魔法少女リリカルなのは ダメ人間の覚悟   作:make_51

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第13話 虚と虫

 

カリム Side

 

 

ダーイン「さぁ、その少女の為に奴を倒せ」

 

ダーインはどこからか現れた少女の召喚虫に向かってマダラを倒すよう指示を出し、ヴィヴィオと共に部屋から出て行った。

 

カリム「!!待ちなさい!!………………くっ!!」

 

私はダーインの後を追いかけようと思ったけど、両手両足に付けられた鎖の所為で身動きがまったく取れないでいた。

 

マダラはというと先程の召喚虫と対峙して動こうとしていない、未知の敵に対し慎重になっているのかしら?

 

そんな事を思っていると、マダラに動きがあった。

 

マダラ「なら、お前に任せるとしよう」

 

いきなりマダラがそう言うとさっきまで私の斜め前にいたのに、今は私の前に来た。

 

カリム「(今誰と話してたの?)」

 

そして何を思ったのか、左手で自分の仮面を外しだした!

 

カリム「(え!?何で仮面を外すの?!見たい!!……じゃなくて、素顔が気になる!!………でもなくて!!)」

 

私は自分でも何を思っているのか分からなくなっていた、ただ私は必死に首を動かし素顔を見ようと頑張った………………。

 

だってそうでしょう?今まで誰もその素顔を見たことが無いんだから、まぁ確かにこんな時に不謹慎なのは分かるけど…………。

 

私が変な事を考えているとマダラは今度は空いた右手で顔を覆うようにしたのが見え(た気がした)、そしてその右手を顎の所までスゥッと降ろした………その時気のせいかマダラの頭からチラッとだけど白い何かが見えた気がした。

 

カリム「(……?………)」

 

一瞬彼の纏っている何かが変わった気がした、そして今度は左手に持っていた本来の仮面をまた付けだした。

 

すると、今までちょっとしか会話(してたかしら?)をしてなかったけど、彼から想像もつかない反応があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラ(白)「アァァーーーッハッハッハッハ!!ヤット暴レラレルゼェ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリム「!?!?」

 

いきなりマダラから今までになかった口調、なんだか凄いハイテンションというか……。

 

マダラ(白)「ハァーーー………ヨォ、オ前ノ相手ハ俺ガヤッテヤルヨ虫野郎」

 

召喚虫「………………………」

 

気のせいか、声まで変わってるような……………一体何なの?

 

カリム「ね、ねぇ………………」

 

私は本当にマダラ本人であるか聞いてみようと思い、恐る恐る声を掛けてみた。

 

マダラ(白)「アァン?」

 

マダラ?はまた首だけを此方に向けた、だけどやっぱりさっきとは少し態度が違う感じだった。

 

カリム「あ、あなた………マダラ…………よね?」

 

マダラ(白)「違ェナァ、俺ハアイツジャネェヨ」

 

アイツじゃない?どういう事?二重人格者とでもいうの?

 

カリム「じゃぁ………………あなたは一体誰だっていうの?」

 

マダラ(白)「誰デモネェヨ!俺ハ俺ダ!名前ナンカネェヨ………………ッテ前ハ言ッテタケドヨォ」

 

カリム「は?じ、じゃぁ名前はあるの?」

 

マダラ(白)「アァコイツニ付ケラレタ名前デヨ、白(ハク)ッテンダ」

 

白と言ったマダラの姿で言った人物は自分…………というのは合っているのか分からないけど、親指で胸を突きながら言った。

 

カリム「あなたって………いえ、マダラは二重人格者なの?」

 

白「違ェナ、マァ似タヨウナモンダケドヨォ…………ソレヨリモ」

 

白は目の前の召喚虫の方を向いた、あれと戦う気なの?

 

白「ヘッ、久々ノ外ダカラヨォ……………手加減出来ルカドウカ分カラナイケドヨォ、スグニクタバラナイデクレヨナァ!」

 

言い終わると同時に白は召喚虫に向かって突進した、背中の大剣を抜きそのまま振り下ろした。

 

ドォォォンという音が鳴り響く中、召喚虫は少女を抱えて回避していた、あの子操られても回避することは出来ないのかしら?

 

白「……………ハハッ、ソイツヲ護リナガラ戦ウナンザ出来ンノカヨ?」

 

少女を地面に降ろす召喚虫に白は分かりきった事を聞く、確かにあの召喚虫とマダラ…………もだけどあの白ってやつの力量は分からない、それはあの二人………なのかしら?分かっていると思うんだけど。

 

白「マァテメェハソレデモイイケドヨォ、俺ハソンナ事関係無クヤラセテモラウゼェ!!」

 

また白は召喚虫に向かって大剣を振り下ろした、さっきと同じで少女を抱えなんとか回避出来たけど、このままじゃいずれは………………。

 

カリム「……………ね、ねぇ、何もあの子を巻き込まなくてもいいんじゃ……………」

 

白「知ラネェナ、俺ハアノ虫野郎ニ攻撃シテルダケダゼ」

 

カリム「そ、それでも…………」

 

白「ナンダヨ………ア!ソウダッタ………ット」

 

白は何かを思い出しかのように大剣を持って私の所に来た………………ってちょっとちょっと!!

