少し巻いて行きますのでよろしくお願いします。
ヨーロッパの中核都市と言っても良いイギリスに降りついた時はすでに夜だった。
地球の広さを感じていた一行を待っていたのは、レッドカーペットに吹奏楽団そして様々なタキシードやドレスに彩られた人々であった。
その中でも一際派手やかな女性が近づき
「イギリス国のエリザベスと申します。
皆様方にはお疲れの事とは思いますので本日はこちらで簡単に挨拶させて頂き、明日正式にお話しさせて頂こうと思っております。
今晩は我が国が誇るホテルを用意致しましたのでゆるりとお過ごし下さい。」
なんとっいきなりかの有名な女王に会いビックリしたが、落ちつき直し対応していった。
そうして他の人々とも空港の特別ラウンジにて色々話をして、言葉に甘えホテルに向かうのであった。
丁度、イギリスではラグビーW杯の最中で日本が強豪の南アフリカに勝つという事があったりして盛り上がっていた。
宿から車で10分位の所でイングランド対オーストラリアというビッグマッチがあるので観に行かないかと誘われたのでデギン、ドズル、ラル、ガルマ、キャスバルと一緒に観に行った。
スタジアムで再び空港に居た議員、財界人そして首相に会ったが興奮していたので挨拶をし一緒にイングランドを応援していたが、残念ながらイングランドは破れてしまった。
その後ホテルに戻ろうとした一行をエリザベスが呼び止め、ヤケ酒を飲む事になり何百年も続く王家の方でも、人間臭さが凄くあるなとつい思うサスロであった。
余談だがドズルやガルマはすっかりハマりボールやジャージを買いサイド3に戻ったらやってみたいとまで言っていた。
そして翌日の会談に至るのだが、EUを形成する国はもとよりトルコやアフリカ地区の代表も集まりかなりの人数がこの日集まった。
もっとも話の内容はすでにアメリカでも話をした事であり、了承ももらえているのでここでは人や力関係を見る事に専念していた。
やはり英国の力が強いらしく、常に主導権を持ち話をしそこにドイツやフランス、イタリアの代表が口を挟むという形で話は進んでいた。
こちらもマ・クべを矢面に立て話をしていた。
会談も終盤に差し掛かるとEUサイドより予想外の提案があった。
「もし良ければ地球に大使館を置きませんか、私どもも同じように大使を派遣しキチンと情報を交換し話し合う環境が必要だと思うのですがどうでしょう」
イギリスのビガー首相よりそのように言われ確かに独立国としてキチンとした体制を作るためにはそれも必要だとサスロは思ったのだが、これは独断で答える事では無いと考えギレンの返答を待った。
それを察したギレンは
「確かに地球とのチャンネルを持っていないため、誤解を受けたりする事も多々ありますので、我がサイドとしては前向きに考えさせて頂きます。
宇宙に戻り他のコロニーの方々とも協議しご返答したいと思いますがどうですかな」
「宇宙に戻りましたらわがサイド6で会議を致しましょう。
まだ規模はそれ程大きくは無いですが、わがサイドには大使館のようなものがありますのでそちらを見学して見てから話し合うと早いと思います」
「ではこの件は各コロニーの方々と話し合いその上で返答下さい。
以上で今日話をする内容は終わりですので、皆様一度ホテルにお戻り頂いて、晩餐会でまたお会いしましょう。
今日は色々なゲストも居ますので楽しんで下さい」
そうして解散をし宿に戻ろうとした時に事件は起きた。
それはイスラム国という新興勢力による、ヨーロッパ各地へのテロが起きたのである。
この日を狙い起こしたのか、たまたま日にちが重なったのかはわからないが、自爆テロがあちこちで起きてると連絡が入り、サスロも自分もかつて巻き込まれたため他人事には思えずまず、ホテルに戻り家族の安全を確保する為に情報を集めた。
戻ると英国最強の12騎士ナイトオブラウンズからジノとアーニャという二人が直属の兵を率いて警護に来ていた。
驚いた事に人型の兵器をEUも開発していて今回配備されていたのであった。
まだ開発段階の為に武装等は未完成だったが、治安維持の威圧としては効果があったのを目の当たりにし、自分達のモビルスーツも早く表に立てればとサスロは思っていた。
詳しくその人型の兵器のことを聞いた所、ナイトメアという名前で騎士の立場に付いている者に配備をしようと開発をしているという事だった。
サイズとしてはモビルスーツよりふた回り小さくバッテリー駆動であり剣と槍を装備していた。
しつこく頼むと後日見させてもらえる事になった。
そんな最中の為、晩餐会は中止になり同じホテルに泊まっている者で夕食を食べる事になり、ヤシマ氏やジョージ氏とも此処までの話を纏めようとなった。
