第4話 笑顔と決意と予感
ジョン「………………」
ハル「………………」
俺とハルは誰もおらんリビングで神妙な顔で黙っとった、理由は昨日の九喇嘛と守鶴の戦いの件で二人で話しとったけぇ。
ハル「………………未だに信じられないね」
沈黙を破ったのはハルじゃった。
ジョン「…………何が?」
ハル「君がさっき言ってた事さ、まさかその守鶴………………だっけ?そいつがオリジナルだったって事さ」
ジョン「あぁ………まぁのぉ…………」
ハル「しかし…………何故奴等はそんなオリジナルを持っていたんだ?いや…………そもそも何故その存在を知っていたんだ?」
ジョン「お前が分からんのんなら、お手上げじゃけぇ」
ハル「すまない透、私は総責任者であってもすべてを知らされてはいないんだ…………寧ろ知らされていない事の方が多いんだ」
ジョン「ええって、別にお前を責めちょるわけじゃないんじゃけぇさ」
ハル「それは………………そうなんだが」
ジョン「それよりも、今後の事じゃって…………ハァ………やりずろぉなるのぉ」
ハル「ん?あぁ、あのニュースの事かい?」
俺は昨日研究所潰しから戻るとハルから俺含めたナンバーズは悪い報せを受けた、それと同時にニュースも流れとった。
ちなみに子供等は既にオネムの時間じゃったんでおらんかった。
~回想~
女性アナウンサー「次です、本日管理局関係の研究所が何者かにより破壊されてしまいました」
ハル「何だと?!」
女性アナウンサー「破壊されたのは管理外の無人世界に置かれている研究所で、現場には無惨に破壊されてしまった研究所と思しきモノが立っているのが見えます」
女性アナウンサー「更に襲われたのは1つでは無く、なんと本日だけでも300を超える管理局が所有する研究所が連続で破壊されてしまったという情報が入っております」
女性アナウンサー「犯人は複数いるとの事でありますが、残念ながらこちらの情報は未だ入って来てはおりません、専門家によりますとこれはただの愉快犯では無く管理局に関わらず我々が住んでおりますこのミッドチルダを脅かすテロリストとのことです」
女性アナウンサー「更に別の専門家の話では『管理局は我々市民を支え身を挺して助けてくれる、その管理局の研究を蔑にする輩は不逞に決まっている!!研究の内容は我々の生活をよくするための物に決まっている為そこに議論をする必要は無い!断固この人物を捕まえるべきだ!』と断言しております」
女性アナウンサー「犯人グループの要求・目的共に不明ですが、引き続き分かり次第お伝えしていきます。次のニュースです―――――」
ディエチ「何これ?」
チンク「これは………まさか、あの研究員の奴が言ってたことか?!」
ジョン「………………じゃろうな、じゃけどまさかニュースとかで大々的に報道するとはの…………まぁ予想はしとったけど」
ハル「幸いまだ顔はバレてないみたいだからね、まだなんとか「それはどうじゃろ?」…………え?」
女性アナウンサー「…………えぇ速報です、先程の研究所の破壊の報道でたった今新しい情報が入りました、えぇ~犯人グループの全体は未だ分かりませんが、犯人グループのリーダーと思われる人物の写真が送られてきました」
チンク「なっ!?ま、まさか………ジョンの………………」
ジョン「たぶんそうじゃろぉな」
画面には俺と思われる人物が爆炎の中に確かに中央に写っとった…………斜め後ろ姿じゃけど、ただし画像が結構荒く更にはボヤけとってからに、パッと見俺って事は分からんかった。
女性アナウンサー「えぇ残念ながらご覧のように画像がボヤけてしまってちゃんとした事は分かりませんが、おそらくこの中央に写っている人物がリーダーだと思われます」
