだな?」

 

 

透「だろうよ、考えてもみろ?武装蜂起を仕掛けてきた連中が、とっておきの兵器を使用しないと思うか?…………タイミングとしては謎ではあるが」

 

 

クロノ「まぁ…………そうだが」

 

 

透「とは言えだ、『聖王のゆりかご』を使用するには聖王がいる…………つまり」

 

 

ハルカ「ヴィヴィオ………」

 

 

透「そうだ………奴等は絶対あの娘を確保しに来るに違いない………なので、護衛を機動六課に任せたいが………機動六課には参加してもらいたいからな………それにあまり大人数だと逆に知らせるようで意味が無い………シュテル達に護衛兼遊び相手って形で頼むか………その方が自然といえば自然だしな」

 

 

ハリベル「アイツ等でしたら、私から一言言っておきます」

 

 

カリム「それなら私も一緒の方がいいわね」

 

 

ハリベル「頼む」

 

 

透「さてと、実際に動ける部隊で分けるとしたら………『俺』、『機動六課』くらいか」

 

 

フェイト「やっぱり透一人だけなんて危険過ぎるって!!!」

 

 

バンッ!とテーブルを叩いて身を乗り出すフェイトちゃん、私だけじゃなく皆の気持ちを代表してくれた。

 

 

透「落ち着けフェイト、自業自得とはいえあの場で言ってしまったしな………それに俺という餌をチラつかせておけば、『囮』……………『陽動』として役目を果たせる、自分で言うのもなんだが俺という戦力が顔を出せば奴等も俺に集中して戦力を投入してくるはずだ……………そこで機動六課及び暁、それと他の部隊の連中は手薄となった施設で『聖王のゆりかご』を探してくれ」

 

 

なのは「でも……透君」

 

 

透「それにあそこは………アイツの墓標のような場所だからな…………『ミュウ』の」

 

 

エリオ「っ!」

 

 

透「とはいえだ…………お前等の言いたいこともわかる………だからクロノ、すまんが後詰め……とまでは言わないが俺の後方で待機してくれるか?諸々の支援というかサポートを頼みたい」

 

 

クロノ「それはいいが、僕なんかでいいのか?」

 

 

透「戦力的に考えてもクロノのトコの方が適任だろう………何せ俺の敵は、『前』だけじゃないはずだろうからな」

 

 

クロノ「…………それは裏切り者がいるということか?」

 

 

透「というより、いない方が不思議だろう………俺を倒すなり連れていくなりすれば、それなりのポストを用意してもらえそうだしな」

 

 

クロノ「………認めたくないが、了解した」

 

 

なんとか納得したクロノ君は考え込むように顔を伏せる、対して透君は立ち上がり私達を見回す。

 

 

透「ではやる事は決まった、各自気を「待った!」引き………どうしたハルカ」

 

 

透君の言葉を遮ってハルカちゃんが手を挙げる。

 

 

ハルカ「前と同じで、アンタが研究所を襲うのは分かった…………なら………約束してほしいことがあるの」

 

 

透「約束?」

 

 

ハルカちゃんの約束というのは一種のルールのようなもの、『敵であろうと殺さない』、『危なくなったら私達を呼ぶこと』、『会議同様生中継で姿を映す事』。

 

 

一応今回は施設の制圧と『聖王のゆりかご』という兵器を捜索するという内容な為、基本的に殺しはしてほしくない………身柄は時空管理局に引き渡せばいいしね。

 

 

口約束だけど、ここまでやれば透君も無茶はしない………いや…………やっちゃうかな。

 

 

でも……何だろ…………この言い知れない不安は………………………何だか…………透君と会えなくなるような………そんな不安がずっと胸の奥で燻ってる…………。

 

 

フェイトちゃんもはやてちゃん達も浮かない顔で透君の事を見ている、当の本人は気にした様子は無いけど………。

 

 

行ってほしくない………この戦いに出てほしくない…………じゃないと………じゃないと……………透君が…………。

 

