ラブライブ!~9人の女神と天涯孤独の少年~   作:すとろべりぃ

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こんにちは、すとろべりぃです。

バイトまで浮かばなかったネタが、仕事中にポンポン浮かんできたため全力で仕事を終わらせて帰宅後即書き上げました。

白紙からスタートしたため滅茶苦茶かもしれませんが、よければ読んでいってください。


タイトルに心当たりがあるかもしれませんが、私が好きな曲から少し抜き出してみました。かなり有名な曲なので分かる方も多いでしょう、私はこの曲を聞いた後、この曲がエンディングとして使用されたアニメの最終話を見てボロボロに泣きました。


それでは、今回もよろしくお願いします。


Ep.5…シルシ

 

放課後、スクールアイドルを結成することを決めた俺たち4人は、穂乃果の家でこれからのことについて話すことにし、今穂乃果の部屋にいる。

 

 

「それじゃ、決まってないこと話し合っていくか」

「まずは何から決めようか…」

「そうですね…まず、部活として認められなければ練習場所も確保できないのでは…?」

「それについては俺に考えがある。部活認定の件は俺に任せてほしい。」

「夏海が言うのなら任せましょうか。それでは認定された後の練習場所はどうしましょうか?」

「それは穂乃果考えたんだけど、屋上なんてどうかな?この前なっちゃんといたとき思ったんだけど、あそこなら広いし、人もいないよ!」

「雨が降ったら使えないし、日陰も少ないが贅沢は言ってられないな…しょうがない、屋上にするか。穂乃果、よく考えた。元気だけが取り柄のあほのかが提案するなんてな。」

「えへへー♪」

「穂乃果ちゃん…それ褒められてないよ…?」

「それより次です。衣装に関してはことりがいますので心配ないと思いますが、曲に関しては手付かずです。」

 

 

さらっと流されたがそう、我らが天使ことりは服飾のセンスが抜群なのだ。自分でイラストし、仕立て屋に頼んで持ってきてくれる。たまに私服も自分でデザインしたものを着てくることもあったな。

 

 

「夏海、あなた作曲はできないのですか?」

「悪い、海未。俺は歌と伴奏専門で作曲に関してはダメなんだ。作詞なら多少力になれると思う。」

「そっか!じゃあ作詞は2人いるし、なんとかなるよね!ことりちゃん!」

「うん!」

「穂乃果…?ことり…?2人って…あと1人は誰です?」

 

 

…さて、俺は逃げ道を塞ぎましょうかね。

 

 

「海未ちゃんってさぁ~、中学の時ポエム書いてたよね~?読ませてくれたこともあったよね~?」

「ほ、穂乃果!?…くっ!!」

「おっと、海未、悪いが俺からも頼む。アイドルの曲となると俺だけじゃ荷が重いんだ…」

「夏海に言われても…私は…。…ことり?どうしたのですか?」

 

 

少し顔を赤く染め、涙目になり、胸に手を当てたことり。…まずいぞ!あれが来る!!

 

 

「海未ちゃん…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おねがぁいっ!!」

 

 

…耳栓が無ければ死んでいたところだった。

今のは我らが天使ことりの最強奥義、ただのおねだり天使の囁きverだ。ことりの準備が見えてたから俺は避けられたが、まともに食らえばただじゃすまない…。しかもこの奥義、彼女の成長と共に威力が増してきているのだ。耳栓、常備しといてよかった…。

まともに食らった海未が耐えられるはずもなく。

 

 

「はうっ!!…はぁ、分かりましたよ…ずるいです、ことりは…。」

「まあまあ。俺もできる限り力になるから、な?」

「ありがとうございます、夏海。そして一番厄介なのが残ってしまいましたが、作曲はどうしましょう…?」

「俺と穂乃果はすでに会ってるが、放課後音楽室でピアノを弾いてる西木野真姫さんに頼もうと思ってるんだ。彼女なら作曲できるかもしれない。」

「穂乃果ちゃん、なっちゃんその西木野さんに何かしなかった?」

「うん、またナンパしてたよ…」

「おい、穂乃果、お前何言って…「「へぇ…?」」っっ!!」

「なっちゃん…?いい加減にしないとおやつにしちゃうよ…?」

「ふふふ、夏海、明日弓道場に来て部活の手伝いをしてください…的が外れかかって1つ使えないんですよ…」

 

 

怖い怖い怖い!!2人とも目から光が失せてるよ!おやつってなんだよことり!海未さんなんて明らかに俺を射つって言ってるじゃないですか…あと怖い。

 

 

「そそそそれじゃ暗くなってきたししし、ききき今日はかかか解散にししししますかかか」

「む、もうこんな時間ですか。仕方ないですね。それでは帰りましょう。」

「またね~!穂乃果ちゃーん!」

 

 

帰り道、2人を送る際、暗黒のオーラが俺の周りを漂っていた…。地獄に堕ちたらこんな感じなんだろうなぁ…。

 

