魔法少女リリカルなのは ダメ人間の覚悟   作:make_51

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第11話 訪問と失踪

 

 

ジョン「まぁた誘拐か…………物騒じゃのぉ」

 

前の参観日から数日が経ち、今日も今日とてニュースを見とったら、参観日の時に貰った奴に書いてあった誘拐の話が出とった。

 

しかも誘拐が起こったのがあの参観日と同じ日じゃったとはなぁ………………。

 

ジョン「………じゃけど、いくらなんでも多くね?」

 

この数日ハルと一緒に調べとったけど、誘拐されたのはどれも魔力を持った子供ばっからしい、しかも50人以上は誘拐されとるとのこと。

 

しかもニュースでも詳しく報道されんってことは………………管理局の仕業で間違いないってことかいな。

 

ジョン「気に食わん事しくさってからに…………」

 

ハル「まったくだね」

 

ジョン「んぉ?ハルやんか、どうしたん?」

 

俺がテレビを見とったらハルが知らん間にリビングに入ってきとった。

 

ハル「あぁ君に少し知らせておくことがあってね」

 

ジョン「何なん?」

 

ハル「最近この家の周りを嗅ぎ回っている奴がいるようでね」

 

ジョン「あ?誰なんそれ?」

 

ハル「大丈夫管理局じゃないよ…………だけど嗅ぎ回っているのは聖王教会の連中だけどね」

 

ジョン「聖王教会……………」

 

聖王教会・・・・管理局と同じく、危険なロストロギアの調査と保守を使命としている宗教団体のことで宗教自体を指す時は『聖王教』とも呼ばれことがあり、次元世界で最大規模の宗教組織で各方面への影響力も大きく、また信徒が多く存在し、その理由として他宗教に比べ禁忌や制約が少なく、緩い事が影響しているとのことらしい。

 

ハル「聖王教会が何の目的で私達の周りをうろついているのかはわからないが、用心してくれ…………ということを言いたかったんだ」

 

ジョン「…………あぁ………せやな」

 

それからは俺達…………主にスタークにじゃけど、子供達とこの家の周辺に対しての視野を強化してもらって何かあれば逐一俺に報告するよう言っておいた。

 

そんなこんなで1ヶ月が経った今日、スタークから念話で報告を受けた。

 

ちなみにシュテル達はまだ帰って来とらん、シュテル達の学校は比較的近いけぇ感知出来るけぇもしもの時の為にスターク辺りに行ってもらうようにしとるんじゃけど、他のビリー達は魔力が無い分危険があるって事でハリベルらが交代で迎えに行っとる。

 

スターク『旦那、ちょっといいか?』

 

ジョン『どした?』

 

スターク『ちょいと報告………というか、来客だ』

 

ジョン『来客?』

 

ヤクモ『マスター』

 

俺とスタークの間にヤクモらが割って入って来た。

 

ジョン『何じゃい、今スタークと話を』

 

リコ『2つの魔力を感知しました、どちらもAクラス以上です』

 

ほぉ、Aクラス以上………なかなかの手練れかもしれんのぉ…………もしかして、奴等にバレたんかいのぉ………。

 

スターク『あー………旦那?続けていいか?』

 

ジョン『おぅ、んで?その来客って誰?』

 

スターク『あーなんつーか、宗教的な感じに見えるな』

 

宗教的………………となると…………。

 

ジョン『聖王教会か』

 

スターク『だろうな、見た感じ管理局って感じじゃないな…………私服ってわけでもなさそうだけどよ』

 

ジョン『分かった、お前は中に戻ってもしもの時の為に控えとってくれや』

 

スターク『あいよ』

 

俺はスタークとの念話を切り、身なりを正しながら今来ちょる奴等の事について考えとった。

 

ジョン「…………遂に来たんか、一体何の目的で」

 

 

 

カリム Side

 

 

カリム「ここ?」

 

私とシャッハは目の前にある大きい家の敷地の前に立っていた、以前シャッハに調べてもらっていたはやて似の子供達が住んでいる所らしい。

 

シャッハの報告によれば、この家には大人が10人以上に子供が20人以上いて孤児院としても申請はしているとのこと、こんな孤児院を今まで気づかないなんて…………ある意味、職務怠慢ね。

 

シャッハ「はい、ここで間違いありません。この孤児院の家主はジョン・D・ホーエンハイムという人物だそうです」

 

カリム「そう…………ご苦労様、ごめんなさいね私のわがままで動いてもらって」

 