 

カリム「えっ!?何?!何?!」

 

白「ウルセェジットシテロ、デナイト腕吹ッ飛ブゾ」

 

カリム「え?…………」

 

彼はそう言いながら磔にされている鎖を斬った………………右手だけ。

 

カリム「って待って!何で右手だけ?!」

 

白「後ハテメェデヤレッテンダ、ソレ位出来ルダロウガ」

 

白はそれだけ言うとまた召喚虫に向き直った、でも何で私の拘束を?

 

白「サァ、準備ノ時間ハクレテヤッタンダ、ソロソロヤル気ニナッタカ?」

 

召喚虫は少女から離れて白に対し構えを取った、彼は格闘戦を得意とするの?

 

白「ヘェ、ヤットヤル気ニナッタノカヨ………………………ナァ、一ツ聞カセロヨ」

 

白が召喚虫に質問しようとすると召喚虫は首を少し動かした、彼は人の言葉を理解出来るの?

 

白「オ前ヨォ…………ソイツヲ助ケタイノカヨ?助ケル為ニアイツ等ノ言イナリニナッテンノカヨ?」

 

召喚虫「………………」コクっ

 

白「ソウカヨ」

 

互い?の話が終わると白も構えた、すると

 

白「サァ来イヨ!?ソイツヲ本当ニ護レルナラナァ!」

 

白が挑発すると、召喚虫は白が言い終わると同時に一気に白に近付いた。

 

カリム「(速い!!)」

 

召喚虫の速度は並みの魔導師が撃つ直射型の魔力砲より速かった、いくらなんでもあの速度に反応は………………。

 

白「遅ェェッ!!!」

 

なんと白は召喚虫の速度に反応出来ているどころか、遅いとまで言い、あの召喚虫を剣で横一閃にし向かってきた位置まで弾き飛ばした。

 

何であの速度に平気で付いて行ってるの?!

 

しかし召喚虫は反応されることは想定済みなのか、すぐにまた白の方に飛んで行った。

 

白「オッ?!ヨク向カッテ来ルジャネェカ!!」

 

白と召喚虫はまたぶつかり合い拳と剣の連撃のし合いになっていた、ただやはり召喚虫より白の方が圧倒的に強い。

 

召喚虫が弱いと言うわけでは決してない、だけど白は彼以上に強かっただけ…………白には構えなんてものが無く魔法も碌に使っていない、使えないのかそもそも使う必要が無いのかは分からない。

 

それでも単純な体術ではあの召喚虫以上、いえもしかしたら以前シャッハと手合わせしたシグナムさんでさえ軽く上回っているかも………………。

 

それに白は遊んでいるようにも見える……………まったく本気を出していないというのは誰が見ても分かる光景だった。

 

白「ソォラッ!」

 

白は身体を横に捻り、その回転を利用してまた横一閃に斬りつけた、だけどその攻撃は召喚虫には通じず、跳躍され避けられた。

 

そして召喚虫はそのまま回し蹴りで白に攻撃した。

 

白「甘ェェヨ!!」

 

だけど白にはそんな攻撃は通用しなかった、白は回し蹴りを片腕で難無く止めその足を持ち、反対方向に投げ飛ばした。

 

白「ハァァ!」

 

召喚虫はそのまま壁にむつかりぐったりと横たわった。

 

白「弱ェナァ、弱過ギダ……ソンナンデ護レンノカヨ?ソンナ状態ジャァヨォ…………」

 

白は大剣を振り上げながら少女の方に飛んで行った。

 

白「コイツ死ンジマウゼェ……………テメェノ不甲斐無サデヨォ!!」

 

まさか…………あの子を斬る気?!

 

召喚虫「!!」

 

白がやろうとしている事に反応し、すぐに少女の下に戻りなんとか間一髪で白を止めた。

 

当の本人である白はまた召喚虫と距離を置いた。

 

白「ハッ、ヤリャァ出来ンジャネェカ」

 

カリム「ちょっとあなたねぇ!?あともうちょっとであの子を斬りそうになっておきながら何を…………!」

 

ちなみに私は白に向かってそんなことを言いながらも残っている鎖を頑張って外している真っ最中だった。

 

白「ウルセェ、ソンナノ知ラネェッテ言ッタハズダゼ、ソレニ最初カラアンナガキ狙ッテネェヨ」

 

カリム「はぁ?でも…………」

 

白「アイツノ指示ダカラヨ…………」ボソッ

 

カリム「え………………今何て”ドォォォン!!”えっ!?」

 

白「ン?」

 

突然召喚虫から黒い魔力弾が白目掛けて撃たれた、アレは………………衝撃弾?!

 

白「ヘッ!」シュンッ

 

白はその衝撃弾を寸前で避けた………………というより消えた、と思ったら彼はさっきとは別の位置にいた。

 

今のは………転移魔法?でもそんな感じでもないし……………ということは高速で移動が可能な魔法って事?