女性アナウンサー「尚この写真の提供者は研究所に在籍する研究員の方で決死の覚悟で撮った写真とのことです」
ハル「これは………………たぶんすぐには気付かれないと思うけど、時間の問題だろうね」
ジョン「せやなぁ、まだ気付かれたくはなかったんじゃけど」
女性アナウンサー「この人物はこれまで破壊してきた研究所の職員を無惨にも殺しているという情報があり、管理局側はこの犯人グループを指名手配するとし、更にそのリーダーを超Sクラスの危険人物とし早急に対処するとの姿勢を見せております」
女性アナウンサー「この人物含め犯人グループの詳細が分かり次第お伝えいたします、ご覧の皆様は特にこの人物には御注意ください」
ウーノ「これは、向こうがワザと情報を流したんでしょうね、それもある事無い事含めてね」
トーレ「そうだ!!現にジョンは一人を除いて誰も殺していないじゃないか!」
クアットロ「ちょ、ちょっとトーレ姉ってば落ち着いてよ…………でも変じゃない?」
セイン「変って何が?」
ドゥーエ「奴等が簡単に情報を流した事よ、そんなことしたら自分達がやってる研究が公になってしまうかもしれないじゃない」
セイン「あ、そっか」
まぁ普通に考えたらそうやな、そんなことしたら管理局の信用は地に堕ちるってやつじゃけぇな、じゃけど情報を流したんは………………。
ディエチ「奴等じゃない」
ウーノ「奴等じゃないって………どういうこと?」
チンク「今日襲撃した研究所のうちの一つである研究員が言っていたんだ、自分の知り合いが管理局にいるらしくて、そいつは上の奴らしいんだ…………だから情報を流したのはおそらくそいつ」
ハリベル「ならそいつが勝手に情報を流したりしたうえでこんな結果になってしまったのか?!」
ジョン「まぁやられちまったもんはしゃーないやんけぇ、それにいずれはこうなることも予想しとったんじゃけぇな」
~回想終了~
ハル「今後は公安だけじゃ無く正規の部隊ともやり合うかもしれないね」
ジョン「あメンドくせー、しっかし超Sクラスねぇ………そんなに俺が邪魔ってかい」
ハル「まぁ奴等にとって君程厄介な人物はそういないからね、ある意味このクラスに認定されて何の不思議はないよ」
ジョン「………………サイですか」
ハル「………………なぁ透」
ジョン「何?いきなりマジな顔してからに」
ハル「今回のこの管理局潰し、透は本当にいいのかい?確かに奴らを野放しにしては犠牲者が増えるしやりたい放題にさせてしまう、だがこのままいったら君は以前言っていた地球の知り合いの子達と戦う羽目になってしまうんじゃないのかい?」
ジョン「………あぁその事、その事じゃったら昨日チンク達にも言ったんじゃけどさぁ、俺はあくまで管理局を潰すのが目的なんじゃけぇ………………その為じゃったら…………………………戦うって決めとるって」
ハル「だがそれじゃぁ………………」
ジョン「わかっとるって、まぁでもさぁ………なるようになるんじゃね?」
ハル「………ハァ、相変わらず君は変な所で適当だな………………そんな所も泰山にそっくりだな」
ジョン「あ、マジ?」
ハル「マジだよ」
父さん~~~~…………最初聞いた話と結構違っとるんじゃけど………………どゆことぉ??
ハル「じゃぁ私はそろそろ地下の方に戻って調査を再開させようと思う」
ジョン「ん、俺はもうちょいゆっくりしとくわ」
ハルは扉を開けてリビングを出て行った、俺はハルが出たのを確認すると俺は座っとったソファーの背の部分に頭を置いて寛ごうとしたら、ハルが誰かと話しちょると思っとったらいきなり扉が開いた。
バァァーーンッ!!!
レヴィ「先生ぇぇ!!話し終わったぁ?!!あっそぼぉよーー!!」ボフッ!
レン「一緒に遊ぶ!」ボフッ!