シャッハ「いいえ、私も気になっていたので、気にしないでください」

 

カリム「……ありがとう、じゃ!行きましょ!」

 

私とシャッハは孤児院の中に入る事にした、もしかしたらあの子供達………はやて達と瓜二つな子供達もいるかもしれないから。

 

シャッハ「しかしよろしいのですか?いきなり今日訪問されるなど、事前連絡も無しですが…………」

 

カリム「事前に連絡なんかしたら、却って意識させちゃうかもしれないじゃない、それに今回は話を聞きに来ただけだから」

 

シャッハ「ですが………あの中には4,5人、高い魔力を保有する者も出来ます………」

 

シャッハの言う通りで、あの孤児院の中には複数の高い魔力を持った人が何人か確認できた。

 

カリム「それは知ってるわ、でもだからってこのまま放っておくことなんて出来ないでしょ、ちゃんと確認しないと」

 

シャッハ「それは…………そうですが………」

 

カリム「それに、もしも前のあの黒い人がいたら、話を聞いてみたいじゃない?」

 

シャッハ「は、はぁ………」

 

そう言ってうちに私達は孤児院の扉の前に到着した、そしてそばにあったインターホンを押した。

 

”ピンポーン♪”

 

私達は暫く待っていると中から一人の女性が出て来た、見た目は肌は褐色で修道女のような感じの人が出て来た。

 

ただこの人………………。

 

シャッハ『騎士カリム、この人物…………魔力が………』

 

カリム『えぇ…………この人、相当高い魔力を持っているわね』

 

私とシャッハは念話を使って会話をした、流石に相手の目の前でいう事ではないでしょうしね。

 

シャッハは一応いつでも戦える姿勢になった。

 

褐色女性「どちらさまでしょう?」

 

カリム「初めまして、私聖王教会から参りました、カリム・グラシアと申します」

 

シャッハ「同じく、シャッハ・ヌエラです」

 

褐色女性「…………聖王教会の方がこちらにどのようなご用件でしょうか?」

 

カリム「いえ、本日はこちらの方に少しお話をお聞きしたいと思いました…………あの、こちらに責任者の方はいらっしゃいますか?」

 

褐色女性「…………少々お待ちください」

 

女性はそう言うと扉を閉めた、そして1,2分するとまた扉が開き先程の女性が出て来た。

 

褐色女性「お待たせしました、会われるとのことなのでどうぞ、お入りください」

 

私達は言われるがままに孤児院の中に入って行った、中は意外に広く部屋も数多くあり私達はリビングに案内されるとのこと。

 

カリム「綺麗なお家ですね」

 

褐色女性「ありがとうございます、本人たちが聞いたら喜びます」

 

途中2,3人同じ様な服装の女性が掃除をしているところを見かけた、おそらくこの人たちの事だろう。

 

褐色女性「ご挨拶が遅れました、私はこの家に住まわせてもらっていますハリベル・ティアと言います」

 

カリム「よろしくお願いしますね」

 

シャッハ「どうぞよろしく」

 

カリム「しかし、大きなお家で大変ではありませんか?」

 

ハリベル「そのような事は決して、私達は恩に報いる為に好きでやっているまでの事」

 

シャッハ「恩…………とは?」

 

ハリベル「私、そして私と同じ様な格好をした3人…………我々は道に迷っていたところをあの方に助けていただいたのです」

 

カリム「道………ですか」

 

ハリベル「はい………どうしようもなく、果ての無い闇の道から………………」

 

私は彼女が言っている意味を理解出来ないでいた、ただこの人はこの家の主、前に魔法学院に来ていたあの人の事を想っている事はわかった。

 

そんなこんなの話をしている間に応接室に着いた………って孤児院に応接室が普通にあるって……………まぁいっか。

 

”コンコンッ”とハリベルさんが応接室の扉を叩いた、なんだかやっていることが使用人っぽいような気が………。

 

ハリベル「先程の聖王教会の方々をお連れしました」

 

ジョン『通してさしあげてくれ』

 

ハリベル「はい”ガチャッ”どうぞお入りください」

 

私とシャッハは言われるまま、中に入ると先月行われた参観で保護者の中にいた人物がいた。

 

ジョン「ようこそお越しくださいました、私がこの孤児院の責任者のジョン・D・ホーエンハイムです、どうぞよろしく」

 

カリム「私は聖王教会から参りました、カリム・グラシアと申します」

 