 

白「オ前モ遠距離系ノモノハ持ッテルヨウダナァ……………」

 

召喚虫「………………」

 

召喚虫は何も言わず二射目を発射した、今度は移動して跳躍しながら、しかも4発連続での発射だった。

 

白「ケドナァ………………」

 

白はおもむろに大剣を持っていない左手を出し、親指と人差し指、中指をくっ付けて前に突き出した。あとの薬指と小指は握った状態で。

 

するとその3本の指先に赤黒い魔力がどんどん集まっていった。

 

カリム「(何アレ………………なんか………重い感じの魔力……………)」

 

白「俺モ持ッテルンダヨ!」

 

指先に集まった魔力を衝撃弾目掛けて一気に放出した、直射型の魔力砲…………かなりの威力があるみたいね。

 

あの召喚虫が放った衝撃弾を軽く消し飛ばしてこの地下の研究施設に風穴を開けたんだから……………ってこれって地上にも届いてない?

 

白「(………ハァ……………コンナモンデイイダロウヨ………………ッタク、透ノ野郎モメンドクセェ事頼ミヤガッテ)」

 

何やら白の様子が変……………なのかは分からないけど、何やら溜め息をついていた。

 

白「(アノ野郎、追加デサリ気ナク上ノ連中ニ分カル様ニ派手ナ攻撃シロトカヨォ………マァコンナモンデイイダロウヨ)」

 

白「コイツハナァ、虚閃ッテンダ…………憶エタケリャァ憶エトケ」

 

召喚虫「……………………」

 

白「デヨ……………何時マデコンナ茶番、続ケルンダヨ?」

 

カリム「えっ?」

 

大剣を肩に担いだ白がいきなり妙な事を言い出した、茶番?何の事?

 

召喚虫「…………………」

 

白「オ前、俺……………トイウカ、人間ノ言語理解出来テンダロウ?」

 

召喚虫「………………」コクっ

 

白「ダッタラヨォ、俺ノ言ッテル事モ理解出来ンダロウガ、オ前…………俺ニ勝テネェッテ理解モ出来テンダロウ?ダッタラ、何時マデコンナフザケタ事ヤルツモリダヨ?」

 

召喚虫「………………………」

 

白「…………アーァ、ヤッテランネェ…………俺引っ込マセテモラウゼ」

 

カリム「え………引っ込むって……………」

 

白「アァソレトナァ虫野郎」

 

召喚虫「?」

 

白「ソノガキノ洗脳、アイツ…………マダラダッタラ、ナントカナルカモシレネェカラゾ」

 

カリム 召喚虫「「!?」」

 

どういうこと?あの子の洗脳がマダラ個人でどうにか出来るって…………。

 

白「ジャァナ」

 

白が別れのような言葉を出したと思ったら、彼の顔からまた白い何かが空気中に霧散していった。

 

白?「ぅ…………ん……………はぁ………面倒事を人に押し付けて………」

 

 

Side Out

 

 

 

いきなり白にバトンタッチされて若干混乱したけど、まぁ大体事情というか………………アイツが俺に何をさせたいかっちゅーのはわかった。

 

カリム「ね、ねぇ…………あなた…………マダラ………なの?」

 

今まで磔にされとったグラシアさんが聞いてきた……………って何なんアレ?

 

マダラ「そうだが………何だその恰好は?」

 

カリム「こ、これはあなたの中にいる白って人…………と言って良いのかしら、とにかく彼にされたの!?」

 

白『アァ、ソイツノ言ウ通リダゼ…………ッテ、オ前モ中カラ見テタダロウガ』

 

マダラ「そうか」『まぁの』

 

俺はルーテシアの方に行こうとした、まぁ確かにある程度は中から見とったけぇな、一応俺も知っとる。

 

カリム「え、あの……………コレどうにかしてもらえないの?」

 

マダラ「アイツがそこまでしてやったんだ、後は自力で抜け出せ」

 

カリム「むぅ………」

 

マダラ「……………さて」

 

俺はまだ突っ立っとるルーテシアの下に向かった、するとさっきの虫野郎がルーテシアの前に立ち、いかにも「この子には指一本触らせん!」って言っとるみたいじゃった。

 

マダラ「安心しろ…………と言うのも無理があるのかもしれんが、お前もこの少女を助けたいのだろう?」

 

虫野郎「………………………」

 

マダラ「どうなんだ?」

 

虫野郎「………………」コクっ

 

マダラ「なら下手な事はするな、俺自身もこんな子供がアイツ等のいいようにされるというのは、我慢ならんのでな」

 

俺はルーテシアの目の前に片膝を付いて彼女の魔力の流れを見る為『写輪眼』でルーテシアを見た。

 

必ずどこかにルーテシアの魔力を狂わせる部分がある筈じゃけぇな…………そこがこの洗脳を解く鍵になるはず。

 

マダラ「(ッチ、見つけるには見つけたけど…………この位置は………………大体頭の………後頭部辺り………あった…………まぁある意味妥当っちゃー妥当じゃろうけどね)」

 

すると俺の後ろの方で”ガシャン!”と言う音が聴こえてきた、どうやらグラシアさんがホンマに自力で鎖を解いたようじゃった、まぁ伊達に騎士クラスじゃないってかい?