入って来たんはレヴィ&レンの姉妹じゃった、入って来るなり遊ぶ要求をしながら俺に向かって飛び込んで来おった。
遅れてシュテルとディア、そんでユーリが入って来た。
ディア「これレヴィにレン!貴様ら我が師に向かって何をしておるか?!(くっ………出遅れてしまった、相変わらず素早い二人だ!入るなり我が師に抱き着きおって……!!)//////////////」
レヴィ「えぇ~、何って………………見てわかんないの?」
シュテル「やってることに対する事ではなく、そんなことしたら先生のご迷惑になるという話ですよ!(時々この二人の行動力が羨ましいと思ってしまいます…………私も出来れば先生に………………)/////////////////」
ユーリ「あまり先生を困らせてはいけませんよ(うぅ~どうしても行けれない、何て言うか行ったら行ったで何かが崩壊するような………………でも先生に抱き着けたらと思うと………フフ)//////////////」
レン「先生困ってる?」
レンが見る者を恋に落とすような上目遣いで俺に聞いてきた、まぁ流石アリシアのクローンなだけはあるっちゅーこっちゃな。
てかレンって見た目『恋姫』の呂布っぽいけど、俺的には中身があの主人公以外の男女全員獣耳もしくは翼のアニメのヒロインの妹ってイメージが強いんじゃけど………………やべ、ハチミツあげたくなるわ。
ジョン「んー?いんや別に困っちょらんで」
レヴィ「ほらぁ、先生も困ってないって「じゃ・け・ど」………………にゃ?」
ジョン「お前等もええ加減子供等のお姉さんなんじゃし、そんなことしとってええんか?」
レヴィ「うっ…………」
ジョン「他の子供等が見たら、どう思うんかのぉ~??」
レン「………………や」
ジョン「嫌じゃったらどうしたええんかな?」
俺がそう聞くとレヴィとレンは俺から離れた、正直くっつかれるのは嬉しかったんじゃけども、そのまま甘やかすのはいかん気ぃしたけぇな。
ユーリ「………………凄い、あの2人が素直に言うことを聞いた」
ディア「流石我が師だ」
レヴィ「うぅ~でもつまんないよぉ!先生何かして遊ぼうよ!」
シュテル「レヴィ!………すいません先生、ご迷惑をおかけして」
ジョン「ええって、確かに俺も最近構ってなかったしの」
シュテル「………………」
ディア「………………」
レヴィ「………………」
レン「………………」
ユーリ「………………」
ジョン「ほいじゃぁ何して「先生!!」っとぉ……どしたん?いきなり大声出してからに」
シュテル「先生………………もう、無理をするのは止めてください………………」
ジョン「ん?無理って………あぁ、研究所の事でか…………別に無理はしとらんで、至って今まで通りにやりおるけぇな」
レン「でも……………無理してる」
ジョン「じゃけぇ無理しとらんって」
ディア「いーや、我が師は絶対に無理をしている」
ジョン「………………何でそう見えるか知らんけど、もう一回言うで俺は無理して「じゃぁ何で!!」………ユーリ」
俺が無理をしていないと言おうとするとユーリがいきなり大声で言い出した。
ユーリ「じゃぁ何で!何で笑ってくれないんですか!!??」
ユーリは下を向きながらそんな事を吐露した。
ジョン「………………」
俺はユーリを見た、手が震えちょる…………きっと…………てか、絶対じゃけど言っとる本人も辛いんじゃろうよ………………いや、ユーリだけじゃないシュテル達もじゃろうよ。
ジョン「笑ってくれんか………笑っちょるはずなんじゃけどなぁ」
ディア「確かに外面は笑っている、だが心から本当に笑っているのか?」
レヴィ「僕、先生の他の顔なら見た事あるけど、笑った顔だけ全然見た事無いよ………………」
シュテル「それに先生が目に怪我をなさった時から顔が……………その………………厳しいと言うか」
ジョン「………………あぁ眉間に皺がよっちょるんじゃろ?じゃけぇそう見えたんじゃろうな」
俺も『あの戦い』の次の日、鏡を見た時は正直自分にビビった………………ナルシストっちゅーわけじゃないんじゃけど、自分の顔のしかも眉間にスゲェ皺がよっちょることにきづいたんよね、確かに傍から見たら俺は常に怒っちょるように見えるんよな。