シャッハ「同じく、騎士カリムの護衛、シャッハ・ヌエラです」

 

ジョン「どうも、立ち話もなんですのでこちらにお座りください」

 

カリム「(この人は…………さほど魔力は無さそうね)」

 

私達はホーエンハイムさんの言う通り、ソファーに腰を下ろした。

 

さてと………ここからはあのことについて聞かないと、あの子達はどういう存在なのかを…………。

 

 

Side Out

 

 

 

ジョン「今飲み物を出しますので少々お待ちを」

 

カリム「あぁいえ、お構いなく」

 

俺はとりあえず2人にコーヒーを出そうとミルがある近くの棚の所に向かった。

 

カリム「あら、変わったモノですね?」

 

ジョン「あ、これですか?これはミルという物でして、旅先で面白そうなので買って試に使ってみたらハマってしまって、以来これでコーヒーを飲むのが主流になってしまいました」

 

俺はそう言いながら二人にコーヒーの入ったカップを「どうぞ」と言いながら出した。

 

ジョン「ミルクなどはお好みでどうぞ」

 

2人は「いただきます」と言ってコーヒーを飲んだ、俺は以前士郎さんに教わってからも淹れ続けとったけん、それなりの自信はあるわけなんじゃけど。

 

カリム「ん………はぁ、美味しいですね」

 

シャッハ「本当です、これほど美味しくなるとは…………」

 

ジョン「そう言っていただけて光栄です、それで本日はどのようなご用件でいらしたんでしょうか?」

 

カリム「あ………はい、こちらの孤児院は設立してもう5年ほどになりますよね?」

 

ジョン「えぇそうですね、一応申請はしたのですけど………」

 

カリム「はい、それは存じております…………ただ今まで『どういった所なのか?』というのを全く知らず………………ということなので本日は視察に来ました♪」

 

シャッハ「…………ハァ」

 

うっわこのグラシアって人いい笑顔で何適当な事ほざいてんの?護衛のヌエラって人もなんか頭を指で押さえとるし。

 

ジョン「そ、そうでしたか」

 

カリム「…………というのは建前、実はお聞きしたい事がございまして」

 

おわぁぁぶっちゃけたなぁ、建前って普通本人の前じゃ言わんぞ。

 

ジョン「そのお聞きしたい事とは?」

 

カリム「はい、先月こちらのお子さんも通ってらっしゃる魔法学院で授業参観があったのは御存じでしょうか?」

 

ジョン「はい私も行きましたので」

 

カリム「そうなんですね、私とシャッハもあの学院の卒業生でその日久々に母校へと行ったんです」

 

ジョン「そうだったんですか」

 

カリム「その時ある少女を見かけまして、その少女は私の知り合いと瓜二つと思えるくらいそっくりだったんです…………それも4人」

 

ジョン「………………………」

 

この人………………アイツ等の知り合いなんか?

 

カリム「そしてその子達がここに住んでいるとのことだったので、確かめておきたくて」

 

成程ね………すでに調査済みってわけか………………ここ連日の聖王教会の奴等はこの調査の為ってことなんかね?

 

となると………………。

 

ジョン「その少女達というのはうちのシュテル・L・バルタザール、レヴィ・アントール、レン・アントール、ディアーチェ・ヒースクリフ、ユーリ・オーランドの事でしょうか?ですが、その子達は5人なので誰が誰と似ておられるのか…………」

 

シャッハ「失礼ですが、その子達はまだ?」

 

ジョン「はい、まだ学院ですがもう少ししたら戻ると思いますが…………」

 

ってなことを言っとるとどうやら噂をすれば影っちゅー奴で、シュテル達がタイミングよぉ帰宅してきおった。

 

カリム「………………」

 

シャッハ「………………」

 

この2人もどうやら気付いたようじゃ、ま…………こんだけ魔力があったら気付くかものぉ………。

 

一応すぐには言わず孤児院の扉が開くっぽい音を聴いてからシュテル達が帰って来た事を確認した。

 

ジョン「おや?どうやら誰か帰って来たみたいですね、もしかしたらあの子達かもしれません」

 

そう言うと廊下の方で誰かが走ってくる音が聞こえてきた、まぁ十中八九レヴィとレンじゃろうけどね。

 

”バァーーンッ!!”

