ラブライブ!~9人の女神と天涯孤独の少年~ 作:すとろべりぃ
どうも、すとろべりぃです。
更新遅くなってしまい、大変申し訳ありません。
詳しくはあとがきにて。大体の方は察しがついていると思います。
では、どうぞ。
西木野さんに作曲を頼んだ後、俺は屋上へと足を運ばせていた。
いや、なんだろな。西木野さんとはなんか通じるものがある気がする。周りにそこまで音楽に没頭できる友人がいなかったから彼女とはまた音楽について話し合いたいな。彼女が今まで聴いてこなかったジャンルのおすすめな曲とか教えたい。そのまま俺色に…ゲフンゲフン。
そんなことを考えているうちに屋上への扉の前に着いた。が…
――3人以外の声が聴こえる。なんか異様な雰囲気だな。穂乃果が騒いでない。
気になった俺はとりあえず耳を澄ませて様子をみることにした。
~穂乃果side~
「よーっし!練習始めよっ!」
「とはいえ、やはり曲がないと振り付けなどの練習はできませんね…ここは無難に体力づくりにしましょうか。」
なっちゃんが西木野さんへ作曲の依頼をしにいったあと、穂乃果たちは着替えて屋上に来たところ。え?なんか説明口調?だってこうしないと読んでるみなさんが…
「穂乃果。何か触れてはいけないことに触れてしまっていませんか?」
「痛い!それになんで穂乃果が考えてること分かるの!?」
「当たり前です。幼馴染みなのですから。」
「こんな時に言われても…」
「あはは…」
ことりちゃんと穂乃果が苦笑いしていると、屋上の扉が開き、先日訪ねてきた絢瀬生徒会長の姿が。
「ちょっと、いいかしら…?」
「はい…?」
生徒会長の声は落ち着いていたが、冷たく、穂乃果たちに好意がある声ではないのが、穂乃果でも分かった。
「あなたたちがしようとしていることは、正直に言ってこの学校にとってマイナスにしかならないのよ。
この前も言ったけど、思い付きで行動したところで必ずしもいい方向に転がるなんて、ありえないわ。私の言うことが理解できたら、さっさとこんなことやめて、残りの高校生活を楽しみなさい、いいわね?」
「待ってください!!私たち、好きな学校が、音乃木坂がなくなっちゃうのに、黙っていられないんです!なにか、なにか!!」
「じゃああなたたち、あなたたち自身の活動がこの学校にとってマイナスになって、廃校が決定してしまったらどうするの?どう責任をとるの?」
「ッ!!それは…」
その言葉に穂乃果は言い返すことができなかった。そういうことに気を向けずに、穂乃果はいつも走ってきたからだ。
「音乃木を好きなのはあなたたちだけではないの。そういう子たちまで悲しませるつもりなの?分かったら、こんな無駄な活動、とっととやめ――」
もう、聴いてるのが辛かった。正直、会長の言う通り、穂乃果は何も考えてなかった。失敗したときに、どれほどの人に迷惑がかかるのか。だからこそ、会長の言葉は私の胸に深く突き刺さった。
私の目から涙がこぼれそうになった。
そっか。やっぱりやるべきじゃなかったのかも―――
…ガチャ。
その時、また扉は開いた。
そこにいたのは、私を、私たちをいつも助けてくれている、大好きな彼の姿だった。
―――けど、何かが、普段のどこか抜けている、優しい彼とは明らかに何かが、違った。
~夏海side~
あれ以上、絢瀬先輩の言葉を聴くのは、我慢できなかった。…いや、違う。俺が先輩の言葉を遮ったのは俺が辛いなんて理由じゃない。
俺の大切な、守るべき存在が、傷つけられているからだ。
俺が守るべき人たちを傷つけるのは、誰であっても許さない。
俺は、穂乃果たちを傷つけていた本人、絢瀬先輩に向かって歩き出した。
―――自分が持てる、最大限の敵意をもち、笑顔で。
「こんにちは、絢瀬先輩。」
