ラブライブ!~9人の女神と天涯孤独の少年~ 作:すとろべりぃ
みなさんはじめまして、すとろべりぃというものです。
今まで他の方々の作品を読ませていただき、ニヤニヤしていた側でしたが、衝動に駆られて、書きました。
自分がこんな物語が、こんな展開があってもよかったかな、というものをダメ元で書き始めたものなのでお気に召さない場合もあります。
感想、リクエスト(個人回等々)、酷評、全て感謝して受け止めてそれに応えようと努力します。
それでは、どうぞ。
…ここは、どこだ…?
朦朧としていた意識は、徐々にはっきりしたものになっていく。
少年―――水野夏海《みずのなつみ》は目を覚まし、今何が起きているか、状況を掴もうと周辺を見回す。
俺は父さんと母さんと3人でドライブからの帰りの途中だったはずだ…
まず、彼は家族の安否を確認しようと、周りをを見渡す。
「そ、そうだ!父さんっ!母さんっ!大丈夫か!?」
運転席と助手席から飛び出していた、父と母がこちらを見ていた。
それを見た夏海は、自分と同じ様に自分の身を心配してくれたのだと思い込んでいた。
「よかった…二人とも無事そう……ッ!?」
言葉を言い終える前に夏海は気づいた。気づいてしまった。
こちらを向いている父と母の腹辺りから飛び出している鋭利な、透明な物体。
そこから真紅の液体が、すごい勢いで流れていく…
夏海は、最愛の親に守られたのだ。二人は、不測の事態の最中でも、わが息子の命だけはと、身を呈して守った。助かった夏海は、絶望と悲しみ、そして尊敬の念から涙を流した。止まらなかった。止められなかった。
「――――なつ…?だい…じょう…ぶ……?」
命を失っていたと思っていた父と母の口から、我が子を心配する声が聞こえた。
「父さん…母さん…死ぬなよ!置いていくなよ!まだ、返してないものがいっぱいあるんだよ…!!でっけぇモン貰っといて、俺は父さんたちに何も返せてねぇんだよ…!!何も……ッ!!!」
「俺は…俺たちは…お前が生きていてくれて…お前が笑っているのを見るだけで…幸せだったさ…俺たちにとって…お前は、宝だ……お前が笑っているだけで、俺たちは十分なんだよ…」
確実に死が目の前に迫っているのに対し、父は笑顔で俺に語る。そんな姿に、夏海は涙で顔をグシャグシャに濡らす。
「それでもなっちゃんが何も返せてないと思うなら…約束して…?なっちゃんも…自分の身を投げ打って守れる…そんなことが出来るような人に…なって…そして…自分の身を犠牲にしてでも…守りたいと思える…人に…出会って……」
母は苦しそうに告げる。近づいているみたいだ…別れの時が。彼らの口元から溢れている血が、嫌でもその事実を突きつけてくる。
「…分かったよ。父さん、母さん…俺、一生懸命生きていくよ。俺を助けてくれた父さんと母さんの分まで…だから、安心してくれ…約束を守れるように強くなるから…ッ!!貰ったモン…しっかり返せるように…ッ!強くなるから…ッ!だから…ッ!!」
そこまで言い、涙を拭った夏海は叫ぶ。
「俺を産んでくれてッ!!俺を育ててくれてッ!!俺を助けてくれてッ!!ありがとうッ!!!」
彼は精一杯の笑顔で叫んだ。それが二人に届いたのか、二人の目から涙が、そして溢れんばかりの笑顔が浮かんでいた。それから二人が動くことはなかった…
こうして彼は決心したのだ。与えられたものを返すため、約束を守るため…強くなると。
中学1年の、夏の出来事だった。
読んでいただき、ありがとうございました。
プロローグということで、シリアスを詰めるだけ詰めました。
ラブライブのアニメのシリアス回はあまり書きたくないもので…ここで思い切り書いてしまおうという感じです。
ラブライブのキャラ書けずにすいません!(土下座)
次回からいっぱい書いていくつもりです!
次回もよろしくお願いします!読んでいただければ幸せです。