 

カリム「それで、どうなの?その子は本当に助かりそうなの?」

 

マダラ「………………その前に一つ聞いておきたいんだが」

 

俺は立ち上がりグラシアさんと一応虫野郎に質問をした。

 

カリム「何かしら?」

 

マダラ「今なら俺を捕まえる格好のチャンスだが?何故捕まえようとせず、聞いてくる?そこの虫野郎と結託して捕まえる事も出来る筈だが?」

 

カリム「…………そんなこと?」

 

マダラ「一応……………俺自身でも大罪人であるというのは自負しているつもりだが?」

 

カリム「なら、その大罪人であるあなたが、その子を助けようとしているのは何故なの?」

 

マダラ「さっきも言っただろう、奴等のいいようにされるのは我慢ならんと」

 

カリム「それだったら、言い方は悪いけどその子を見捨てる、最悪殺してでもダーインを追えたでしょ?あなたなら」

 

マダラ「………………………」

 

カリム「………あなたは少なくとも今世間を騒がせているような極悪非道な行動を取るとは思えない、って言うのが理由じゃダメかしら?」

 

マダラ「………………勝手に思ってろ」

 

カリム「えぇ、勝手に思ってるわ♪」

 

なんじゃろ………………何か若干じゃけど、調子狂うわぁこの人。

 

カリム「それでその子は助かるの?」

 

マダラ「ん?あぁ、一応助かる」

 

カリム「そう「だが」え?」

 

マダラ「問題が一つある」

 

カリム「問題?それって一体」

 

マダラ「………おいそこの召喚虫」

 

俺は虫野郎にある質問をしてみようと思い呼んだ、けどこれ聞く方も答える方も結構キツイと思うけどねぇ……………。

 

マダラ「お前………主人であるこの少女を助けたかったら、どんなことでもするか?」

 

虫野郎「………………」コクっ

 

マダラ「なら………俺を信じ、動くな…………出来るか?」

 

虫野郎「………………………………………………」コクっ

 

間があった、まぁ誰でも得体の知れん奴に自分の主を任せる事なんぞ出来んし、そんな風に聞かれたら判断に困るじゃろうけど………………それでもコイツは頷いた。

 

カリム「ね、ねぇ……………どうしてそんな事を聞くの?」

 

マダラ「結論から言わせてもらえば、この少女が助かる確率は……………良くて半分だ」

 

虫野郎「!?」

 

カリム「はっ!半分!?」

 

マダラ「良くてな…………最悪、この子は死ぬ」

 

カリム「そんな……………」

 

マダラ「見ろ」

 

俺はルーテシアの身体を掴み回れ右をさせて、後頭部をグラシアさん達に見える様に髪を上げた、そこには直径2cmくらいの円い物体がルーテシアの後頭部にくっ付いとった。

 

カリム「これは………………」

 

マダラ「おそらくこれがこの少女を洗脳している装置だな、まぁ限定された物だろうからこれだけ小さくなってしまったんだろ」

 

カリム「これがそうなの?………でもこれじゃぁ…………」

 

マダラ「そう、簡単には外せん、なにせ脳に直接繋がっている可能性が高いからな、無理に外せば……………分かるな?」

 

カリム「じゃぁ一体どうすれば」

 

マダラ「コレを使う」

 

俺はライラを右手に集中させた、以前ハルの枷を解いた『マルディション・キエブラル』を使うことにした。

 

カリム「それは………………何?」

 

マダラ「これで彼女の装置を外す」

 

カリム「出来るの?!」

 

マダラ「……………確証は無い」

 

カリム「そんな…………」

 

マダラ「…………賭けだが、やるしかない」

 

虫野郎「………」

 

マダラ「………………止めないのか?」

 

虫野郎「……………」コクっ

 

マダラ「そうか」

 

てことは……………ある程度は信じてもらえちょるってことなんかなぁ………にしては早い気もするけど。

 

さて、問題はこの『右腕』でホンマにルーテシアの洗脳が解けるかなんよねェ……………。

 

前にハルにやった時は魔力事態を外したっていうか、アレは魔力の呪いってやつじゃけぇ出来たけど、今回は物理的な物がある分下手にやるとさっきも言ったように、ルーテシアは死ぬ。

 

マダラ「(じゃけど……………そがぁな事はさせんっちゅーに)」

 

俺はあらゆる方法を考えた、この子を無事に助けるかを、そこである方法を思いついた。

 

マダラ「(これなら…………たぶん)………やるぞ」

 

俺はルーテシアのオデコに右手を添えて、前回やったように発動させた、もちろん魔力の流れを見る為に『写輪眼』を発動させたまま。

 

マダラ「『マルディション・キエブラル』」

 

発動させた『マルディション・キエブラル』は一直線にルーテシアに付いちょる装置に向かって行った、結果装置は外れた…………んじゃけど。

 

ルーテシア「っ!!」ガタガタッ!!