 

レヴィ「先生!!たっだいまぁーー!!」

 

レン「………………ただいま!」

 

はい正解、2人は勢いよく入って来るなり俺に抱き着いてきた。

 

シュテル「レヴィ!レン!あなた達はまた!?(うぅ~これだけは中々勝てないです…………あれ?)」

 

ディア「貴様等また抜け駆けを!?(んぬ?誰だこやつ等は………………客か?)」

 

ユーリ「ハァ……ハァ……また負けました………………(どうしてもこの2人には体力では勝てないですね………って誰か来てますね)」

 

2人に遅れてシュテル達が入って来た…………って今はこいつ等をどうにかせんといけんな。

 

ジョン「こーりゃっ!レヴィにレン!お客さんが来られとんじゃけん、シャンとせんにゃぁいけんじゃろうが!」

 

レヴィ「うっ…………」

 

レン「………………ごめんなさい」

 

案の定グラシアさんとヌエラさんはいきなりの事となのは達に激似のこいつ等を見てポカンとした顔になっとる。

 

ジョン「こちらの方々は聖王教会から来られたんじゃけぇ、ちゃんと挨拶しぃや」

 

ユーリ「聖王…………教会の方々だったんですか………」

 

ジョン「ほい、じゃぁ一人一人挨拶して」

 

シュテル「はい!初めまして、私この孤児院に住んでますシュテル・L・バルタザールと申します」

 

レヴィ「じゃぁ次僕ね!僕はレヴィ・アントール!よろしくぅ!」

 

レン「………レン・アントール………………」

 

ディア「我はディアーチェ・ヒースクリフだ、よろしくしてやろう」

 

ジョン「こぅらディア、何で上から目線ん?!」

 

ユーリ「んんっ!最後は私、ユーリ・オーランドです、よろしく」

 

ひと通り自己紹介が終わるとグラシアさん達は真剣な目でシュテル達を見て暫く黙った、かと思ったら。

 

カリム「………………ご丁寧にありがとう、では私達もね。私は聖王教会の教会騎士団の騎士を務めています、カリム・グラシアです、よろしくね」

 

シャッハ「同じく聖王教会から来ました、騎士カリムの護衛のシャッハ・ヌエラです」

 

グラシアさん達の紹介も終わった時シュテルが念話で俺に聞いてきた。

 

シュテル『先生、この人たちは一体何の用で…………まさか?!』

 

ジョン『いんや、この人等はアイツ等とは関係無さそうじゃ、確かにこの人等は結構な魔力を持っとるけど、もし確認だけでならもうちょい人数揃えて来るはずじゃろうし』

 

ユーリ『成程……』

 

ディア『だが、だとしたら一体何の用でここに来たのだ?』

 

ジョン『お前等が………アイツ等に………………オリジナルによぉ似とるって事に気付いたらしくのぉ、それの確認に来たんだと』

 

シュテル『私達の………ですか………………』

 

シュテル達は若干じゃけど落ち込んでしもぉた、まぁそれはしゃぁないじゃろうな。

 

シュテル「…………それではこれで失礼します、学院での課題がありますので」

 

ディア「さぁレヴィ、レン…………部屋に行くぞ」

 

レヴィ「うん…………」

 

レン「………………」コクっ

 

ユーリ「失礼します、先生」

 

ジョン「ん」

 

シュテル達は俺達に挨拶をして応接室を出ていった。

 

ジョン「すみません、あの子…………特にレヴィとレンが迷惑をお掛けしまして」

 

カリム「いえ、流石に驚きましたが…………元気がおありの様で」

 

ジョン「恐縮です………それでいかがでしたか?」

 

カリム「………はい、やはり瓜二つとしか言いようがありませんね」

 

ジョン「………………そうですか」

 

シャッハ「失礼ですが、ホーエンハイムさん、彼女達とはどうやって知り合ったのでしょう?そのあたりの事をお聞かせいただければ、嬉しいのですが」

 

ジョン「………………」

 

なぁんか、若干取り調べみたいなことになっとんじゃけど。

 

シャッハ「答えられませんか?」

 

カリム「止めなさいシャッハ、取り調べではなのよ」

 

………………これも芝居クサい………とは思えんけど、まぁ前みたいなことを言えばええじゃろ。

 

ジョン「いえいいんですよ、ただあの子達のことを話すには少し悲しくなってしまいますので………………」

 

カリム「悲しく………ですか?」

 

ジョン「はい…………あの子達の事を話すには私の趣味からですね」

 