 

帰宅した俺はすぐさま携帯を起動し、ある人物にメールを送る。

 

 

 

To:矢澤 にこ

 

今日も連絡入れずに休んですまなかった。お詫びとして、明日昼飯奢らせてくれ。大事な話もしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、話って何?」

 

 

時は飛んで、翌日の昼。俺は矢澤先輩と一緒に近所のレストランへ。

 

 

「まずはすまなかった。注意されたばっかりなのに、連絡しなくて。ほんとに申し訳ないと思ってる。」

「いいわよ、大事なことでもあったんでしょ?あんたが無断で休むときはいつもそうだから。気にしてないわよ。」

「ありがとな。話なんだが、まず、穂乃果たちがスクールアイドルを結成して、俺はそのマネージャーをすることになった。」

「…は?」

 

 

 

 

にこside

 

衝撃が走った。目眩がした。

また、また、私は裏切られるのか…。こいつなら、こいつなら地獄にいた私を救ってくれたこいつならずっと一緒にいてくれると思ってた。それなのに…。

 

 

「…やっぱり、付き合いが長い幼馴染みは大事だもんね。にこと2人でいる部活より、仲良くいれる幼馴染みを取るのは当たり前よね…。部活辞めたいなら私から手続きしとくから…「何勘違いしてるんだ?」…え?」

「俺は、あいつらをアイドル研究部に入部させて、正式な部として活動していきたいと思ってる。その許可と、矢澤先輩。あなたに俺たちのグループに…って、あ。」

 

 

何か思い出したかのように夏海が固まっていた。まさかこいつ…

 

 

「グループ名…忘れてた…」

「ばっかじゃないの!?グループアイドルに名前がないなんてあり得ないわ!信じられない!!それにあんた、にこが2年前に何があったか知ってるでしょ!?グループ名すら決めてないような奴らと一緒なんてごめんよ!!」

 

 

…違う。そうじゃない。私は、羨ましかったのだ。彼の幼馴染みたちが。彼を、ここまで動かせる子が。

 

 

「知ってる。知ってる上で頼みたいんだ。矢澤先輩にまたステージに立ってほしい。たぶん、矢澤先輩にとっても最後のチャンスだと思う。」

「やっぱり…あんた、同情じゃない!!「違う!!」っっ!!」

 

 

彼の決して大きくはない、だが、重く、鋭い声が私の悲痛を飛ばした。

 

 

夏海side

 

 

伝える。決して同情でも、嘘でもない、偽りのないこの本心を。

 

 

「俺は!!お前がステージで輝いてるところを!!観客みんなを笑顔にするところを!!見たいんだ!!お前は、あいつらにはないものを持ってる。アイドルへの情熱、知識、それになにより…人を笑顔にさせる力だ!!5年前、お前の〝アレ〟を初めて見せられた俺は!お前に救われたんだ!!お前のおかげで、またこうして笑えるようになったんだ!!宇宙No.1アイドルの1番目のファンとして!頼む!!矢澤せ…いや、にこ!!あいつらと!またアイドルをやってくれ!!」

 

 

俺は誓ったんだ。あの時、両親が目の前で死んだとき、その両親の目に写っていた自分に。刻み込んだんだ、俺が、生きているシルシと共に。あの約束を。固く誓ったその決意と、自分の意思全てを込め、頭を下げ、頼む。

 

 

 

静寂…ではなかった。すすり泣くのが聞こえる。おそるおそる顔をあげると、後ろを向いていたにこがこちらに振り向いていた。目には涙の跡が。

 

 

「あんたの気持ちは分かったわ。ありがとう。でも、答えはもう少し待って欲しいの。あんたの気持ちだけじゃなく、一緒にアイドルをやるその子達の意識の高さ、強さをこの目で確認してから決めたいわ…。丁度2週間後に新入生歓迎会があるの。そこでライブをして、その出来で決めるわ。」

「…分かった。ありがとな…にこ。」

「やっと名前で呼んだわね~?」

「う、うるせえよ!これでも…恥ずかしいんだよ…」

「いつもの仕返しよ!ばか!」

 

 

そう言う彼女の笑顔は、俺が彼女に魅せられた、あの頃と何も変わらない輝きを持っていた。

 

 

 

後は、俺たち次第だ。

決して、楽ではない。辛く険しい道であることは分かってる。

それでも。俺は進んでいく。この胸に刻み込んだ、シルシと共に。





読んでいただき、ありがとうございました。


今回は原作とは大きく外してみました。どうだったでしょうか。
個人的に、アニメの方も海未ちゃんがいるのにも関わらず、アイドル研究部に気づかずに部活申請しに行く点が少し疑問に思っていたので、オリジナルとさせていただきました。
ご意見ありましたら、是非コメントください。批評も大歓迎です。


それでは次回もよろしくお願いします。
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