 

虫野郎「!!」

 

カリム「え?!どうしたの!?ちょっと、大丈夫!?」

 

マダラ「やはりか……………」

 

予想通り、装置が外れた途端ルーテシアは激しく震えだした。

 

装置で脳を操作し魔力を操っとったんじゃけぇな、その操っとった装置が無いなって今まで不規則ではあるけど安定しとった魔力が乱れるに決まっとるっちゅーにな。

 

じゃけどコレも予想の範囲内、やることは決まっとる。

 

マダラ「………………………」

 

俺は『写輪眼』から『輪廻眼』に変え右手でルーテシアの魔力に干渉し、そのまま魔力を吸収した。

 

カリム「ね、ねぇ!?大丈夫なの?!」

 

マダラ「黙っていろ、今対処している」

 

カリム「ぅ………………」

 

魔力を吸収しとる量を調節しながら、吸収を止めて『写輪眼』に戻してレアスキル『譲渡』でルーテシアの足りんようなった魔力をこれまた調節しながら補充してやって魔力の流れを正常に戻す。

 

この作業、一見簡単そうに見えて実はクッソムズイ!!だって相手の魔力の流れを戻すなんぞ、『NARUTO』の幻術を解くのとはわけが違うんよね。

 

ある程度魔力の流れを正したらゆっくりと手を引いた、念の為後頭部に左手を置いた、傷口からもしも魔力が出んとも限らんけぇ。賭けはこっから…………上手くいっとれば成功、失敗じゃったら……………ルーテシアは植物人間、最悪死ぬ。

 

マダラ「………………どうだ」

 

俺はもちろん成功の方に賭けとったけぇな、ルーテシアの容体をジッと見た、すると………………。

 

ルーテシア「………スゥー……………スゥー…………スゥー」

 

ルーテシアは穏やかな寝息を立てとった、こいつぁ………………。

 

虫野郎「………………………」

 

カリム「こ、これって…………もしかして………」

 

マダラ「あぁ………………成功だ!」

 

虫野郎「!」

 

カリム「本当?!本当にこの子は助かったの!?」

 

マダラ「だから、そうだと言っている」

 

一応、装置があった後頭部の傷も左手で治療をしておいた、軽い怪我で簡単な治療なら俺にも出来るし。

 

マダラ「だが念の為精密検査させた方がいい、俺がやったのはあくまで洗脳を解いただけ、その他の事は分からんからな…………ここからは医師の仕事になる」

 

カリム「そう………分かったわ、そちらは私に任せて」

 

マダラ「……なら任せ”ドォォォン!!”………来たか」

 

カリム「な、何が起きたの!?」

 

マダラ「焦るな、お前のお仲間のご到着だ」

 

カリム「私の………………シャッハ達が!」

 

俺たちは部屋を出て通路の方におると、俺が侵入してきた方から10人くらいの騎士団が現れた、中にはヌエラさんも確認出来た。

 

その際にルーテシアは虫野郎に任せといた、んで俺は壁の方に腕組んでもたれ掛った。

 

シャッハ「っ!騎士カリム!ご無事でしたか!?」

 

カリム「シャッハ!ええ、大丈夫よ……………でもよくここが分かったわ」

 

シャッハ「はい、カリムを捜索していると突然礼拝堂近くの地面から強力な魔力砲を確認しまして、地下へと繋がる通路を探してここまで来たというわけです」

 

カリム「そうだったの」

 

シャッハ「しかし、本当によかった……………ですが、一体誰がこのような………!!貴様は!?」

 

どうやら俺を確認したヌエラさん含めた騎士団はデバイスを構えて臨戦態勢をとっとった。

 

へぇ、ヌエラさんのデバイスは双剣型のアームドデバイスかぃ、しかもトンファーにもなるっぽくね?んならシグナムやトーレ同様基本接近戦タイプじゃね。

 

明らかに敵意を剥き出しになっちょるヌエラさん達にグラシアさんが割って入った。

 

カリム「待ってシャッハ、彼じゃないの」

 

シャッハ「騎士カリム!?…………何故邪魔をするのです?!」

 

カリム「落ち着いてシャッハ……………大丈夫よ、それよりもこの少女の事をお願い」

 

驚いたことにグラシアさんが俺を庇った、敵対しちょるはずなのに……………。

 

シャッハ「は?はぁ…………」

 

ヌエラさんは未だ状況が把握できてい無い感じでその間にグラシアさんが近くにおった騎士団の一人に指示を出してルーテシアを保護させた、そんで今度はヌエラさんに事情を説明しとる時に俺はさっきの奴を追いかけようと歩き出した。

 

カリム「待ちなさい、何処に行く気?」

 

マダラ「決まっている、奴を追う」

 

カリム「でも…………今の間に逃げたんじゃ」

 

マダラ「まぁそれは無いな「え?」とにかく俺は奴の所に向かう」

 

シャッハ「それが出来るとでも?」

 

俺を取り囲むように騎士団の皆さんが構えた。

 

シャッハ「騎士カリムを助けて頂いた事には感謝しておりますが、それとこれとは話は「いいのシャッハ」カリム?!」

 

いきなりヌエラさんの言葉を否定と言うか真逆の事を言い出したグラシアさん、さっきっからこの人はなんかおかしい、まぁ俺に実害が無いけぇいいけどさぁ。

 

マダラ「どういうことだ?」

 

カリム「何も、ただ彼を取り押さえるのは私達の仕事だし、何よりヴィヴィオを取り返さないといけないからよ」

 

マダラ「……………好きにしろ」

 

俺は一応OKを出して通路を歩いていった、事前にハルに調べてもろぉたココの見取り図を見ながら進んで行った、ちなみに俺の後ろにはグラシアさんとヌエラさん、あと騎士団の人等が数名付いて来た、一応いつでも俺に攻撃できるようにデバイスを構えながら。

 