レン「………………先生、今日も元気無い」
最近の俺はどうにも腑抜けてしもうたようじゃ、子供等にまで俺の表情でバレてしもぉちょるんじゃけぇさ。
シュテル「…………やっぱり、あのニュースですか?」
ジョン「っ………………起きとったんか」
レヴィ「何だか眠れなくてそれで………………」
ディア「悪いとは思った、だがあんな事を聞いては………!?」
ユーリ「先生が………………酷い事を言われているのを聞いて」
ジョン「我慢出来んかったっちゅーわけか…………」
レン「ん……」
シュテル達は昨日のニュースを見て俺が指名手配され、更に俺が人殺しとか色々言われとるのが我慢出来んかったらしい。
ジョン「(俺の事が心配で………こいつ等はホンマに………………)」
俺は近くにおったレンを抱き締めた。
レン「んぅ………………」
レン以外「え!?」
シュテル「せっ!せんせ「スマンね」・・・・・え?」
俺の言葉にシュテル達は少し呆然としとった。
ジョン「お前等が俺の事を心配してくれたのが正直嬉しかった、同時に心配させてしもうたんよな……………じゃけど、大丈夫じゃって」
俺はレンを話して顔を上げてシュテル達を見た。
ディア「大丈夫って………………だが」
ジョン「確かに色んな奴等に狙われたり、あらぬ誤解とか持たれて罵倒されるのはキツイ、それに正規の奴等と戦うし………しかもそん中には俺の知り合いもおるじゃろぉよ、正直そこが一番ツライ所よ」
レン「………………」
ジョン「じゃけど………お前等はどうなるよ?俺が何もせんかったら奴等はココを見つけ出してお前等を連れ去って、また実験とかをするはずじゃって…………俺にはそれが我慢ならんのんよ、知り合いと戦うくらいにの」
レヴィ「先生………………」
ジョン「じゃけぇ俺は戦う、それにのぉお前等が笑っとってくれりゃぁ俺は大丈夫じゃって…………じゃけぇ………なんつーの?そのぉ……………代わりに俺の為に笑っとってくれやね」
ユーリ「先生の代わりに………………ですか?」
ジョン「あぁ……………大好きなお前等の笑顔が何よりの力になる………………なんつってな」
ジョン以外「っ!?!?」///////////////
ジョン「…………ん?どしたお前等、皆下向いてからに」
シュテル「い、いえ!何でも!?(せ、先生から!?す・・すすすすすす好きって・・・!!??)」////////////////
レヴィ「そそそ、そーだよ!?(い、いいいいいい今、せ………………先生に大好きってぇ~~!?)」///////////////
ディア「どどど、どうもしておらん!!(めめ、面と向かって言うのは………………は、反則ではないか?!!?)」/////////////////
ユーリ「だ、大丈夫ですから!!??(こここここ、これは所謂告白…………と言う奴ですよね?!クラスの子達が異性にするという………あの!?)」///////////////
レン「………………レンも先生大好き」///////////////
レンはそう言いながらまた俺に”ギュッ”っとしがみ付いてきた、この子はアレかね?コアラの類か何かかね?
レン以外「なっ!!」
レンの行動に皆驚いて顔を一斉に上げた、息ピッタリ過ぎてちょい怖かった。しかも反応速度が半端ねェ…………とても子供とは思えん程のスピードじゃったねェ。
ジョン「お?ホンマに?じゃったら先生も嬉しいのぉ~」
シュテル「わ、私だってせ、先生のこと大好きです!!」//////////////
レヴィ「僕だって先生の事大好きだよ!!」//////////////
ディア「我もだ!!」//////////////
ユーリ「私もです!!」//////////////
………………もしかしてコイツ等勘違いしとることないよの?一応俺的に『家族として』ってことじゃったんじゃけど、コイツ等は『異性として』と思っとんじゃなかろうな?
『異性として』か…………嬉しくはあるんじゃけど、俺がそれに応えられるかどうか………………でもあるんじゃけど………………。
ジョン「………………なら、頼むで?俺の代わり『透』に…………って、ハルかぃ…………どしたん?」
突然ハルから通信が入って来た、一体何の用じゃろ?