そっからはまぁー前の学院長と話をした時と同じことを話したわな、実にシンプルな嘘!逆に変に脚色したら現実離れし過ぎて信用されんようになってしまうけぇな、これ俺の経験上の事ね。

 

ジョン「………………ということなんで、うちで育ててるんです」

 

カリム「そう………だったんですか………」

 

シャッハ「…………軽々しく聞いてしまい、申し訳ありません」

 

ジョン「いいえ、こちらも今まで黙ってしまっていたので」

 

カリム「しかし、管理外世界では未だそんな事が………」

 

ジョン「はい………私も旅先でしか聞いたことが無いのですけど、争っているのは一部の抗争もあればテロリストなどの襲撃もあるとのことでしたので………」

 

シャッハ「あの子達はそれを経験して…………………」

 

ジョン「しかし、それほど似ておられるのですか?その………お知り合いの方に」

 

カリム「はい…………いえ、似てるなんてものではありませんね、瓜二つと言った方がよいかもしれませんね」

 

ジョン「そうですか………ですがまぁ、世の中には自信に似た人物が3人はいるという言葉があるぐらいですし、もしかしたらおかしくはないのかもしれませんね」

 

シャッハ「………それは、そうかもしれませんが…………」

 

カリム「あの子達とお話は出来ますか?」

 

ジョン「あ、はい大丈夫です…………ですけど、あの子達には管理局に入るのか等の事は伏せておいてください、未だ恨む気持ちは消えてはいないようなので」

 

カリム「分かりました」

 

ジョン「あの子達の部屋には先程の女性に案内させますので」

 

俺はそう言うとハリベルを呼んで、グラシアさん達をシュテル達のおる部屋へと案内させた。

 

それから10分くらいして、二人は帰るということで俺は見送りに敷地の出口まで送っていった。

 

出口の方には車が停まっとった、あぁ成程ね…………アレで来たわけなんじゃね。

 

カリム「本日は突然の訪問で誠に申し訳ありませんでした」

 

ジョン「いえこちらこそ、碌なもてなしもできませんで…………ところであの子達の話はどうでしたか?」

 

カリム「はい、とても優しい子達ですぐにお友達になれました、それに10代の子供にしては夢をしっかり持っているようで」

 

シャッハ「将来がとても楽しみな子供達です」

 

ジョン「そう言っていただけるとあの子達も喜びます」

 

カリム「それでは我々はここで、またお会い出来る日があればよいのですが」

 

ジョン「こちらとしてはいつでも大歓迎ですよ」

 

カリム「ありがとうございます…………それでは失礼しますね」

 

シャッハ「失礼します」

 

そう言って二人は車に乗り、車は聖王教会方面へと向かって行った。

 

ジョン「………………」

 

俺は車が見えんようなるまでしばらく立っとってから、見えんようになったら中に戻った。

 

ユーリ「あの人達は帰られましたか?」

 

入って来たすぐにシュテル達が俺の所に来た。

 

ジョン「あぁ、もう帰ったで」

 

ディア「そうか」

 

ジョン「それより、どうじゃった?あの人等の印象は?」

 

レヴィ「すっごく優しかったよ!」

 

レン「………………お菓子くれた」

 

ジョン「………………………………よかったね」

 

シュテル「あ、でも今までの………そのぉ………………『あの人達』とは違った感じの人達でした」

 

ディア「少なくとも好感は持てる奴等だったな」

 

ユーリ「はい、とてもいい方々でした」

 

ジョン「そうか…………」

 

まぁこいつ等がそう思ったんなら少なくとも悪ぃ奴等じゃないと思うんじゃけどな。

 

ジョン「…………ほい!じゃぁお前等はもう部屋に戻って宿題でもしんさい」

 

レヴィ「えぇ~!?」

 

レン「………………つまんない」

 

ディア「お前等………………」

 

ジョン「真面目にやった奴にはオヤツ兼俺がナデナデしてやろう…………」

 

ジョン以外「「「「「っ!!!!!」」」」」

 

ジョン「…………なんつって………って……おりょ?」

 

俺が言い終える瞬間にシュテル達は俺の前から姿を消しとった。

 

あれ?おかしくね?俺瞬きとかまったくしとらんかったはずなんじゃけど、アイツ等どうやって一瞬で移動したん?『瞬歩』とか『飛雷神の術』も教えてないで!?