先を進むとある部屋に辿り着いた、そこにはさっきおったダーインって奴と聖王のコピー、グラシアさんはヴィヴィオと言うとった少女がおった。

 

ダーイン「くそっ!何故!!開かない………んだ!!??」

 

ダーインは必死に扉に向かって蹴ったりを繰り返しとった、開きもしない扉に向かって。

 

カリム「ダーイン!!」

 

ダーイン「っ!……………貴様ら………」

 

シャッハ「騎士ダーイン………本当なのですか…………」

 

ヌエラさんはさっき説明してもろぉた話を半信半疑じゃったんじゃろぉよ、ダーインを見てかなり驚いとった。

 

マダラ「まだこんな所でチンタラしているとはな、何かお困りか?」

 

ダーイン「マダラ……………貴様ァ…………一体何をしたぁ?!!」

 

マダラ「何も、言っただろう…………『教会内を調査させてもらった』、とな………まぁ何かしらの作業はしてもおかしくはなかろう?」

 

ダーイン「ぐっ……………やはり………」

 

そう、俺がかなり余裕でさっきの虫野郎を相手(相手をしたんは白じゃけどね)したんは、アイツが逃げんように事前に細工しとったけぇ。

 

ココの造りは複雑で教会内に戻るのに二種類の出入り口があって非常用に一つあったくらい、俺が入って来たのはこのうちの一つで、それ以外はモチ潰しといた。

 

マダラ「だがまぁ、流石に転移魔法を使われたらお終いだったが、ま……それは無いと踏んでの行動だったがな」

 

ダーイン「チィッ!」

 

カリム「??………っ!ココって………」

 

マダラ「そう、ここはAMFが展開されている所でな…………分かるか?お前はまんまとここに誘い込まれたのさ」

 

俺は初めっからコイツがここに来るように派手に破壊しとったっちゅー話をワザとしてやった。

 

マダラ「さ、そんなことよりその娘を渡してもらおうか」

 

ダーイン「…………出来ませんなぁ、この娘は我々の大事な『道具』なのですから

 

カリム「その娘はなのはさんの………六課の皆さんが保護している子よ!!」

 

ダーイン「そんなもの、あなた方が勝手に決めている事でしょう!」

 

マダラ「……………聞かせろ、この少女をどうやって連れ去った、一部隊から連れ去る事は容易な事ではないぞ?」

 

ダーイン「確かに、あそこのセキュリティは他と違い堅固ですし、なにより隙がなかなか無くて、本当に優秀過ぎて困りました…………ですが、あなたという不穏分子が居ればひとたび任務に駆り出されるでしょうね」

 

マダラ「だが、それでも誰かに留守を………そうか……………」

 

カリム「あなた………!?」

 

ダーイン「気付かれましたか、そうですよ!留守になった者がたった二人なので比較的楽でしたよ!?我々『聖王教会』、しかも騎士団が護衛に就けば誰でも気を許すでしょう!?」

 

マダラ「成程、お前は………………というかお前の息のかかった輩はこう言った訳だな?」

 

騎士団員(マダラ)「騎士カリムの要請でこちらの警護の協力に参りました!」

 

マダラ「とでも言ったんだろ?俺が仕入れた情報でもこの女と機動六課の部隊長殿は昔からの知り合いらしい、そこからの要請、それも六課に切羽詰る任務で急を要する事であれば一瞬ではあるが思考・判断能力は低下する、そこへ貴様の差し金で入り込むと言うわけか…………あとはなんとでも言ってその少女を連れ出しさえすればいいだけだろうがな」

 

カリム「そんな……………私の名を使って」

 

マダラ「……………ちなみに肝心の機動六課の連中は何処だ?」

 

ダーイン「あぁ~それでしたら、とある場所にマダラ出現と親切に教えて差し上げたら、すぐさま飛んで行きましたよ……………まぁ管理外世界ですがね」

 

マダラ「…………ではアイツ等が戻ってくるのはまだ少し先か………………」

 

万全を期すコイツ等の事じゃけぇどうせ俺に似せた何かを使ぉて、更に時間稼ぎをしようっちゅーはらじゃろうな。

 

マダラ「その少女は……………本来の場所に帰してもらう」

 

ダーイン「本来の場所?!どこですかそれは!?あるんですか?!ありはしませんよ!!そんなもの「あるな」っ!」

 

カリム シャッハ「「!?」」

 

マダラ「貴様には分からんだろうな、この少女はもう自らの『居場所』を手に入れたんだ、貴様らのような薄汚れた場所では無く……………暖かな居場所が」

 

ダーイン「………………ハァ?暖かな場所ぉ!?くだらない!そんな所に居て何になるのですか?!そんな所に居るより、我々の実験の”ガシッ!”アガッ…………ガ………カ」

 

俺はいつまぁでもグダグダ言いおるけぇ、顎を鷲掴みにして喋らせんようにしてやった、ついでに腹に膝蹴りをかました。

 

マダラ「………………そろそろ、黙れ」

 

ダーイン「ヤ…………ヤベデくでェ(止めてくれ)………た、タドむ(頼む)」

 

カリム「マダラ!!」

 

マダラ「………………そうだったな」

 