前訪ねてきた時の俺との違いに、絢瀬先輩も一瞬驚いた様子だったが、すぐに先ほどの冷たい態度で俺に向き合ってきた。
「あら、水野くん。こんな時間に屋上に来て、どうしたのかしら?」
……。
「絢瀬先輩こそ、何か用事があったのですか?俺の幼馴染みたちが決していいとは言えない表情をしてますが。」
「あなたたちがしようとしていることがどういうことか、教えてたのよ。何のリスクも考えずに、突っ走っただけでどうにかなるはずないのに、あなたたちは―――」
………。
「…先輩。」
もう、我慢できなかった。これ以上、傷つけさせない。
俺はもう敵意なんて物では抑えられなかった。言うなれば、そう。
―――殺意。
「先輩は、俺たちの活動がマイナスにしかならないと言ってますが、今さらマイナスになったところで、この学校が廃校になることは免れないのです。多少無責任な言い方になってしまいましたが、それこそ何もしなくても、この学校は廃校になります。アクションを起こさずに廃校を迎えるか、少しの可能性にかけてアクションを起こすか。どちらをとるか、先輩なら分かるでしょう。」
「…でも、こんな思い付きの行動で…」
「物事には全部理由や計画がなくてはいけないのですか。さすが、生徒会長様ですね。でも、そこにいる穂乃果は、そんなことを考えず、いつも俺たちを引っ張ってくれた、そして、いつもリスクしか考えられなかった俺たちじゃ、絶対行けなかった場所へ、連れていってくれた。結果がどうなったとしても、いつも俺たちは彼女へ付いていったことに、後悔はなかった。」
「…後悔?」
「そう。俺たちは、後悔したくないんだ。俺たちの大事な場所が、何もせずになくなっていくのを、ただ黙って見ているのは。そして俺は――」
もう、絢瀬先輩に向かって言っているわけではないかった。空を仰ぎ、俺は言葉を紡いでいく。
そう、これは、誓ったこと。あの日、最愛の家族を失ったあの日に―――
「―――目の前で大切なものが失われていくのに、何も出来ないのは、もう嫌なんだ。」
そこまで言い、俺は改めて絢瀬先輩に向き合い、また殺意を向ける。
「だから、俺の大切な存在を傷つけるものは、誰であっても許さない。これ以上、俺たちに何か言うことがないなら、もう、帰ってください。俺も、これ以上抑えるのは辛いので…」
笑顔で言った俺に、怯えた表情をした絢瀬先輩は、足早に、何も言わずに去っていった。
「「なっちゃん…?」」「夏海…?」
「ん?」
残った幼馴染み3人も、絢瀬先輩と同様にすごく怯えていた様子だった。
「どうした?3人とも。俺たちの大事な練習時間を無駄にするもんだから、ちょっと怒っちゃったよ。…怖かったか?」
「…ううん。ありがと、なっちゃん。」
「また、守ってもらっちゃったね。」
「いつもありがとうございます、夏海。」
彼女たちを安心させようと、明るく振る舞うと、彼女たちも安心したのか、応えてくれた。
「さ、遅くなっちゃったし、今日はもう帰ろうか。
練習については、明日の朝からするとして。」
「そうですね…。では、明日の朝から毎朝6時に神田明神の前に集合して、体力づくりをしていくことにしましょう。ライブまで、時間もあまりありませんので。」
「「おーっ!」」
こうして、俺たちは帰路に着いた。
その頃には、先ほどの不安は彼女たちの表情からは綺麗になくなっていた。
読んでいただき、ありがとうございました。
更新が遅れた理由は、モンスター○ンターですね、モ○ハン。
自分は「んみちゃ」って名前で弓を担いでいます。
結構な頻度でオンに潜っています。
一緒に狩りに行くことになったら、よろしくお願いします。笑
最近はゲームに没頭しているせいで、更新が遅くなってしまいますが、これからもよろしくお願いします。