 

 

 

 

 

 

『死ぬ』

 

 

 

 

 

 

そんな不吉な単語が頭を過った瞬間、血の気が引き、慌てて頭をブンブンと振る。

 

 

大丈夫……………私達が急いで制圧して透君と合流すればそれで済む話だよ…………大丈夫……………大丈夫。

 

 

自分に言い聞かせるように何度も何度も大丈夫と言い聞かせてきたけど、一週間たってもその不安は拭い去ることが出来なかった。

 

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

 

 

 

海の上を歩き、埠頭のような場所に入ると目の前には先程確認が取れた公安や犯罪者達の地上と空戦の混成魔導師と巡行艦や改造輸送機の編成がズラリと視界に広がる。

 

 

透「こうして見ると、久々だな…………この光景も」

 

 

んんっと咳払いしすずかに作ってもらった拡声器を取り出し息を吸い込み声を張り上げる。

 

 

透「今から5分後、お前達の後ろにある施設を襲う!だがこの5分間………貴様等に猶予をやろう!死にたくない者、戦いたくない者!!投降することを許可する!!だが5分過ぎれば………老若男女問わず攻撃する!!」

 

 

最初は警戒の色を強めていた敵魔導師達はお互いを見あいながら、誰かに言われるでもなく持っていたデバイスやら銃火器を地面に捨て両手を上げてこちらに歩いてきた。

 

 

俺は乗ってきた船に回収するよう命じる、すると何機かの輸送機が来て次々と登校してきた奴等を積んでいる。

 

 

 

 

 

とある男管理局員 Side

 

 

 

~~(透が乗ってきた)巡行艦ブリッジ~~

 

 

補佐官「提督!投降者の搬送まもなく終了するとのことです」

 

 

提督「そうか……………」ジッ

 

 

補佐官「………」コクッ

 

 

女管理局員「ねぇ、本当に受け入れして大丈夫なのかしら?」

 

 

男管理局員「さぁなぁ…………でもマダラの指示だし………下手に拒否なんて出来なかったんだろ?ホラ……何されるかわからねぇし」

 

 

女管理局員「それもそうね」

 

 

補佐官「私語は慎め!」

 

 

男・女管理局員「「し、失礼いたしました!」」

 

 

補佐官「それと………『アルカンシェル』を起動する、準備しろ!」

 

 

男管理局員「えっ!?ア………『アルカンシェル』ですか!?」

 

 

補佐官「そうだ、何か問題があるか?」

 

 

いや大アリだろ!?

 

 

男管理局員「え………いや……だってどこに撃つんですか?」

 

 

補佐官「いるじゃないか、我々の目の前に」

 

 

女管理局員「っまさか………マダラに!?」

 

 

補佐官「起動準備、急げよ」

 

 

男・女管理局員「「………………」」

 

 

去っていく奴を見送った後、俺と彼女は二人して『えぇ』って顔でお互いを見あった……コレ………………俺達死ぬんじゃないか?

 

 

 

Side out

 

 

 

 

敵提督 Side

 

 

 

 

~~敵巡行艦・ブリッジ内~~

 

 

 

 

元公安「嫌だ……死にたくない………や………奴が来る………奴………奴が……」ガタガタブツブツ

 

 

敵提督「オイ、そんな所で震えるな馬鹿者が、仕事をしろ」

 

 

まったく辛気臭い奴を側においてしまったものだ………マダラの情報を持っているというだけで置いているだけの存在が。

 

 

元公安「な、なぁ!?今からでも投降しようぜ!?今ならまだ間に合うって!!」

 

 

敵提督「何を馬鹿なことを………」

 

 

加えて臆病者ときた。

 

 

元公安「アンタ等は奴と戦った事がないからンなことが言えんだ!」

 

 

敵提督「その為の貴様等だろ、貴様等は奴の情報を少なからず持っているではないか……その情報を基に、マダラを消す」

 

 

元公安「無理だそんな事」

 

 