俺はダーインをグラシアさん達が居る方に顎を下から蹴り上げ、腰に差した棒で両膝を粉砕、そんで終いに『螺旋丸』でトドメとばかりに決めてやった。

 

まぁ最後の『螺旋丸』だけでも内臓はお陀仏じゃろうな。

 

マダラ「自分達の所の奴の始末は、自分達でするんだな」

 

カリム「っ!!なにもここまですること………………」

 

マダラ「何を言う、誘拐は最も重い罪の一つ、当然の報いだ……………それに生かしてやってるだけありがたく思え」

 

今度はヴィヴィオ………………じゃったっけぇ?まぁその少女の所に行って目を覚まさせてやった。

 

ヴィヴィオ「ん……………んぅ………」

 

カリム「ヴィヴィオ!大丈夫?」

 

ヴィヴィオ「…………なのは……………ママ?フェイト………ママ?アリシアママ?」

 

開けた目はまだ虚ろで、寝ぼけた感じになっちょる感じ…………ってか、なのはママて…………アイツ等いつの間にこの子のオカァチャンなっちょるん?

 

マダラ「……………残念………んんっ!悪いが君の知っているママはココにはいない、だけどすぐにココに来る」

 

カリム「…………あ……」

 

俺は極力怖がらないように穏やか~に話し掛けた、流石にトビの口調でこんな小さい子に言うのは気が引けるっちゅーかね。

 

ヴィヴィオ「?…………ママたち………居ないの?」

 

カリム「大丈夫よ、なのはさん達はすぐに来るから…………待ってましょ?」

 

ヴィヴィオ「カリムさん…………うん!」

 

俺はヴィヴィオの元気な姿を確認すると、立ち上がりヴィヴィオとグラシアさん達から距離を取った、AMFの範囲外に出んと『神威』が上手く使えんけぇね。

 

カリム「??……………っ!マダラ!何処に行くの?!」

 

マダラ「残念だが、俺はまだ捕まるわけにはいかないんでな、今日の用事は済ませた……………一応お前等を信用してその娘は預ける」

 

カリム「………私にはあなたに聞きたい事が山ほど出来てしまったんだけど」

 

マダラ「そうか、それは残念………協力出来ないのが心苦しいがな、それと公安に先を越されないよう、そいつ等を隠しておくんだな」

 

俺はそう言い残し『神威』でこの場を去ろうとすると、ヴィヴィオが何か言いたそうにしとった、じゃけど俺はそれを無視して消えた。

 

なんとなく聞くと素が出そうな気がしたけぇ…………ま、無いけど!

 

 

 

 

 

 

 

第三者 Side

 

 

シャッハ「カリム………本当に大丈夫なのですか?」

 

カリム「えぇ…………薬を嗅がされたくらいで、後は何もされなかったから大丈夫よ」

 

カリムとシャッハは地上に出て医務室に運ばれ検査兼治療をしていた。

 

シャッハ「しかし、色々と信じられません、あの騎士…………いえ、ダーインが誘拐の主犯をし、そしてそれをあのマダラが阻止し剰えカリムを助けるなど」

 

カリム「本当に……………今日は驚くことばかりね」

 

2人が今日起こった出来事を話し合っていると医務室の扉が開いた。

 

 

 

 

緋村「よぉ!カリム!大丈夫だったか?見舞いに来てやったぜ……………ってなんだよぉシャッハも居たのか!そんなに俺に会いたかったのか?(榊のクソ野郎はいねぇなぁ……………フッヒッヒッヒ…………ざまぁ)」

 

 

 

 

入って来たのは2人が期待していた人物では無く、逆に鬱陶しい人物のご登場だった。

 

ちなみにご存じというか久々ではあるが、彼は緋村 修、高町 なのは達と同じ小中学校からの付き合い?管理局に所属し現在は2911航空隊隊長の一等空尉である。

 

シャッハ「…………緋村一等空尉………」

 

緋村「おいおい、いつも言ってるだろう?俺の事は修って呼んでくれよ、照れなくてもいいんだぜ?」

 

カリム「それで、一体どういった御用なのかしら?『緋村』一等空尉?」

 

カリムはワザと緋村を苗字で呼んだ、だが当の本人はその意図に気付いてない様子で。

 

緋村「(何だぁ?俺がシャッハと仲良くしてるのが気に入らないからヤキモチ焼いたのか?まったく可愛い奴だぜカリムはよぉ)」

 

緋村「何言ってんだ、可愛いカリムが捕まってたって聞いたから、すっ飛ばして駆け付けに来たんじゃねぇか、それで?お前を捕まえたって言うクソ雑種野郎は何処にいるんだ!?俺が消し炭にしてやるからよ!!」

 

カリム「(彼は毎回毎回こんな事言ってて恥ずかしくないのかしら)結構です、彼の身柄はこちらで拘束しましたし、それにあなたに助けてもらう前に別の人に助けていただいたので」

 

緋村「別の奴?…………おい!それってもしかして榊のクソ野郎じゃぁ……………」

 

シャッハ「(彼と榊という人物といると段々腹が立ってくる)騎士カリム、そろそろ………………」

 

シャッハはこの場から一刻も早く立ち去る為にカリムに催促した。

 

カリム「そうね、行きましょう」

 

緋村「待てよ2人とも俺も付いて行ってやるよ」

 