ハル『ちょっとマズイ事が起きたんだ、済まないが地下室に来てくれないか?』
ジョン「分かった、今から行くわ」
俺は通信を終えるとシュテル達と向か合った。
ジョン「スマン、もうちょい話しときたかったし遊びたかったんじゃけど、もうちょい待ってくれんかね?」
ディア「ハル医師に呼び出されたのか?」
ジョン「そうなんよ、まぁすぐ終わるじゃろうけぇな、その後遊ぼうやんけぇ」
レヴィ「………………うん」
ジョン「ほいじゃ」
俺はそう言うとリビングを出て地下に向かった、その途中ハリベルとトーレとすれ違った。
つーか、久々に俺と遊べるはずじゃったのに、アイツ等にはホンマに悪い事したのぉ………………コレってアレか?仕事が忙し過ぎて家族とコミュニケーションをとっていないダメな親父の典型的なパターンってやつ?!
シュテル Side
私達は先生が出て行った扉を見つめて、ただ立ち尽くしていました。
ユーリ「………………もしかして、研究所に関する事でしょうか?」
ユーリが先生がハルさんに呼ばれた内容を言いました。
ディア「おそらく………………というか、絶対だが…………そうだろうな」
シュテル「はい、同じ孤児院の中なのに通信で呼びつけるなんて、余程急なことくらいしかしませんし………………」
レヴィ「何かあったのかなぁ?」
レン「レン達……………何も出来て無い」
全員「………………」
レンの言葉に皆黙ってしまいました。
先程先生にも私達には笑っていて欲しいといってくれましたが、それ以外にも先生の負担にならないように何かしてあげたいと思っているのですが…………。
ユーリ以外の私達は魔法が使え戦うことも出来ますが、今はそれをすることが出来ない……だから、戦うこと以外で何かお手伝い出来ればと思っているたのです……………。
シュテル「(………?…………あれは………………ハリベルさんとトーレさんですか………………)」
私はふと顔を上げると廊下を歩いているハリベルさんとトーレさんを見かけました。その瞬間、私の中であることが思い浮かび、同時に決意してリビングを飛び出しました。
レヴィ「やっぱりシュテるん達も考えてることは一緒みたいだね!」
それも私だけでは無くどうやらレヴィ達も同じことを考えていたようでした。
ディア「そのようだな!」
ユーリ「ですね!」
レン「…………(コクコクッ)」
私達は皆でお二人の下に向かって走りました。
シュテル「ハリベルさん!トーレさん!ちょっと待ってください!!」
私は大声で二人を呼び止めました、流石のお二人も後ろから大声で呼び止められたのには驚いたようでした。
ハリベル「な、何だお前達?」
トーレ「一体どうしたんだ?」
シュテル「あ、あの…………折り入ってご相談があるのですが」
トーレ「何だと言うんだ改まって??」
シュテル「………………」
私は…………いえ、私達は決めたんです!先生のお手伝いを………………大好きな先生の御役に立ちたいと!
シュテル「あの!先生の………………透さんの為にお手伝いしたいんです!!!」
ハリベル「………………言ってみろ」
シュテル「どうか、私達に………………………………!!!!」
Side Out
俺はハルの呼びつけに急いで地下室に駆け込んだ、中にはハルとウーノがおった………………まぁ相変わらずの組み合わせっちゅーこっちゃな。
ジョン「ほいで?用ってーのは何なん?」
ハル「あぁ………実はね………………」
ハル「ガジェットドローンが各地で暴れているとの情報を入手したんだ」
ジョン「………………………………」
ハル「迂闊だった、まさかアレが使われるとは思ってもなかった」
ジョン「…………のぉ、ハル」
ハル「しっかりデータを消し………………って、なんだい透」
ジョン「あのさぁ、ちょっち聞くんじゃけどさぁ」
ハル「??あぁいいけど………………」
ジョン「ガジェットドローンって何?」
ガクッ!
ハルとウーノは同時にこけた。
ハル「な、何って…………え?透まさか知らないのかい?」
ジョン「あぁさっぱり」
はぁ…………っとハルとウーノはスゲェ溜め息をつきやがった、そこまでするかね普通?