そして夕食が終わりギレン、ヤシマ、ジョージと一杯飲む事になりそこで
「何か違和感を感じるのは私だけでしょうか」
サスロがその様に言うと他の二人も同調し最後にギレンが一言
「確かに今回の件も含め何か違和感があるのは間違いない、しかし私どもはできる事をするしか無いと思う。
私が感じたのはやはり連邦サイドとしては一度戦争をし上下関係を作り、その上で自分達の都合の良い形を作り自治権を与えると考えてるのではと思います」
ジョージが
「そうですね、今の状況では連邦とコロニーでは戦いというには力の差がありますのでまずこちらにも少し力を付けさせ叩き潰そうと考えてるのではと私も思います」
「そうなるとこちらの力を正確にする為の大使館では無いかとも思われますね。
そうなるとその件に関しては慎重に対応せねばなりませんね」
「サスロ君とハルカの結婚式の時に連邦より査察が来る事になってるが、その前に周りの施設の足跡を消さねばなりませんね。
今開発しているものが見られたら連邦は予定を前倒しされかねないですものね」
「お父さんその件は大丈夫です。
既に機材の搬入出は終了しており連邦の査察が終わるまで一切の出入りをしないように手配しました。
惑星群に紛れ込んでいますのでよっぽどの事が無ければ見つかることもありません」
「それなら安心です、確か今頃第一陣も出てる頃ですよね」
「はい念には念を入れ色々小細工して見つからないようにしましたから大丈夫のはずです」
「サスロよこのままだと第二陣は隠しきれない可能性もあるから出来うる限り前倒しした方が良いのでは無いか」
「確かにこのままでは隠しきれない可能性もあるから早目れるか調整してみます」
「サスロさん第二陣の準備に私どもサイド6も手伝わせて下さい、私どもなら連邦の監視も緩いので動きやすいと思いますので」
「それはありがたいでは帰り、次第お願いしたい事を纏めておきます」
「さてその件は良しとして、残りのサイドを纏めるのを早急にやらねばならんな、1度に代表を集め口説き落とすのと一箇所ずつ落とすのとどちらが良いですかな」
「ギレンさんよろしいですかな、まずもう1つこちら側に引き込めばサイド2、3、6と合わせ数の上で多数派になります、人間は数の力に弱いですから後は皆に合わせるようになると思います」
「なるほど・・・ではヤシマさんはどこと交渉するべきだと思いますか?」
「近さとやりやすさではサイド5ですが、私はサイド1が良いのでは無いかと思います。
まずあそこにはブッホコンツェルンという兵器を裏で製造している財閥が力を持っています。
次にロンデニオンには地球連邦の主要駐屯地がありますが、ここの連邦軍が非常に評判悪く今ならこちら側の話を聞く耳があると私は思います」
「ほうちなみにヤシマさんはサイド1にツテはあるのですか」
「ロナ家とは昔よりの馴染みなので会うことはできます。
新婦側の来賓として招待してますので、その時に紹介するのでは遅いですかギレンさん」
「出来ればその前に一度話が出来ればと思いますが難しいですか」
「では結婚の報告という事で、サスロ君とお父さんの代わりという事でギレンさんが一緒という事にして会いに行ってみるというのはどうです」
「そうしてもらえるなら助かります、まずはどのような人でサイド1が今どうなっているか見ないと何とも対策も立てれなく、どうも私はサスロのようにその場で対応というのは苦手ですので」
「サスロ君には人の流れが味方をしているような気がしてます。
何度もここでという所で波が来てるのを見てます。
ですから私も娘を嫁にと思ったのです」
「アニキもヤシマさんもよして下さい。
俺はただその場その場を一生懸命やってるだけです」
少し蚊帳の外状態だったジョージが
「まあ今はその話より連邦への対策ですな、とりあえずヤシマさんが行く時に私まで行くのでは仰々しくなりますので、私はサイド4の情勢を探ってみようと思います。
しばらくあそこには行ってないのでどのようになってるかわからないので」
「そうですな情報は大事ですから調べて万全を期しましょう。
ではジョージさんにはサイド4の調べをお願いします」
そうして今後の話をして夜は更けて行った。
深夜に一軒爆破騒ぎがあったようだが、素早く鎮圧し大きな問題にはならなかった。
英国軍の規律正しい行動に予定していた場所を爆破出来ず、誰も居ない公園を爆破したという事でケガ人もでずサスロもホッとした。
ナイトメア出してしまいました。
サイズがあまりにも違うのでモビルスーツとの戦いには使えないですがまたどこかで出したいかなと思います。