敵提督「いいや出来るとも………既に仕込みは終わっている」

 

 

元公安「仕込み?………仕込みって………何だよ」

 

 

私はニヤッと笑い、マダラの………更に後方の巡行艦を見る。

 

 

敵提督「マダラが指定した時間、つまり5分後………奴に『アルカンシェル』を発射される」

 

 

元公安「………………………は?」

 

 

呆気に取られているな、無理もない。

 

 

まさにマダラもそういう感じになるだろう、まさか味方だと思っている自身の後方の巡行艦から攻撃を受けることになろうとはな。

 

 

勝利を確信した私を余所に、更に焦りを見せる元公安がいる。

 

 

 

Side Out

 

 

 

 

第三者 Side

 

 

 

ライラ『5分経過しましたマスター』

 

 

透「時間か………離反した奴等はどうだ?」

 

 

ヤクモ『2割程投降してきました………まぁしたくても出来なかった者も中にはいるんでしょうけど』

 

 

透「関係無いな、結果しなかったんだ………敵対していると判断する」

 

 

そう言うと透は組んでいた腕を解き、目の前の敵を見据える。

 

 

ヤクモ『それはそうですが…………!マスター!!後方より魔力反応増大!!』

 

 

透「………」

 

 

透の後方………それは透をこの管理世界まで連れてきた巡行艦からの反応、艦の先端から伸びるそれは一種のバレルを彷彿させる形をとる。

 

 

女管理局員「ア、『アルカンシェル』………バレル………展開!」

 

 

バレルの先にエネルギーが収束していき、ブリッジにいる提督はトリガーとなるキューブ状の物体に手を翳す。

 

 

提督「『アルカンシェル』発射!!」

 

 

提督の号令と共に、一筋の光が放たれ透の下へと向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「………阿呆が」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アルカンシェル』が透のいる位置に着弾すると、透を中心に強烈な光が起こり空間が歪曲されていき………………消失した。

 

 

透のいた位置には誰も………何も無くなった、周囲の建設物や海の一部が消失し、海は消失した箇所に流れ渦を起している。

 

 

場所は変わり、『アルカンシェル』を放った巡行艦の更に後方………宇宙空間にいるクロノ・ハラオウンの乗る『クラウディア』の艦内。

 

 

クロノ「アレは………『アルカンシェル』!?」

 

 

男管理局員「間違いありません!小規模ではありますが、あの反応は『アルカンシェル』かと!」

 

 

クロノ「透!」

 

 

はやて『クロノ君!』

 

 

クロノ「………はやて」

 

 

はやて『いきなり透君が振り向いたら、透君が乗ってきた艦から光ったと思ったら映像が乱れて何も映らんのや!』

 

 

クロノ「…………それは「艦長!!」っ!どうした!?」

 

 

男管理局員「『アルカンシェル』を撃った艦から魔力反応があります………………これは!?」

 

 

クロノ「………………まさか」

 

 

更に場所は変わり、施設を守るようにする巡行艦のブリッジ。

 

 

敵提督「ハハハハハハハ!見たか!?いくらマダラと言えど、後ろから『アルカンシェル』を直撃されたら、逃げることも出来んだろうよ!見ろ!跡形も無く消し飛んだぞ」

 

 

敵の提督は作戦が成功した事に大喜びし、高笑いをする。

 

 

元公安「………………………」

 

 

敵提督「そら、どうだ?お前の恐怖の対象はいなくなったぞ?…………ふんっ!何が『暁のマダラ』だ、所詮小規模のテロリスト気取りなだけの小物に過ぎんかったようだな!」

 

 

元公安「………………げろ」

 

 

敵提督「ん?どうした??」

 

 

元公安「逃げろって言ってんだよ!早く!!」

 

 

敵提督「なっ………フッ、何を言っている?マダラは「意味ねぇんだよ!!」………何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元公安「だから!奴にそんなモン効かねぇんだよ!!」

 

 

 

 

 

 