 

ウーノ「透ちょっと…………ってどうしたの?」

 

俺が考えとると、後ろからウーノが話し掛けてきた。

 

ジョン「んぁ?いやぁ、何でも無ぇんじゃけどさ…………てかどうしたん?」

 

ウーノ「そうだったわ透、すぐに地下のドクターの研究室に行って、ドクターが話があるって」

 

ジョン「あいよ」

 

俺はウーノの言う通りハルがおる地下室に足を運んだ。

 

 

 

 

カリム Side

 

 

私とシャッハは孤児院から一時間くらいして聖王教会に戻り、執務室へと向かった。

 

シャッハ「どうでしたか?」

 

カリム「どうって…………何が?」

 

シャッハ「あの少女達の事です、明らかに騎士はやて達に似ていましたが」

 

カリム「そうね、確かに似てはいたけど別にはやて達とまったく同じっていうわけでは無かったし、それにホーエンハイムさんの話はとても嘘を言っている感じでは無かったわ」

 

シャッハ「それは………私も感じましたが………………」

 

カリム「でもね…………何か引っかかるのよね」

 

シャッハ「何かとは………………一体何が?」

 

カリム「んん~それがよく分からないのよね」

 

シャッハ「はぁ………………まぁそのうち分かるかもしれません、あまり無理に考える必要は無いかと思うのですが…………」

 

カリム「…………それもそうね」

 

そう言って私は自分の執務室に着いた、するとそこに他の騎士団員の方がこちらに向かってきた。

 

騎士団員「こちらにおられましたか、シスターシャッハ」

 

シャッハ「どうしました?」

 

騎士団員「実はシスターシャッハに訓練の事でご相談がありまして………」

 

シャッハ「それはそちらだけでも出来るのでは?」

 

騎士団員「そうなのですが、ここはやはりシスターシャッハにご教授願いたいと言う要望もありまして」

 

カリム「いいじゃない、行ってあげなさいシスターシャッハ」

 

シャッハ「………………わかりました、では騎士カリム…………後ほど」

 

カリム「ええ」

 

騎士団員「………………(フフッ)」ニヤッ

 

私はシャッハを見送った後自分の仕事に取り掛かった。

 

それから大体10分くらいが過ぎた所で扉からノック音が聴こえた、誰か来たのかしら?シャッハかしら?

 

私は扉を開けると、そこに居たのはシャッハではなく別の人だった、この人は確か…………。

 

カリム「どうされました?騎士ダーイン」

 

私は同じ騎士団員の騎士ダーイン・スヴェイルの名前を呼んだ、彼は私と同じ管理局の理事だけでなく頭脳明晰でとある研究機関からも誘いが来ている程らしい。

 

ダーイン「いえ、少し騎士カリムにお話を、と思いまして」

 

カリム「お急ぎですか?」

 

ダーイン「出来れば」

 

急ぎかぁ……………まぁ今は急いでやる事も無いから別に大丈夫かなぁ…………。

 

カリム「分かりました、では中「いえ、ここでは無く別の所でお願いできますか?」あ、そうですか」

 

ダーイン「はい資料もございますので、そちらと並行したいと思いまして………申し訳ありませんが御足労願えませんか?」

 

カリム「…………分かりました………ではそちらで」

 

ダーイン「何から何まですみません」

 

カリム「気にしないでください」

 

私は執務室を出て騎士ダーインに付いて行った。

 

 

 

 

 

 

ダーイン「………………………………ククッ」

 

 

Side Out

 

 

 

第三者 Side

 

 

 

シャッハ「…………意外にも時間が掛ってしまった」

 

教会の廊下を1人の女性が歩いていた、シャッハ・ヌエラである。

 

シャッハ「カリムの言っていた事が気になりますね………もう少し話を聞いてみようかな」

 

シャッハはカリムが居る執務室に向かって歩いて行き、着くなりノックをした。

 

シャッハ「騎士カリム!シスターシャッハです!少しよろしいでしょうか?」

 

シャッハは扉越しに聞いてみたが中からは返事は無い。

 

シャッハ「??出ているのか?…………カリム!入りますよ?」

 

扉を開け中を確認するが、中には目的の人物は居なかった。

 

シャッハ「………………やはりどこかに出ているのか?いや、それだと私に何か一言あるはず…………」

 

シャッハは少し教会内を探索することに決め、廊下を歩き回った、途中何人かに聞いて回りながら。

 

そしてその頃、聖王教会の外の木の陰に一人の見慣れない人物がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「ここが聖王教会か………………」

 

 

 

Side Out

 

 

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