カリム「結構です、それに女性の部屋に男性が来るのはマナー違反ではないですか?」

 

緋村「……………(あぁー成程照れてんだな?シャッハが隣にいるからって)分かった、じゃぁまた今度な」

 

2人はようやく緋村から離れ、カリムの執務室へと到着出来た、すると扉からノックの音が聴こえた、2人はまた緋村か、もしかした今度は榊なのかと警戒したが。

 

はやて『カリム?!私や私!はやてや!入ってええか?!』

 

カリム「はやて、ええいいわよ」

 

はやてだと確認すると入室を許可した。

 

はやて「カリム、大丈夫なん?なんか騎士団の中に裏切り者がおったっちゅー話をさっき聞いてんねんけど」

 

カリム「ええ、大丈夫よはやて……………けど今回ほどロッサの行動を羨ましいと思ったことは無いわね」

 

シャッハ「カリム!!何を言っているのですか?!」

 

カリム「冗談よ」

 

はやて「でも、アイツが出たって話しやんか」

 

カリム「アイツって………あぁマダラね」

 

はやて「それでも何も無かったん?」

 

カリム「えぇ、寧ろ彼に助けられたのよ」

 

はやて「助けられた?!どういうことなん?!」

 

カリム「……………そこは分からないけど、彼の目的はあくまで地下の施設らしいから、私達は眼中に無かったってだけの話らしいわ」

 

カリムは先程のマダラとのやり取りを思い出しながらはやてに話した。

 

はやて「そうなんかぁ、それじゃぁヴィヴィオを助けたんも?」

 

カリム「マダラよ、それがどうかしたの?」

 

はやて「いやなぁ?さっきなのはちゃん達がヴィヴィオの所に行って事情を軽く聞いた時な、『お礼が言えなかった』って言うて、メッチャ落ち込んどったわ」

 

シャッハ「そうなのですか」

 

はやて「けど、驚くことばかりやし分からんことばかりやな」

 

シャッハ「と、言うと?」

 

はやて「驚く事言うたら、さっきのヴィヴィオの事もそうやけど、あの騎士ダーインが誘拐をやらかしたことやん、それに子供の脳ミソ使ぉて洗脳って……………非人道的にもほどがあるやろう、それにヴィヴィオを誘拐て………なのはちゃん達が聞いた時どんだけ心配したことか……………」

 

カリム「それで分からない事って?」

 

はやて「そないなもん決まってるやん、マダラの事やマダラの事」

 

はやては近くにあった椅子に腰かけてカリム達と話をした。

 

はやて「今回襲撃…………やのぉて、救助………になるんか?まぁそこら辺はええわ、とにかく今までのマダラの行動とは合わんことをしとるっちゅー話や」

 

カリム「そう…………ね………………」

 

カリムは何かを考え込むように俯きだした。

 

はやて「カリム?どないしたんや?」

 

カリム「ちょっと……………ね、ごく最近だけどマダラと似たような声の人物と会った事がある…………ような無いような」

 

はやて「何なんそれ、どっちなん」

 

シャッハ「カリムもですか?実は私も何か引っかかっているような気がして…………」

 

はやて「シャッハもなんか?」

 

カリム「……………止しましょう、分からない事をいつまでも考えても仕方ないわ、それよりはやて、偽の情報だったけどどうだったの?」

 

はやて「あぁ確かにマダラはおらんかってんねんけど、代わりと言っちゃぁなんやけど、ガジェットの大群がおっただけやな」

 

カリム「そう…………………??」

 

カリムはまた何かが引っかかるような気がしたようだが、すぐに考えるのを止めた、その内容と言うのが。

 

カリム「(あら?そう言えばマダラが出て来た時、ガジェットの影が見えなかったわね……………)」

 

はやて「あ、それともう一個聞きたかったんやけどな、召喚獣……………じゃない、召喚虫と一緒におった女の子はどうなったん?」

 

シャッハ「彼女でしたら、先程治療が済んだと同時に母親の方が来られて、現在は眠っている少女の傍らにいますが、他の方の面会はお断りしております」

 

はやて「え?治療は済んだ言うてたけど、その子他にどっか悪いん?」

 

シャッハ「いえ、そういうわけではなくて……………」

 

はやて「??……………あ~、成程な、了解や」

 

はやてはシャッハが言わんとしている事を理解し、納得した。

 

シャッハ「一応今日は様子見で明日にはご自宅に戻られても良いのですが、また日を改めて精密検査をするようには言いましたので」

 

はやて「そうなんや」

 

カリム「…………何にしても、今日は変な事だらけだったけど、分かった事は1つあるわ」

 

はやて「せやな………」

 

 

 

 

カリム はやて「「管理局が…………何かを隠してる」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

はやて「そういやぁ、さっき緋村君が見えたんやけど…………もしかして……………」

 

カリム「ええ……………想像通り」

 

はやて「またなんか……………相変わらずやなぁ」

 

シャッハ「一応帰って頂きましたが、正直面倒で胃が痛いです……………それに彼だけではないのですし」

 

はやて「シスターもそない思ってんねんなぁ………」

 

カリム「彼と別れた時、一気に疲れが出た感じよ」

 

はやて「それ分かるわぁ!」

 

 

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