敵提督「………………は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

敵の提督が呆気に取られているこの瞬間、『アルカンシェル』を放った艦の甲板には………………一人の人物が立っていた。

 

 

 

~~透を送り『アルカンシェル』を放った巡行艦~~

 

 

女管理局員「………………」

 

 

補佐官「報告しろ!」

 

 

男管理局員「…………目標………………『暁のマダラ』…………反応消失…………魔力反応もありません」

 

 

提督「よしっ!!」

 

 

ガッツポーズをする提督、側に控えていた補佐官も同様にガッツポーズをしていた。

 

 

提督「ハッハッハッハッ!倒したぞ!我々が!いや私が『暁のマダラ』を倒したぞ!」

 

 

補佐官「お見事です!」

 

 

提督「味方ではなくとも多少気を許した我々が、まさか攻撃するなど思うまいよ!ましてや『アルカンシェル』を撃つことすら予想出来んかっただろうよ!!」

 

 

補佐官「しかし、死体まで残らないので………責められるでしょうか?」

 

 

提督「何、気にする必要はないだろうさ!消し飛ぶ瞬間もちゃんと映っているのだからな!」

 

 

???「なんなら生きている俺が直に出向くぞ?」

 

 

提督「おぉ!それはいい!その方がかくじ………………つ?」

 

 

声がした方向にブリッジ内にいる管理局員全員がギョッとした顔で、声のする方向に顔を向けると、そこには………………。

 

 

 

『アルカンシェル』で消し飛んだはずの男が立っているではないか。

 

 

 

提督「なっ!?なななななな!?」

 

 

有り得ない事実に理解がついてこず、ブリッジにいる全員が驚愕の色に染まり中には腰を抜かす輩までいる始末であった。

 

 

透「どうした?先程の景気のいい話はどうした?ん?俺に関係する話だろ?」

 

 

透は提督の頭に手を置き、座っている提督の頭と同じ高さにまで自分の頭を下げ、更には顔を近付け仮面の穴から写輪眼で提督の目を睨み幻術に嵌める

 

 

透「本来ならば、このまま全員皆殺しにする筈だったが………」

 

 

だらしなく涎を垂らしながら空中をボォッっと見る提督の頭を話し、首だけを横に捻りブリッジにいる管理局員達を写輪眼の眼で睨む。

 

 

透「しかし今は貴様等に手を貸してやっている………………なので、殺しはしない………が、貴様等の行動次第では………その限りでは無くなるな」

 

 

透の脅し文句にビビった補佐官やブリッジにいる全員が立ち上がり、両手を上げ無抵抗の意思を示した。

 

 

透「クロノ・ハラオウン艦長殿」

 

 

透はデバイスを通じてクロノを呼び出す。

 

 

クロノ『何か?』

 

 

透「貴様等の身内に少々邪魔をされてな、悪いがそちらで引き取ってほしい………………これ以上俺の周りでチョロチョロされると目障りで仕方がないんでな」

 

 

クロノ『………うちの管理局員が、迷惑をかけた………すまない』

 

 

通信越しではあるが、クロノは透に頭を下げ謝る。

 

 

透「別に気にしてはいないさ、所詮この程度…………俺にとってはガキが邪魔してくる程度にしか思えんよ…………ただ、ガキはガキ…………目障りなクソガキなのは変わらんがな」

 

 

クロノ『…………責任を持って、処罰する事を約束する』

 

 

透「そうしてくれることを願うよ」

 

 

通信を切ると透は『神威』の能力で先程『アルカンシェル』を撃ち込まれた箇所から少し離れた位置に戻る。

 

 

それを見た敵魔導師達は警戒の色を強める。

 

 

透「では………俺は本来の目的を果たすこととしよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

透「気を取り直して………………これより殲滅を開始する」

 

 




今回も遅れてしまい申し訳ありません!!