ウーノ「ガジェットドローンは本来レリックを探索・確保する為にドクターが制作した物…………だったのだけれど、あなたと初めて会った研究所には防衛用のガジェットを置いたの。もちろん戦闘だけではなくて多様性があって物品を確保したり電子機器へ介入する事が出来るわ」
ジョン「ほぉ~ん、んでそれ暴れとるって………………お前のなんじゃろ?じゃったら停止信号送って止めりゃぁ………………って出来りゃぁ俺は呼ばんか」
ハル「その通り、あの時私の所にゼスト隊が乗り込んできたのを覚えているかい?」
ジョン「あぁ、あのやたらゴツイオッサンと二人の女の部下やろ?」
ウーノ「そう、その時に脱出する時にあそこのデータを消していなくて、あの研究所にはガジェットの研究データがあって………………」
ジョン「成程…………つまり死体は誤魔化せて研究所が潰れたくらいじゃデータは消せれんけん、それを利用されたってかい」
ハル「…………そういうことになるね」
ジョン「んー………………じゃけどアイツ等がそれを動かしても何の得があるん?アレって元々ハルの造ったモンじゃろ?」
ウーノ「今暴れているのは奴等がドクターの研究データを元に改良された、まったく別のガジェットなの………今の所暴れてる規模は小さいけど、問題はそこじゃないの」
ジョン「と言うと?」
ハル「…………ガジェットを動かしているのは………………君という事になっているようなんだ」
ジョン「…………はぁ~ん、成程のぉ~……………………確かに俺はジェイル・スカリエッティを殺したんじゃけぇ、そのデータを盗んだってのは出来るのぉ…………これまでの潰しが仇となったんかなぁ」
ハル「いやそこについては私の落ち度でもある、あの時データを根こそぎ消滅させていればこんな面倒なことにはならなかったんだからね」
ハルは悔しいんか俯きながら拳を握り締めとった、前世での情報じゃぁ結構冷徹やら自信家っちゅーイメージがあったんじゃけど、こっちじゃぁ結構熱入っとるやん。
ウーノ「ドクターの責任ではありません」
ジョン「そう、それに仮にこがぁな事が無くても何らかの兵器を使って………………えぇ~っとガジェットじゃったっけ?と同じ様な事させて俺の所為にするつもりじゃったんじゃろうしの」
ハル「………………」
ジョン「じゃけぇお前が気にする必要は無ぇんよな、それでも責任感じとるんだったらよぉ…………あれの対抗策とか何かを考えるなり造るなりしてくれぇや」
ハル「………そう………だね、スマナイ」
ウーノ「…………ありがとう透、それとあのガジェットの出現で他の研究所の警備も厳重になっているわ、アレは研究所の警備も兼ねているから公安の連中もいて襲撃は更に厄介になるわ」
ジョン「まぁそこは覚悟の上ってことじゃね」
ハル「それとこの事は昨日のニュースにも取り上げられてね、たぶんこれで正式に正規の部隊の連中も動き出すに違いないから、より一層気を付けてくれ」
違法な研究の内容やら事情を知っとる公安だけじゃなく、何も知らん正規の奴等とも相手にするってのは…………かなり骨が折れるのぉ……………手加減出来るかのぉ。
ジョン「…………まぁやってみるかぃねぇ………………」
それに正規の部隊って事は………………なのは達ともカチ合う可能性も十分にありえるんかぁ……………出来りゃぁそんな形で会いたくないんじゃけど、よく言うよなぁ…………この世はままならんって。
??? Side
???「ガジェットが暴れてるて………………それホンマ?」
???「そう、しかも新型………………今になってまた出て来るなんて思っても無かったんだけど」
???「一体誰がそないな事を………………確かジェイル・スカリエッティは死んだはずやなかった?」
???「そうよ、でも詳しい情報は未だ分からないけど、首謀者は最近ニュースでも取り上げられてる人物よ」
???「それってこの前やってた、管理局が所有する研究所をいくつも襲っているって言うアレ?」
???「ええ、この事はあなたに早く伝えた方がいいと思ったのよ」
???「はやて」
Side Out