やはりブランクが長過ぎた所為か、恋愛面の表現がからっきしになっていることが拙いかなと自分としても思っている次第でございます…………歳の所為か抵抗感が半端ないです………カァ~ッと顔が熱くなります……年甲斐もなく。


と申しましても、ブランク以前より恋愛面の表現法なんてのはなく、2→1に変わった程度…………そもそも2も無かったんですけど。


自分の過去の作品(抵抗感、大!!)を読み返したり、ブランク前よりフォローというか尊敬させて頂いております作家さん(ユーザーさん?)の作品を読み返したりで、何とか表現させていただいております。



それと本来であれば今回は戦闘シーンも出す予定だったのですが思いの外、そこに至るまでの話が長くなってしまいましたので分けることにいたしました。


なので次回は透………というかマダラの戦闘シーンを出します!


ということで、次回もよろしくお願いします!………………それと、ハーメルンさんやPixivさんの方でも再開させました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ベルカの天帝の末裔(作者:龍神悠飛)(原作:魔法少女リリカルなのは)

 かつて天帝《プロヴィデンス》と呼ばれた男が居た────▼ その者は特殊な力を持っており、多彩な技を繰り出してベルカでは敵無しと謂われていた──────▼ そしてその者はベルカを離れ、特殊な力で別世界に渡り一族を作り祈りを残して眠りについた。▼ しかし初代の祈りとは裏腹に初代と同じ力を求めた歴代の長達は力に溺れ、その祈りは呪いへと変わってしまった──────…


総合評価:415/評価:4/連載:133話/更新日時:2026年05月31日(日) 11:32 小説情報

これが俺の恋姫†無双(作者:篝火 灯)(原作:真・恋姫†夢想革命)

恋姫無双の世界に現代日本から【能力】を神から渡され恋姫無双の1つの外史に召喚された男…▼この男は恋姫の世界で何を成すのか…ソレは…時の流れるままに…▼神様は平和に過ごしてくれって言ってたけど…様々な問題もあって平和とは…?ってなってる俺だけど…頑張ってこの恋姫の外史で頑張って生き抜いてやるー!▼※なろう。に2025/7/7から投稿していた作品になります。こち…


総合評価:236/評価:3.6/連載:71話/更新日時:2026年08月29日(土) 16:16 小説情報

見た目だけは踏み台だけど、普通に生きさせていただきます!(作者:蒼天 極)(原作:魔法少女リリカルなのは)

 性格の悪い神様によって踏み台の見た目で転生させられた宮坂麗央。▼ でも別に踏み台をやれとは言われてないし、踏み台なんてならなくてもいいよね? キャラじゃないし。▼ 俺は俺でマイペースにデバイスを組み立てたり、鍛錬したり、趣味を楽しませていただきますよ。▼ …………あれ? なんか普通に転生者の女の子と仲良くなったんだけど。しかもモノホンの踏み台のせいでオリ主…


総合評価:2277/評価:7.67/連載:68話/更新日時:2026年05月08日(金) 00:00 小説情報

孤独とグルメ(作者:大気圏突破)(原作:魔法少女リリカルなのは)

 闇の書事件は解決したが被害者への救済が不十分であった。蒐集が始まった黎明期の頃に守護騎士たちは旅行中の一家からリンカーコアの魔力を限界まで抜き取り3人を放置した。▼ 身動きすることも不可能で大型の野生動物に襲われる。目の前で両親を失った少年は近くを通り掛かった傭兵たちに救われ命を繋ぐことが出来たが、その日から何を食べても腹が満たされなくなった。世間では夜天…


総合評価:922/評価:7.24/連載:30話/更新日時:2026年09月19日(土) 23:37 小説情報

五条悟になってワンピース世界に転生したけど、エースだけは絶対に死なせない(作者:熊々)(原作:ONE PIECE)

前世は救命医、現世は無下限呪術持ち。レイリーに拾われた俺の目標はただ一つ——マリンフォード戦争でエースを救うこと。原作改変×俺TUEEE×ハーレムの全部乗せ転生IF。


総合評価:878/評価:5.43/連載:28話/更新日時:2026年05月02日(土) 15:40 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>